ギフティングとシーディングの違い【2026】費用と規制
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結論:ギフティングとシーディングは、どちらも商品を無償で提供する施策ですが、違いは「SNSへの投稿を依頼するかどうか」の1点です。ギフティングは投稿を依頼して口コミの数を増やす施策、シーディングは投稿を依頼せずに商品を届けて愛用者を作る施策です。業界で定義は統一されていませんが、この1点で分けると、費用の考え方とステルスマーケティング規制上の扱いが整理できます。消費者庁は、特定のインフルエンサーを選んで無償提供する場合、やり取りや提供の目的によっては広告に当たると判断される場合があると説明しています。
株式会社TaTap(SNSマーケティング支援会社)は、累計300アカウント以上のSNS運用に加え、ギフティングを数多く手がけてきました。無償提供の相談で最初に確認するのは、投稿の数を増やしたいのか、長く使ってくれる人を増やしたいのかです。
この記事の要点
- ギフティングとシーディングの違いは、投稿を依頼するかどうかです。
- ギフティングは口コミの数を増やす施策、シーディングは愛用者を作る施策です。
- 業界で定義は統一されていないため、依頼の有無で分けて考えます。
- 消費者庁は、不特定多数への街頭サンプリングは通常広告に当たらないとしています。
- 特定のインフルエンサーを選んだ無償提供は、事情によって広告に当たります。
- TaTapのギフティングは、投稿1件8,000円〜の成果報酬です(税別)。
- どちらの型でも、依頼文とやり取りの記録を残します。
ギフティングとシーディングは何が違いますか?
結論:ギフティングは投稿を依頼し、シーディングは投稿を依頼しません。目的・成果の測り方・PR表記の扱いが、この違いから分かれます。
図:ギフティングとシーディングの違い
| 比較項目 | ギフティング | シーディング |
|---|---|---|
| 投稿の依頼 | 依頼します | 依頼しません |
| 主な目的 | 口コミの数を増やす | 長く使ってくれる愛用者を作る |
| 投稿数 | 数えて進められます | 約束できません |
| 投稿の時期 | ある程度合わせられます | 相手次第です |
| PR表記 | 必要になりやすい | 自発的な投稿なら不要。ただし関係性によっては必要 |
| 成果の測り方 | 投稿件数、二次利用の数 | 自発的な言及の数、指名検索 |
「シーディング」は、もともと種をまくという意味で、影響力のある人に商品を届けて、自然な広がりを待つ考え方を指します。「ギフティング」は、日本では商品を無償で提供して投稿を依頼する施策の名前として定着しています。どちらの言葉も会社によって使い方が違い、投稿を依頼する施策をシーディングと呼ぶ会社もあります。支援会社によっては、投稿を約束しないギフティングをシーディングと呼んだり、インフルエンサーへの商品提供全般をシーディングと呼んだりします。見積りや提案書で「シーディング」と書かれていたら、投稿を依頼するのか、投稿数を成果として約束するのかを必ず確認してください。発注や社内の説明では、言葉ではなく「投稿を依頼するか」「投稿された分だけ費用を払うか」を確認してください。ギフティングの仕組みの全体はギフティングとは?【2026年最新】|仕組み・やり方・成果報酬型の料金相場をわかりやすく解説で解説しています。
ステマ規制では、2つの扱いはどう違いますか?
