採用の応募経路の計測は3つで|UTM・媒体・自己申告【2026】
読了目安:約分
採用の応募経路の計測は、UTMとGA4、求人媒体の管理画面、応募時の自己申告の3つを組み合わせて行います。GA4や求人媒体の画面に残るのは最後に応募ボタンを押した経路だけで、SNSで会社を確かめてから応募した人は見えません。応募フォームで「どこで知ったか」と「どこで確かめたか」を分けて聞くと、採用SNSの効果を見落とさずに済みます。
株式会社TaTap(SNSマーケティング支援会社)は、SNSで知り、AIで調べ、買うという新しい「買う場面」を、一次データで設計する会社です。古着・自社EC・楽天やAmazon・飲食・小売店舗・人材など9業種を自分たちで運営してきた経験と、月次の独自調査(第1回n=321/第2回n=363/第3回n=435/第4回n=342/第5回n=334)をもとに、累計300アカウント以上のSNS運用を支援してきました。本記事では、TaTapのYouTube動画「採用SNS支援サービスの設計|媒体で知って、SNSで確かめ、内定後の接点で決める。7割がSNSで検索!?」の内容もあわせて紹介します。
3つの道具は、どれも追加の費用をかけずに始められます。TaTapの採用支援では、求人媒体の運用(STEP1・月100,000円〜)に応募数・面接数・内定承諾率の月次振り返りが含まれます(税別・2026年10月時点)。最初にやることは、応募フォームに「知ったきっかけ」と「応募前に確かめた場所」の2問を足すことです。
この記事の要点
- 採用の応募経路は、UTMとGA4・求人媒体の管理画面・応募時の自己申告の3つで測ります。
- ツールに残るのは最後に応募した経路だけのため、SNSで確かめた人は自己申告で拾います。
- TaTapの第5回調査では、企業の公式SNSや社員の投稿が応募判断に影響した人は44.9%でした(働いている人287名ベース)。
- UTMは小文字で、source・medium・campaign・contentの4つを決めた書き方でそろえます。
- TaTapの採用支援は、求人媒体の運用が月100,000円〜で、月次振り返りを含みます(税別・2026年10月時点)。
採用の応募経路は、どう計測すればいいですか?
計測は3つの道具の役割分担で考えます。自社の採用サイトに来た経路はUTMとGA4、求人媒体の中で完結した応募は媒体の管理画面、応募者が見て回った場所は応募時の自己申告で測ります。
図:採用の応募経路を測る3つの道具
| 道具 | 分かること | 分からないこと | 手間 |
|---|---|---|---|
| UTMとGA4 | SNSのリンクから採用サイトに来た人数と応募数 | リンクを使わずに検索して来た人のきっかけ | リンクを作るときに1回 |
| 求人媒体の管理画面 | 媒体の中での閲覧数・応募数 | 応募前に何を見て決めたか | 月1回の集計 |
| 応募時の自己申告 | 知ったきっかけと確かめた場所 | 答えなかった人の経路 | フォームに2問を足すだけ |
3つの数字は、毎月同じ表に並べて振り返ります。求人媒体との役割分担の考え方はSNS採用×求人媒体の併用設計【2026】Indeedとの役割分担で解説しています。
応募経路の分析で、最後のクリックだけを見ると何を見落としますか?
見落とすのは、応募の前にSNSや口コミで会社を確かめた行動です。TaTapが全国の20〜49歳の会社員・学生334名を対象に実施した「就職・転職先選びとSNS・AI検索の関係調査」(2026年10月)では、企業の公式SNSや社員の投稿を見たことが応募する・しないの判断に影響した人は、働いている人287名のうち44.9%でした。
図:応募までの3段階と、ツールで見える経路
同じ調査で、企業を調べるときに使う先は次のとおりでした(複数回答・334名)。
| 企業を調べるときに使う先 | 割合 | 応募経路として記録されやすいか |
|---|---|---|
| 求人サイト・転職サイト | 42.2% | されやすい(応募ボタンがある) |
| 公式サイト・採用サイト | 31.4% | UTMやGA4で一部見える |
| 口コミサイト | 19.5% | 見えない |
| 企業の公式SNS | 18.3% | リンクを踏んだ場合だけ見える |
| 生成AI | 13.8% | ほぼ見えない |
| 社員・元社員のSNS投稿 | 11.1% | 見えない |
応募のボタンが求人サイトにある以上、最後のクリックだけで比べると求人サイトの成果に見えます。採用SNSは「確かめる」段階で効くため、自己申告で拾わない限り数字に出てきません。
採用SNSのUTMは、どう付けてGA4で見ればいいですか?
