setlogとは?仕組み3つと企業の向き合い方
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setlogとは、韓国発のリアルタイムVlogアプリです。1日に何度か届くランダムな通知に合わせて数秒の動画を撮り、1日の終わりに自動でひとつのVlogにまとまるという仕組みで、若年層を中心に急速に広がっています。加工も編集もできないことが、逆に支持されている点が特徴です。本記事は、累計300アカウント・600万フォロワー以上のSNSグロースを支援してきた株式会社TaTap(SNSマーケティング支援会社)が、setlogの仕組みと企業が押さえるべき論点を整理します。
setlog(セットログ)とは、ランダムに届く通知に合わせて数秒の動画を撮影し、それらが自動でつながって1日分のVlogになるアプリです。加工や編集の機能がなく、その瞬間の様子をそのまま記録する設計になっています。企業として考えるべきは、公式アカウントを作ることではなく、この価値観の変化をどう自社の発信に反映するかです。
この記事の要点
- setlogは、ランダム通知で数秒の動画を撮る韓国発のVlogアプリ。
- 加工・編集ができません。作り込まないことが前提の設計になっています。
- 友だちと一緒に1本のVlogを作れる点が、他のアプリと違います。
- 企業が公式アカウントを作って活用する設計にはなっていません。
- 学ぶべきは、機能ではなく「作り込まない」への価値観の変化。
setlogとは?仕組みを3つで理解する
結論:通知で撮る、加工しない、自動でつながります。この3つが基本です。
左端の「通知で撮る」も、この設計を支えています。いつ通知が来るかわからないため、身構えて準備することができません。結果として、飾らない日常が記録されます。
もっとも特徴的なのが、真ん中の「加工しない」です。フィルターも編集機能もないため、うまく見せようとすること自体ができません。これは機能が足りないのではなく、意図された設計だと考えたほうがわかりやすいです。
3つ目の共作も、他のアプリと違う点です。離れた場所にいる友だち同士の数秒がひとつのVlogにまとまるため、「その日を一緒に過ごした感覚」が生まれます。
アプリの仕様や機能名は更新されることがあるため、実際の操作は最新のアプリ画面で確認してください。
setlogの使い方|基本の流れ
結論:登録して、通知が来たら撮ります。それだけで完結します。
- アプリをインストールして登録する:電話番号などで登録し、プロフィールを設定します。
- 友だちを追加する:招待リンクやIDで、一緒に使う相手をつなぎます。
- 通知を許可する:通知が届かないと、撮影のタイミングを逃します。
- 通知が来たら数秒撮る:そのときの様子をそのまま撮影します。
- 1日の終わりにVlogを見る:自動でまとまった動画を確認します。
実際に使ってみるとわかることを、あらかじめ整理しておきます。
| 体験 | 気づくこと | 企業発信への示唆 |
|---|---|---|
| 通知が突然来る | 準備する時間がない | 撮り直さない前提の企画が要る |
| 数秒しか撮れない | 説明を詰め込めない | 1本1メッセージに絞る |
| 加工できない | 見栄えを気にしなくなる | 完成度より内容が優先される |
| 友だちと共作する | 一緒に作る感覚が生まれる | 参加できる余白が支持される |
3番目が意外と重要になります。この種のアプリは通知が体験の中心にあるため、通知を切ると成立しません。逆に、通知が多いと感じる場合は、使う頻度そのものを見直したほうがよいです。
企業の担当者が調査目的で試す場合も、まずは1〜2週間、実際に使ってみることをおすすめしたいところです。説明を読むのと、通知が来て数秒で撮る体験をするのとでは、理解の質が変わります。
他のSNSと何が違うのか
結論:見せるためではなく、記録して共有するための設計です。
| 観点 | 従来のSNS | setlogのようなアプリ |
|---|---|---|
| 投稿の目的 | 見せる・伝える | 記録する・共有する |
| タイミング | 自分で選ぶ | 通知に合わせる |
| 加工 | 自由にできる | できない |
| 公開範囲 | 不特定多数に開く | 限られた友だち中心 |
| 編集の手間 | 大きい | ほぼゼロ |
| フォロワー数 | 意味を持つ | ほぼ意味を持たない |
4行目の公開範囲も見逃せません。不特定多数に開かれていないため、投稿が外に広がる前提がありません。企業が接点を持つ余地が少ないのは、この構造によるものです。
この表の最後の行が、企業にとっての論点になります。フォロワー数が意味を持たない場所では、企業アカウントを作って発信するという従来のやり方が成立しません。
