指名検索とは?調べ方と増やし方【2026】
- 指名検索は購入率が一般検索の10倍以上
- SNS運用でUGCが増えると指名検索数も比例して上がる
- 広告費の高騰により、ブランド力による集客が重要に
- AI検索時代ではSNS上のUGCや言及が参照元になる
- SNSとオウンドメディアを連携して情報の一貫性を高める
- フォロワー数より「指名検索数」をKPIにする時代へ
読了目安:約分
指名検索とは、ブランド名や商品名を直接入力して行う検索です。すでにブランドを特定して調べているため購買意欲が高く、SNS運用の成果を測る指標としても使われます。本記事では、累計300アカウント・600万フォロワー以上のSNSグロースを支援してきた株式会社TaTap(SNSマーケティング支援会社)代表取締役の富田竜介が、指名検索の定義・調べ方・増やし方を1本にまとめ、実際に指名検索数が昨対比117%に増えた支援事例までを解説します。(最終更新:2026年9月)
この記事の要点
- 指名検索とは、ブランド名・商品名を直接入力する検索です。一般検索と違い、購入する対象が既に決まっています。
- 指名検索数は Search Console のクエリで測ります。表記ゆれを含めて抽出するのが要点です。
- 増やす起点はUGC(ユーザーの投稿)です。企業の発信だけでは指名検索は増えにくくなります。
- TaTapの支援では、指名検索数が昨対比117%に増加した事例があります(株式会社ミサワ「unico」様)。
- KPIをフォロワー数から指名検索数へ移すと、SNS運用の評価軸が事業側と揃います。
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指名検索とは何ですか?
指名検索とは、ユーザーがブランド名・商品名・店舗名を直接入力して検索する行動です。「化粧水 ニキビ」のように条件で探す一般検索と違い、探す対象が既に決まっている点が最大の違いです。
| 項目 | 一般検索 | 指名検索 |
|---|---|---|
| 検索の例 | 「化粧水 ニキビ」「カフェ 渋谷」 | 「◯◯(商品名)」「◯◯(店名)」 |
| ユーザーの状態 | 比較・検討中で、対象が定まっていません | 対象を特定済みで、確認や購入に進む段階です |
| 企業側の打ち手 | SEOで検索結果の上位を取ります | そもそも名前を知られている必要があります |
| 増やし方 | コンテンツを増やす・順位を上げる | 認知と想起を積み上げる(時間がかかります) |
| 競合との関係 | 同じ枠を奪い合います | 自社しか出てきません |
図:一般検索と指名検索の違いです。
ここで押さえておきたいのは、指名検索はSEOの施策では増やせないという点です。検索されるためには、まず名前を知られていて、かつ「調べてみよう」と思い出してもらう必要があります。この2つを作る場所が、SNSや口コミです。
なぜいま指名検索が重要視されているのですか?
広告に頼らない集客の基盤になるためです。加えて、AI検索の普及で「ブランド名で聞かれたときに何と答えられるか」が事業に直結するようになりました。
理由を3つに整理します。
- 広告依存から抜けられます:指名検索は、広告を止めても残る流入です。出稿を止めた瞬間にゼロになる獲得型の施策とは、資産としての性質が違います。
- UGCが検索のきっかけになります:SNSで他人の投稿を見て「これ何だろう」と思ったとき、人はブランド名を検索します。企業の広告より、生活者の投稿のほうがこの動きを生みます。
- AI検索の回答に影響します:生成AIは、公式サイト・SNS・口コミなど複数の情報源を照合して回答を組み立てます。ブランド名での言及が増えるほど、AIが参照できる材料が増えます。
TaTapが全国20〜49歳の男女321名を対象に実施した調査では、AIの回答だけを見て購入を判断する人は2.4%にとどまり、大多数は自分で裏を取ってから決めていました。その裏取りの行き先はSNSと検索で、SNS4媒体の延べ選択数259件に対し、Googleは103件でした。指名検索とSNSでの言及は、どちらか一方ではなく両方が必要になります。
指名検索数はどうやって調べますか?
