Metaビジネスマネージャーとは|権限2階建てと設定手順【2026】

Metaビジネスマネージャーとは|権限2階建てと設定手順【2026】

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結論:Metaビジネスマネージャーで最初に決めるのは、広告アカウントとページを「どのビジネスが所有するか」です。権限の付与は後から変えられますが、所有元の移管には相手の協力が要ります。Metaの開発者向けドキュメントも、アセットには「ビジネスが所有している場合」と「ビジネスが代理店としてアクセスする場合」があると説明しています。自社が所有し、代行会社にはアクセス権を渡す形が基本です。

株式会社TaTap(SNSマーケティング支援会社)は、累計300アカウント以上の運用支援を行ってきました。他社からの引き継ぎでは、広告アカウントが代行会社のビジネス配下にあり、自社では触れない状態が繰り返し出てきます。設定の順番を間違えなければ防げます。

この記事の要点

  • ビジネス全体の役割は2つだけです。ビジネス管理者と、ビジネス従業員です。
  • ビジネス従業員は、すべての情報を閲覧できますが変更はできません。ただし自身が管理者を務めるページや広告アカウントの追加はできます。
  • 細かい権限はアセット単位で決まります。ページは5種類、広告アカウントは3種類の役割があります。
  • Instagramアカウントとアプリには、ビジネスマネージャ上の役割管理がありません。
  • Instagramで広告を掲載できるのは、リンクされた広告アカウントへのアクセス権を持つ利用者です。
  • アセットは、自社が所有する形と、代理店としてアクセスする形の2つがあります。
  • ビジネスアセットグループを使うと、ブランドや地域、クライアント単位でアセットとユーザーをまとめて管理できます。

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Metaビジネスマネージャーとは何ですか?Business Suiteと何が違いますか?

結論:日常の運用を行うのがBusiness Suite、権限とアセットを管理するのがビジネス設定です。役割が違います。

投稿の作成、コメントへの返信、インサイトの確認は、Business Suiteの画面で行います。現場の担当者が毎日触る場所です。一方、誰にどの権限を与えるか、どのページや広告アカウントを自社のものとして扱うかは、ビジネス設定で決めます。管理者が設定時とメンバーの入れ替え時に触る場所です。

「日常の運用」と「権限とアセットの管理」は別の場所です Meta Business Suite 日常の運用を行う画面 ・投稿の作成と予約 ・コメントとメッセージの対応 ・インサイトの確認 ・広告の作成(簡易) → 現場の担当者が毎日使います ビジネス設定 権限とアセットを管理する画面 ・ユーザーの追加と役割の割り当て ・ページ、広告アカウントの所有 ・ピクセル、カタログの管理 ・代理店へのアクセス権の付与 → 管理者が設定時とメンバー変更時に使います 検索で使われる名称と、画面上の名称がずれています ・「ビジネスマネージャ」は、いまはBusiness Suite内の「ビジネス設定」にあたる機能です ・ログイン先は business.facebook.com で、どちらの画面にも同じ入口から入ります ・「設定が見つからない」という相談の多くは、この名称のずれが原因です ・画面の名称は更新されることがあるため、機能名で探してください

図:Business Suiteとビジネス設定の役割の違い

検索でよく使われる「ビジネスマネージャ」という名称は、現在の画面では「ビジネス設定」に相当する機能を指しています。「設定が見つからない」という相談の多くは、この名称のずれが原因です。画面の表記は更新されることがあるため、名称ではなく機能で探してください。

やりたいこと使う画面
投稿を作成、予約するBusiness Suite
コメントとメッセージに返信するBusiness Suite
インサイトを確認するBusiness Suite
ユーザーを追加し、役割を割り当てるビジネス設定
ページや広告アカウントを所有するビジネス設定
代理店にアクセス権を渡すビジネス設定

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設定はどの順番で進めますか?

