2024.05.27

Threads(スレッズ)とは、どういったものなのか? 企業やブランドの正しいThreads活用法

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Pointこの記事でわかること

読了目安:約

目次

今回は、企業ブランドはThreads(スレッズ)をどのように活用すれば良いのかについてお話しさせていただきます。

Threads(スレッズ)とは?

まず、「Threads(スレッズ)」とは何かをご説明します。Threadsは、Instagramを運営しているメタ社が開発したテキストベースでつながる新しいアプリです。このアプリは、以前のTwitter、現在の「X」と似た特性を持っています。Threadsは、Instagramのアカウントと連携しているため、Instagramを使用しているとThreadsに関連したお知らせなどが表示される仕組みになっています。これにより、ユーザーはシームレスに両方のアプリを活用することができます。では、Threadsでできることとできないこと、そして企業がどのように活用すれば良いのかを詳しく見ていきましょう。

Threadsでできること

Threadsは非常に豊富な機能を提供しています。まず、動画は最長5分までアップロード可能です。また、500文字までの文字制限がありますが、画像はInstagramと同じように10枚まで投稿することができます。さらに、リンク付きの投稿も可能です。掲載された画像を長押しすると保存できたり、他のユーザーにメンションすることもできます。これらの機能は、ほぼXと同じような使い勝手だと言えるでしょう。

Threadsでできないこと

一方で、Threadsにはまだいくつかの制約があります。メタ社の創業者で会長兼CEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、Threadsが今後さらに機能をアップデートしていくと明言していますが、現時点ではInstagram特有の保存機能やストーリーズ機能、ライブ機能がありません。また、投稿の編集ができなかったり、投稿がどのくらい見られたのかというインサイトも確認することのできない状況です。さらに、ハッシュタグが機能せず、検索機能もアカウント検索のみで、キーワード検索やハッシュタグ検索はできません。これらの制約により、企業がどのようにThreadsを活用すれば良いのか疑問に感じるかもしれません。

Threadsの活用例

弊社の調査結果によると、Instagramのフィードで投稿するには軽い内容であったり、ストーリーズで投稿するには重い内容のコンテンツをThreadsに投稿するユーザーが多いことがわかりました。例えば、美容ジャンルの投稿をしているユーザーが、ダイエット関連の話題や自身のファッション情報を投稿したい場合、Instagramのフィードは美容で統一しているため、普段とは少し違う内容をThreadsに投稿するといったようなケースがあります。

企業ブランドにとっての活用ポイント

企業ブランドがThreadsを効果的に活用するためのポイントとしては、Instagramのフィードやストーリーズには少しそぐわないが、共有したい内容をThreadsに投稿することが考えられます。例えば、新商品やサービスの軽いお知らせや、キャンペーン情報、企業の裏話など、よりカジュアルで親しみやすいコンテンツをThreadsで発信することが効果的です。

このように、企業はThreadsを活用することで、既存のInstagramフォロワーと新たな接点を作り出し、より親近感のあるコミュニケーションを図ることができます。これからもメタ社のアップデートに注目しながら、Threadsを活用してブランドの認知度を高めていきましょう。

具体的なThreads活用法3つ

企業ブランドがThreadsをどのように活用すれば良いのかについて、具体的に大きく3つのポイントに分けてご紹介します。

1. コミュニティ形成によるファン化

Threadsの活用のメインとしては、狭く深いコミュニティ形成を通じてファンを増やすことが重要です。まず1つ目として、自分たちの企業が提供しているサービスやブランドを話題として取り扱ってもらえるように、ファン化を促すコミュニケーションをInstagramで行うことが大切です。Instagramを通じてしっかりとブランドやサービスを認知してもらい、その上で「これ使ったけど良かったよ」といった率直な感想をThreadsでつぶやいてもらうことが理想。つまり、InstagramでのコミュニケーションがThreadsでの発言につながり、結果的にブランドのファンが増えるのです。具体的には、製品の使用方法やレビュー、キャンペーン情報などを積極的に発信し、フォロワーとのエンゲージメントを高めましょう。

2. インフルエンサーマーケティングの参考

次に、2つ目の活用方法はインフルエンサーマーケティングの参考にすることです。基本的に、InstagramのアカウントとThreadsのアカウントは連携されています。ユーザーがThreadsにアカウント登録すると、Instagramでフォローしているアカウントを自動的にフォローする仕組みです。これは、Threadsのユーザーインターフェース(UI)によるもので、初回登録時にフォローする人を選ぶ一覧が表示され、その多くが一括フォローされる傾向にあります。これにより、インフルエンサーのアクティブなファン数を把握するのに役立ちます。なぜなら、アクティブなフォロワーの数とファンの数がニアリーコールになっている場合が多いからです。例えば、Instagramで10万フォロワーを持つユーザーがThreadsでも1万人のフォロワーを持つ場合、これらのフォロワーはよりアクティブであると考えられます。逆に、Instagramで10万フォロワーがいても、Threadsでのフォロワーが1000人しかいない場合、そのユーザーのアクティブフォロワーは実際には少ない可能性があります。このように、Threadsのフォロワー数を参考にすることで、インフルエンサーの真の影響力を評価しやすくなるのです。

3. 宙ぶらりんな投稿の場として活用

最後に、3つ目の活用法は、企業が自分たちで投稿する場合についてです。フィードでもなく、ストーリーズでもないような、中間の宙ぶらりんな投稿をThreadsに投稿することをお勧めします。例えば、短いけれども重要なアップデートや、カジュアルなニュース、日常的な雑談などがそれに該当します。マーク・ザッカーバーグ氏は、Threadsが今後さらに多くの機能を追加していくと述べていますので、将来的なアップデートにも期待しつつ、現在の機能を最大限に活用していきましょう。Threadsは、より気軽で親しみやすいコミュニケーションの場として最適です。ブランドのイメージを崩さずに、ユーザーとの距離を縮めるツールとして利用することで、企業の魅力をより広く深く伝えることができるでしょう。

まとめ

このように、企業ブランドはThreadsを活用することで、既存のInstagramフォロワーとの関係を強化し、新たなコミュニティを形成しつつ、インフルエンサーマーケティングの効果を高めることができます。これからもThreadsを積極的に活用し、ブランドの認知度とエンゲージメントを向上させていきましょう。

著者プロフィール

富田竜介:株式会社TaTap代表
企業様向けSNSアカウント運用代行/コンサルティング/社内化支援/社内研修承ります。

📚著書:「99%の経営者は知らない中小企業のための正しい SNSマーケティング」https://amzn.asia/d/jgczWfe

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