SNS担当者は採用と外注どちらが安い|16業務と費用の比べ方
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- 全16業務+6媒体対応の業務範囲提示
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読了目安:約分
結論:SNS運用を社内の担当者1名でまかなうか、外に出すかは、金額の大小ではなく「その1人が抜けたときに止まるかどうか」で決めてください。採用には給与のほかに、法定福利費・採用費・教育期間・ツール・機材が乗ります。外注には月額が乗ります。この2つを並べるとき、採用側は給与額だけを見てしまいがちです。本記事では、累計300アカウント・600万フォロワー以上の支援を行ってきた株式会社TaTap(SNSマーケティング支援会社)代表取締役・富田竜介が、比較の項目を揃える方法を整理します。(最終更新:2026年9月16日)
この記事の要点
- 採用の費用は給与だけではありません。法定福利費・採用費・教育期間・ツール・機材を足して比べてください。
- SNS運用は担当者1人あたり16業務に及びます。兼任で回すと、制作以外の工程から先に落ちます。
- 判断の軸は金額ではなく、止まったときに代わりがいるかどうかです。
- 採用が向くのは、投稿頻度が高く、社内にしかない情報を毎日扱う会社です。
- 外注が向くのは、立ち上げ期・繁閑差が大きい・炎上リスクを管理したい会社です。
- 第3の選択肢として、判断が要る工程だけを外に出し、手を動かす工程を社内に残す分け方があります。
SNS担当者を1名採用すると、何にお金がかかりますか?
結論:給与のほかに5つの費目が発生します。外注の月額と比べるときは、この5つを足した額で並べてください。給与額だけで比べると、採用側が実際より安く見えます。
| 費目 | 発生のしかた | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 給与・賞与 | 毎月+賞与 | 昇給を織り込むと年々上がります |
| 法定福利費 | 給与に対する会社負担分 | 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災の合計で、給与の15%前後が目安です |
| 採用費 | 採用時に一括 | 媒体費か紹介手数料。紹介は想定年収に対する料率で決まります |
| 教育・立ち上がり期間 | 入社後の数か月 | 成果が出ない期間も給与は発生します |
| ツール利用料 | 毎月 | 予約投稿・分析・デザインツールの合計 |
| 機材 | 初期+更新 | 撮影機材・照明・編集用のPC |
金額は自社の給与水準と採用手法によって大きく変わるため、本記事では実額を示していません。上の項目を自社の数字で埋めて試算してください(2026年9月16日時点)。
もっとも見落とされるのは4番目の「立ち上がり期間」です。SNS運用は、アカウントの型が決まるまでに数か月かかります。その間も給与は発生し、投稿は出ていても数字は動きません。外注と比べるなら、この期間を費用に含めてください。
SNS担当者1人が抱える業務は、どれくらいありますか?
結論:企業のSNS運用は、大きく4カテゴリー・16の業務に分かれます。「投稿するだけ」に見えて、実際には制作・運用・分析・企画の4領域を1人で横断することになります。
| カテゴリー | 業務 |
|---|---|
| コンテンツ制作 | ①動画・画像の撮影 ②動画・画像の編集 ③バナー制作 ④投稿文の作成 |
| 投稿・運用 | ⑤投稿 ⑥ハッシュタグの選定 ⑦コメント対応 ⑧DM対応 |
| 分析・レポート | ⑨数値の集計と分析 ⑩月次レポートの作成 ⑪トレンドの把握 ⑫競合アカウントの調査 |
| 施策・企画 | ⑬インフルエンサーの選定と依頼 ⑭企画の立案 ⑮型・テンプレートの整備 ⑯その他の付随業務 |
兼任で回すと、この16のうち後半から落ちていきます。投稿は目に見えるので続きますが、分析・競合調査・型の整備は後回しになります。結果として、本数は出ているのに数字が動かない状態になります。
採用を検討するときは、16業務のうち何を任せるかを先に決めてください。全部を1人に期待すると、採用要件が「撮影も編集も分析もできる人」になり、現実的な候補がいなくなります。
採用と外注、どちらが向いていますか?
