第一想起の測り方|場面つきの調査票5問【2026】
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第一想起は、カテゴリー名ではなく「買う場面」を付けた質問で測ります。「◯◯といえば」と聞くと全体の知名度しか分からず、「◯◯なときに最初に思い浮かぶものは」と聞くと、場面ごとに1位かどうかが分かります。豪州のEhrenberg-Bass Instituteも、カテゴリー名だけを手がかりにした想起の測定には欠点があると説明しています。(最終更新:2026年11月)
株式会社TaTap(SNSマーケティング支援会社)は、SNSで知り、AIで調べ、買うという新しい「買う場面」を、一次データで設計する会社です。古着・自社EC・楽天やAmazon・飲食・小売店舗・人材など9業種を自分たちで運営してきた経験と、月次の独自調査(第1回n=321/第2回n=363/第3回n=435/第4回n=342/第5回n=334)をもとに、累計300アカウント以上のSNS運用を支援してきました。
本記事は、第一想起を自社で測るための調査票の作り方と、結果から取りにいく場面を決める方法をまとめたものです。第一想起の考え方は第一想起とは|思い浮かぶ枠は平均1.58個【2026】で解説しています。
第一想起とは、ある場面で商品を選ぶときに、最初に思い浮かぶブランドになっていることです。マーケティングでは、思い浮かぶブランドの数は少なく、最初に浮かんだものが選ばれやすいため重視されます。最初に、自社の商品が買われる場面を3つ書き出してください。
動画「【SNS×指名検索】CEPs+UGCで「思い出される脳」を作る」では、場面ごとに思い出されるための運用を解説しています。
この記事の要点
- 第一想起は、「◯◯なときに最初に思い浮かぶものは」と買う場面を付けた質問で測ります。
- Ehrenberg-Bass Instituteは、カテゴリー名だけを手がかりにした想起の測定には欠点があると説明しています。
- 調査票は、場面の有無・純粋想起・助成想起・購入経験・確かめた場所の5問で作ります。
- TaTapの調査では、「こういうときはこれ」と思い浮かぶ商品は1人あたり平均1.58個でした。
- TaTapの戦略の支援は月200,000円からで、無料の現状診断から始められます(税別)。
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第一想起は、どう測ればいいですか?
測り方は、場面を付けて聞くことです。カテゴリー名だけで聞く方法と比べると、どの場面で強く、どの場面で弱いかが分かります。
図:第一想起を場面つきの質問で測る流れ
| 聞き方 | 質問の例 | 分かること |
|---|---|---|
| カテゴリー名だけ | 「ボディソープといえば、思い浮かぶブランドは」 | 全体の知名度 |
| 場面つき | 「汗をかいた夏の夜に、最初に思い浮かぶボディソープは」 | その場面で1位か |
| 複数の場面 | 同じ質問を3〜5つの場面で聞く | 強い場面と弱い場面 |
なぜ、カテゴリー名だけの質問では足りないのですか?
想起の強さは、場面によって変わるためです。Ehrenberg-Bass Instituteのバイロン・シャープ氏は、ブランドが思い出される確率は「買う場面」ごとに変わると説明しています。そのうえで、第一想起や再認・再生の測定はカテゴリー名という1つの手がかりに頼るため欠点があると明記しています。原文は2026年11月1日に確認しました。
| 確かめる点 | 原文の趣旨 | 出典 |
|---|---|---|
| 想起の定義 | 買う場面で、ブランドに気づき、思い浮かべる確率 | Ehrenberg-Bass Institute(バイロン・シャープ) |
| 場面ごとの違い | ブランドの思い出されやすさは場面によって変わる | 同上 |
| よくある測定の欠点 | カテゴリー名という1つの手がかりだけで聞いている | 同上 |
| 好意との違い | 想起は「好き・嫌い」の態度とは別のもの | 同上 |
つまり、自社の調査票では、カテゴリー名で1問聞いたうえで、買う場面を付けた質問を3〜5問足すのが基本です。場面は、Q1でその場面が月に何回あるかも聞いておくと、大きな場面と小さな場面を分けられます。原文はEhrenberg-Bass Institute「Mental availability is not awareness」で確認できます。
調査票には、何を入れればいいですか?
