楽天市場での売上アップを目指す店舗運営者にとって、内部施策はある程度やりきった…そんなときに気になるのが「R-SNS」という新たな選択肢です。

この記事では、そもそも「R-SNS」とは何か、そのメリットや導入時の注意点、活用方法から実例までを丁寧にご紹介します。楽天市場内での集客と売上の最大化に向けた一歩として、ぜひご活用ください。

R-SNS 活用｜そもそも「R-SNS」って何？

楽天市場に“SNSの力”を埋め込む新時代へ

「R-SNS」とは、楽天市場内で使えるSNSサービスを指す言葉です。

「R」は楽天の頭文字。そして「SNS」はFacebook、Instagram、LINEなどおなじみのソーシャルメディアのことですが、R-SNSには楽天独自の有料サービス「楽天ROOM」や公式LINE、楽天市場アカウントと連携したInstagramなどが含まれます。

特徴は、楽天市場というプラットフォームの“内側”に、これらのSNSを埋め込むことができる点です。

つまり、楽天内にいながらSNSを使った情報発信や集客ができるというわけです。

R-SNS 活用｜なぜR-SNSを活用すべきなのか？

内部施策と外部集客の橋渡しに

楽天市場での販売においては、内部施策（商品ページの改善や楽天広告など）に力を入れる企業が多く、売上の底上げに一定の効果があります。

しかし、やがて「やり切ってしまった」と感じたときに、次の一手として選ばれるのが外部施策、その代表がSNSです。

InstagramやLINEを通じて集客しても、「その投稿から本当に売れたのか？」という効果測定が難しいのが一般的ですが、R-SNSを使えば話は別。楽天専用のパラメーターを発行できるため、「どのSNSからどのくらい売上につながったのか」をしっかり分析できるようになります。

たとえばInstagramの投稿からプロフィールリンクを経由して購入があった場合、その売上が楽天のInstagram施策の成果だと確認できるのです。

R-SNS 活用｜R-SNSの基本料金と注意点

導入前に知っておきたい、2つの重要ポイント

R-SNSの月額利用料は3,000円（税抜）です。手頃に感じるかもしれませんが、導入する際には以下の2つの点に注意してください。

① 楽天以外への誘導は禁止

R-SNSで作成したSNSアカウントは、楽天市場への誘導専用となります。自社ECサイトや他モールへの送客はできません。プロフィールリンクなども、楽天の商品ページや特設ページ限定です。

② 解約は1年間できない

契約後1年間は途中解約ができません。「ちょっと試してみよう」と軽い気持ちで始めた結果、運用ができずに費用だけが発生する…ということがないよう、事前に社内体制やリソースをしっかり整えてから導入しましょう。

R-SNS 活用｜SNSごとの活用メリットとは？

LINEは“今すぐ”、Instagramは“未来のお客様”へ

R-SNSの活用において、特におすすめのSNSがこの2つです。

◆ LINEの活用：今すぐ売上をつくる

LINEは、即効性のあるマーケティング施策に最適です。

「今だけ〇〇円オフ」「ポイントアップ中」といったキャンペーン情報をダイレクトに届けることができます。

例えば、楽天R-SNSでLINEを活用している「ディノス」さんでは、「LINE登録で1,000円オフクーポンをプレゼント」という施策を実施し、多くの新規ユーザーを獲得しています。

なお、LINEには別途「配信費用（重量課金制）」もかかります。これは通常のLINE公式アカウントと同じ仕組みです。

◆ Instagramの活用：中長期で“種まき”を

Instagramは、今すぐ購入するわけではない「そのうち客」に向けて情報発信できるツールです。

楽天内の検索施策では限界がある場合でも、Instagramならユーザーとの継続的な接点をつくることが可能。

ビジュアルで魅力を伝え、商品やブランドに興味を持ってもらい、いずれ購買へとつなげていく。そんな中長期的な集客・育成に効果的です。

R-SNS 活用｜R-SNSの実例と売上インパクト

「数字」で見えるから、戦略が立てやすい

R-SNSの強みは、なんといっても売上データと紐づけて分析できる点です。

たとえば、弊社が支援するあるEC企業様では、LINEを活用したR-SNS施策によって、51万2,000円の売上アップを実現しました。

そこでは、「LINEから何人訪問があったか」「何人が購入に至ったか」「客単価はいくらか」といった指標を可視化することができ、投資対効果をきちんと把握できます。

一方、通常のLINE公式アカウントではこのような売上との連携分析ができないため、R-SNSを使うことによる明確な成果測定は大きなメリットとなります。

R-SNS 活用｜楽天用SNSアカウントの具体例

「公式」と明示することで信頼感アップ

実際の運用例として、「【公式】鎌倉ライフ楽天市場店」というInstagramアカウント名があります。

このように「公式」や「楽天市場店」といった表記を入れることで、ユーザーに信頼感を与えつつ、楽天内アカウントであることが明確になります。

投稿内のリンクも楽天商品ページに限定されますが、その分、流入後の売上を正確に追うことができます。

R-SNS 活用｜ECモール時代の戦略に、R-SNSは必要不可欠

やり切った内部施策の次に、SNSでさらなる高みへ

近年、ECモール市場はますます拡大しており、楽天もその中心にあります。

内部施策で成果を出してきた企業こそ、次に検討すべきは「外部からの新規集客」です。

R-SNSを活用すれば、外部SNSからの流入を楽天市場内の売上に変換し、さらにその成果を可視化することができます。

まさに、「やり切った内部施策」の次の一手として、有力な選択肢となるのがR-SNSです。

R-SNS 活用｜まとめ

売上アップの新定番、「楽天 × SNS」で可能性は無限大

• 楽天市場内にSNSを埋め込める唯一のサービス「R-SNS」
• 売上と連携した分析が可能で、施策の効果を“見える化”
• LINEは即効性、Instagramは中長期の育成におすすめ
• 利用料は月3,000円、ただし契約は1年間継続が必要
• 社内リソースを整えてからの導入がポイント

R-SNS 活用｜R-SNSの導入やSNS運用のご相談はTaTapへ

R-SNSは、楽天市場での売上最大化に向けて、今後欠かせないツールとなっていくはずです。導入に不安がある方や、SNS運用を一緒に強化していきたい方は、ぜひ私たちTaTapにご相談ください。

このほかにも、役立つナレッジを多数ご用意しておりますので、ご興味がありましたらぜひご一読ください。
また、弊社代表・富田竜介の書籍『99％の経営者は知らない 中小企業のための正しいSNSマーケティング』（幻冬舎）もご好評をいただいております。あわせてご覧いただけますと幸いです。

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