ストーリーズ活用方法、Instagramのストーリーズでブランドサービスがやるべきことはこれだ!
- ストーリーズは24時間以内に消える縦型フォーマットの投稿機能
- 20代から30代の女性はストーリーズと発見タブを頻繁に利用
- ストーリーズはユーザーの関心を引く投稿が優先される仕組み
- スポットタグを活用した地図検索機能が採用されたのは日本が最初
- 若い世代はInstagramの地図機能を利用することが多い
- ストーリーズは双方向のコミュニケーションを促進する
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今回は、Instagramのストーリーズを活用してブランドサービスがやるべきことについて詳しく解説します。
ストーリーズとは
まず、ストーリーズの機能について説明します。ストーリーズは24時間以内に消える縦型フォーマットの投稿機能です。この機能はフィードの投稿やリールの投稿をシェアするなど、様々な形で活用できます。特に、20代から30代の女性はストーリーズと発見タブを頻繁に利用しており、非常に重要なチャンネルとなっています。これにより、ブランドサービスにとってストーリーズは無視できない存在です。
ストーリーズの投稿アルゴリズム
次に、ストーリーズの投稿アルゴリズムについて説明します。アルゴリズムは、重視するアクションと関連性が高いと思わせる予測を統合し、ストーリーズを左側に表示するようになっています。これにより、ユーザーの関心を引く投稿が優先される仕組みです。
■重視するアクション
- 閲覧の履歴
ユーザーが見逃したくないと思うアカウントのストーリーズを優先表示するため、各アカウントのストーリーズ閲覧頻度を評価します。頻繁に閲覧しているアカウントは、優先的に表示される傾向があります。 - エンゲージメントの履歴
いいねやDMの送信など、双方向のアクションを重視します。これにより、エンゲージメントの高いアカウントのストーリーズが優先されます。 - 関係の近さ
投稿者との総合的な関係性を考慮し、友達や家族である可能性を検討します。DMの数や双方向でのアクションなど、関係の親密さが表示順位に影響を与えます。
■関連性が高いと思わせる予測
- ストーリーズをタップして見る可能性
画像が多く文字が含まれている場合、ユーザーがタップして止める可能性が高くなります。滞在時間が長くなると、プラットフォームでの可処分時間の取り合いに有利です。 - ストーリーズに返信する可能性
ストーリーズに対する返信の可能性を評価します。これにより、双方向のコミュニケーションが促進されます。 - 次のストーリーズに進む可能性
投稿が多い場合、一部のストーリーズがスキップされないよう工夫が必要です。ユーザーがスワイプして次のアカウントに移動するのを防ぐため、投稿内容の工夫が求められます。
ストーリーズの活用方法
ストーリーズを効果的に活用するための具体的な方法について説明します。
スポットタグ
店舗や飲食店、美容室、フィットネスサロン、化粧品会社など、実店舗がある場合はスポットタグの活用が必須です。位置情報を追加することで、ユーザーがその店舗を訪れる可能性が高まります。スポットタグを活用した地図検索機能が採用されたのは、日本が最初。特に若い世代に対して効果的です。実際、Z世代と呼ばれる1995年以降に生まれた若い世代は、GoogleマップよりもInstagramの地図機能を利用することが多いとされています。
リンクスタンプ
以前は1万フォロワー以上でないとリンクを付けられませんでしたが、現在では誰でもリンクを追加できます。これにより、すぐにマネタイズが可能です。フォロワー数を無理に増やすのではなく、質の高いファンを増やしていくことが重要です。
質問機能
オープンクエスチョンとして利用することで、ファンとのコミュニケーションが深まります。回答の頻度を見ることでファンの関心度を測ることができます。この機能を活用して、ファンの声を直接聞くことができるため、ブランドの改善や新商品の開発に役立ちます。
アンケート機能
4択のアンケートができる機能です。回答率を上げるために、最後に「回答を見る」選択肢を追加することをお勧めします。これにより、アンケートの回答率が向上し、双方向のコミュニケーションが促進されます。
ストーリーズスタンプ
スタンプを付けることで、見た人がアクションを取ることができます。これも双方向のシグナルをためるために有効です。スタンプの種類やデザインを工夫することで、ユーザーの興味を引きつけることができます。
クイズ機能
4択のクイズを作成できます。ネタが思いつかない場合は、Instagram側がランダムでクイズのネタを提供してくれる機能を活用しましょう。これにより、ユーザーとのインタラクションが増え、エンゲージメントが向上します。
スライド機能
スタンプや文言を決めてバーを動かせる機能です。これも回答を促すことで双方向のアクションを増やすことができます。例えば、「今日の気分を教えて」というような質問に対して、ユーザーがバーを動かして回答する形式です。
カウントダウン機能
ライブ配信や新商品のリリースなどの告知に利用できます。リマインダーとしても活用でき、閲覧者数を増やすことが可能です。カウントダウン機能を使用することで、ユーザーにイベントの開始を通知し、参加を促すことができます。
ストーリーズの役割
ストーリーズの役割は大きく分けて2つあります。
ファン化
投稿に対してエンゲージメントを高めるために、参加を促すコミュニケーション手段として利用します。これにより、ブランドに対するロイヤリティが向上し、長期的なファンを獲得することができます。
シグナル取得
アルゴリズムを活用し、投稿がより多くの人に見てもらえるようにします。双方向のシグナルを多く取得することで、アルゴリズムがその投稿を重要視し、表示順位が上がります。これにより、ブランドの認知度が向上し、新規フォロワーの獲得にもつながります。
ストーリーズでやるべきこと
最後に、ストーリーズでやるべきことを3つ挙げます。
タグ付けシェア
ブランドのタグ付けをしてくれた人に対してシェアを行い、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を最大化します。シェアされることでユーザーは喜び、さらなる投稿を促します。これにより、自然な形での口コミ効果が期待できます。
自分たちの投稿をシェア
ストーリーズしか見ない人もいるため、フィード投稿を積極的にストーリーズでシェアします。これにより、リーチの最大化が見込めます。ストーリーズを通じてフィード投稿の内容を伝えることで、フィードへのアクセスを増やすことができます。
ストーリーズを活用したコミュニケーション
ファンを増やし、エンゲージメントを高めることでリーチを最大化します。ストーリーズを通じてファンとのコミュニケーションを深めることで、ブランドのファンベースを強化し、エンゲージメントを向上させることができます。例えば、ユーザーからの質問に答えたり、クイズやアンケートを実施することで、ファンとの関係をより密にすることができます。
まとめ
Instagramのストーリーズを効果的に活用することで、ブランドの認知度やエンゲージメントを大幅に向上させることができます。ストーリーズは24時間以内に消えるため、短期間で多くの情報を伝えることが可能です。また、双方向のコミュニケーションを促進する機能が豊富に用意されているため、ユーザーとの関係を深めることができます。
以上がInstagramのストーリーズでブランドサービスがやるべきことです。これらの方法を活用して、効果的にストーリーズを運用していただければと思います。ブランドの成長において、ストーリーズの活用は非常に重要な要素となりますので、ぜひ積極的に取り入れてください。
著者プロフィール
富田竜介:株式会社TaTap代表
企業様向けSNSアカウント運用代行/コンサルティング/社内化支援/社内研修承ります。
📚著書:「99%の経営者は知らない中小企業のための正しい SNSマーケティング」https://amzn.asia/d/jgczWfe