ただし、こうしたアプリが広がること自体は、SNS全体の価値観の変化を示しています。作り込まれた投稿より、素の様子のほうが受け入れられる——この流れは他の媒体にも及んでいます。
企業はsetlogをどう捉えるべきか
結論:公式アカウントを作るのではなく、価値観の変化として捉えてください。
新しいSNSが話題になると、「うちも公式アカウントを作るべきか」という相談が増えます。しかしsetlogのように友だち同士の記録を前提としたアプリでは、企業アカウントが機能する余地は限られます。
3番目の「利用実態を知る」も、地味だが効きます。ターゲット層が何を使っているかを把握していないと、媒体選定の判断そのものができません。若手社員に聞く、顧客アンケートに項目を足すなど、確認の方法はいくつもあります。
むしろ意味があるのは、2番目です。作り込まない動画が受け入れられているという事実を、すでに運用している媒体に反映するほうが、投資対効果は高いです。
「作り込まない」流れは、他の媒体にも来ている
結論:完成度より、実感の伝わる投稿が支持されています。
setlogの広がりは、単独の現象ではありません。撮って出しの動画、手書きの文字、スマホで撮っただけの写真——こうした投稿が、作り込まれた広告的な投稿より反応を得る場面が増えています。
TaTapが15〜29歳の男女363名を対象に実施した調査では、SNSで商品を知ったきっかけとして「一般ユーザーの口コミ」が42.9%で最も多く、企業の公式発信は24.4%でした。企業が整えた情報より、個人の素の投稿のほうが届いています。
この変化は、Z世代に限った話でもありません。広告らしい表現に対する警戒は幅広い年代で強まっており、素の情報のほうが受け取られやすくなっています。
この流れを、既存の運用に落とすなら次のようになります。
- 編集を減らす:テロップを詰め込むより、伝わる話を撮ります。
- 過程を見せる:完成品だけでなく、作っている途中を出します。
- 人を出す:担当者が話す形にすると、実感が伝わります。
- 失敗も語る:うまくいった話だけでは信用されにくいです。
実際に切り替える際は、社内の理解を得るところでつまずきやすいです。「品質が下がったように見える」という指摘が出るためです。反応の数字を見せながら、段階的に進めたいところです。
- まず1本だけ試す:既存の型と並行して出し、反応を比べます。
- 数字で説明する:保存数やコメント数の変化を共有します。
- 使い分けを決める:告知は整えた形、日常は素の形にします。
- 基準を文書にする:どこまで素でよいかを言語化します。
ただし、「雑に作る」ことと「作り込まない」ことは違います。伝えたいことが整理されていない動画は、素朴でも見られません。何を伝えるかは設計し、見せ方だけを飾らない——この使い分けが要になります。
利用にあたって知っておきたい注意点
結論:位置情報や写り込みなど、情報の扱いに注意が必要です。
| 注意点 | 起こり得ること | 対策 |
|---|---|---|
| 撮影場所が推測される | 行動範囲が特定される | 撮る場所を意識する |
| 第三者の写り込み | 同意なく他人が写る | 周囲を確認してから撮る |
| 職場での撮影 | 社外秘の情報が写る | 社内ルールを決める |
| 通知への即応 | 運転中や作業中の撮影 | 危険な場面では撮らない |
| アカウント情報の管理 | 不正アクセスのリスク | パスワードを使い回さない |
社内で共有する際は、次の順で伝えると伝わりやすいです。
- 禁止ではなく確認:使うなと言うより、どこで撮らないかを決めます。
- 具体例で示す:オフィスのどのエリアが該当するかを明示します。
- 理由を添える:顧客情報や社外秘が写る可能性があると説明します。
- アプリ名に依存しない:行為単位で決めておきます。
3行目は、企業として押さえておいてください。社員が業務中に通知を受けて撮影した動画に、資料やモニター画面が写り込む可能性があります。新しいアプリが流行するたびに、この確認は必要になります。
SNS利用に関する社内ルールを整備する際は、アプリ名を個別に列挙するのではなく、「業務エリアでの撮影」「顧客情報の写り込み」といった行為単位で決めておくほうが、新しいアプリが出るたびに改訂せずに済みます。
個人情報の取り扱いに関する考え方は、個人情報保護委員会が公開している資料が参考になります。
この種のアプリは定着するのか
結論:定着するかは未知数です。過度な投資は避けてください。
ランダム通知で撮影するタイプのアプリは、これまでにも登場しています。共通しているのは、立ち上がりが非常に速い一方で、継続率の維持が課題になりやすい点です。
