Xのアルゴリズム更新【2026年10月】滞在時間と読了が評価軸に|企業アカウントの対策
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X(旧Twitter)のアルゴリズムは、2026年10月の更新で「どれだけ長く見られるか」と「最後まで読まれるか」をより重く見る方向に変わりました。イーロン・マスク氏は10月20日、閲覧時間を予測する新しいランキングモデルを「おすすめ」に入れたと発表しました。あわせて、最後まで読まれた投稿を拾う新しい候補抽出モデルも入れたとしています。企業アカウントは、いいねの数を追うより、冒頭で読む理由を示し、読み切られる長さにまとめる投稿へ切り替えることが対策になります。
株式会社TaTap(SNSマーケティング支援会社)は、SNSで知り、AIで調べ、買うという新しい「買う場面」を、一次データで設計する会社です。古着・自社EC・楽天やAmazon・飲食・小売店舗・人材など9業種を自分たちで運営してきた経験と、月次の独自調査(第1回n=321/第2回n=363/第3回n=435/第4回n=342/第5回n=334)をもとに、累計300アカウント以上のSNS運用を支援してきました。
本記事は、Xが公開しているアルゴリズムのコードと、2026年10月までの報道をもとに、何が変わり、企業アカウントが何を見直せばいいかを整理したものです。数字や仕組みは2026年10月28日時点の情報です。
この記事の要点
- 2026年10月20日の更新で、閲覧時間を予測するランキングモデルと、読み切られた投稿を拾う候補抽出モデルが入りました。
- Xは「おすすめ」のコードをGitHubで公開しており、2026年8月13日には点数の重みまで公開しました。
- 点数は、いいね・返信・閲覧時間などの確率に重みを掛けた合計で、「興味なし」やブロックは点数を下げます。
- 公開コードでは、1いいねでフォロー外への経路が開き、動画は32いいねで公開14〜30日でも候補に残ります。
- TaTapの調査では、AIで知った商品をXで確かめる人が34.0%で、Xは生の声を探す場所になっています。
- TaTapのX運用代行は月250,000円からで、リプライの一次対応と炎上対応を含みます(税別)。
Xのアルゴリズムは、2026年10月に何が変わりましたか?
変わったのは、「おすすめ」の候補の集め方と点数のつけ方の2つです。新しい候補抽出モデルは最後まで読まれた投稿を優先して集め、新しいランキングモデルは各投稿がどれだけ長く見られるかをより正確に予測します。2026年はこれまでにも、1月・5月・8月にランキングの大きな更新がありました。
| 時期 | 主な変更 | 情報源 |
|---|---|---|
| 2026年1月 | 「おすすめ」のコードをGitHubで公開。Grokの仕組みを応用したPhoenixで点数をつける | GitHub・報道 |
| 2026年8月13日 | 点数の重み、表示を絞る仕組み、学習用のコードを公開。「Under the Hood」機能の試験開始 | GitHubの更新履歴 |
| 2026年8月14日 | 重みは行動の数ではなく、行動の確率に掛かると説明を追加 | GitHubの更新履歴 |
| 2026年9月18日 | 法律に基づいて表示が制限された投稿と国を、本人が確認できるように | GitHubの更新履歴 |
| 2026年10月20日 | 閲覧時間を予測するランキングモデルと、読み切られた投稿を拾う候補抽出モデルを導入 | マスク氏の投稿・報道 |
10月20日の内容は、マスク氏の投稿と海外の報道によるもので、Xの公式ブログでの詳しい説明はまだありません。マスク氏は、利用者の滞在時間が過去最高を更新し続けているとも述べていますが、裏づけとなる数字は公開されていません。これまでの仕組みの全体像は2026年最新!XのアルゴリズムAI「Grok」でコンテンツを「確実に届ける」新ルールでも解説しています。
今の「おすすめ」は、どんな仕組みで投稿を選んでいますか?