結論:ビジネスの作成、アセットの追加、ユーザーの追加、権限の割り当ての順です。逆にすると手戻りが出ます。

最初にビジネスを作成します。ここで入れる名称は公開される情報になるため、社内の略称ではなく正式な社名を使ってください。次に、すでにあるページと広告アカウントを、このビジネスの所有として追加します。

順番が重要なのは、アセットを追加する前にユーザーを増やすと、誰にどの権限を与えるかを2度決めることになるためです。アセットが揃ってから人を追加すると、1回で済みます。

順番作業気をつけること
1ビジネスを作成する正式な社名を使う
2ページを追加する「追加」と「アクセスをリクエスト」を間違えない
3広告アカウントを追加する支払い方法の名義を自社にする
4Instagramアカウントを連携するログイン情報が必要になる
5ユーザーを追加する役割は管理者と従業員の2つ
6アセットごとに権限を割り当てる必要な範囲に絞る

ページを追加するときは、「ページを追加」と「アクセスをリクエスト」の違いに注意してください。前者は自社の所有として取り込む操作、後者は他社が所有するページへの権限を求める操作です。取り違えると、自社のページが他社の所有のままになります。

権限にはどんな種類がありますか?どれをどう割り当てますか?

結論:ビジネス全体の役割は2つ、アセットごとの役割は種類ごとに分かれています。

Metaのアセット管理の概要は、ビジネスに追加したユーザーに割り当てられる役割を2つ挙げています。ビジネス管理者は「アカウントの変更や削除、ユーザーの追加や削除など、ビジネスに関するあらゆる設定を管理できます」。ビジネス従業員は「ビジネス設定に関するすべての情報を閲覧できますが、変更はできません」とされています。

権限は2階建てです。全体の役割とアセットの役割は別々に決めます 出典:Meta for Developers「Business Management APIs アセット管理の概要」 1階:ビジネス全体の役割は2つだけです ビジネス管理者:アカウントの変更や削除、ユーザーの追加や削除など、あらゆる設定を管理できます ビジネス従業員:すべての情報を閲覧できますが、変更はできません ページの役割(5種) 管理者:役割の管理まで 編集者:投稿と広告作成 モデレーター:返信と削除 広告管理者:広告のみ アナリスト:閲覧のみ 広告アカウント(3種) 管理者:支払いと権限まで 広告主:広告の作成と編集 アナリスト:成果の閲覧 ※費用上限の設定は  管理者のみ行えます 役割の設定がないもの ・Instagramアカウント ・アプリ Instagramで広告を出せるのは、 リンクされた広告アカウントへの アクセス権を持つ人です 見落としやすい仕様 ビジネス従業員でも、自身が管理者を務めるページや広告アカウントをビジネスに追加できます

図:ビジネス全体の役割と、アセットごとの役割

見落としやすい仕様があります。従業員には続けて「ただし、ユーザー自身が管理者を務めるページまたは広告アカウントをビジネスに追加することはできます」と記載されています。閲覧だけの役割ではありません。

細かい制御は、アセット単位で行います。ページには管理者、編集者、モデレーター、広告管理者、アナリストの5種類があります。広告アカウントには管理者、広告主、アナリストの3種類です。広告アカウント管理者については「キャンペーン、レポート、支払い、アカウントへのアクセス許可のすべてを管理でき、広告アカウントの費用上限を設定できます」と説明されています。

担当する業務ページの役割広告アカウントの役割
全体の管理管理者管理者
投稿の作成と公開編集者付与しない
コメントとDMの対応モデレーター付与しない
広告の運用広告管理者広告主
数値の確認のみアナリストアナリスト
ビジネス全体の役割できることできないこと
ビジネス管理者あらゆる設定の管理、ユーザーの追加と削除制限はない
ビジネス従業員すべての情報の閲覧、自身が管理者のアセットの追加設定の変更

管理者は最小限にしてください。管理者はユーザーの追加と削除ができるため、増やすほど設定が崩れやすくなります。社内で2名、うち1名は経営側が持つ形をおすすめします。

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Instagramアカウントの権限はどう扱われますか?注意点は?

結論:Instagramアカウントには、ビジネスマネージャ上の役割管理がありません。広告アカウントの権限で決まります。

同じドキュメントは「ビジネスマネージャには、Instagramアカウントに関する役割管理はありません」と明記しています。続けて「Instagramアカウントで広告を掲載できるのは、Instagramアカウントにリンクされた広告アカウントへのアクセス権を持つユーザーです」と説明されています。アプリについても、役割やタスクを管理するAPIはないとされています。

実務への影響は大きくなります。Instagramの投稿権限だけを渡したいと思っても、ビジネスマネージャ側では細かく制御できません。投稿の権限は連携しているページの役割で決まり、広告の権限は広告アカウントの役割で決まります。

Instagramで行いたいこと必要な権限
投稿を作成、予約する連携するページの編集者以上
コメントとDMに返信する連携するページのモデレーター以上
広告を配信するリンクされた広告アカウントへのアクセス権
インサイトを見るページのアナリスト以上

プロアカウントへの切り替えも先に済ませてください。個人用アカウントのままでは、ビジネスマネージャとの連携もインサイトの取得もできません。切り替え自体は数分で終わりますが、切り替えたあとに非公開アカウントには戻せない点は押さえておいてください。

ログイン情報を直接共有する運用は避けてください。退職や契約終了のたびにパスワードを変更する必要が生じ、二段階認証の登録先も問題になります。権限で渡せる範囲は、権限で渡してください。

代理店に権限を渡すときは、どうしますか?

