2025.12.10

さよなら、あの頃のSNS・・・ハッシュタグ時代の終焉。検索 × 文脈 × アルゴリズムでSNSはまったく別物になった!

snsSNSマーケティングトレンドアカウント運用
Pointこの記事でわかること

読了目安:約

目次

あなたは今でもSNSの運用現場で、こんな質問をしていませんか?

もしもこれらの疑問を抱えているとしたら、それってかなり昔のルールに囚われているかもしれません。

2025年も終わりが近づき、2026年に入ろうとしている今、SNS全体はすでに次のフェーズに進み始めています。そう、ズバリ言うと、「ハッシュタグ時代の終焉」が訪れているのです。
さよなら、ぼくたちのハッシュタグ〜。

検索 × 文脈 × アルゴリズム の掛け合わせによって、SNSは大きく変わりました。その結果、「ハッシュタグをたくさん付けても伸びない時代になった」「Instagramはもう“#SEO”ではなくなってきている」という現実が目の前にあります。

ズバリ、今日の結論はこれです。

→SNSは「ハッシュタグで探す場所」ではなく、検索 × 文脈 × アルゴリズムで見つかる場所に変わった

つまり、ハッシュタグはSEO(検索エンジン最適化)ではなく、“分類タグ”としての役割に完全にシフトしたということです。

では、これからのSNS運用で何をすべきなのか。ここから詳しく解説していきます。

まず現実として、ハッシュタグはほとんど検索されていない|ハッシュタグ SNS

正直なところ、ハッシュタグに「救い」を求めたい気持ちはわかります。タグを付けさえすれば伸びるなんて、こんな楽なことはありません。しかし、まずは厳しい現実から見ていきましょう。

公式も認めた、ハッシュタグの限界

現在、私たちが支援している企業の中には、40〜50代女性が主要ターゲットのブランドもあり、その属性においてはまだハッシュタグ検索が一定数残っています。そのため、ターゲットによっては引き続きハッシュタグを付ける意義はあります。

ただし、大きな波は変わりません。

Instagram公式も「ハッシュタグは検索順位にほぼ関係しない」と明言しています。もはやハッシュタグは、あなたの投稿を上位表示させるための秘密兵器ではないのです。

TikTokに至ってはハッシュタグはほぼ「無」

その傾向はTikTokで特に顕著です。

TikTokでは、投稿が表示される仕組みが非常に進んでいます。

上記のような多角的な要素で動画が表示されるため、ハッシュタグの重要性はほぼゼロ。もはや、ハッシュタグは「おまけ」のような扱いです。

また、X(旧Twitter)も、ハッシュタグ検索は海外調査で利用者が激減しており、さらにハッシュタグがある投稿は広告配信に使えないなど、役割が大きく変わっています。

ユーザーの行動変容・・・「タグ検索」から「キーワード検索」へ|ハッシュタグ SNS

ハッシュタグの役割が変わった背景には、ユーザー自身の検索行動が爆発的に変化していることがあります。

InstagramもTikTokも、ユーザーによる検索行動が爆増しているのです。

Z世代はGoogleを卒業した?

特に若い世代、Z世代は、何かを調べたいとき、Googleではなく、Instagram・TikTokを検索の第一選択肢にしています。

たとえば、こんな検索をしています。

こうした検索は、もはや「#福岡カフェ」や「#韓国セブン」といったハッシュタグを使った検索ではありません。普通のキーワード検索なのです。

アルゴリズムは“文脈”で判断する

ユーザーがキーワードで検索をする以上、アルゴリズムもそれに対応するように進化しています。アルゴリズムがあなたのコンテンツを判断する要素は、多岐にわたります。

など、もはや多要素で判断する「コンテンツSEOそのもの」です。

当然ながら、ハッシュタグの重要度は下降線をたどるわけです。

Instagramのハッシュタグも“SEO要素”ではなくなった|ハッシュタグ SNS

以前は「インスタSEO」という言葉がありましたが、Instagram自体がTikTok化していることで、その構造は大きく変わりました。

Instagramは「おすすめタブ」「検索タブ」「リールタブ」がTikTok化しており、投稿はユーザーの興味関心に合わせてレコメンドされる仕組みになっています。このレコメンドの判定に、ハッシュタグはほぼ影響しません

