2024.06.14

InstagramのUGCの数が減っているのは本当か?
企業やブランドがUGCを増やすためにやるべきこと

snsX(旧Twitter)instagramUGC・クチコミ調査・分析集客・PRアカウント運用
Pointこの記事でわかること

読了目安:約

目次

本日はSNSでUGCが減ってきているのは本当か?という問題についてお話しさせていただきます。

InstagramのUGC数の変遷

この件に関しては、Instagramをメインにお話しさせていただきますが、特にフィード投稿とリール投稿のUCGは確かに年を追うごとに減少傾向にあります。

2022年、2023年、2024年における、「UGCの数+アカウントのメンション数+タグ付け数」を10社の数字を合計して検証してみると、2022年から2023年の1年間で60%減、さらに2023年から2024年には半減していることが分かりました。

2年前と比較すると、実数として1/3から1/4程度にUGCの数は確かに減少しています。これは、あくまでもフィード投稿とリール投稿に限ってのUGC統計になります。

クローズな場所でのUGCに変化している

では、本当にUGCの数が減ってきているかというと、実際にフィード投稿と リール投稿の数は減ってきています。自身も思い返してみると、2年前の方がフィード 投稿やリール投稿を熱心にしていた記憶がありますが、最近はほとんど投稿していません。

しかしながら、おそらくUGCの総数自体は減っていないかもしれないという結論に至りました。では、一体何が起こっているのかというと、ストーリーズでの投稿が圧倒的に増えていることです。

友達から何かプレゼントをもらい、それをシェアしようとする場合、フィード投稿やリール投稿はせず、ストーリーズでシェアをすることが現在は多いのです。

そのため、ストーリーズでUGCをシェアすることが増えましたが、ストーリーズに関してはUGCの数をうまく測ることが難しいので、目に見える数値として計上することができません。

その他、DM上でやり取りをすることの多い若い世代、特にZ世代は、InstagramのDMで情報をシェアすることがあります。「〇〇という企業からもらったこれなんだけど、すごい良かったんだよね」といったことをDMでシェアするなど、数年前とはシェアする場所が変わってきており、クローズドな場所でのシェアが増えています。

特にクリエイターの場合には、ファンと直接つながり、リアルタイムで1対多数の交流ができるInstagramの機能「一斉配信チャンネル」を利用して連絡することがあります。チャンネルに参加しているファンは、共有されたコンテンツに絵文字でリアクションすることができます。そのため、「この商品買って良かったよ」というUGCを一斉配信チャンネルでシェアすることもあります。

つまり、シェアする場所が変わっただけで、UGCの数そのものは変わっていないと思います。

ただ、UGCや口コミの中でも、他人から参考にされるものであったり、検索で引っ掛かるものは、やはりフィード投稿やリール投稿になるので、ここでのUGC数を上げていくことは、引き続きとても重要です。

身近な人を信頼する傾向が強い

実際に弊社で20代から50代の女性4000名にアンケートを取った結果があります。「ものを買うときに参考にするのは誰ですか?」という質問に対して、4割が好きなインフルエンサー、3割弱が友達や家族と回答しており、多くが身近に感じられるような人を参考にしていることが分かります。

「商品発信で信頼するのは誰ですか?」という質問でも、圧倒的に友達や家族が1位です。その次に好きなインフルエンザーが続き、10%弱がブランドの公式発信と回答しています。

このように、商品発信で信頼するのも、やはり身近に感じられる人の声という結果になりました。

「ハッシュタグで検索をしますか?」という質問に関しは、約7割がハッシュタグで検索をしており、こういった検索に引っ掛けるためにも、フィード投稿やリール投稿を増やしていく必要があります。

キーワード検索の活用については、検索する人の約6割が「ニキビ 化粧品」といった複数のキーワードで検索しています。こういった検索をする人が増えてきているので、ここでもフィード投稿やリール投稿を増やしていく必要があります。