結論:自社が所有し、相手にはアクセス権を付与します。相手の所有にしないでください。

ドキュメントは「アセットは、ビジネスが所有している場合とビジネスが代理店としてアクセスする場合があります」と説明し、代理店を「別のビジネスが所有する資産の管理やアクセスが可能なビジネスエンティティ」と定義しています。2つは別の関係です。

「所有する」と「代理店としてアクセスする」は別の関係です 出典:Meta for Developers「Business Management APIs アセット管理の概要」 「アセットは、ビジネスが所有している場合とビジネスが代理店としてアクセスする場合があります」 「代理店とは、別のビジネスが所有する資産の管理やアクセスが可能なビジネスエンティティを指します」 正しい形 自社のビジネスがアセットを所有し、 代行会社にアクセス権を付与する ・契約終了時は権限を外すだけ ・広告の履歴とピクセルが残ります 危ない形 代行会社のビジネスがアセットを 所有し、自社に権限を付与する ・契約終了時に移管の交渉が要ります ・協力を得られないと戻せません 発注の前に、所有元をどちらにするかを決めてください ・ピクセルの計測データは、所有元のビジネスに紐づきます ・すでに相手が所有している場合、移管には時間がかかります。解約の1か月以上前に着手します

図:アセットの所有と、代理店としてのアクセスの違い

自社が所有していれば、契約が終わるときに権限を外すだけで済みます。広告の配信履歴もピクセルの計測データも、所有元である自社に残ります。逆に、代行会社のビジネスが所有している状態では、移管の交渉が必要になります。協力を得られなければ、実質的に戻せません。

複数のブランドや地域を扱う場合は、ビジネスアセットの管理で説明されているビジネスアセットグループが使えます。ドキュメントは、アセットやユーザーの編成を「ブランド、地域、クライアント、または各企業で定められた組織上の原則に従って」構成できると説明しています。ただし、アプリ、カタログ、Instagramアカウント、カスタムコンバージョンへのアクセス許可は、アセットグループでは設定できず、アセットレベルで割り当てる必要があるとされています。

確認すること望ましい状態
ページの所有元自社のビジネス
広告アカウントの所有元自社のビジネス
ピクセルの所有元自社のビジネス
支払い方法の名義自社名義
代行会社の位置づけアクセス権を付与されたパートナー

代行会社を切り替えるときの手順はMeta広告運用代行の選び方6基準|AI時代の見極め方もあわせてご覧ください。

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導入と運用にかかる費用はいくらですか?

結論:ビジネスマネージャの利用自体は無料です。費用がかかるのは、設定の代行と運用です。

アカウントの作成、アセットの追加、権限の割り当てに料金はかかりません。作業時間としては、アセットが数個であれば1〜2時間で終わります。難しいのは操作ではなく、誰にどこまで権限を渡すかの判断です。

設定と運用を外部に任せる場合、TaTapの定額BPOの料金は次のとおりです。

プラン月額(税別)稼働時間時間単価
LIGHT5万円月7時間7,143円
STANDARD10万円月15時間6,667円
PRO20万円月30時間6,667円

いずれも初期費用10万円、契約期間は6か月からです。月1回の定例ミーティングは月額に含まれません。企画から撮影、分析まで任せる場合はInstagramアカウント運用が月30万円(月8投稿・3か月から・初期設計費用は無償)、進め方だけ相談したい場合はSNSコンサルティングを商談月のご契約に限り月1回20万円、隔週30万円、週次50万円でご提供しています(通常は月1回24万円、隔週36万円、週次60万円)。

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設定が正しいかは、どのくらいの期間で確認しますか?