入れる質問は5問です。中心は、場面ごとの純粋想起(自由回答)です。
図:第一想起を測る調査票の5問
| 質問 | 聞き方 | 注意点 |
|---|---|---|
| Q1 場面の有無 | その場面が月に何回あるか | 場面の大きさを比べるために聞く |
| Q2 純粋想起 | その場面で最初に思い浮かぶもの(自由回答) | 選択肢を見せる前に聞く |
| Q3 助成想起 | 知っているブランドを一覧から選ぶ | Q2の後に聞く |
| Q4 購入経験 | その場面で最近買ったもの | 想起と購入のずれを見る |
| Q5 確かめた場所 | Instagram・TikTok・YouTube・X(旧Twitter)・Threads・検索・ChatGPT・Gemini・Perplexity・AIモード・店頭 | 想起の後にどこで調べたかを見る |
思い浮かぶブランドの数は多くありません。TaTapが全国の20〜49歳男女435名に実施した「買う場面(CEP)とSNSの関係調査」では、「こういうときはこれ」と思い浮かぶ商品は1人あたり平均1.58個でした。数値は2026年9月公開・全体435名ベースです。
何名に聞き、どのくらいの間隔で測ればいいですか?
目安は、比べたい場面ごとに100名以上です。全体の傾向を見るなら400名ほどで、最大誤差は約±4.9ポイントになります。
図:サンプル数と最大誤差の目安
| 回答者数 | 最大誤差の目安(信頼度95%) | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 100名 | 約±9.8ポイント | 場面ごとの大まかな順位 |
| 400名 | 約±4.9ポイント | 全体の第一想起率の比較 |
| 1,000名 | 約±3.1ポイント | 年代や地域ごとの比較 |
誤差は、比率が50%のときの標準的な計算式(1.96×√(0.25÷回答者数))で出した目安です。同じ質問を半年ごとに聞き、変化が誤差より大きいかを確かめてください。
第一想起の取り方は、結果からどう決めますか?
取りにいく場面は、「場面が大きい」「今は2〜3位」「自社の強みで答えられる」の3つがそろう場面から選びます。すでに1位の場面は守り、5位以下の場面は後回しにします。
| 結果 | 判断 | やること |
|---|---|---|
| 大きい場面で2〜3位 | 最優先で取りにいく | その場面の言葉でSNSの投稿と口コミを増やす |
| すでに1位 | 守る | 同じ言葉で発信を続ける |
| 小さい場面で1位 | 広げる余地を探す | 近い場面に言葉を広げる |
| 5位以下 | 後回し | 強みで答えられるかを先に見直す |
場面の事例はCEP(カテゴリーエントリーポイント)の事例12選|社名でわかる買う場面の作り方で紹介しています。
調査と改善を頼むと、いくらかかりますか?
TaTapの戦略の支援は月200,000円からで、場面の調査から言葉の設計、振り返りまでを含みます。無料の現状診断から始められます。
| メニュー | 料金(税別) | 含まれる作業 |
|---|---|---|
| 現状診断(SNS・検索・AI) | 無料 | 指名検索・AIの回答・SNSの現状を確認 |
| SNSコンサル/インハウス支援 | 月200,000円〜(6か月〜) | 場面の調査、言葉の設計、振り返り |
| Instagram運用代行(発信を足す場合) | 月250,000円〜+初期対応費100,000円(初回のみ) | 場面の言葉で投稿を作って出す |
| ギフティング(口コミを足す場合) | 投稿1件8,000円〜(成果報酬) | 場面の言葉で口コミを増やす |
株式会社TaTapのSNSコンサル/インハウス支援の料金は、月200,000円です。表示価格はすべて税別です(2026年11月時点)。進め方はSNSコンサルティングのサービスページにまとめています。
調査票づくりの注意点は何ですか?