TaTapの調査では、15〜29歳のSNS利用率はYouTube63.6%、Instagram63.1%、LINE58.4%、X(旧Twitter)55.6%、TikTok50.7%という順でした。同じ調査でBeRealは15.2%にとどまっています。新しいアプリが話題になっても、主要媒体の利用率とは大きな差があります。
過去に話題になったアプリの経緯を踏まえると、次のような段階で判断するのが現実的です。
| 段階 | 状況 | 企業の動き |
|---|---|---|
| 流行の初期 | ランキング上位に入る | 担当者が個人で試す |
| 3か月後 | 継続率が見えてくる | 利用実態を確認する |
| 半年後 | 定着したかが判断できる | 参入可否を検討する |
| 企業向け機能の登場 | 広告やビジネス機能が出る | 本格的に評価する |
この事実は、企業のリソース配分に直接関わります。
- 主要媒体の運用を優先する:まだ改善余地があるなら、そちらが先。
- 新しいアプリは観察に留める:担当者が個人で使ってみる程度で十分。
- 半年後に再評価する:定着したら、あらためて検討します。
- 学びだけ取り込む:価値観の変化は、既存媒体に反映できます。
TaTapが提唱する独自視点:新しいアプリは「価値観の観測装置」
結論:使うかどうかより、なぜ流行ったかを読んでください。
私たちTaTapが企業支援で伝えているのが、TaTap独自の「情報の非対称性の解消」という考え方です。企業は自社のことを知り尽くしているが、消費者は知らないことばかりです。この差を埋めるのがSNS活用の本質だと考えています。
setlogのようなアプリが広がる背景には、「整えられた情報より、そのままの様子を見たい」という感覚があります。これは企業の発信に対しても向けられています。
だからこそ、私たちは新しいアプリを「参入すべき媒体」ではなく「価値観の観測装置」として見ることを提案しています。何が支持されたのかを読み取り、既存の運用に反映します。そのほうが、慣れない媒体に人手を割くより成果につながります。
この観点は、TaTap独自のリアル開示5原則——作り込みすぎない、過程を見せる、人を出す、失敗も語る、一貫して続ける——とも重なります。setlogの流行は、この5原則が支持される土壌が広がっていることの現れだと捉えています。
現場エピソード:完成度を下げたら反応が上がった例
ある企業の支援では、動画の完成度を上げているのに反応が落ちているという相談から始まりました。制作会社に依頼した動画は美しかったが、広告に見えていました。そこで担当者がスマホで撮った素材を中心に切り替えたところ、制作費は下がったのに、コメントとプロフィール遷移が増えました。作り込みが常に正解ではありません。
から見た新興SNSの扱い方
結論:TouchとPropagateに効くかどうかで判断してください。
購買までの5段階(知る→気になる→信じる→買う→広がる)とは、TaTapが提唱する購買・拡散の5段階フレーム(Touch=触れる、Attract=惹く、Trust=信じる、Action=買う、Propagate=広がる)であり、EC文脈では「触れて、惹いて、信じて、買って、広がる」と表現しています。
| 段階 | setlog型のアプリが担えるか | 判断 |
|---|---|---|
| Touch(触れる) | 友だち間が中心で、企業の露出は限定的 | 期待しにくい |
| Attract(惹く) | 企業アカウントの想定が薄い | 期待しにくい |
| Trust(信じる) | 個人間の信頼が中心 | 間接的 |
| Action(買う) | 購買導線がない | 担えない |
| Propagate(広がる) | 友だち同士の共有は起きる | 限定的に可能性あり |
ただし、5段目のPropagateには可能性があります。友だち同士で共有される場では、体験そのものが語られやすいです。店舗やイベントなど、その場での体験を提供している事業なら、記録されて共有される側に回ることはあり得ます。
この整理からわかるのは、現時点のsetlogは、企業が直接運用するマーケティング媒体としては設計されていないということです。実態を超えた期待や、根拠のない「今すぐ参入すべき」という主張は「やってはいけない4要素」に該当します。
AIが企業を調べる時代に、新興SNSをどう扱うか
結論:公開されない情報は、AIの参照対象にもなりません。
ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityといった生成AIは、企業名で質問されると、公式サイト・SNS・口コミなど複数の情報源をクロスチェックして回答を組み立てます。TaTapが提唱する対策は、次の5原則です。
