UGCの二次利用|広告転用の許諾4点と注意点【2026】

UGCの二次利用|広告転用の許諾4点と注意点【2026】

読了目安:約分

結論:UGCの二次利用とは、一般の人が投稿した写真・動画・口コミを、企業が広告・ECサイト・店頭などで使うことです。広告に使うには、投稿者から「どの媒体で・どの期間・どこまで改変して使うか」の許諾を書面で取り、写っている人や音源の権利も確認します。ギフティングなど企業が依頼した投稿を広告に使う場合は、PR表記を付けたまま使い、好意的な投稿だけを「お客様の声」として切り出さないことが、景品表示法のステルスマーケティング規制への対応になります。

株式会社TaTap(SNSマーケティング支援会社)は、SNSで知り、AIで調べ、買うという新しい「買う場面」を、一次データで設計する会社です。古着・自社EC・楽天やAmazon・飲食・小売店舗・人材など9業種を自分たちで運営してきた経験と、月次の独自調査(第1回n=321/第2回n=363/第3回n=435)をもとに、累計300アカウント以上のSNS運用を支援してきました。本記事では、TaTapのYouTube動画「【Meta(Instagram)広告の教科書】3種類の使い分け&KPI設計」の内容もあわせて紹介します。

UGCを広告に転用する方法は、パートナーシップ広告やSpark Adsのように投稿者のアカウントのまま配信する方法と、素材として自社の広告に組み込む方法の2つです。TaTapのギフティングでは、二次利用の許諾取得を1件2,000円で行っています(税別・2026年10月時点)。最初にやるべきことは、広告に使いたい投稿を選び、許諾の範囲を1枚の書面にまとめることです。

この記事の要点

  • UGCの二次利用には、投稿者の著作権のほか、写っている人や音源の権利が関わります。
  • 許諾は「媒体・期間・改変の範囲・対価」の4点を書面で取り、「いいね」やDMの一言で済ませません。
  • 消費者庁は、好意的な感想だけを選んで引用する表示は「事業者の表示」に当たると示しています。
  • TaTapの調査では、「#PR」付きの投稿でも参考にする人は68.3%で、参考にしない人は13.2%でした(15〜29歳・341名ベース)。
  • TaTapのギフティングは投稿1件8,000円〜で、二次利用の許諾取得は1件2,000円です(税別・2026年10月時点)。

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UGCの二次利用とは何で、広告に使うには何の許可が必要ですか?

結論:UGCの二次利用は、投稿者が自分のSNSに出した写真・動画・文章を、企業が別の場所で使うことです。広告に使うには、投稿者から著作権の利用許諾を取り、改変の範囲を決め、写っている人と音源の権利を確認する必要があります。

UGCを広告に使うときに関わる4つの権利 1本のUGC投稿 写真・動画・文章・音 著作権(投稿者) 複製・公衆送信・翻案 → 使う範囲の許諾が必要 著作者人格権 切り抜き・テロップ追加 → 改変してよい範囲を決める 肖像権(写っている人) 投稿者以外の顔・子ども → 写る人の了承を確認 音源・第三者の素材 BGM・キャラクター・ロゴ → 広告では使えないことがある 「いいね」やリポストの了承は、広告に使う許諾ではありません 株式会社TaTapが作成(2026年10月時点)。個別の判断は弁護士に確認してください

図:1本のUGCには、投稿者の著作権のほかに、写っている人や音源の権利が重なっています

権利持っている人広告で問題になる場面確認すること
著作権(複製権・公衆送信権)投稿者投稿を広告に載せて配信する使う媒体と期間の許諾
著作権(翻案権)投稿者動画を切り抜く・組み合わせる編集してよい範囲
著作者人格権(同一性保持権)投稿者意図と違う形に変える・テロップを足す改変の範囲と確認方法
肖像権写っている人投稿者以外の顔・子どもが写る写る人の了承
音源・第三者の素材音楽・キャラクターの権利者BGMやロゴが入ったまま配信する広告で使える音源か

著作権法では、複製権(第21条)、公衆送信権(第23条)、翻案権(第27条)、同一性保持権(第20条)がそれぞれ定められています。条文はe-Gov法令検索「著作権法」で確認できます。投稿に「いいね」をもらった、リポストを了承してもらった、というだけでは、広告への利用まで許諾されたことにはなりません。個別の判断は弁護士に確認してください。

パートナーシップ広告やSpark Adsと、素材として使う広告は何が違いますか?