Google Search Consoleの検索クエリから、ブランド名を含むものを抽出します。ポイントは、表記ゆれを漏らさず拾うことです。
手順は4つです。
- ブランド名の表記パターンを洗い出します:正式表記・ひらがな・カタカナ・英字・略称・よくある誤記の6種類を書き出します。
- Search Consoleの「検索結果」→「クエリ」を開きます:期間は前年同月と比較できるよう12か月以上にします。
- フィルタを「カスタム(正規表現)」に切り替えます:洗い出した表記を `|` でつないだ正規表現を入力します。部分一致のフィルタでは、英字表記や略称が漏れます。
- 表示回数とクリック数を月次で記録します:施策の前後で比較できるよう、開始前の数値を必ず残しておきます。
図:指名検索数の調べ方4ステップです。
あわせて見ておきたい指標
| 指標 | 見る場所 | 何が分かるか |
|---|---|---|
| ブランド名クエリの表示回数 | Search Console | 名前を思い出した人の数の目安になります |
| ブランド名クエリのクリック数 | Search Console | 実際にサイトへ来た人の数です |
| ハッシュタグ・メンションの投稿数 | 各SNSの検索 | 指名検索の手前にあるUGCの量です |
| SNS経由のセッション数 | GA4 | SNSから直接来た人の数です |
| AI検索での表示回数 | Search Console 生成AIパフォーマンスレポート | AIの回答に出ているかどうかです |
注意したいのは、指名検索数の増減には季節要因やキャンペーンの影響が乗る点です。単月で判断せず、前年同月と比べてください。前述の支援事例でも、評価は昨対比で行っています。
指名検索を増やす方法は何ですか?
起点はUGC(ユーザーの投稿)です。企業アカウントの発信量を増やすだけでは、指名検索はあまり動きません。「他人が話している状態」をつくることが先です。
① UGCが生まれる状態をつくる
指名検索の直前にあるのは、たいてい他人の投稿です。友人やインフルエンサーの投稿を見て「これ何だろう」と思った人が、ブランド名で検索します。この起点を企業の広告で代替するのは難しく、UGCの量そのものが前提条件になります。まずは自社の商品名でInstagram・TikTok・X・YouTubeを検索し、一般ユーザーの投稿があるかを確認してください。ゼロなら、そこが最優先の課題です。
② 検索を促す一文を投稿に入れる
「◯◯(ブランド名)で検索してみてください」という一文を投稿やプロフィールに入れると、検索行動を直接促せます。リンクを踏ませるのではなく、あえて検索させることで、検索結果に並ぶ自社の情報をまとめて見てもらえます。
③ 検索された後の受け皿を整える
検索して出てきた情報が薄いと、そこで離脱します。指名検索を増やす施策と、検索された後に耐える施策は、セットで考えてください。公式サイト・SNSのプロフィール・固定投稿・ハイライトが、検索した人の疑問に答えられる状態になっているかを確認します。
④ SNSとオウンドメディアで記載を揃える
SNSの発信内容と、自社サイトの記載が食い違っていると、検索した人もAIも判断に迷います。会社概要・サービス内容・実績の数値を、どの媒体でも同じ表記に揃えてください。
図:指名検索を増やす4つの打ち手と、その順番です。
自社の状態を確認するチェックリスト
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 商品名で検索したときにUGCがあるか | 一般ユーザーの投稿がゼロなら最優先で埋めます |
| 検索を促す一文が入っているか | 投稿・プロフィール・同梱物のどこかに入れます |
| インフルエンサー施策の前後で指名検索を比べたか | 施策の効果を数字で確認できているかです |
| プロフィール・固定投稿・ハイライトが整っているか | 検索して来た人の疑問に答えられる状態かです |
| 媒体間で会社情報・実績の表記が揃っているか | 数値や肩書きの食い違いがないかを点検します |
【事例】指名検索数が昨対比117%に増えたSNS運用
TaTapが支援した株式会社ミサワ様(インテリアブランド「unico」)では、指名検索数が昨対比117%に増加しました。KPIをフォロワー数から指名検索数に切り替えたことが、この変化の起点になっています。
支援前の状況
ご相談をいただいた2024年3月の時点で、unicoのInstagramアカウントは58〜59万フォロワーまで成長していました。それでも、担当の張様は次のような課題を感じておられました。
| 項目 | 支援前の状況 |
|---|---|
| フォロワー数 | 58〜59万(2024年3月時点) |
| 設定していたKPI | フォロワー数・リーチ数・保存率 |
| 感じていた課題 | ブランド想起や認知度につながっているかが分からない |
| 社内での説明 | 最適な数値で定量的に振り返れていない |
フォロワーが58万人いても、「このままのSNS運用でお客さまを店舗へ送客できているのか」という不安は解消されませんでした。オンラインで完結する指標だけを見ていたためです。実店舗を展開する企業にとって重要なのは、店舗の来客数や売上であり、ここにオンラインとオフラインの溝がありました。
実施したこと
- KPIの再設計:複合的なKPIを設計し、Googleの指名検索数を重要指標に据えました。ブランドの認知度が強く反映される指標のためです。
- 定例会での可視化:Googleアナリティクスで指名検索数の推移を追い、定例会で毎回報告しました。
- インフルエンサーの選定基準の変更:フォロワー数や影響力ではなく、ブランドの世界観に合うかを基準にしました。寝具・家具・小物と、紹介する商品の種類ごとにコラボを打診する相手を分けています。
結果
図:unico様の支援前後と、指名検索数の変化です。
担当の張様は「直近は、指名検索数が昨対比で117%に増加しており、Instagramの運用は認知拡大に寄与していると判断しています。Instagram上ではunicoに関するUGCの数は以前よりも格段に増加しました」と述べておられます。あわせて、特定の商品の売上は倍になりました。
この事例で重要なのは、フォロワーを増やしたから指名検索が増えたのではないという点です。フォロワーは支援前から58万人いました。変わったのは、見る指標と、インフルエンサーの選び方です。
KPIをフォロワー数から指名検索数へ移すとどうなりますか?
