さよなら、あの頃のSNS・・・ハッシュタグ時代の終焉。検索 × 文脈 × アルゴリズムでSNSはまったく別物になった!
- SNSは「ハッシュタグで探す場所」から文脈で見つかる場所へ
- ハッシュタグはSEOではなく“分類タグ”に完全シフト
- Z世代を中心に検索行動がSNSへ移行し、文脈SEOが主軸に
- Instagram含む各SNSはレコメンド中心の構造へ変化
- タグ頼みでは伸びず、内容×文脈×興味分類が鍵
- 2026年のSNS運用は「タグゲーム」から「文脈ゲーム」へ
読了目安:約分
あなたは今でもSNSの運用現場で、こんな質問をしていませんか?
- インスタではハッシュタグは30個付けた方がいいですか?
- 人気タグってありますか?
- タグの順番は関係ありますか?
- タグを付けると伸びますか?
もしもこれらの疑問を抱えているとしたら、それってかなり昔のルールに囚われているかもしれません。
2025年も終わりが近づき、2026年に入ろうとしている今、SNS全体はすでに次のフェーズに進み始めています。そう、ズバリ言うと、「ハッシュタグ時代の終焉」が訪れているのです。
さよなら、ぼくたちのハッシュタグ〜。
検索 × 文脈 × アルゴリズム の掛け合わせによって、SNSは大きく変わりました。その結果、「ハッシュタグをたくさん付けても伸びない時代になった」「Instagramはもう“#SEO”ではなくなってきている」という現実が目の前にあります。
ズバリ、今日の結論はこれです。
→SNSは「ハッシュタグで探す場所」ではなく、検索 × 文脈 × アルゴリズムで見つかる場所に変わった。
つまり、ハッシュタグはSEO(検索エンジン最適化)ではなく、“分類タグ”としての役割に完全にシフトしたということです。
では、これからのSNS運用で何をすべきなのか。ここから詳しく解説していきます。
まず現実として、ハッシュタグはほとんど検索されていない|ハッシュタグ SNS

正直なところ、ハッシュタグに「救い」を求めたい気持ちはわかります。タグを付けさえすれば伸びるなんて、こんな楽なことはありません。しかし、まずは厳しい現実から見ていきましょう。
公式も認めた、ハッシュタグの限界
現在、私たちが支援している企業の中には、40〜50代女性が主要ターゲットのブランドもあり、その属性においてはまだハッシュタグ検索が一定数残っています。そのため、ターゲットによっては引き続きハッシュタグを付ける意義はあります。
ただし、大きな波は変わりません。
Instagram公式も「ハッシュタグは検索順位にほぼ関係しない」と明言しています。もはやハッシュタグは、あなたの投稿を上位表示させるための秘密兵器ではないのです。
TikTokに至ってはハッシュタグはほぼ「無」
その傾向はTikTokで特に顕著です。
TikTokでは、投稿が表示される仕組みが非常に進んでいます。
- ユーザーが検索窓に入力したキーワード
- 動画認識AI
- 音声・字幕・テキストの一致度
上記のような多角的な要素で動画が表示されるため、ハッシュタグの重要性はほぼゼロ。もはや、ハッシュタグは「おまけ」のような扱いです。
また、X(旧Twitter)も、ハッシュタグ検索は海外調査で利用者が激減しており、さらにハッシュタグがある投稿は広告配信に使えないなど、役割が大きく変わっています。
ユーザーの行動変容・・・「タグ検索」から「キーワード検索」へ|ハッシュタグ SNS

ハッシュタグの役割が変わった背景には、ユーザー自身の検索行動が爆発的に変化していることがあります。
InstagramもTikTokも、ユーザーによる検索行動が爆増しているのです。
Z世代はGoogleを卒業した?
特に若い世代、Z世代は、何かを調べたいとき、Googleではなく、Instagram・TikTokを検索の第一選択肢にしています。
たとえば、こんな検索をしています。
- 福岡 カフェ
- 韓国 セブンイレブン 新作
こうした検索は、もはや「#福岡カフェ」や「#韓国セブン」といったハッシュタグを使った検索ではありません。普通のキーワード検索なのです。
アルゴリズムは“文脈”で判断する
ユーザーがキーワードで検索をする以上、アルゴリズムもそれに対応するように進化しています。アルゴリズムがあなたのコンテンツを判断する要素は、多岐にわたります。
- 動画の内容
- テキスト
- 音声認識
- コメントのキーワード
- キャプションの文章
など、もはや多要素で判断する「コンテンツSEOそのもの」です。
当然ながら、ハッシュタグの重要度は下降線をたどるわけです。
Instagramのハッシュタグも“SEO要素”ではなくなった|ハッシュタグ SNS