結論:企業が投稿内容の決定に関与していれば広告で、PR表記が必要です。投稿を依頼しないシーディングでも、関係性によっては広告と判断されることがあります。
消費者庁は、令和5年(2023年)10月1日から、広告であるにもかかわらず広告であることを隠す表示(ステルスマーケティング)を景品表示法違反としています。規制の対象は、表示の内容の決定に関与した事業者(広告主)で、依頼を受けて投稿するインフルエンサーは原則として規制の対象外です。違反が認められた場合は措置命令の対象になります。規制の概要は消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」にまとまっています。
図:無償提供とステマ規制の境界(消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」をもとに作成)
| ケース(消費者庁Q&A) | 扱い | 理由として示されていること |
|---|---|---|
| Q4:街頭で試供品を無償配布し「よろしければ感想を投稿してください」と声をかける | 通常は広告に当たらない | 不特定多数に配布しているにすぎず、投稿内容の指示もないため |
| Q5:特定のインフルエンサーを選んで無償提供し、同じように声をかける | 事情によって広告に当たる | やり取りの内容、無償提供の内容・目的、取引関係の有無で判断されるため |
| Q17:愛用者であるインフルエンサーに無償で商品をプレゼントする | 自主的な投稿なら広告に当たらない | ただし、提供を受けた旨を記載することは有益とされています |
| Q19:報酬を受けて感想の投稿を引き受ける(内容の指定なし) | 広告に該当する可能性が高い | 個別に依頼を受け、報酬を受領しているため |
シーディングは「投稿を依頼しない」施策ですが、特定の人を選んで商品を届ける以上、Q5の考え方が当てはまります。送付状に「ぜひ投稿してください」と書いたり、投稿後に次の商品を送る約束をしたりすると、自主的な投稿とは認められない可能性が高くなります。詳しくは消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」で確認できます。PR表記の書き方はギフティングのPR表記ルール【2026年最新】|X公式ポリシーが求める開示とステマ規制の両対応でまとめています。
ギフティングとシーディングの費用はいくらですか?
結論:どちらも商品原価と送料がかかります。ギフティングは加えて投稿1件ごとの費用がかかり、シーディングは届ける相手を選ぶ手間が費用の中心です。
| 費用の項目 | ギフティング | シーディング |
|---|---|---|
| 商品原価・送料 | かかります(投稿されなかった分も含む) | かかります |
| 投稿の対価 | 投稿された件数に応じて払います | 払いません |
| リスト選定 | 必要です | 必要です(相性の見極めがより重要) |
| やり取り | 投稿条件の説明と投稿確認 | 届けた後の関係づくり |
| 成果の確認 | 投稿の数値回収 | 自発的な言及の確認 |
参考として、TaTapのギフティングの料金を示します。表示価格はすべて税別です。基本は投稿1件8,000円〜の成果報酬で、商品を送っても投稿されない場合があるため、ご請求は投稿された分だけです。内容はヒアリングシートと商品詳細シートの作成、応募フォームの作成、リスト選定、DM文の作成とやり取り、投稿の確認です。オプションとして、数値分析1件1,000円、二次利用の許諾取得1件2,000円、発送業務1件4,000円があります。30投稿・数値分析あり・二次利用10件の見積り例は290,000円です。
TaTapの料金ブックには、投稿を依頼しないシーディング単独のメニューはありません。シーディングを行う場合は、届ける相手の選定と発送の範囲を伺ったうえで個別にお見積りします。ギフティングの費用の内訳は【完全網羅】インフルエンサーへのギフティング依頼を成功させる全手順!注意点から例文までもあわせてご覧ください。
どちらを選ぶべきですか?どんな商品に向いていますか?
結論:検索したときの口コミを増やしたいならギフティング、長く使ってくれる愛用者を作りたいならシーディングです。両方ほしい場合は、ギフティングで始めて相性の良い人にシーディングを続けます。
図:ギフティングとシーディングの目的別の選び方
| 商品・状況 | 向いている型 | 理由 |
|---|---|---|
| 新商品で口コミがまだない | ギフティング | 発売時期に合わせて投稿の数を集められます |
| 使い続けて良さが分かる商品 | シーディング | 1回の投稿より、継続的な言及に価値があります |
| 単価が高く、送れる数が少ない | シーディング | 相性の良い少数に絞って届けます |
| ECの商品ページに口コミを載せたい | ギフティング | 二次利用の許諾をまとめて取れます |
| 既に愛用者がいる | シーディング | 新商品を先に届けて、自発的な紹介を待ちます |
TaTapの支援では、まずギフティングで投稿を集め、投稿の内容や反応から商品と相性の良い人を見つけて、新商品の発売時に先に届ける流れを取ることがあります。関係が続く人は、アンバサダーとして別の契約に切り替えます。TaTapの同じ調査(SNSで商品情報を見かける336名ベース)では、SNSに情報や口コミが見つからなかったときに、別の商品に変えるか購入をやめると答えた人が37.8%でした。発売初期はシーディングの自然な広がりを待つより、ギフティングで口コミの数を先に作るほうが、この取りこぼしを防げます。
ギフティングとシーディングを実施する手順はどうなりますか?