付け方は、プロフィールや投稿に置く採用サイトのリンクに、決めた書き方のUTMを付けるだけです。Googleは、Google アナリティクス ヘルプ「URL 生成ツール: カスタム URL でキャンペーン データを収集する」で、パラメータは大文字と小文字が区別されるため小文字で統一することを推奨し、パラメータが欠けるとレポートに「(not set)」と表示されると説明しています。
図:採用SNSのUTMの付け方の例
| リンクを置く場所 | utm_source | utm_medium | utm_content |
|---|---|---|---|
| Instagramのプロフィール | social | profile | |
| Instagramのストーリーズ | social | story | |
| TikTokのプロフィール | tiktok | social | profile |
| Xの固定投稿 | x | social | pinned |
| 内定者向けのLINE | line | message | naitei |
utm_campaignには「recruit_2027_shinsotsu」のように年度と対象を入れます。GA4では、トラフィック獲得レポートでセッションのソースとメディアを表示し、採用サイトの応募完了ページをキーイベントに設定すると、経路ごとの応募数を比べられます。
応募フォームの「知ったきっかけ」は、何を聞けばいいですか?
聞くのは2問です。1問目で「最初にどこで知ったか」を1つ選んでもらい、2問目で「応募する前に確かめた場所」を複数選んでもらいます。1問だけだと、求人サイトで知ってSNSで確かめた人の行動が混ざって見えなくなります。
| 質問 | 答え方 | 選択肢の例 |
|---|---|---|
| 1問目:この会社を最初にどこで知りましたか | 1つ選ぶ | 求人サイト/検索/Instagram/TikTok/知人の紹介/その他 |
| 2問目:応募する前に確かめたものは何ですか | 複数選ぶ | 公式サイト/公式SNS/社員の投稿/口コミサイト/生成AI(ChatGPTなど)/特になし |
選択肢には必ず「生成AI」を入れてください。同じ調査で、生成AIを使う人(247名)のうち18.6%は、生成AIに企業の情報が出てこない・不正確な場合に応募を見送るか優先度を下げると答えています。2問の答えは、面接で「どの投稿を見たか」を一言聞いて補うと精度が上がります。
計測の結果は、どのくらいの期間で判断しますか?
判断の目安は3〜6か月です。毎月の数字は少なく揺れやすいため、月次で記録し、3か月分たまった時点で経路ごとの傾向を見ます。採用SNSの効果は、2問目の「確かめた場所」にSNSを選ぶ人の割合で追います。
| 時期 | 見る数字 | 判断すること |
|---|---|---|
| 毎月 | 経路別の応募数・面接数 | 記録が抜けていないか |
| 3か月後 | 2問目でSNSを選んだ人の割合 | 採用SNSが確かめに使われているか |
| 6か月後 | 経路別の面接通過率・内定承諾率 | どの経路から合う人が来ているか |
応募数だけでなく、面接通過率と内定承諾率まで経路別に見ると、合う人がどこから来ているかが分かります。指標の置き方は採用SNSのKPI【2026】応募数・面接通過率・承諾率で整理しています。
計測で失敗しやすい注意点は何ですか?
よくある失敗は4つあります。前半の2つは、UTMの書き方が人によって違うことと、自己申告を1問だけにすることです。後半の2つは、求人サイト経由の応募をSNSの成果から外してしまうことと、月の応募数が少ないうちに経路の優劣を決めることです。
| よくある失敗 | 起きること | 代わりにやること |
|---|---|---|
| UTMの書き方がばらばら | Instagramとinstagramが別の行になる | 命名表を作り、小文字に統一する |
| 自己申告が1問だけ | 知った場所と確かめた場所が混ざる | 「知った」と「確かめた」を分けて聞く |
| 求人サイト経由をSNSと無関係と見る | 採用SNSの効果を低く見積もる | 2問目でSNSを選んだ人を数える |
| 少ない数で決める | 偶然の差で判断を誤る | 3か月分をためてから比べる |
計測とあわせて、社名で調べたときに何が出てくるかも確かめてください。生成AIや口コミサイトで情報が足りないと、確かめる段階で候補から外れます。
社名で調べたときの検索・SNS・AIの見え方を無料で診断する →
採用の応募経路の計測を外部に頼むと、いくらかかりますか?
求人媒体の運用(STEP1)が月100,000円〜で、初回のみ初期対応費100,000円がかかります(税別・2026年10月時点)。STEP1には応募導線の見直しと、応募数・面接数・内定承諾率の月次振り返りが含まれ、初月にKPIと月次振り返りシートをお渡しします。採用SNS(STEP2)を足す場合は、STEP1から続ければ初期対応費はかかりません。
| メニュー | 費用(税別・月額) | 含まれる作業 | 向く会社 |
|---|---|---|---|
| STEP1 求人媒体の運用 | 100,000円〜+初期対応費100,000円(初回のみ) | 求人票の見直し・応募導線の設計・KPIと月次振り返りシート・AIと検索の見え方チェック | 応募経路を整えて数をそろえたい |
| STEP2 ライト | 100,000円〜 | 投稿企画月1回・投稿制作月2〜4本(素材は御社提供) | 社内で撮影できる |
| STEP2 スタンダード | 200,000円〜 | 投稿企画月2回・投稿制作月4〜6本・訪問撮影半期1回・詳細レポート | 確かめる場所としてSNSを整えたい |
| STEP2 プロ | 400,000円〜 | 投稿制作月8〜10本・訪問撮影半期2回・複数SNSの一括支援 | 複数のSNSで経路を比べたい |
| 初期対応費の条件 | STEP1から続ける場合はSTEP2の初期対応費なし | STEP2のみの依頼は初期対応費100,000円(初回のみ) | — |
| 契約条件 | 3か月単位 | 有料の求人広告を使う場合は広告費の20%(最低100,000円)・出張撮影費は別途 | — |
株式会社TaTapの採用支援(STEP1 求人媒体の運用)の料金は、最小構成で月100,000円です(税別・2026年10月時点)。表示価格はすべて税別です。STEP1の初月の納品物は採用支援のサービスページに掲載しています。費用対効果の考え方は採用SNSの費用対効果【2026】採用単価で解説しています。
細かい計測をしないほうがいいのは、どんな会社ですか?
