マーケティングファネルとは|AI検索とSNSで変わった形
読了目安:約分
マーケティングファネルとは、顧客が商品を知ってから買うまでの段階を、上から下へ絞り込む漏斗の形で表した考え方です。AI検索とSNSが広がった今は、一直線ではなく、SNSで知り、AIで調べ、SNSの口コミで確かめてから買う形に変わりました。段階の間を行き来する前提で設計してください。(最終更新:2026年11月)
株式会社TaTap(SNSマーケティング支援会社)は、SNSで知り、AIで調べ、買うという新しい「買う場面」を、一次データで設計する会社です。古着・自社EC・楽天やAmazon・飲食・小売店舗・人材など9業種を自分たちで運営してきた経験と、月次の独自調査(第1回n=321/第2回n=363/第3回n=435/第4回n=342/第5回n=334)をもとに、累計300アカウント以上のSNS運用を支援してきました。
本記事では、マーケティングファネルの意味とAIDMAとの違い、AI検索とSNSで変わった形、作り方、GA4での測り方、費用を整理します。AIDMAやAISASなどの購買モデルはSNS時代のマーケティング法則 AIDMA、AISAS、SIPSとは?で解説しています。
ファネルの設計を外部と進める場合、TaTapではSNSコンサル/インハウス支援が月200,000円からです。最初に、顧客がどんな場面で自社の商品を思い出すのか(買う場面)を書き出してください。
動画「コミュニケーション設計の手順5ステップ」では、買う場面から逆算して、誰に何をどこで伝えるかを決める手順を解説しています。
この記事の要点
- マーケティングファネルは、顧客が知ってから買うまでの段階を漏斗の形で表した考え方です。
- AI検索とSNSが広がり、知る・調べる・確かめるを行き来する形に変わりました。
- GA4のファネルデータ探索では、各ファネルのステップを最大10個まで定義できます。
- 「今は要らない」と思った商品を後日その場面で思い出して買った人は69.6%でした(TaTap調査)。
- TaTapのSNSコンサル/インハウス支援は月200,000円からです(税別)。
無料で現状診断(SNS・検索・AI)を受ける→
無料で資料ダウンロードする→
マーケティングファネルとは何で、AIDMAとはどう違いますか?
違いは、何を表すかです。マーケティングファネルは各段階で顧客がどれだけ減るかを数字で見るための形で、AIDMAは注意から行動までの心の動きの順番を表すモデルです。
| 比べる点 | マーケティングファネル | AIDMA・AISASなどの購買モデル |
|---|---|---|
| 表すもの | 段階ごとの人数の減り方 | 心の動きと行動の順番 |
| 使いどころ | どの段階で落ちているかを数字で見る | 伝える内容の順番を考える |
| 主な段階 | 認知・興味・比較・購入(トップ・ミドル・ボトム) | 注意・関心・欲求・記憶・行動など |
| 弱いところ | 一直線の前提になりやすい | 数字で管理しにくい |
ファネルの上部をトップ(認知)、中部をミドル(興味・比較)、下部をボトム(購入)と呼びます。Instagramでミドルの段階を作る方法はInstagramミドルファネル活用について、企業は何をすべきかで解説しています。
AI検索とSNSで、ファネルの形はどう変わりましたか?
一直線ではなく、行き来する形に変わりました。SNSで買う場面と商品を結びつけ、AIや検索で比べ、SNSの口コミで最後に確かめてから買います。
図:AI検索とSNSで変わったマーケティングファネル
TaTapが全国の20〜49歳男女435名を対象に実施した「買う場面(CEP)とSNSの関係調査」(2026年9月)では、「今は要らない」と思った商品を、後日その場面で思い出して購入した人は69.6%でした。数値は、SNSで商品情報を見かける336名がベースです。
| 項目 | 割合 | ファネルでの意味 |
|---|---|---|
| 「今は要らない」商品を後日その場面で思い出して購入(n=336) | 69.6% | 知ってから買うまでに時間差がある |
| 思い浮かんだものの、調べた結果ほかの商品を買った(n=293) | 14.0% | ボトム手前の「調べる」で逆転される |
| SNSに情報・口コミがないと別商品に変えるか購入をやめる(n=336) | 37.8% | 「確かめる」場所がないと落ちる |
| AIの回答だけで購入を判断する(n=250・第1回調査) | 2.4% | AIのあとにSNSや検索で裏を取る |
出典は株式会社TaTap「買う場面(CEP)とSNSの関係調査」(2026年9月)と、「AI検索時代の購買行動調査」(2026年8月)です。2つの調査は対象が異なるため、数値を足し合わせていません。CEP(買う場面)は第一想起とは|思い浮かぶ枠は平均1.58個【2026】でも解説しています。
マーケティングファネルはどう作ればいいですか?