結論:金額ではなく、更新の頻度・情報の所在・止まったときの影響の3点で決まります。
| 判断軸 | 採用が向く | 外注が向く |
|---|---|---|
| 更新の頻度 | 毎日投稿する。店舗や現場の即時性が必要 | 週数本で足りる |
| 情報の所在 | 社内にしかない情報を毎日扱う | 商品情報や素材を渡せば進む |
| 繁閑差 | 年間を通じて量が一定 | セール期だけ増えるなど波がある |
| 立ち上げ段階 | すでに型がある | これから型をつくる |
| 止まったときの影響 | 止まっても他の担当が拾える体制がある | 止められない。代わりが要る |
| 炎上リスク | 社内に判断できる人がいる | 運用ルールの策定から任せたい |
立ち上げ期は外注が向きます。型が無い状態で採用すると、担当者が手探りで進めることになり、立ち上がりまでの期間がそのまま費用になります。型ができてから採用に切り替えるほうが、同じ人件費でも成果が出るまでが短くなります。
兼任で回すと、なぜ止まるのですか?
結論:SNSは締め切りが外から来ない業務だからです。他部署の依頼や客先対応には期限がありますが、投稿には誰からも催促が来ません。そのため、忙しい週から順に後回しになります。
兼任で止まるときの典型的な順番を挙げます。
- まず分析が止まります:数字を見なくても投稿は出せるため、最初に削られます。
- 次に企画が止まります:過去の投稿の焼き直しになり、反応が落ちます。
- 次に撮影が止まります:手持ちの素材とフリー素材で埋めるようになります。
- 最後に投稿が止まります:ここまで来ると、再開に数か月かかります。
止める判断をしていないのに止まるのが、兼任のいちばんの問題です。専任を置けないなら、外に出す範囲を決めてください。全部を任せる必要はありません。
費用を抑えながら続けるには、どう分ければいいですか?
結論:採用か外注かの二択ではなく、工程で分けてください。判断が要る工程を外に出し、手を動かす工程を社内に残す形です。この分け方なら、専任を置かずに運用が止まらない体制をつくれます。
| 工程 | 置き場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 戦略設計・KPI設計 | 外 | 最初の設計を間違えると、あとの本数が無駄になります |
| 企画・型の整備 | 外 | 他社との比較材料が要ります |
| 撮影・素材づくり | 社内 | 現場の即時性は社内が強い |
| 投稿文の作成・投稿 | 社内 | 型が決まれば再現できます |
| 分析・改善提案 | 外 | 判断が要ります。兼任だと最初に落ちる工程です |
| 炎上時の運用ルール | 外で策定・社内で判断 | ルールは外、最終判断は事業側に残ります |
TaTapでは、この分け方に対応しています。進行と分析だけを任せる「コンサル/進行費のみ」は月額100,000円で、制作は社内または別の依頼先で進められます。制作も含めてまとめて任せる場合は、コンサル/進行費(月額100,000円)と制作本数の合算で、最小構成が月額250,000円、標準構成が月額400,000円です。これとは別に、初回のみ初期対応費100,000円がかかります(いずれも税別)。
対応範囲はSNS運用代行、社内で回せる体制づくりまで含める場合はSNSコンサル・インハウス支援、担当者の育成を先に進めたい場合はSNS研修・勉強会の各ページに記載しています。
採用するなら、何を要件にすべきですか?