結論:パートナーシップ広告とSpark Adsは、投稿者のアカウント名と投稿のまま広告として配信する方法で、プラットフォームの許可の仕組みを使います。素材として使う広告は、投稿の写真や動画を自社アカウントの広告に組み込む方法で、許諾は投稿者と書面で取ります。

方法表示されるアカウント許可の取り方向く場面
Instagram・Facebookのパートナーシップ広告投稿者(ブランドと併記)投稿者が広告への利用を許可する投稿者の信頼をそのまま届けたい
TikTokのSpark Ads投稿者投稿者が動画の広告利用を承認し、コードを発行するTikTokの投稿をそのまま伸ばしたい
Xのスポンサーコンテンツ投稿者(パートナーラベル付き)プラットフォームの機能で関係を表示するXの投稿を広告主と結びつけたい
素材として自社広告に使う自社投稿者と書面で許諾を取る複数の投稿を編集して使いたい

TaTapのYouTube動画「【Meta(Instagram)広告の教科書】3種類の使い分け&KPI設計」では、広告の目的に応じて配信の種類を分け、KPIを置くことを説明しています。UGCを使う広告でも、認知を広げたいのか、購入を取りたいのかで、投稿者のアカウントのまま流すか、素材として使うかを選びます。パートナーシップ広告の設定方法はInstagramパートナーシップ広告(UGC広告)とは?付け方・費用・CVR/CPA目安まで徹底解説【2026年最新】、Xの表示はX「スポンサーコンテンツ パートナーラベル」とは?【2026】仕組み・導入背景・企業のPR活用戦略を完全解説で詳しく解説しています。

UGCの二次利用はどう進めますか?許諾はどう取りますか?

結論:①広告に使う投稿を選ぶ ②写っている人・音源・PR表記・表現を確認する ③媒体・期間・改変の範囲・対価を書面で許諾を取る ④配信する ⑤期限の前に更新か停止を決める、の5ステップで進めます。

UGCを広告に転用する5ステップ 1選ぶ保存数・コメントが多い投稿 2確認する写る人・音源・PR表記・表現の適否 3許諾を取る媒体・期間・改変・対価を書面で残す 4配信するパートナーシップ広告・Spark Ads 5管理する期限の前に更新か停止を決める ステップ3を口頭やDMの一言で済ませると、期限と範囲で揉めます 許諾の記録は、広告アカウントの管理表と同じ場所に残します 株式会社TaTapが作成(2026年10月時点)

図:選ぶ・確認する・許諾を取る・配信する・管理するの順で進めます

許諾の書面に入れる項目は、次の表のとおりです。メールやフォームでの同意でも、項目がそろっていれば記録になります。

許諾の項目書く内容の例
対象の投稿投稿のURLと投稿日
使う媒体Instagram広告・TikTok広告・自社ECサイト・店頭POP
使う期間2026年11月1日から6か月間
改変の範囲切り抜き・字幕の追加は可、内容の変更は不可
表示の方法PR表記・投稿者名を残すかどうか
対価謝礼の有無と金額
取り下げ投稿者から申し出があったときの対応

ギフティングで投稿を集める場合は、依頼の段階で「広告に使わせてもらう可能性がある」ことを伝え、投稿後に許諾を取ると話が早く進みます。UGCの集め方から活用までの全体像はUGCマーケティング完全ガイド2026|創出方法(出し方)・二次活用・KPI設計まで、使い方を動画に寄せる場合はUGC風広告動画の作り方|1本5万円と向く商材6条件も参考になります。

ギフティングの投稿を広告に使うと、いくらかかりますか?