ハッシュタグはテーマを伝える「分類タグ」へ

では、ハッシュタグが完全に無意味になったかというと、そうではありません。その役割は、完全に「分類タグ」へとシフトしました。

ハッシュタグは、アルゴリズムに以下の情報を伝えるために存在しています。

昔よくあった「#いいね返し」「#繋がりたい」「#フォロバ」といった、投稿内容と関係のないタグは、完全に“終わった文化”になりました。これらは単なる水増しであり、今日のアルゴリズムにとってはノイズでしかないのです。

プラットフォーム別のハッシュタグの意味と使い道|ハッシュタグ SNS

SNSごとに、ハッシュタグの重要度と役割は微妙に異なります。現在のプラットフォーム別の意味を確認しましょう。

各SNSのハッシュタグ事情

プラットフォームハッシュタグの役割と重要性
Instagram分類タグ。文脈・テーマを伝える役目。直近は3〜5個のアカウントも増えており、最小限でテストを実施している運用者もいます。
TikTokほぼ意味なし。字幕・音声・動画内容の方が圧倒的に重要です。
YouTubeショート“ショートのジャンルタグ”のみ意味あり。通常投稿はほぼ無関係です。
X(Twitter)唯一、検索キーワードとしての価値は残る。キャンペーンタグなどは有効ですが、通常投稿の発見性とはほぼ無関係です。

ハッシュタグ神話の終焉と新たなゲーム

結論として、「タグを付ければ伸びる」という考えは幻想になったと断言できます。昔は伸びたかもしれませんが、今は伸びません。関係のないタグやビッグキーワードを付けるメリットはほぼゼロです。

SNSは、「タグをつけるゲーム」から、「文脈を作るゲーム」に完全に移行しました。ユーザーもアルゴリズムも、“投稿そのものの内容”を見ています。

2026年からのSNS運用に必要なこと|ハッシュタグ SNS

これから重要な要素は?

答えはシンプル。コンテンツの中身と文脈です。

具体的に重要なのは、以下の要素です。

  1. 内容と検索キーワードの一致
  2. テロップや音声の自然なキーワード
  3. キャプションに説明をしっかり書く
  4. 伸びた投稿を再現する構造づくり

ハッシュタグに救いを求めるのではなく、投稿そのものの質を高めることが急務です。

使えるハッシュタグの適正数

ハッシュタグが分類タグとして機能することを踏まえると、数も最小限で十分です。

目安は1投稿につき3〜5個

結論:SNSは完全自動化に近い世界へ

SNSは、以下のサイクルで動く、完全自動化に近い世界へ入っています。

その結果、重要なのは冒頭でもお伝えした通り、①中身、②文脈、③興味分類の3つを揃えることです。

この3つを揃えた投稿は伸びる。揃えなければ伸びない。ここが本質です。

伸びる投稿を作るのは「タグ」ではなく「内容」|ハッシュタグ SNS

今日は「ハッシュタグ時代の終わり」についてお話ししました。

ハッシュタグに“救い”を求めたい気持ちはわかりますが、伸びる投稿を作るのはタグではなく内容です。

コンテンツの品質、そしてアルゴリズムに投稿の文脈を正しく伝えるための工夫が、これからのSNS運用を成功させる必要になります。ハッシュタグの呪縛から解放され、コンテンツの品質向上に注力しましょう!

SNSのことならTaTap

このほかにも、役立つナレッジを多数ご用意しておりますので、ご興味がありましたらぜひご一読ください。
また、弊社代表・富田竜介の書籍『99%の経営者は知らない 中小企業のための正しいSNSマーケティング』(幻冬舎)もご好評をいただいております。あわせてご覧いただけますと幸いです。

支援企業の成功事例

TaTapが支援した企業の成功事例をご紹介します

Related knowledge

関連するナレッジ

TaTapの提供サービス内容や数多くの実績や事例についての資料をダウンロードいただけます。
ぜひ一度ご覧ください。

私たちTaTapはSNSを活用したマーケティングの戦略設計から伴走支援をいたします。課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。