仕組みは、集める・点数をつける・並べ替えるの3段階です。フォロー中のアカウントの投稿と、フォロー外の候補や人気の投稿を集め、見る人ごとに点数をつけ、最後に同じ人の連投やフォロー外の投稿を調整して並べます。
図:Xの「おすすめ」タイムラインが投稿を選ぶ3段階
xAIはGitHubで公開している「x-algorithm」の説明で、投稿の最終的な点数は、見る人が各行動を取る確率に重みを掛けて合計したものだと説明しています。重みはいいねや通報の「数」ではなく、その人が行動を取る「確率」に掛かるとしています。詳しくはxAIがGitHubで公開している「x-algorithm」で確認できます。
| 段階 | 中身(公開コードの名称) | 企業アカウントへの意味 |
|---|---|---|
| 集める(フォロー中) | Thunder:フォロー中の最近の投稿 | フォロワーには届きやすい |
| 集める(フォロー外) | Phoenixの候補抽出、SimClusters、人気の投稿 | 10月の更新で読み切られる投稿が拾われやすい |
| 点数をつける | Phoenixが行動ごとの確率を予測し、重みを掛けて合計 | 閲覧時間の予測が10月に強化 |
| 並べ替える | 連投の減衰、フォロー外の割引、新しい投稿者の後押し | 連投しすぎると2本目以降が下がる |
1いいねと32いいねで、届く経路はどう変わりますか?
公開コードでは、いいねの数が「フォロー外の候補に入れるかどうか」の線として使われています。分かれ目は0件と1件、8件、32件です。いずれもxAIが2026年10月27日に更新したGitHubのコードで確認した値で、本番で同じ値が使われているとは限りません。
| いいねの数 | 公開コード上の扱い | コードの場所 |
|---|---|---|
| 0件 | フォロー外向けの通常の候補一覧に入らない。0いいね専用の候補一覧は試験扱い | RetrievalDataset(ZERO_FAV)、ZeroFavCodivertFilter |
| 1件以上 | 直近1日の投稿の候補一覧「1fav_1day」に入り、フォロー外に届く経路が開く | phoenix/xrex/data/retrieval_dataset.py |
| 1〜7件かつ表示500回未満 | 新しい投稿向けの「コールド」枠で扱う。既定は投稿から2時間以内 | cold_pool_filter.py |
| 8件以上 | SimClustersで投稿の興味クラスタを計算する対象になる | SimClusters PersistentTweetJob |
| 32件以上 | 公開から14〜30日の動画を拾う候補一覧「32fav_video_14to30day」に入る | phoenix/xrex/data/retrieval_dataset.py |
つまり、最初の1いいねが付くまで、投稿はフォロワー以外にほぼ届きません。動画は32いいねを超えると、公開から2週間を過ぎても候補に残ります。SimClustersの別の処理でも、既定の下限は32いいねです。
新しい投稿者を後押しする仕組みも公開されています。試験中の仕組み(AuthorColdStart)で、対象はフォロワー50,000人以下の投稿者です。投稿から2時間以内・表示200回未満の投稿を、「おすすめ」の15〜16番目あたりに差し込みます。企業アカウントは、フォロワーが見ている時間帯に投稿し、最初の2時間で1件目の反応を得ることを意識してください。相互いいねや購入したいいねで水増しすると、「興味なし」やブロックを招き、点数を下げる原因になります。
評価される行動と、点数を下げる行動は何が違いますか?
違いは、見る人が「もっと見たい」と感じたか「見たくない」と感じたかです。公開コードでは、いいね・返信・共有などの反応、クリック、閲覧時間、フォローが点数を上げ、「興味なし」・ミュート・ブロック・通報・すぐに離れることが点数を下げます。
| 分類 | 公開コードにある行動 | 点数への向き |
|---|---|---|
| 反応 | いいね、返信、リポスト、引用、共有、DMで共有、リンクのコピー | 上げる |
| クリック | 投稿の詳細、プロフィール、リンク、画像の拡大、動画の再生 | 上げる |
| 注目 | 閲覧、閲覧時間、動画の継続再生、プロフィールの滞在時間 | 上げる(10月に強化) |
| 投稿者 | フォロー | 上げる |
| 否定 | 興味なし、ミュート、ブロック、通報、すぐに離れる | 下げる |
否定の行動には大きな重みがついていますが、通報1件でいいね数百件が打ち消されるという意味ではありません。xAIは、そうした読み方は誤りだと公開コードの説明に明記しています。
企業アカウントは、投稿をどう変えればいいですか?