SNS運用の評価軸が、事業側の言葉に翻訳されます。フォロワー数は社内で説明しにくい指標ですが、指名検索数は「名前を思い出した人の数」として共有できます。
| 観点 | フォロワー数をKPIにした場合 | 指名検索数をKPIにした場合 |
|---|---|---|
| 増やし方 | 投稿の量とプレゼント企画に寄りがちです | UGCと想起の設計に向かいます |
| 社内での説明 | 売上との関係を説明しにくくなります | 認知の広がりとして説明できます |
| 施策の評価 | フォロワーが増えたかどうかで判断します | 施策の前後で検索数を比べられます |
| 実店舗がある場合 | オンライン内で完結してしまいます | 来店の手前の行動として扱えます |
| 限界 | 休眠フォロワーが増えても数字は上がります | 季節要因が乗るため昨対比で見る必要があります |
ただし、フォロワー数が無意味になるわけではありません。フォロワーは投稿を届ける母数であり、指名検索は成果です。母数を追う指標と成果を測る指標を分けて持つ、という整理が実務的です。
TaTapでは、UGCを増やすインフルエンサー施策から、指名検索を含むKPI設計まで一体で支援しています。unico様の事例のように、すでにフォロワーがいるアカウントでも、指標と選定基準を変えることで成果の見え方が変わります。支援内容はインフルエンサーマーケティングとSNSコンサルティングのページに掲載しています。
AI検索時代に、指名検索はどう変わりますか?
指名検索は「AIに何と答えられているか」を確かめる行動と重なってきています。ブランド名で聞かれたときのAIの回答が、そのまま第一印象になります。
生成AIは企業名や商品名で質問されると、公式サイト・SNS・口コミなど複数の情報源を照合して回答を組み立てます。SNS上に言及が蓄積している企業は、AIが参照できる材料を多く持っていることになります。逆に、公式サイトしか情報がない状態では、AIも「よく分からない会社」として扱わざるを得ません。
やることは、指名検索を増やす施策と大きく重なります。UGCを増やし、媒体間で記載を揃え、検索された後の受け皿を整える——この3点が、AI検索でも同じように効きます。AI向けの特別な書き方は必要ありません。
指名検索の関連記事はどこから読めばよいですか?
媒体別・目的別に記事を分けています。いまの状況に近いものからお読みください。
| 知りたいこと | 読む記事 |
|---|---|
| 施策を数多く知りたい | 指名検索を増やす方法とは?累計300アカウントが実証する19施策とCEPs×UGC戦略完全ガイド |
| SEOへの効果と計測方法を詳しく | 指名検索とは【2026年最新】SEOへの効果・計測方法・増やし方をわかりやすく解説 |
| AI検索との関係を深く知りたい | 指名検索とは?増やし方と調べ方、そしてAI検索時代に指名検索が持つ新しい意味 |
| Instagramで増やしたい | 指名検索を増やすInstagram運用5要素 |
| TikTokで増やしたい | TikTokで指名検索を増やす5つの工夫 |
| Amazonのブランド検索を増やしたい | Amazonブランド検索(指名検索)を増やす方法 |
| UGCの作り方そのものを知りたい | UGCマーケティング完全ガイド |
まとめ
指名検索について、要点を整理します。
- 指名検索とは、ブランド名・商品名を直接入力する検索です。探す対象が既に決まっている点が一般検索と違います。
- SEOの施策では増えません。名前を知られ、思い出してもらう設計が必要です。
- 調べ方はSearch Consoleのクエリを正規表現で抽出する方法です。表記ゆれを漏らさないことが要点です。
- 増やす起点はUGCです。企業の発信量を増やすだけでは動きにくくなります。
- 増やす施策と、検索された後に耐える施策はセットで考えてください。
- KPIを指名検索数に切り替えたunico様の事例では、指名検索数が昨対比117%に増加しました。
- AI検索でも、やることは指名検索の施策と大きく重なります。
まずは自社の商品名で各SNSを検索し、一般ユーザーの投稿があるかを確認するところから始めてください。そこがゼロであれば、指名検索が増えない理由はそこにあります。
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よくある質問
指名検索とは何ですか?