結論:目的を決め、届ける相手を選び、依頼文(またはお届けの文面)を作り、やり取りの記録を残して結果を確認します。
| 手順 | ギフティング | シーディング |
|---|---|---|
| 1. 目的 | 投稿件数の目標を決めます | 届ける人数と、関係を続ける期間を決めます |
| 2. 相手の選定 | 条件と参考アカウントを先に合意し、候補を選びます | 商品との相性を重視して少数を選びます |
| 3. 文面 | 投稿の条件、PR表記、二次利用の条件を伝えます | 「投稿は任意」であることを明記します |
| 4. 発送 | 承諾した人にだけ送ります | 届ける旨を伝えてから送ります |
| 5. 確認 | 投稿の内容と表記を確認し、数値を回収します | 自発的な言及を確認し、関係を続けるかを決めます |
2つの型で最も違いが出るのが、相手に送る文面です。同じ商品でも、文面に入れる項目で「依頼」になるか「お届け」になるかが変わります。
| 文面の項目 | ギフティング | シーディング |
|---|---|---|
| 投稿のお願い | 入れます(投稿の時期と形式) | 入れません。「投稿は任意」と明記します |
| PR表記 | 位置と文言を指定します | 投稿する場合は提供を受けた旨の記載をすすめます |
| ハッシュタグ・メンション | 指定します | 指定しません |
| 二次利用 | 範囲と期間を伝え、許諾を取ります | 投稿があった場合に、改めて許諾を依頼します |
| 次回の提供 | 投稿とは切り離して伝えます | 投稿を条件にした約束はしません |
シーディングでは、投稿があったとしても、その投稿を広告やECで使う場合は改めて許諾を取ってください。投稿を依頼していない以上、使ってよいかどうかは相手が決めることです。
ギフティングの商品の数は、投稿されない場合を見込んで用意します。TaTapでは、商品提供可能個数を「目標投稿件数÷0.85」以上にする目安で設計しています。また、対象投稿は、指定のハッシュタグ・メンションが付いている、商品が画像や動画で判別できる、公開アカウント、投稿日から30日間削除されない、同一アカウント1件まで、の5つの条件で定義し、見積りと発注書に記載します。
ギフティングとシーディングでよくある失敗は何ですか?
結論:シーディングのつもりで投稿を強く期待する文面を送り、結果として広告に当たる形になっていることです。ギフティングでは、条件を絞りすぎて投稿が集まらない失敗が多くあります。
| 失敗 | 起きること | やるべきこと |
|---|---|---|
| シーディングで投稿を強く期待する文面を送ります | 広告に当たる可能性が高まります | 「投稿は任意」と明記します |
| ギフティングでPR表記を依頼しません | ステマ規制に抵触するおそれがあります | 表記の位置と文言を指定します |
| ギフティングの条件を絞りすぎます | 承諾が集まらず投稿が生まれません | 1週間試して条件を調整します |
| シーディングの成果を投稿数で測ります | 数か月で「効果なし」と判断します | 自発的な言及と指名検索で見ます |
| 2つを混ぜて同じ文面で送ります | 相手に依頼の有無が伝わりません | 型ごとに文面を分けます |
| やり取りの記録を残しません | 広告かどうかを説明できません | 依頼文と返信を保存します |
最も多いのは1番目の失敗です。シーディングのつもりでも、送付状に「投稿お待ちしています」「タグ付けしてもらえると嬉しいです」と書くと、相手は依頼として受け取ります。投稿を期待しないなら、商品の説明と使い方だけを送り、SNSについては「投稿は任意です」と一言添えるにとどめてください。
ギフティングで投稿が集まらない原因と対策はギフティングで投稿されない5大原因と改善策7選|投稿率を上げる2026年最新実践ガイドで詳しく解説しています。
成果はどの期間で判断しますか?