結論:TaTapでは、ギフティングの基本が投稿1件8,000円〜(投稿された分だけのご請求)、二次利用の許諾取得が1件2,000円、SNS広告の運用手数料が広告費の20%(最低100,000円)です(税別・2026年10月時点)。広告費は実費です。

項目費用(税別・2026年10月時点)内容
ギフティング(基本)投稿1件8,000円〜リスト選定・依頼・やりとり・投稿の確認。投稿された分だけのご請求
数値分析1件1,000円投稿ごとのリーチ・保存数などの回収
二次利用の許諾取得1件2,000円広告・EC・サイトで使うための許諾取得
SNS広告運用広告費の20%(最低100,000円)パートナーシップ広告などの設定と運用
見積もり例(30投稿・分析30件・許諾10件)290,000円8,000円×30+1,000円×30+2,000円×10

株式会社TaTapのギフティングの二次利用の許諾取得の料金は、1件2,000円です(税別・2026年10月時点)。表示価格はすべて税別です。ギフティングの内容はインフルエンサーマーケティングのサービスページ、広告運用の範囲はSNS広告運用のサービスページで確認できます。ギフティングの費用の考え方はギフティングの費用相場はいくら?内訳・料金レンジ・失敗回避を完全解説【2026年最新】で詳しく紹介しています。

二次利用の許諾取得まで含むギフティングの内容を見る →

許諾の期間はどのくらいにして、いつ見直しますか?

結論:最初の許諾は3〜6か月にし、広告の成果が出た投稿だけを期限の前に延長するのが現実的です。期限を決めずに使い続けると、投稿者が投稿を消したあとや、商品の仕様が変わったあとも広告が残るおそれがあります。

時期やること判断の基準
配信開始許諾の期限を広告の管理表に書く期限・媒体・改変の範囲
2〜4週間投稿ごとの広告の成果を比べるクリック率・保存数・獲得単価
期限の1か月前延長するか停止するかを決める成果が続いているか
投稿者から申し出があったとき速やかに配信を止める許諾書の取り下げ条項

商品の成分・価格・仕様が変わったときも、古い内容のまま広告に残っていないかを確認します。ギフティング全体の数字の見方はギフティングのKPI【2026】先行KPIと結果KPIの2段で置くで紹介しています。

UGCの二次利用で、ステマ規制に触れないための注意点は何ですか?

結論:注意点は、企業が依頼した投稿をPR表記なしで使わないこと、好意的な感想だけを選んで「お客様の声」として載せないこと、動画では途中から見ても広告と分かる表示にすることの3つです。

やってはいけない使い方理由代わりにやること
依頼した投稿を「お客様の声」として載せる自主的な感想と誤解される依頼した投稿であることを明示する
好意的な部分だけを抜き出して載せる事業者の表示に当たる「広告」「PR」などを明記する
動画の冒頭だけに「広告」と入れる途中から見た人が気づかない動画全体を通して表示する
過去の依頼投稿を表記なしで使い続ける施行前の投稿も対象になり得る表記を追加するか使用を止める

消費者庁は、「ステルスマーケティングに関するQ&A」で、アンケートの回答から商品に好意的な評価だけを選んで引用する場合や、「良い点」の部分だけを引用する場合は「事業者の表示」に当たると示しています。同じQ&Aは、依頼したインフルエンサーの投稿を「お客様の声」として自社サイトに載せることは適当ではないとし、動画では画面上に常に「広告」と表示するなど、全体を通して事業者の表示だと分かるようにすることが望ましいと説明しています。

「#PR」が付いた投稿を参考にするか(15〜29歳・n=341) 参考にする(計)68.3% 13.2% その他 参考にしない PR表記を付けても、7割近くは参考にしています 表記を隠して信頼を得ようとするより、表記を付けたうえで 使用シーンが具体的な投稿を選ぶほうが、広告として効きます 出典:株式会社TaTap「Z世代のSNS購買行動調査」(2026年8月・SNS利用者n=341)

図:「#PR」が付いても参考にする人は68.3%で、参考にしない人は13.2%でした

PR表記を付けても、参考にする人は多くいます。TaTapが全国の15〜29歳男女363名を対象に実施した「Z世代のSNS購買行動調査」(2026年8月)では、「#PR」が付いた投稿でも参考にする人は68.3%で、PR表記が付くと参考にしないと答えた人は13.2%でした(SNS利用者341名ベース)。

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UGCを広告に使わないほうがいいのは、どんな場合ですか?

