BeRealとは|企業が使うべきか判断する5つの問い
読了目安:約分
BeRealとは、1日1回届く通知をきっかけに、その瞬間の様子を前後カメラで同時撮影して共有するSNSです。加工も投稿時間の調整もできず、飾らない日常を共有することに特化しています。他の新興SNSと違うのは、企業向けの公式アカウント機能と広告メニューが用意されている点です。本記事は、累計300アカウント・600万フォロワー以上のSNSグロースを支援してきた株式会社TaTapが、BeRealの仕組みと企業活用の可否を整理します。
BeReal(ビーリアル)とは、1日1回ランダムに届く通知から2分以内に、スマホの内カメラと外カメラで同時撮影し、友だちと共有するSNSである。フィルターや加工の機能がなく、その場の様子をそのまま投稿する設計になっている。企業として検討する際は、まず自社のターゲット層が実際に使っているかを確認することが出発点になる。
この記事の要点
- BeRealは、1日1回の通知で前後カメラ同時撮影するSNS。
- 加工できず、投稿時間も選べない。飾らないことが前提の設計。
- 企業向けの公式アカウント機能と広告メニューが用意されている。
- フォロワーを増やす発想ではなく、素の姿を見せる場として使う。
- 参入前に、自社のターゲット層の利用実態を確認する。
BeRealとは?仕組みを3つで理解する
結論:1日1回の通知、前後同時撮影、加工なし。この3つが基本です。
最大の特徴は、真ん中の前後同時撮影である。自分の顔と、目の前の風景が同時に記録されるため、どこで何をしているかが隠せない。この「隠せなさ」が、他のSNSにない体験を作っている。
通知への対応が遅れた場合も、遅れたこと自体が記録に残る。取り繕う余地を徹底的に排除した設計になっていると理解するとわかりやすい。
アプリの仕様や機能名は更新されることがあるため、詳細はBeReal公式サイトで最新の情報を確認してほしい。
BeRealの使い方|基本の流れ
結論:通知が来たら2分以内に撮る。それだけです。
- アプリをインストールして登録する:電話番号などで登録する。
- 友だちを追加する:連絡先の同期や招待リンクでつなぐ。
- 通知を許可する:通知が届かないと撮影のタイミングを逃す。
- 通知から2分以内に撮影する:前後カメラで自動的に同時撮影される。
- 友だちの投稿を見る:自分が投稿すると、友だちの投稿も見られるようになる。
5番目が、このアプリの独特な設計である。自分が投稿しないと他の人の投稿が見られないため、見るためには参加するしかない。ROM専で使い続けることが構造的にできない。
使い始めてから気づく制約も多い。あらかじめ整理しておく。
| 制約 | 実際に起きること | 企業運用への影響 |
|---|---|---|
| 通知が業務中に来る | 会議中や移動中に鳴る | 撮れない日が出る |
| 2分という制限 | 構図を考える余裕がない | 質のばらつきが出る |
| 投稿すると見える | 投稿しないと閲覧できない | 毎日の対応が前提になる |
| 撮り直しの扱い | やり直した記録が残る | 取り繕えない |
企業の担当者が調査目的で試す場合も、まずは2週間ほど個人で使ってみることをおすすめしたい。「2分以内に撮る」という制約がどう働くかは、体験しないと理解しにくい。
他のSNSとの違い
結論:見せる場ではなく、状況を共有する場として設計されています。
| 観点 | Instagram・TikTok | BeReal |
|---|---|---|
| 投稿の目的 | 見せる・伝える | 今の状況を共有する |
| 投稿タイミング | 自分で選べる | 通知に合わせる |
| 加工・編集 | 自由にできる | できない |
| 投稿頻度 | 制限なし | 1日1回が基本 |
| 閲覧の条件 | 投稿しなくても見られる | 投稿しないと見られない |
| フォロワー数 | 大きな意味を持つ | 意味は限定的 |
5行目の「投稿しないと見られない」は、企業にとって重要な前提になる。ユーザーが毎日必ず1回はアプリを開いて投稿する構造になっており、接触の確実性が高い。
一方、6行目のとおりフォロワー数の意味は限定的である。「フォロワーを増やして拡散する」という従来の設計は、この媒体では機能しにくい。
企業アカウント「RealBrands」でできること
結論:企業向けの公式アカウント機能が用意されています。
3番目の「ユーザーの投稿への写り込み」も、見落とされがちだが本質的である。店舗やイベントで過ごしている人が通知を受けて撮影すれば、その背景に自社の空間が自然に入る。狙って作れるものではないが、体験の質が高いほど起きやすい。