見直すことは5つあります。冒頭の1行で読む理由を示す、1投稿1テーマで読み切れる長さにする、画像と動画を続けて見られる中身にする、連投を控える、釣りや煽りで「興味なし」を招かないことです。どれも、読み切られる・長く見られる投稿を増やす方向です。
図:Xのアルゴリズム更新で企業アカウントが見直す5つのこと
| 見直すこと | やめること | 代わりにやること |
|---|---|---|
| ①冒頭の1行 | あいさつや前置きから始める | 結論や数字を最初の1行に置く |
| ②1投稿1テーマ | 1つの投稿に話題を詰め込む | 伝えたいことを1つに絞る |
| ③画像と動画 | 文字を画像にしただけの投稿 | 使っている様子や手順を見せる |
| ④連投を控える | 同じ時間帯に何本も投稿する | 時間帯を分けて投稿する |
| ⑤嫌われる反応 | 中身と合わない釣りの見出し | 冒頭と中身をそろえる |
Xは商品を確かめる場所としても使われています。TaTapは2026年8月、全国の20〜49歳の男女321名に「AI検索時代の購買行動調査」を実施しました。TaTapが同調査で集計したところ、AIで知った商品の裏取り先としてXを使う人は34.0%でした(AI利用者250名)。ChatGPT・Gemini・Perplexity・AI Overviewで候補を知り、Xで生の声を確かめる流れです。読み切られる投稿は、商品を確かめに来た人にとっても判断材料になります。調査の詳細はAI検索時代の購買行動調査(TaTap SNS調査 第1回)で公開しています。
変更の影響は、どのくらいの期間で何を見て確かめますか?
目安は4週間です。最初の2週間はインプレッションとフォロー外への表示の割合、3〜4週目は詳細のクリックや動画の再生時間、4週目以降はプロフィールへのアクセスと指名検索を見ます。更新の直後は数字が揺れるため、1週間だけで判断しません。
図:Xのアルゴリズム更新の影響を確かめる流れ
| 時期 | 見る数字 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | インプレッション、フォロー外への表示 | Xのアナリティクス |
| 3〜4週目 | 詳細のクリック、動画の再生時間 | 投稿ごとのアクティビティ |
| 4週目以降 | プロフィールへのアクセス、指名検索 | Xのアナリティクス、Search Console、UTM付きリンクとGoogleアナリティクス |
認知を広げる施策の全体像はX認知拡大の施策12選|返信が最も効く理由で紹介しています。
X運用を外部に頼むと、いくらかかりますか?
TaTapのX運用代行は月250,000円からで、月8本の投稿を1単位とし、リプライの一次対応と炎上時の対応を含みます。初回のみ初期対応費100,000円がかかり、契約は3か月からです。
| メニュー | 料金(税別) | 含まれる作業 |
|---|---|---|
| X運用代行 | 月250,000円〜 | 設計・分析、投稿8本、リプライの一次対応、炎上リスクの運用ルールと対応 |
| 初期対応費(初回のみ) | 100,000円 | KPIの設計、キックオフ、プロフィールの設計 |
| コンサル/進行費のみ | 月100,000円 | 設計と分析。投稿の制作は社内で行う |
| SNS広告運用代行 | 広告費の20%(最低100,000円) | X広告の配信設計と調整 |
株式会社TaTapのX運用代行の料金は、月250,000円です。表示価格はすべて税別です(2026年10月時点)。作業範囲はX運用代行のサービスページに掲載しています。費用の内訳の比べ方はX運用代行の費用相場は月100,000〜500,000円【2026】6項目の内訳と会社の選び方でまとめています。
Xのアルゴリズム更新で、やってはいけない注意点は?
避けたいのは4つです。どれも、更新の噂に合わせて投稿を極端に変えたときに起きます。
| やりがちなこと | 起きること | 代わりにやること |
|---|---|---|
| 閲覧時間を稼ぐために投稿を長くする | 途中で離れられ、点数が下がる | 読み切れる長さにまとめる |
| 中身と合わない釣りの見出し | 「興味なし」や離脱が増える | 冒頭と中身をそろえる |
| 同じ内容を何度も投稿する | 連投の減衰で2本目以降が下がる | 切り口を変えて間隔を空ける |
| 出所の分からない「攻略法」を信じる | 効果のない作業が増える | 公開コードと自社の数字で確かめる |
表示が制限されていないかは、「Under the Hood」で確かめられます。xAIは公開コードの更新履歴で、2026年9月18日から、法律に基づいて投稿の表示が制限された場合に、その事実と国を確認できるようにしたと説明しています。企業の運用ルールの作り方は【2026年版】アルゴリズム・ギフティング・ステマ規制・KPI設計まで完全解説X(Twitter)企業運用ガイドで解説しています。
Xのアルゴリズム対策を急がないほうがいい会社は?
