2025.06.05

SNSでバズを狙うのはもう古い?企業がいま考えるべき「バズる設計」とは

snsX(旧Twitter)instagramTikTokSNSマーケティングUGC・クチコミアカウント運用
Pointこの記事でわかること

読了目安:約

目次

SNSを活用したマーケティングにおいて、「どうやってバズらせるか」というテーマは、多くの企業が気にしているポイントです。

でも、本当に大切なのは「バズを狙うこと」なのでしょうか?

今回は、企業がSNSとどう向き合えばいいのか、「バズ」との距離感や設計の考え方を、やさしく解説していきます。

SNS 企業 バズる|企業の投稿がバズりにくい理由とは?

企業の方からよくいただくご相談の中に、「自社で投稿した動画をバズらせたい」というものがあります。

しかし、結論から申し上げると、企業がバズを“狙って”実現させるのは、とても難易度が高いと考えています。

というのも、InstagramやTikTokなどのSNSで、企業の公式アカウントによる投稿がバズっているのを見たことがある方は、案外少ないのではないでしょうか。

実際、そうした投稿は全体の1割にも満たない印象です。

なぜかというと、SNSの仕様上、企業アカウントは個人のクリエイターさんに比べてエンゲージメント率(投稿に対する反応の割合)が低くなる傾向があるため、そもそもバズりにくい設計になっているのです。

SNS 企業 バズる|ズらせたいなら、企業色を消す必要がある?

「どうしてもバズを狙いたい」という場合、企業自身が発信するのではなく、UGC(ユーザー生成コンテンツ)と呼ばれる、一般の方やクリエイターさんが自発的に投稿するスタイルが効果的です。

そうした投稿では、企業らしさ、つまり“企業色”をできるだけ出さないことが重要です。あくまで自然に、その商品やサービスが紹介されているように見せる必要があります。

とはいえ、実際の現場では、「もっと自社商品がしっかり見えるように撮り直してほしい」といった企業側の要望も少なくありません。

しかし、それをやってしまうと、見る側のユーザーはすぐに「これは企業の広告だ」と気づいてしまい、動画をスキップしたり、反応しなくなってしまいます。

つまり、少しでも広告っぽさが出てしまうと、その時点でユーザーの反応は鈍くなり、「バズる」可能性は下がってしまうのです。

SNS 企業 バズる|バズっても売上げには直結しない?

仮に企業ががんばって投稿をバズらせたとしても、それがすぐに売上アップにつながるかというと、なかなかそうはなりません。

というのも、多くの人が何か商品を買うときには、まず比較・検討のステップを経て、購入の意思決定をしているからです。

その中で、どんな情報が一番影響力を持つかというと、第三者からのリアルな投稿です。

もちろん、フォロワーの多いインフルエンサーの投稿も一定の効果はありますが、実はもっと信頼されているのは、友達や家族など、身近な誰かの発信です。

「この前、友達が使っていて良さそうだったな」

「お姉ちゃんがSNSでおすすめしてたな」

そんなちょっとした記憶や印象が、私たちの購買行動に大きく影響しています。きっとご自身でも思い当たる節があるのではないでしょうか。

SNS 企業 バズる|「バズる設計」とは何か?

だからこそ、企業がSNSで成果を出すためには、「バズを狙う」のではなく、「バズる仕組み」を設計することが大切なのです。

どうすれば第三者が自然と自社商品を紹介してくれるのか?

どうすればその投稿が多くの人に届いて自然と広がっていくのか?

これらを、投稿や企画の段階からしっかり考える必要があります。

たとえば、購入者が投稿したくなるような体験を提供する。

もしくは、誰かに話したくなるようなストーリーを商品と一緒に届ける。

そういった工夫が、「投稿してもらえる設計」につながっていきます。

SNS 企業 バズる|たちの投稿ではなく「場づくり」がカギ

重要なのは、「自分たちの投稿でバズらせよう」とするのではなく、「どうやってSNS上で盛り上がりをつくるか」という視点を持つことです。

そして、第三者に投稿してもらうために必要なものは何かを、丁寧に考えながら企画を練ることが、結果的に大きな成果につながります。

このような「バズる設計」がうまく機能すれば、SNSを通じたマーケティング活動は、売上アップにも大きく貢献するようになるはずです。

SNS 企業 バズる|結論!企業はバズを“狙わなくて”いい

企業がSNSに取り組む際、「バズらせたい」と思う気持ちはとてもよくわかります。

ですが、いま求められているのは、バズを目的にすることではなく、「どうやって自然と広がる投稿を生み出せるか」を考えることです。

投稿そのものを広告っぽくせず、企業らしさを抑えながらも、きちんと魅力が伝わるようにする。ここががいちばん大事なところです。

そのためには、投稿を依頼する側の意識も変えていく必要があります。

「もっと自社商品がよく見えるようにしてほしい」という気持ちをぐっと抑え、「ユーザーにとって自然な投稿とはどんなものか?」を一緒に考えていく。

そうすることで、バズる可能性が生まれ、SNSという場が企業の味方になってくれるのです。

バズらせることを目標にしなくても、バズる設計をしていくことで、ちゃんとSNSは結果を出してくれます。

そんなSNSとの付き合い方を、ぜひ今日から始めてみてください。

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