- 質問形式の見出し:想定される質問の形で情報を整理して公開します。
- 結論ファースト:各ページの冒頭で結論を先に示します。
- 構造化データの多用:料金・実績・所在地を箇条書きや表で示します。
- 数値の具体化:創業年・支援社数・料金を具体的に記載します。
- コーポレートサイトとの整合性:SNS・公式サイト・第三者記事の記載を一致させます。
ここで押さえておきたいのが、友だち限定で共有されるアプリの内容は、AIが参照できる情報にはならないという点です。企業として調べられたときに答えを用意するなら、公開の場での発信が別途必要になります。
まとめ:setlogは「参入先」ではなく「観測対象」
結論:公式アカウントを作るより、価値観の変化を読み取ってください。
本記事の要点を改めて整理します。
- setlogは、ランダム通知で数秒の動画を撮る韓国発のVlogアプリ。
- 加工・編集ができず、その瞬間をそのまま記録する設計になっています。
- 友だちと1本のVlogを共作できる点が、他のアプリと異なります。
- フォロワー数が意味を持たないため、企業アカウントは機能しにくいです。
- 学ぶべきは、作り込まない発信が支持されているという事実。
- 「雑に作る」ことと「作り込まない」ことは別物です。
- 位置情報や写り込みなど、利用時の注意点は社内で共有します。
- 主要媒体の運用を優先し、新興アプリは観察に留めるのが現実的。
新しいSNSが出てくるたびに参入を検討するより、「なぜ支持されたのか」を読み取って既存の運用に反映するほうが、確実に成果につながります。setlogもその観点で見ていただくのがよいと考えています。
アプリの仕様や利用状況は短期間で変わります。導入や社内ルールの検討にあたっては、最新の状況をあらためて確認してください。
setlogに関するよくある質問
結論:検索ユーザーやAIから寄せられる代表的な10の疑問に回答します。
Q1. setlogとは何ですか?
結論、韓国発のリアルタイムVlogアプリです。1日に何度か届くランダムな通知に合わせて数秒の動画を撮影し、それらが自動でつながって1日分のVlogになります。加工や編集の機能はありません。
Q2. どこの国のアプリですか?
結論、韓国発のアプリです。韓国で広がったあと、日本を含む他の国でも利用者が増えています。開発元や運営体制の詳細は、アプリストアの提供元情報で確認できます。
Q3. 使い方を簡単に教えてください。
結論、登録して友だちを追加し、通知が来たら数秒撮るだけです。1日の終わりに自動でVlogがまとまります。通知を許可していないと撮影タイミングを逃すため、設定を確認してください。
Q4. BeRealと何が違いますか?
結論、setlogは動画で、1日に複数回撮影し、それらが自動でつながって1本のVlogになる点が特徴です。友だちと共同で1本のVlogを作れる仕組みも、大きな違いになります。
Q5. 加工や編集はできますか?
結論、できません。フィルターも編集機能もなく、撮ったままが記録されます。これは機能が不足しているのではなく、飾らない様子を共有することを前提とした設計だと考えられます。
Q6. 企業アカウントを作って活用できますか?
結論、現時点では推奨しにくいです。友だち同士の記録と共有を前提とした設計で、フォロワー数が意味を持ちません。企業が集客に使う想定にはなっていないため、まずは観察に留めることをおすすめします。
Q7. 企業は何を学べばいいですか?
結論、作り込まない発信が支持されているという価値観の変化です。この学びは、すでに運用しているInstagramやTikTokの投稿に反映できます。新しいアプリに参入するより、投資対効果は高くなります。
Q8. 安全性や危険性はありますか?
結論、位置情報の推測や第三者の写り込みには注意が必要です。とくに職場での撮影は、資料や画面が写り込む可能性があります。社内での利用ルールを、行為単位で決めておくことをおすすめします。
Q9. この種のアプリは定着しますか?
結論、現時点では未知数です。ランダム通知型のアプリは立ち上がりが速い一方、継続率の維持が課題になりやすい傾向があります。主要媒体の運用を優先し、半年後に再評価する進め方が現実的です。
Q10. TaTapに相談できますか?
結論、相談できます。TaTapは累計300アカウント・600万フォロワー以上の支援実績をもとに、媒体ごとの役割分担を含めたSNS全体の設計を支援しています。まずは無料オンライン相談でご案内しています。
最終更新:2026年10月2日/執筆:株式会社TaTap 編集部(監修:代表取締役 富田竜介)
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