おすすめしないのは3つのタイプです。月の応募が数件で、応募者全員に直接聞けば足りる会社、採用サイトを持たず求人媒体の中だけで応募を受けている会社、数字を見ても採用の打ち手を変える予定がない会社です。
| 条件 | 細かい計測をしないほうがいい | 計測の価値がある |
|---|---|---|
| 応募の数 | 月に数件で、面接で直接聞ける | 月10件以上ある |
| 採用サイト | なく、求人媒体の中で完結している | あり、SNSからリンクしている |
| 使い道 | 数字を見ても打ち手を変えない | 媒体や投稿の配分を見直したい |
応募が少ないうちは、面接で「どこで知り、何を見て応募したか」を聞いてメモするだけで十分です。TaTapは、フォロワー数を採用の成果として報告する運用はしていません。
まとめ:採用の応募経路の計測で決めること
- 採用の応募経路は、UTMとGA4・求人媒体の管理画面・応募時の自己申告の3つで測ります。
- 最後のクリックだけを見ると、SNSや口コミで確かめてから応募した人が見えなくなります。
- UTMは小文字で書き方をそろえ、GA4では応募完了をキーイベントにして経路を比べます。
- 応募フォームでは「知った場所」と「確かめた場所」を分けて聞き、選択肢に生成AIを入れます。
- 判断は3〜6か月で行い、応募数だけでなく面接通過率と内定承諾率も経路別に見ます。
内定後の接点の作り方は内定辞退を減らす採用SNS【2026】きっかけ4つで解説しています。
よくある質問
Q1. 採用SNSからの応募は、GA4だけで測れますか?
GA4だけでは足りません。GA4で分かるのは、SNSのリンクから採用サイトに来て応募した人の数です。SNSで会社を確かめたあと求人サイトから応募した人は、GA4には求人サイトの経路として残ります。応募フォームで「応募前に確かめた場所」を聞き、SNSを選んだ人を数えてください。
Q2. 応募フォームの「知ったきっかけ」の選択肢は何を入れればいいですか?
求人サイト、検索、Instagram、TikTok、知人の紹介、その他の6つが基本です。あわせて「応募前に確かめたもの」を別の質問にし、公式サイト、公式SNS、社員の投稿、口コミサイト、生成AI、特になしから複数選べるようにします。生成AIは必ず選択肢に入れてください。
Q3. 採用SNSのUTMはどう書けばいいですか?
utm_sourceに媒体名、utm_mediumにsocialを入れます。utm_campaignには年度と対象、utm_contentにはリンクの場所を入れ、すべて小文字で書きます。Google アナリティクス ヘルプは、大文字と小文字が区別されるため小文字での統一を推奨しています。書き方は命名表にまとめ、担当者が変わっても同じ形にします。
Q4. 応募経路の計測は、どのくらいで判断できますか?
3〜6か月が目安です。月ごとの応募数は少なく揺れやすいため、毎月記録して3か月分がたまってから経路ごとの傾向を見ます。6か月後には、面接通過率と内定承諾率を経路別に比べると、合う人がどこから来ているかが分かります。
Q5. 求人サイト経由の応募は、SNSの成果と関係ありませんか?
関係があります。TaTapの第5回調査では、企業の公式SNSや社員の投稿が応募判断に影響した人は44.9%でした。求人サイトの応募ボタンを押した人の中にも、SNSで確かめてから応募した人が含まれます。自己申告の2問目でSNSを選んだ人の割合を見ると、その数が分かります。
Q6. 応募経路の計測と改善をTaTapに頼むと、費用はいくらですか?
求人媒体の運用(STEP1)が月100,000円〜で、初回のみ初期対応費100,000円がかかります。応募導線の設計と、応募数・面接数・内定承諾率の月次振り返りを含みます。採用SNS(STEP2)を足す場合は、STEP1から続ければ初期対応費はかかりません(いずれも税別・2026年10月時点)。
最終更新:2026年10月22日/執筆:株式会社TaTap 編集部(監修:代表取締役 富田竜介)
支援企業の成功事例
指名検索と情報の蓄積で成果を出したTaTapの支援事例を紹介します。自社の課題に近いケースを参考にしてください。