ギフティングが有効

何も策を講じないことには、UGCはこのようにどんどん減ってきている状況です。では、企業としてはどうすればよいのか?となった時に、やはりプッシュ施策が重要になってくると思います。

私たちは「やはり、ギフティングがとても有効だ」といつも実感しています。ギフティングは商品やサンプルを提供して、「よかったら投稿してください」と任意での投稿を依頼する施策ですが、口コミを信頼する人が多く、SNSの口コミ経由で一度購入した方、来店した方の約6割が継続的に商品を購入したり、来店しているなど、非常にLTVが高いのも特徴です。そういった点でも、UGCを増やすためにプッシュ的に施策を活用していく必要があります。

SNSのジャンル別の購買傾向を見てみると、様々な業界の売上げにInstagramやXが寄与しています。ここでもやはり、口コミやUGCを増やしていくことが非常に重要であると言えます。

ステマに要注意

ギフティングをやる上では、ステマに注意する必要があります。企業が恣意的に投稿を依頼する場合には、Instagramの場合は必ずブランドタイプラベルを、Xの場合には「#PR」を付けてもらう必要があります。

ギフティングの目的

ギフティングは売上げを上げていく手段ではなく、広告では獲得しづらい商品に対する「興味換気」、ブランドに対する「好意度と信頼性の向上」を目指すものです。

ギフティング先の選定方法

ギフティング先の選定方法に関しましては、ブランドとの「トンマナの相性」「投稿物との相性」「エンゲージメント数」を考慮することが必要です。

Instagramのアルゴリズムの変化

2022年頃、Instagramのアルゴリズムが大きく変化しました。以前のアルゴリズムでは、フォロワー数が多ければリーチが伸びやすいとされていたので、フォロワーが多い方にインフルエンサーマーケティングを依頼をすれば売上げに繋がりやすかったのですが、現在ではエンゲージメント率とエンゲージメントの重要性が増しています。そのため、フォロワー数が多くないインフルエンサーでも、リーチが伸びるようになりました。そのため、単にフォロワーの数だけを見て依頼しても売上げに貢献しづらくなっています。この点にもしっかりと配慮しましょう。

ギフティングの投稿事例

ギフティングをすることで、ブランドアカウントではできない生活感のあるUGCを増やしていくことができます。

弊社の強み

弊社のギフティング施策の強みは、毎月約1000件のDMを送信している点です。クライアントによって、施策の目的や依頼相手が異なるため、DM送付の選定ノウハウも非常に重要です。

投稿の文案作成やDMの返信率、そしてギフティングを依頼した相手に実際に投稿してもらえる投稿率の高さが特に重視されます。ギフティング施策は任意投稿ですが、その投稿率が非常に高いのが弊社の特長です。

また、ただギフティングをして終わり、サンプリングして終わりではなく、その投稿をさらに活用するところまでトータルサポートいたします。

ブランドタイアップ広告

さらに、Instagramのブランドタイアップ広告において、第三者配信が非常に効果を上げています。

ダイレクトマーケティング事例

ダイレクトマーケティングやブランドリフトにおいても、それぞれしっかりと効果が出ている事例となっています。

まとめ

1つ目が「ブランドアカウントのトンマナや世界観をきちんと表現すること」です。そうしないと、「このブランドにタグ付け投稿したいな」と思ってもらえなくなってしまいます。

2つ目が「ギフティング施策」の活用です。インフルエンサーマーケティングは予算が大きくかかってしまうので、低予算でできるギフティング施策がおすすめです。

3つ目が「ブランドタイアップ広告(第三者配信)」を活用してよりリーチを拡大していくことです。

これらを実践することで、UGCが減ってきている中でも売上げに繋げることができます。ぜひトライしてください。

プロフィール

富田竜介:株式会社TaTap代表
企業様向けSNSアカウント運用代行/コンサルティング/社内化支援/社内研修承ります。

著書:「99%の経営者は知らない中小企業のための正しい SNSマーケティング

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