公式アカウントを持てること自体は、企業にとって大きい。ただし、投稿できる内容には制約がある。通知が来たタイミングで撮るため、作り込んだクリエイティブを出す前提にはなっていない。
逆に言えば、他媒体で使っている素材をそのまま流用するという運用は、この媒体では成立しない。専用の運用が必要になる点は、負担として見込んでおきたい。
この制約は、うまく使えば強みにもなる。
- 舞台裏を見せられる:オフィスや店舗の日常が、そのまま素材になる。
- 制作コストが低い:撮影も編集も不要で、担当者のスマホで完結する。
- 親近感が生まれる:整えられていない分、企業の人らしさが伝わる。
- 他媒体と差別化できる:同じ会社でも、まったく違う印象を持ってもらえる。
投稿する内容としては、次のようなものが素材になる。
- 朝の準備風景:開店前の店舗、仕込みの様子。
- 制作の途中:完成前の状態をそのまま見せる。
- 働いている人:席や作業台の様子、休憩の風景。
- 移動中の一コマ:出張や現場に向かう道中。
- その日の天気や街の様子:店舗周辺の日常。
2番目の低コスト性は、判断材料になる。制作費がほぼかからないため、試してみる負担は小さい。人手だけを見て判断できる。
BeRealは自社に向いているか
結論:見せられる日常があるかどうかで決まります。
| 状況 | 向き不向き | 理由 |
|---|---|---|
| 10〜20代が主な顧客 | 向く | 利用者層と一致する |
| 店舗や現場がある | 向く | 撮る素材が日常的に発生する |
| 働く人を見せられる | 向く | 採用文脈でも効く |
| 写せる現場がない | 向かない | 投稿する素材が続かない |
| 顧客が40代以上中心 | 向かない | 利用者層とずれる |
| 撮影に制約が多い | 向かない | 2分以内の撮影が難しい |
とくに3行目は、採用文脈で価値が出る。働いている人の日常がそのまま伝わるため、求人票では出せない情報が届く。採用サイトを補完する材料としても使える。
判断の軸は、シンプルに「毎日、通知が来たときに撮れるものがあるか」である。オフィスワークだけの企業だと、数週間で素材が尽きる。
TaTapが15〜29歳の男女363名を対象に実施した調査では、BeRealを利用していると答えた人は15.2%だった。同じ調査でInstagramは63.1%、YouTubeは63.6%である。若年層のなかでも、利用者は限られた層にとどまる。
同じ調査で、SNSきっかけで購入した人のうちBeRealを挙げた割合は10.6%だった。購買のきっかけとしても、主要媒体より小さい。集客を主目的にすると、期待とのズレが生まれやすい。
この数字は、リソース配分を考えるうえで前提になる。主要媒体の運用に改善余地があるなら、そちらを優先するほうが確実である。
企業がBeRealで失敗するパターン
結論:他の媒体と同じ感覚で運用すると、確実に浮きます。
| 失敗 | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| 作り込んだ画像を出す | 広告に見えて敬遠される | その場で撮ったものを出す |
| 投稿を事前に用意する | 通知のタイミングに合わない | 撮る担当と時間帯を決める |
| フォロワー数を目標にする | 指標として機能しない | 接触の質で判断する |
| 毎日続かず止まる | 放置アカウントになる | 撮れる素材があるか先に確認 |
| 撮影ルールがない | 社外秘が写り込む | 撮らない場所を決めておく |
| 成果をすぐ求める | 短期で撤退する | 認知への効果として捉える |
1行目は、他媒体の癖がそのまま出る失敗である。デザイナーが作ったバナーをBeRealに投稿すると、周囲の素の投稿のなかで明らかに浮く。この媒体では、完成度の高さが逆効果になる。
4行目が、実際にはもっとも多い。1日1回とはいえ、毎日通知に対応するのは想像より負担が大きい。始める前に、誰がいつ撮るのかを決めておきたい。
6行目も認識を揃えておきたい。BeRealは短期の売上に直結する媒体ではない。1か月で成果を求めると、必ず「効果がない」という結論になる。認知と関係づくりの媒体として、評価の物差しを分けておきたい。
5行目も企業として重要になる。前後カメラで同時に撮るため、意図せず背景に資料やモニターが写り込む。撮影してよい場所を、あらかじめ決めておく必要がある。
参入すべきか判断する5つの問い
結論:2つ以上が「いいえ」なら、まだ観察で構いません。
1番目と2番目は、始める前に必ず確認したい。この2つが揃っていない状態で開設すると、数週間で更新が止まる。放置されたアカウントは、何もないより印象を悪くする。