結論:初期設定は1週間、権限の棚卸しは半年ごとです。

広告の成果を見る前に、計測の土台が整っているかを確認してください。ピクセルが自社の所有になっているか、コンバージョンの定義が意図どおりかを見ます。ここがずれていると、後からどれだけ数字を追っても判断を誤ります。目標値の置き方はMeta広告CPAの目安|業界平均より確かな3つの式で解説しています。

設定した直後は、実際に各担当者にログインしてもらい、必要な操作ができるかを確かめてください。権限が足りない、逆に広すぎる、という点は1週間あれば出そろいます。

設定は放置されがちです。退職した人の権限が残ったまま、過去に依頼した制作会社のアクセスが有効なまま、という状態は珍しくありません。半年に1度、ユーザーの一覧を開いて確認する運用を決めておいてください。

時期確認すること
設定の直後各担当者が必要な操作を行えるか
1週間後権限が広すぎるユーザーがいないか
半年ごと退職者と契約終了先の権限が残っていないか
担当者の変更時その都度、追加と削除を行う

予約投稿の設定を含む日常の運用はインスタ予約投稿のやり方|アプリ・Meta Business Suite2つの方法とできない原因【2026年版】で解説しています。

ビジネスマネージャーを使わないほうがいいのはどんな場合ですか?

結論:担当が1人で、広告も出していない場合です。設定の手間に見合いません。

個人事業で、1人がInstagramのアプリから投稿するだけの運用であれば、ビジネスマネージャを設定する必要はありません。権限を分ける相手がいないためです。

ただし、いま1人でも、将来2人になる可能性があるなら先に設定しておくほうが簡単です。あとから設定する場合、すでにある投稿や広告の履歴を引き継ぐ作業が加わります。人が増えてからでは、手順が増えます。

一方、次のいずれかに当てはまるなら、設定しておく価値があります。担当者が2人以上いる。広告を配信している。外部に運用を依頼している。将来の担当交代が想定される。これらは、権限とアセットの管理が必要になる条件です。

状況判断
担当者1人、広告なし設定しなくてもよい
担当者が2人以上設定する
広告を配信している設定する
外部に依頼している必ず設定する
複数ブランドを扱うアセットグループも使う

よくある質問

Q1. ビジネスマネージャは1社でいくつ作れますか?

複数作成できますが、分けすぎると管理が煩雑になります。ブランドや地域で分けたい場合は、ビジネスを増やすのではなくビジネスアセットグループを使うほうが扱いやすくなります。ただしアプリ、カタログ、Instagramアカウント、カスタムコンバージョンはアセットグループで権限を設定できないため、この4つを多く扱う場合は分け方を再検討してください。

Q2. 個人のFacebookアカウントは必要ですか?

必要です。ビジネスマネージャへのログインは、個人のアカウントを通じて行います。ただし、個人のプロフィールの内容が他のメンバーに公開されるわけではありません。退職時にそのアカウントの権限を削除すれば、アクセスは遮断されます。

Q3. 広告アカウントの支払い方法は誰の名義にすべきですか?

自社名義にしてください。代行会社の名義で立て替えている運用は珍しくありませんが、契約が切り替わるタイミングで配信が止まります。また、費用上限の設定は広告アカウント管理者のみが行えるため、支払いに関わる権限は自社側に残しておく必要があります。

Q4. 退職した担当者の権限はどう削除しますか?

ビジネス設定のユーザー一覧から削除します。ただし、その人が個別のページやアセットに直接追加されている場合、ビジネスからの削除だけでは権限が残ることがあります。アセットごとの割り当ても確認してください。あわせて、二段階認証の登録先が本人の端末になっていないかも見ておきます。

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最終更新:2026年9月11日/執筆:株式会社TaTap 編集部(監修:代表取締役 富田竜介)

記事監修
富田竜介 プロフィール写真
富田 竜介 Ryusuke Tomita
株式会社TaTap 代表取締役|SNSマーケティングコンサルタント

Instagram・TikTok・X(旧Twitter)・YouTubeを中心に、企業のSNS運用設計・コンテンツ制作・改善まで一気通貫で支援。累計300社以上の支援実績をもとに、業種・予算規模を問わず再現できる運用モデルを体系化している。
現場の一次情報にもとづいた実践的なノウハウを強みとし、自社メディア「SOCIAL TALK」ではSNSトレンドの解説や運用事例を継続発信中。

富田竜介 著書

支援企業の成功事例

指名検索と情報の蓄積で成果を出したTaTapの支援事例を紹介します。自社の課題に近いケースを参考にしてください。

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