結論:全部できる人を探さないでください。16業務のうち、社内に残す工程だけを要件にします。残りは外に出すか、ツールで補う前提で設計します。
| 残す工程 | 求める人物 | 外に出せるもの |
|---|---|---|
| 撮影・素材づくり | 現場に入れて、スマホで撮れる人 | 編集・バナー制作 |
| 投稿文の作成 | 自社の言葉づかいを持っている人 | 企画の立案・型の整備 |
| コメント・DM対応 | 顧客対応の経験がある人 | 分析・レポート |
| 社内調整 | 他部署から情報を引き出せる人 | 戦略設計・KPI設計 |
4番目の「社内調整」は、外部の会社が最も代わりにくい仕事です。商品の裏話、開発の経緯、現場の声。これらは社内の人でないと引き出せません。採用する価値がいちばん高いのはここです。
まとめ
SNS運用を採用でまかなうか、外に出すかの判断について、要点を整理します。
- 採用の費用は給与だけではありません。法定福利費(給与の15%前後)・採用費・教育期間・ツール・機材を足して比べてください。
- もっとも見落とされるのは、成果が出るまでの立ち上がり期間です。この間も給与は発生します。
- SNS運用は4カテゴリー・16業務。兼任で回すと、分析・企画・撮影の順に落ちていきます。
- 判断の軸は金額ではなく、更新の頻度・情報の所在・止まったときの影響の3点です。
- 型が無い立ち上げ期は外注が向きます。型ができてから採用に切り替えるほうが、成果までが短くなります。
- 二択で考えず、工程で分けてください。判断が要る工程を外、手を動かす工程を社内に残す形です。
- 採用要件は「全部できる人」にしないこと。社内に残す工程だけを要件にします。
よくある質問
Q1. SNS担当者を採用するのと外注するのは、どちらが安いですか?
給与額だけで比べると採用が安く見えますが、実際には法定福利費(給与の15%前後)、採用費、教育期間の人件費、ツール利用料、撮影機材が加わります。とくに見落とされるのが、成果が出るまでの立ち上がり期間です。この間も給与は発生します。これらを足した年間総額と、外注の年間総額を並べて比べてください。
Q2. SNS担当者は、どんな業務を抱えることになりますか?
4カテゴリー・16業務です。コンテンツ制作(撮影・編集・バナー制作・投稿文)、投稿と運用(投稿・ハッシュタグ・コメント対応・DM対応)、分析とレポート(数値集計・月次レポート・トレンド把握・競合調査)、施策と企画(インフルエンサーの選定・企画立案・型の整備・付随業務)です。1人で全部を担うと、後半の工程から落ちていきます。
Q3. 兼任でSNS運用を回すのは無理ですか?
範囲を絞れば可能です。ただしSNSは締め切りが外から来ない業務のため、忙しい週から後回しになります。止まる順番は、分析、企画、撮影、投稿です。専任を置けない場合は、判断が要る工程(戦略設計・分析・型の整備)を外に出し、手を動かす工程だけを社内に残す分け方が現実的です。
Q4. 採用と外注、どちらが向いているかの判断基準はありますか?
3点です。更新の頻度(毎日投稿するか、週数本で足りるか)、情報の所在(社内にしかない情報を毎日扱うか、素材を渡せば進むか)、止まったときの影響(他の担当が拾えるか、代わりが要るか)。とくに型が無い立ち上げ期は外注が向きます。型ができてから採用に切り替えるほうが、同じ人件費でも成果までが短くなります。
Q5. 外注する場合、いくらから始められますか?
TaTapの場合、進行と分析だけを任せる契約が月額100,000円です。制作は社内または別の依頼先で進められます。制作も含めてまとめて任せる場合は、コンサル/進行費(月額100,000円)と制作本数の合算で、最小構成が月額250,000円、標準構成が月額400,000円です。これとは別に、初回のみ初期対応費100,000円がかかります(いずれも税別・2026年9月16日時点)。
Q6. SNS担当者の採用要件は、どう決めればいいですか?
全部できる人を探さないでください。16業務のうち社内に残す工程だけを要件にします。撮影・投稿文の作成・コメント対応・社内調整を残すなら、現場に入れてスマホで撮れること、自社の言葉づかいを持っていること、顧客対応の経験があることが要件になります。編集・企画・分析・戦略設計は外に出す前提で設計してください。とくに社内調整は外部が代わりにくく、採用する価値がもっとも高い仕事です。
最終更新:2026年9月16日/執筆:株式会社TaTap 編集部(監修:代表取締役 富田竜介)
支援企業の成功事例
TaTapが支援した企業の事例をご紹介します。
本記事は2026年9月16日時点の情報に基づきます。掲載しているTaTapの料金は同時点のもので、すべて税別です。金額は商材・制作本数・投稿形態によって変動します。人件費・採用費の金額は記事中に記載しておらず、費用の構成項目のみを示しています。実額は自社の給与水準と採用手法にあわせて試算してください。料金・提供内容は改定される場合があるため、最新の内容はお問い合わせください。