以前は「インスタSEO」という言葉がありましたが、Instagram自体がTikTok化していることで、その構造は大きく変わりました。
Instagramは「おすすめタブ」「検索タブ」「リールタブ」がTikTok化しており、投稿はユーザーの興味関心に合わせてレコメンドされる仕組みになっています。このレコメンドの判定に、ハッシュタグはほぼ影響しません。
ハッシュタグはテーマを伝える「分類タグ」へ
では、ハッシュタグが完全に無意味になったかというと、そうではありません。その役割は、完全に「分類タグ」へとシフトしました。
ハッシュタグは、アルゴリズムに以下の情報を伝えるために存在しています。
- この投稿の文脈
- テーマ
- カテゴリ
昔よくあった「#いいね返し」「#繋がりたい」「#フォロバ」といった、投稿内容と関係のないタグは、完全に“終わった文化”になりました。これらは単なる水増しであり、今日のアルゴリズムにとってはノイズでしかないのです。
プラットフォーム別のハッシュタグの意味と使い道|ハッシュタグ SNS

SNSごとに、ハッシュタグの重要度と役割は微妙に異なります。現在のプラットフォーム別の意味を確認しましょう。
各SNSのハッシュタグ事情
| プラットフォーム | ハッシュタグの役割と重要性 |
| 分類タグ。文脈・テーマを伝える役目。直近は3〜5個のアカウントも増えており、最小限でテストを実施している運用者もいます。 | |
| TikTok | ほぼ意味なし。字幕・音声・動画内容の方が圧倒的に重要です。 |
| YouTubeショート | “ショートのジャンルタグ”のみ意味あり。通常投稿はほぼ無関係です。 |
| X(Twitter) | 唯一、検索キーワードとしての価値は残る。キャンペーンタグなどは有効ですが、通常投稿の発見性とはほぼ無関係です。 |
ハッシュタグ神話の終焉と新たなゲーム
結論として、「タグを付ければ伸びる」という考えは幻想になったと断言できます。昔は伸びたかもしれませんが、今は伸びません。関係のないタグやビッグキーワードを付けるメリットはほぼゼロです。
SNSは、「タグをつけるゲーム」から、「文脈を作るゲーム」に完全に移行しました。ユーザーもアルゴリズムも、“投稿そのものの内容”を見ています。
2026年からのSNS運用に必要なこと|ハッシュタグ SNS

これから重要な要素は?
答えはシンプル。コンテンツの中身と文脈です。
具体的に重要なのは、以下の要素です。
- 内容と検索キーワードの一致
- テロップや音声の自然なキーワード
- キャプションに説明をしっかり書く
- 伸びた投稿を再現する構造づくり
ハッシュタグに救いを求めるのではなく、投稿そのものの質を高めることが急務です。
使えるハッシュタグの適正数
ハッシュタグが分類タグとして機能することを踏まえると、数も最小限で十分です。
目安は1投稿につき3〜5個。
- Instagram:3個しか付けられないアカウントも増加しています。
- YouTubeショート:3つ程度推奨です。
- TikTok:字幕・音声が最重要なので、ハッシュタグは補助的です。
- X(Twitter):キーワード(文章)を重視しましょう。
結論:SNSは完全自動化に近い世界へ
SNSは、以下のサイクルで動く、完全自動化に近い世界へ入っています。
- アルゴリズムがユーザーを理解する
- ユーザーが行動する
- プラットフォームが最適化する
その結果、重要なのは冒頭でもお伝えした通り、①中身、②文脈、③興味分類の3つを揃えることです。
この3つを揃えた投稿は伸びる。揃えなければ伸びない。ここが本質です。
伸びる投稿を作るのは「タグ」ではなく「内容」|ハッシュタグ SNS
今日は「ハッシュタグ時代の終わり」についてお話ししました。
ハッシュタグに“救い”を求めたい気持ちはわかりますが、伸びる投稿を作るのはタグではなく内容です。
コンテンツの品質、そしてアルゴリズムに投稿の文脈を正しく伝えるための工夫が、これからのSNS運用を成功させる必要になります。ハッシュタグの呪縛から解放され、コンテンツの品質向上に注力しましょう!
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