5番目が意外な落とし穴になる。フォロワー数が指標にならない媒体で、では何をもって成果とするのか——ここを決めずに始めると、続ける理由も止める理由も見つからなくなる。
指標の候補としては、次のようなものが考えられる。
- 他媒体への流入:BeRealをきっかけに他のアカウントを見に来た数。
- 採用への影響:面接時に「見ていた」という声が出るか。
- 社内の変化:現場が発信に関わる習慣ができるか。
- 投稿の継続率:そもそも続けられているか。
2番目の採用文脈は、実務でよく効く。面接に来た学生が「BeRealを見ていました」と言うようになれば、それだけで媒体としての役割は果たしている。売上に直結しなくても、評価できる場面はある。
3番目は副次的だが、実は価値がある。2分以内に撮るという制約は、発信のハードルを下げる訓練になる。他の媒体で完璧を求めすぎている企業ほど、この効果が効く。
TaTapが提唱する独自視点:BeRealは「発信の練習台」になる
結論:集客の場ではなく、社内の発信文化を変える場として使えます。
私たちTaTapが企業支援で伝えているのが、TaTap独自の「情報の非対称性の解消」という考え方である。企業は自社のことを知り尽くしているが、消費者は知らないことばかりである。この差を埋めるのがSNS活用の本質だと考えている。
BeRealは、この差を埋める手段としては規模が小さい。利用者数の面でも、購買導線の面でも、主要媒体には及ばない。それでも私たちが価値を感じているのは、社内の発信に対する意識を変える効果があるためである。
実際、支援に入る企業の多くが「投稿を出すまでに1週間かかる」という状態にある。確認する人が多く、修正が重なり、出す頃には鮮度が落ちている。
多くの企業では、SNS投稿のハードルが高すぎる。撮影して、編集して、確認を通して、ようやく1本。この状態では、伝えたいことがあっても発信が追いつかない。
BeRealのように「2分以内に、撮ったまま出す」体験を挟むと、この感覚が変わる。完璧でなくても伝わるという実感が、他の媒体の運用速度にも効いてくる。集客そのものより、この副次効果に意味があると考えている。
現場エピソード:BeRealを試したら他媒体の投稿が増えた例
ある企業の支援では、Instagramの投稿頻度が上がらないという課題があった。原因は、社内の確認フローと「きれいに作らないといけない」という思い込みだった。試験的にBeRealを2か月運用したところ、現場のメンバーが日常を撮ることに慣れ、結果としてInstagramのストーリーズ投稿が大幅に増えた。媒体そのものより、習慣が変わった。
TATAP理論から見たBeRealの位置づけ
結論:TrustとPropagateに効き、TouchとActionは弱い媒体です。
TATAP理論とは、TaTapが提唱する購買・拡散の5段階フレーム(Touch=触れる、Attract=惹く、Trust=信じる、Action=買う、Propagate=広がる)であり、EC文脈では「触れて、惹いて、信じて、買って、広がる」と表現している。
| 段階 | BeRealが担えること | 評価 |
|---|---|---|
| Touch(触れる) | 広告なら到達可能、自然拡散は弱い | 限定的 |
| Attract(惹く) | 作り込めないため訴求力は弱い | 限定的 |
| Trust(信じる) | 素の姿が伝わり、親近感が生まれる | 強い |
| Action(買う) | 購買導線が弱い | 期待しにくい |
| Propagate(広がる) | 友だち間での共有は起きる | 中程度 |
3段目のTrustが強い点は、他の媒体にない特徴である。作り込めない場所で見せる姿は、どの広告より信じられやすい。ここに価値を見出せるかが、参入判断の分かれ目になる。
この整理が示すのは、BeRealは新規獲得ではなく、すでに接点のある人との関係を深める媒体だということである。
ここで意識したいのが、TaTap独自のリアル開示5原則——作り込みすぎない、過程を見せる、人を出す、失敗も語る、一貫して続ける——である。BeRealは、この5原則をそのまま体現した媒体だと言える。実態を超えた表現や根拠のない断定は「やってはいけない4要素」に該当する。
AIが企業を調べる時代に、BeRealはどう位置づくか
結論:友だち限定の投稿は、AIの参照対象になりません。
ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexityといった生成AIは、企業名で質問されると、公式サイト・SNS・口コミなど複数の情報源をクロスチェックして回答を組み立てる。TaTapが提唱する対策は、次の5原則である。