結論:効果や効能を言い切る表現が含まれる投稿、投稿者以外の人が判別できる形で写っている投稿、許諾を書面で取れない投稿は、広告に使わないほうがいいです。

状況代わりにやること
化粧品・健康食品で効果を言い切る表現がある表現に問題のない投稿を選ぶ
投稿者以外の顔や子どもが写っている写る人の了承が取れない場合は使わない
投稿者と連絡が取れず、許諾を書面で取れない使わず、新しい投稿を集める
広告で使えない音源が入っている音源を差し替えられる場合のみ使う
商品の仕様や価格が投稿時から変わっている現在の内容に合う投稿を選ぶ

使える投稿が足りない場合は、広告に使う前提でギフティングから投稿を集め直します。ギフティングとパートナーシップ広告の組み合わせ方はInstagramギフティング×パートナーシップ広告完全ガイド|CTR40%UPの最新手法【2026年版】で紹介しています。

まとめ:UGCの二次利用は、許諾の4点とPR表記で安全に広告へ転用する

  • UGCの二次利用には、投稿者の著作権のほか、写っている人や音源の権利が関わります。
  • 許諾は「媒体・期間・改変の範囲・対価」の4点を書面で取り、期限の前に延長か停止を決めます。
  • パートナーシップ広告やSpark Adsは投稿者のアカウントのまま配信でき、素材として使う場合は書面の許諾で進めます。
  • 依頼した投稿はPR表記を付けたまま使い、好意的な部分だけを「お客様の声」として切り出しません。
  • TaTapのギフティングは投稿1件8,000円〜、二次利用の許諾取得は1件2,000円です(税別・2026年10月時点)。

広告に使いたいUGC、許諾の範囲と期間を書面で残していますか?

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よくある質問

Q1. UGCの二次利用とは何ですか?

UGCの二次利用とは、一般の人がSNSに投稿した写真・動画・口コミを、企業が広告・ECサイト・店頭などで使うことです。投稿の著作権は投稿者にあるため、広告に使うには、使う媒体・期間・改変の範囲・対価について投稿者から許諾を取る必要があります。

Q2. 「いいね」やリポストの了承があれば、広告に使ってもいいですか?

使えません。「いいね」やリポストの了承は、広告への利用まで許諾したことにはなりません。広告に使う場合は、対象の投稿、使う媒体、期間、改変の範囲、対価を書いた書面やメールで、投稿者から許諾を取ります。写っている人や音源の権利も確認してください。

Q3. パートナーシップ広告とSpark Adsの違いは何ですか?

どちらも投稿者のアカウントのまま投稿を広告として配信する方法です。パートナーシップ広告はInstagramやFacebookで投稿者が広告への利用を許可し、Spark AdsはTikTokで投稿者が動画の広告利用を承認してコードを発行します。期間などの条件は書面でも残しておきます。

Q4. ギフティングで集めた投稿を広告に使うとき、PR表記は必要ですか?

原則として必要です。企業が依頼した投稿は「事業者の表示」に当たる場合があり、PR表記がないまま使うとステルスマーケティング規制の対象になり得ます。消費者庁は、好意的な感想だけを選んで引用する表示も事業者の表示に当たると示しています。表記は付けたまま使います。

Q5. UGCの許諾期間はどのくらいにすればいいですか?

最初は3〜6か月にし、成果が出た投稿だけを期限の前に延長する形が現実的です。期限を決めずに使い続けると、投稿者が投稿を消したあとや、商品の仕様が変わったあとも広告が残るおそれがあります。期限は広告の管理表に書いておきます。

Q6. TaTapに頼むと、いくらかかりますか?

ギフティングの基本は投稿1件8,000円〜で、投稿された分だけのご請求です。二次利用の許諾取得は1件2,000円、SNS広告の運用手数料は広告費の20%(最低100,000円)です(税別・2026年10月時点)。30投稿・分析30件・許諾10件の見積もり例は290,000円です。

最終更新:2026年10月17日/執筆:株式会社TaTap 編集部(監修:代表取締役 富田竜介)

記事監修
富田竜介 プロフィール写真
富田 竜介 Ryusuke Tomita
株式会社TaTap 代表取締役|SNSマーケティングコンサルタント

Instagram・TikTok・X(旧Twitter)・YouTubeを中心に、企業のSNS運用設計・コンテンツ制作・改善まで一気通貫で支援。累計300社以上の支援実績をもとに、業種・予算規模を問わず再現できる運用モデルを体系化している。
現場の一次情報にもとづいた実践的なノウハウを強みとし、自社メディア「SOCIAL TALK」ではSNSトレンドの解説や運用事例を継続発信中。

富田竜介 著書

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指名検索と情報の蓄積で成果を出したTaTapの支援事例を紹介します。自社の課題に近いケースを参考にしてください。

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