結論:ギフティングは開始7日後から週ごとに判断し、1〜2か月で結果が出ます。シーディングは3〜6か月かけて、自発的な言及と指名検索の変化を見ます。
| 期間 | ギフティングで見ること | シーディングで見ること |
|---|---|---|
| 開始7日後 | DMへの承諾率、投稿確定のペース | 届いた旨の反応 |
| 1〜2か月 | 投稿件数、二次利用できる投稿 | 最初の自発的な言及 |
| 3〜6か月 | 指名検索、ECの口コミ数 | 繰り返しの言及、指名検索、関係を続ける人の数 |
ギフティングでは、開始7日後以降は7日ごとに状況を確認し、承諾が集まらない場合は、ジャンル指定などの条件を1つずつ外して調整します。シーディングは投稿数を約束できない施策のため、短期で結果を求めるなら、最初からギフティングで組む方が合っています。記録には、送った日、相手、商品、届いた旨の反応、言及の有無を残します。
SNSの効果は、投稿を見たその場の購入だけでは測れません。TaTapが全国の20〜49歳男女435名を対象に実施した「買う場面(CEP)とSNSの関係調査」では、SNSで見たときは今すぐ必要ないと思った商品を、後日その場面が訪れたときに思い出して購入した経験がある人は69.6%でした(SNSで商品情報を見かける336名ベース)。どちらの型でも、指名検索の変化を月ごとに追ってください。
よくある質問
Q1. ギフティングとシーディングの違いは何ですか?
SNSへの投稿を依頼するかどうかです。ギフティングは商品を無償で提供して投稿を依頼し、口コミの数を増やす施策です。シーディングは投稿を依頼せずに商品を届け、長く使ってくれる愛用者を作る施策です。業界で定義は統一されていないため、依頼の有無で確認してください。
Q2. シーディングならPR表記は不要ですか?
自発的な投稿であれば不要です。ただし、消費者庁は特定のインフルエンサーを選んで無償提供する場合、やり取りの内容や提供の目的によっては広告に当たると説明しています。送付状で投稿を強く期待したり、次の提供を約束したりすると、PR表記が必要になる可能性が高まります。
Q3. ギフティングの費用はいくらですか?
TaTapのギフティングは、投稿1件8,000円〜の成果報酬で、投稿された分だけのご請求です(税別)。数値分析は1件1,000円、二次利用の許諾取得は1件2,000円、発送業務は1件4,000円です。30投稿・数値分析あり・二次利用10件の見積り例は290,000円です。
Q4. どちらを選べばよいですか?
新商品で口コミを早く集めたいならギフティング、使い続けて良さが分かる商品で愛用者を作りたいならシーディングが向いています。両方ほしい場合は、ギフティングで投稿を集め、相性の良い人に新商品を先に届ける流れで組み合わせます。
Q5. シーディングで送った相手が投稿しなかったら?
投稿を依頼しない施策なので、投稿しないことも前提です。催促をすると、自主的な投稿とは認められにくくなります。送った相手の反応を記録し、3〜6か月の単位で自発的な言及と指名検索の変化を見て、関係を続ける人を選んでください。
Q6. ギフティングで商品はいくつ用意すればよいですか?
投稿されない場合を見込んで、目標投稿件数を0.85で割った数以上を用意するのが目安です。目標30件なら36個程度です。商品原価と送料は、投稿されなかった分も含めて費用に入れてください。条件を絞りすぎると承諾が集まらないため、1週間試して調整します。
最終更新:2026年9月28日/執筆:株式会社TaTap 編集部(監修:代表取締役 富田竜介)
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