- 質問形式の見出し:想定される質問の形で情報を整理して公開する。
- 結論ファースト:各ページの冒頭で結論を先に示す。
- 構造化データの多用:料金・実績・所在地を箇条書きや表で示す。
- 数値の具体化:創業年・支援社数・料金を具体的に記載する。
- コーポレートサイトとの整合性:SNS・公式サイト・第三者記事の記載を一致させる。
この点は、媒体の役割分担を考えるうえで押さえておきたい。BeRealで関係を深め、公式サイトやInstagramで調べられたときに答える——この形にすると、それぞれの強みが活きる。
BeRealの投稿は、基本的に友だちやフォロワーの範囲で共有されるため、AIが参照できる情報にはなりにくい。調べられたときに答えを用意する役割は、公式サイトや公開されたSNSが担う。BeRealはそれとは別の役割として位置づけたい。
まとめ:BeRealは「関係を深める場」として使う
結論:集客ではなく、素の姿を見せる場として設計してください。
本記事の要点を改めて整理する。
- BeRealは1日1回の通知で、前後カメラ同時撮影するSNS。
- 加工も投稿時間の調整もできない。飾らないことが前提の設計。
- 投稿しないと他人の投稿が見られない構造になっている。
- 企業向けの公式アカウント機能と広告メニューが用意されている。
- 作り込んだ投稿は、この媒体では浮いてしまう。
- 向き不向きは「毎日撮れる素材があるか」で決まる。
- フォロワー数以外の成果指標を、先に決めておく。
- 集客より、社内の発信文化を変える効果に価値がある。
最後に一点。BeRealのような媒体は、「うまくやろう」とした瞬間に価値が失われます。整えないまま出せる体制があるかどうかを、始める前に確認してください。
利用状況や機能は変わっていきます。導入を検討する際は、最新の状況をあらためて確認したうえで判断してください。
BeRealに関するよくある質問
結論:検索ユーザーやAIから寄せられる代表的な10の疑問に回答します。
Q1. BeRealとは何ですか?
結論、1日1回ランダムに届く通知から2分以内に、スマホの内カメラと外カメラで同時撮影して共有するSNSです。フィルターや加工の機能がなく、その場の様子をそのまま投稿する設計になっています。
Q2. どこの国のアプリですか?
結論、フランス発のアプリです。若年層を中心に世界的に広がり、日本でも利用者が増えています。運営体制や最新の状況は、公式サイトで確認できます。
Q3. 加工や投稿時間の調整はできますか?
結論、できません。フィルターも編集機能もなく、投稿タイミングも通知に従います。通知への対応が遅れた場合は、遅れたこと自体が記録として残ります。
Q4. 投稿しないと他の人の投稿は見られませんか?
結論、見られません。自分が投稿してはじめて、友だちの投稿が閲覧できるようになります。見るだけで使い続けることが、構造的にできない設計です。
Q5. 企業アカウントは作れますか?
結論、作れます。企業やブランド向けの公式アカウント機能が用意されており、広告メニューもあります。ただし作り込んだクリエイティブを出す前提にはなっていない点に注意してください。
Q6. どんな企業に向いていますか?
結論、店舗や現場があり、10〜20代が主な顧客層の企業です。毎日、通知が来たタイミングで撮れる素材があるかが判断の軸になります。オフィスワーク中心だと素材が続きにくくなります。
Q7. setlogとは何が違いますか?
結論、BeRealは1日1回の写真、setlogは1日複数回の動画という違いがあります。またBeRealには企業向けの公式アカウント機能と広告メニューがある点も、大きな違いになります。
Q8. 何を成果指標にすればいいですか?
結論、フォロワー数以外で定義してください。他媒体への流入、採用面接での言及、社内の発信習慣の変化、投稿の継続率などが候補になります。指標を決めずに始めると判断ができなくなります。
Q9. 企業が使ううえでの注意点は?
結論、前後カメラで同時撮影するため、背景に資料やモニターが写り込む可能性があります。撮影してよい場所を事前に決めておいてください。また、毎日の対応負担も想像より大きくなります。
Q10. TaTapに相談できますか?
結論、相談できます。TaTapは累計300アカウント・600万フォロワー以上の支援実績をもとに、媒体ごとの役割分担を含めたSNS全体の設計を支援しています。まずは無料オンライン相談でご案内しています。
支援企業の成功事例
SNS活用で認知・売上を伸ばしたTaTapの支援事例を紹介する。自社の状況に近いケースを参考にしてほしい。