作り方は5つの手順です。最初に買う場面を決め、次に段階、置き場所、数字、段階のつなぎ目の順で決めます。
図:マーケティングファネルを作る5つの手順
| 段階 | 主な置き場所 | 見る数字の例 |
|---|---|---|
| 知る | Instagram、TikTok、YouTube Shorts、X(旧Twitter) | リーチ、保存数 |
| 調べる | Google検索、AIモード、ChatGPT | 指名検索数、Search Consoleの表示回数 |
| 確かめる | 口コミ、UGC、公式サイトのFAQ | 口コミ数、比較ページの閲覧数 |
| 買う | ECサイト、問い合わせフォーム、LINE公式アカウント | 購入数、問い合わせ数 |
指名検索を増やす施策は指名検索を増やす方法|19の施策と始める順番【2026年版】にまとめています。誰に何をどこで伝えるかの決め方はコミュニケーション設計とは?【2026】SNS・AI時代の4要素で解説しています。
GA4のファネルデータ探索では、何ステップまで測れますか?
各ファネルのステップは最大10個まで定義できます。Googleのアナリティクス ヘルプは、ファネルデータ探索で途中から入った人も数える「オープン」型と、最初のステップを経た人だけを数える「クローズド」型を選べると説明しています。ヘルプは2026年11月4日に確認しました。
図:GA4のファネルデータ探索の4つの仕様
| 仕様 | ヘルプでの扱い(要旨) | 出典の場所 |
|---|---|---|
| ステップの数 | 各ファネルで最大10個 | 「手順」の節 |
| オープン/クローズド | 途中からの人を数えるかを切り替え | 「ファネルをオープンにする」の節 |
| ステップの定義 | イベントやディメンションで定義し、指標では定義できない | 「ファネルのステップを編集する」の節 |
| セグメント | 最大4つを比べられる | 「セグメントを比較する」の節 |
つまり、AIやSNSで途中の段階から入ってくる人が多いサイトでは、オープン型で見ないと実態より少なく数えます。サイト内のステップは測れますが、SNSで知った段階やAIで調べた段階はGA4の外にあるため、指名検索数やSearch Consoleの数字と合わせて見てください。仕様はアナリティクス ヘルプ「[GA4] ファネルデータ探索」で確認できます。
ファネルの設計を頼むと、費用はいくらかかりますか?
TaTapでは、SNSコンサル/インハウス支援が月200,000円から(最低6か月)です。制作は自社で行い、設計と振り返りだけを頼む場合は、コンサル/進行費のみの月100,000円から契約できます。
| メニュー | 料金(税別) | ファネルでの役割 |
|---|---|---|
| SNSコンサル/インハウス支援 | 月200,000円〜(最低6か月) | 買う場面と段階の設計、月次の振り返り |
| コンサル/進行費のみ | 月100,000円(制作は自社) | 設計と振り返りだけを任せる |
| AI検索対策(LLMO)コンサル | 月200,000円〜(6か月推奨) | 「調べる」段階でAIに選ばれる情報の整備 |
| Instagram運用代行 | 月250,000円〜(標準400,000円)+初期対応費100,000円(初回のみ) | 「知る」と「確かめる」の投稿の制作 |
株式会社TaTapのSNSコンサル/インハウス支援の料金は、最小構成で月200,000円です(税別・2026年11月時点)。表示価格はすべて税別です。設計の進め方はSNSコンサルティングのサービスページに掲載しています。買う場面から逆算する支援はコミュニケーション設計支援とは【2026】買う場面から逆算でも紹介しています。
成果が見えるまで、どのくらいかかりますか?