よくある失敗は4つあります。どれも、聞き方で結果が変わることを見落とすことから起きます。
| よくある失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 選択肢を見せてから聞く | 純粋想起が高く出る | 自由回答を先に聞く |
| 場面を付けない | 知名度の調査になる | 場面を3〜5つ付ける |
| 回答者を自社の顧客だけにする | 実態より高く出る | その場面がある人全体に聞く |
| 1回だけ測る | 変化が分からない | 半年ごとに同じ質問で測る |
想起の後に人は調べるため、Search Consoleでブランド名の検索数を、Googleアナリティクスで指名での流入を、あわせて記録します。
第一想起の調査を、今はしないほうがいいのは?
おすすめしないのは、次の3つのタイプの会社です。調査より先に決めることがあります。
| 会社の状況 | 先にやること | 理由 |
|---|---|---|
| 商品が使われる場面を説明できない | 場面を3つ書き出す | 質問を作れない |
| 調査結果を受けて発信を変える体制がない | 発信の担当と頻度を決める | 測っても変わらない |
| 発売直後で知っている人がほとんどいない | まず知ってもらう施策を行う | ほぼ0%で差が出ない |
まとめ:第一想起は、買う場面を付けて測る
- 第一想起は、「◯◯なときに最初に思い浮かぶものは」と場面を付けて測ります。
- カテゴリー名だけの質問には、場面ごとの強さが見えない欠点があります。
- 調査票は5問で、場面ごとの純粋想起を先に聞きます。
- 場面ごとに比べるなら、各場面100名以上の回答を集めます。
- 取りにいくのは、大きい場面で2〜3位の場面からです。
よくある質問
Q1. 第一想起はどう測ればいいですか?
「◯◯なときに最初に思い浮かぶものは」と、買う場面を付けた自由回答の質問で測ります。カテゴリー名だけで聞くと全体の知名度しか分かりません。3〜5つの場面で同じ質問を聞くと、強い場面と弱い場面が分かります。
Q2. 純粋想起と助成想起は何が違いますか?
純粋想起は、選択肢を見せずに思い浮かぶものを答えてもらう方法です。助成想起は、ブランドの一覧を見せて知っているものを選んでもらう方法です。第一想起は純粋想起で最初に答えられたものなので、必ず選択肢より先に聞きます。
Q3. 何名に聞けばいいですか?
全体の傾向を見るなら400名ほどで、最大誤差は約±4.9ポイントです。場面ごとに比べる場合は、各場面の回答者が100名以上いる設計にします。年代や地域ごとに比べる場合は、1,000名ほどが目安です。同じ質問を半年ごとに聞いて変化を比べます。
Q4. 第一想起の取り方はどう決めますか?
場面が大きく、今は2〜3位で、自社の強みで答えられる場面から取りにいきます。すでに1位の場面は同じ言葉で発信を続けて守り、5位以下の場面は強みで答えられるかを見直してから考えます。取りにいく場面は、一度に1〜2つに絞ります。
Q5. 調査や改善を頼むといくらかかりますか?
TaTapのSNSコンサル/インハウス支援は月200,000円からで、場面の調査から言葉の設計、振り返りまでを含みます。発信を足す場合はInstagram運用代行の月250,000円からと初期対応費100,000円がかかります(税別)。
Q6. 効果はどのくらいで変わりますか?
半年ごとに同じ質問で測り、変化が誤差より大きいかを確かめます。想起はすぐには変わらないため、初月から結果を求めないことが大切です。あわせて、Search Consoleでブランド名の検索数の推移を毎月記録します。
最終更新:2026年11月1日/執筆:株式会社TaTap 編集部(監修:代表取締役 富田竜介)
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