ブランド名・商品名・店舗名を直接入力して行う検索です。「化粧水 ニキビ」のように条件で探す一般検索と違い、探す対象が既に決まっている点が特徴です。検索結果には自社の情報しか並ばないため、競合と枠を奪い合う必要がありません。
指名検索と一般検索は何が違いますか?
ユーザーの状態と、企業側の打ち手が違います。一般検索はSEOで順位を上げることで対応できますが、指名検索はそもそも名前を知られている必要があります。順位の施策では増やせないため、認知と想起を積み上げる設計が必要になります。
指名検索数はどうやって調べますか?
Google Search Consoleの「検索結果」→「クエリ」で、ブランド名を含むクエリを抽出します。フィルタは「カスタム(正規表現)」を使い、正式表記・ひらがな・カタカナ・英字・略称・よくある誤記を「|」でつないでください。部分一致では英字表記や略称が漏れます。
指名検索数はどのくらいの期間で見ればよいですか?
前年同月と比較してください。指名検索数には季節要因やキャンペーンの影響が乗るため、単月の増減では判断できません。施策を始める前の数値を必ず記録しておき、12か月以上の期間で推移を追ってください。
指名検索を増やすには何から始めればよいですか?
自社の商品名でInstagram・TikTok・X・YouTubeを検索し、一般ユーザーの投稿があるかを確認するところからです。ゼロであれば、それが指名検索が増えない直接の理由です。企業アカウントの投稿量を増やす前に、UGCが生まれる状態をつくってください。
SNS運用で本当に指名検索は増えますか?
増えた事例があります。TaTapが支援した株式会社ミサワ様(unico)では、KPIをフォロワー数から指名検索数に切り替え、インフルエンサーの選定基準を世界観に合うかどうかに変えた結果、指名検索数が昨対比117%に増加しました。あわせてUGCの数も増え、特定の商品の売上は倍になりました。
フォロワーが多ければ指名検索も増えますか?
必ずしも増えません。unico様の事例では、支援開始時点で既に58〜59万フォロワーがありましたが、それでもブランド想起につながっているかが分からない状態でした。増えたのは、見る指標とインフルエンサーの選び方を変えてからです。
フォロワー数をKPIにするのはやめるべきですか?
やめる必要はありません。フォロワーは投稿を届ける母数であり、指名検索は成果です。役割が違うため、母数を追う指標と成果を測る指標を分けて持つのが実務的です。ただし、社内に成果として報告するのは指名検索数のほうが適しています。
指名検索とAI検索はどう関係しますか?
やることが大きく重なります。生成AIは公式サイト・SNS・口コミを照合して回答を組み立てるため、ブランド名での言及が増えるほどAIが参照できる材料が増えます。UGCを増やす、媒体間で記載を揃える、検索後の受け皿を整えるという3点は、どちらにも効きます。
指名検索が増えても売上につながらない場合は?
検索された後の情報を確認してください。検索して出てきた情報が薄いと、そこで離脱します。公式サイト・SNSのプロフィール・固定投稿・ハイライトが、検索した人の疑問に答えられる状態になっているかを点検してください。増やす施策と、耐える施策はセットです。
最終更新:2026年9月7日/執筆:株式会社TaTap 編集部(監修:代表取締役 富田竜介)
支援企業の成功事例
TaTapが支援した企業の事例をご紹介します。
本記事の数値のうち、指名検索数が昨対比117%に増加した事例は株式会社ミサワ様(unico)へのインタビューに基づくもので、同様の成果を保証するものではありません。検索数はラッコキーワードの2026年9月時点の推定値です。独自調査の数値はTaTap「AI検索時代の購買行動調査」(2026年7月30日〜8月1日/全国20〜49歳男女321名)に基づきます。本記事は媒体仕様の変化に合わせて随時改訂しています。