目安は6か月です。1〜2か月目に買う場面と段階を決め、3〜4か月目に各段階の数字を取り、5〜6か月目に落ちている段階を直します。
| 時期 | やること | 見る数字 |
|---|---|---|
| 1〜2か月目 | 買う場面、段階、置き場所を決める | 現状の各段階の数字 |
| 3〜4か月目 | 段階ごとの投稿と情報を整える | 保存数、指名検索数 |
| 5〜6か月目 | 落ちている段階を直す | 購入数、問い合わせ数 |
購入までの流れの考え方はEC購買プロセスとは?新フレーム「TATAP理論」を完全解説【2026】触れて、惹いて、信じて、買って、広がるでも解説しています。
マーケティングファネルで失敗しやすい注意点は何ですか?
よくある失敗は4つあります。多くは、ファネルを一直線だと思い込むことから起きます。
| よくある失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| トップの認知だけを増やす | 調べる段階で他社に逆転される | 比較とFAQの情報を先に整える |
| GA4のクローズド型だけで見る | 途中から入った人を数えない | オープン型と並べて見る |
| SNSに口コミがない | 確かめる段階で購入をやめられる | UGCと口コミを増やす |
| 段階ごとの指標を決めない | どこで落ちているか分からない | 段階に1つずつ数字を置く |
自社のSNS・検索・AIのどの段階で落ちているか無料で診断する →
ファネルを作り込まないほうがいいのは、どんな会社ですか?
おすすめしないのは、次の3つのタイプの会社です。ファネルより先に整えることがあります。
| 会社の状況 | 先にやること | 理由 |
|---|---|---|
| 売る商品と顧客がまだ決まっていない | 誰のどんな場面の商品かを決める | 段階を描けない |
| 購入や問い合わせの数が月に数件しかない | まず1つの入口で数を増やす | 段階ごとの数字が小さすぎる |
| 図を作って終わりにしがち | 月次で数字を見る担当を決める | 直さないファネルは役に立たない |
まとめ:マーケティングファネルは、行き来する前提で設計する
- マーケティングファネルは、顧客が知ってから買うまでの段階を漏斗の形で表した考え方です。
- AI検索とSNSが広がり、知る・調べる・確かめるを行き来する形に変わりました。
- 作り方は、買う場面・段階・置き場所・数字・つなぎ目の5つの手順です。
- GA4のファネルデータ探索は最大10ステップで、途中から入る人はオープン型で数えます。
- TaTapのSNSコンサル/インハウス支援は月200,000円からです(税別)。
よくある質問
Q1. マーケティングファネルとは何ですか?
顧客が商品を知ってから買うまでの段階を、上から下へ絞り込む漏斗の形で表した考え方です。認知・興味・比較・購入などの段階ごとに人数がどれだけ減るかを見て、落ちている段階を直すために使います。上部をトップ、中部をミドル、下部をボトムと呼びます。
Q2. ファネルとAIDMAは何が違いますか?
マーケティングファネルは段階ごとの人数の減り方を数字で見るための形で、AIDMAは注意から行動までの心の動きの順番を表すモデルです。伝える順番はAIDMAで考え、落ちている場所はファネルで探す、と使い分けます。
Q3. AI検索の時代にファネルはどう変わりましたか?
一直線ではなく、行き来する形に変わりました。SNSで知り、AIや検索で比べ、SNSの口コミで確かめてから買います。TaTapの調査では、AIの回答だけで購入を判断する人は2.4%で、多くはAIのあとに別の場所で確かめています。
Q4. GA4でファネルは何ステップまで測れますか?
GA4のファネルデータ探索では、各ファネルのステップを最大10個まで定義できます。途中から入った人も数える「オープン」型と、最初のステップを経た人だけを数える「クローズド」型を選べます。2026年11月4日時点のヘルプの記述です。
Q5. ファネルの設計を頼むといくらかかりますか?
TaTapでは、SNSコンサル/インハウス支援が月200,000円から(最低6か月)です。制作は自社で行い、設計と振り返りだけを頼む場合は、コンサル/進行費のみの月100,000円から契約できます(税別)。
最終更新:2026年11月4日/執筆:株式会社TaTap 編集部(監修:代表取締役 富田竜介)
支援企業の成功事例
指名検索と情報の蓄積で成果を出したTaTapの支援事例を紹介します。自社の課題に近いケースを参考にしてください。