おすすめしないのは、次の3つに当てはまる会社です。どの場合も、アルゴリズムより先に整えることがあります。
| 会社の状況 | 先にやること | 理由 |
|---|---|---|
| Xの投稿目的が決まっていない | 誰に何を伝えるかを決める | 何を伸ばすか判断できない |
| 顧客がXより Instagram・TikTok・Threads を使っている | 顧客が使う媒体に集中する | 表示が増えても売上につながりにくい |
| 返信や炎上に対応する体制がない | 運用ルールと担当を決める | 表示が増えるほど対応が増える |
アルゴリズムは今後も更新されます。投稿の目的と、読む人にとっての価値が決まっていれば、更新のたびに大きく変える必要はありません。
まとめ:Xのアルゴリズム更新は「読み切られる」投稿を評価する方向へ
- 2026年10月20日の更新で、閲覧時間の予測と、読み切られた投稿を拾う仕組みが強化されました。
- Xは「おすすめ」のコードと重みをGitHubで公開しています。
- 点数は行動ごとの確率に重みを掛けた合計で、「興味なし」やブロックは点数を下げます。
- 企業アカウントは、冒頭・1投稿1テーマ・画像と動画・連投・釣りの5つを見直します。
- 影響は4週間かけて、表示・読まれ方・成果の順に確かめます。
- TaTapのX運用代行は月250,000円からです(税別)。
よくある質問
Q1. Xのアルゴリズムは2026年10月に何が変わりましたか?
イーロン・マスク氏が10月20日、閲覧時間を予測する新しいランキングモデルと、最後まで読まれた投稿を拾う新しい候補抽出モデルを「おすすめ」に入れたと発表しました。長く見られ、読み切られる投稿がより評価されやすくなります。
Q2. Xのアルゴリズムは公開されていますか?
公開されています。xAIはGitHubで「おすすめ」のコードを公開しており、2026年8月13日には点数の重みや、表示を絞る仕組み、学習用のコードも追加しました。ただし10月20日の更新の詳しいコードは、この記事の執筆時点で確認できていません。
Q3. いいねを増やせばおすすめに載りやすくなりますか?
いいねは点数を上げる行動の1つですが、それだけでは決まりません。閲覧時間や返信、共有なども点数に入り、10月の更新で閲覧時間の予測が強化されました。「興味なし」やブロックは点数を下げるため、中身で読ませる投稿が大切です。
Q4. Xで1いいねが付くと何が変わりますか?
公開コードでは、直近1日で1いいね以上の投稿が、フォロー外に届ける候補一覧に入ります。0いいねのままだと、フォロワー以外にはほぼ届きません。動画は32いいねを超えると、公開から14〜30日の動画の候補一覧にも入ります。本番で同じ値かは公開されていません。
Q5. 企業アカウントは何から見直せばいいですか?
冒頭の1行です。読む理由を最初に示し、1投稿1テーマで読み切れる長さにまとめます。そのうえで、画像や動画を続けて見られる中身にし、同じ時間帯の連投を控え、中身と合わない釣りの見出しをやめてください。順番に1つずつ変えると効果を確かめやすくなります。
Q6. 更新の影響はどのくらいで分かりますか?
目安は4週間です。最初の2週間はインプレッションとフォロー外への表示、3〜4週目は詳細のクリックや動画の再生時間、4週目以降はプロフィールへのアクセスと指名検索を見ます。更新直後は数字が揺れるため、1週間で判断しないでください。
Q7. X運用をTaTapに頼むといくらかかりますか?
X運用代行は月250,000円〜で、月8本の投稿を1単位とし、リプライの一次対応と炎上時の対応を含みます。初回のみ初期対応費100,000円がかかり、契約は3か月からです。設計と分析だけなら月100,000円です(税別・2026年10月時点)。
最終更新:2026年10月28日/執筆:株式会社TaTap 編集部(監修:代表取締役 富田竜介)
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