動画で買わせる時代が来た! 企業が今こそ始めるべき「TikTok Shop」戦略

- TikTok Shopは動画視聴中に購入が完結する新しい購買体験
- アカウント整備・商品登録・物流確認など準備が最重要
- 動画は広告でなく「体験」重視、共感や変化がカギ
- ライブ配信は無理せず、できる範囲や外部支援を活用
- 成功の指標は視聴維持率やCVR、広告連携も有効
読了目安:約分
2025年に入り、ついにTikTok Shopが正式にローンチされました。すでに多くのブランドが参入しはじめており、ECの新たな可能性に注目が集まっています。
ただ、実際に現場の声を聞いてみると、「何をすればいいか分からない」「ライブ配信ってやるべき?」「広告とどう違うの?」といった戸惑いの声も少なくありません。
そこで今回は、これからTikTok Shopを活用しようと考えている企業に向けて、具体的にどんなアクションを取るべきか、順を追って分かりやすく解説していきます。
TikTok Shop 企業 ブランド やるべきこと|TikTok Shopの特徴を知る

TikTok Shopの最大の特徴は、動画やライブを見ながらそのまま購入できることにあります。Instagramや楽天、Amazonのように外部リンクに遷移するのではなく、TikTokというプラットフォーム内ですべてが完結するEC体験が可能になります。これまでのように「TikTok広告で興味を引き、LPで購入させる」といった2ステップの導線ではなく、動画視聴中にワンタップで購入まで完了できる構造なのです。
これはつまり、「エンタメと購買が融合したマーケティング」だと言えます。この特性を理解せずに、これまでの一般的なEC戦略をそのまま持ち込んでしまうと、うまく成果につながらない可能性があります。
TikTok Shop 企業 ブランド やるべきこと|まずやるべき4つの準備

では、企業としてTikTok Shopを活用するにはまず何から始めればいいのでしょうか。ここでは“土台づくり”として取り組むべき4つのステップをご紹介します。
1. TikTokアカウントの整備
- プロフィールはブランドらしさを意識して統一させましょう。
- 固定投稿には商品紹介やレビュー動画、ブランドイメージにつながる投稿を並べておくと効果的です。
2. 運用担当者 or パートナー企業の選定
- 社内で対応できる体制を整えるか、外部のパートナー企業に運用を委託するかを早めに決定しましょう。
3. Shopへの商品登録・ストア開設
- 商品情報は画像だけでなく動画も活用して整備しましょう。
- 魅力的な説明文を作成し、LP的な要素も取り入れることが大切です。
4. 出荷・物流体制の確認
- TikTok Shopでは配送スピードが評価に影響します。
- 発送遅延があるとペナルティになることもあるため、物流体制の整備は必須です。
加えて、社内での合意形成も重要です。広告・販促・カスタマーサポートなど横断的な対応が求められるため、小さく始めてPDCAを回せる体制を構築しておきましょう。
TikTok Shop 企業 ブランド やるべきこと|コンテンツ戦略:売れる動画の作り方

TikTok Shopで売上を伸ばすために欠かせないのが、「ショッパブル動画」(ショート動画)です。
ここで企業が意識すべきポイントは、「動画は広告ではなく、体験を提供するもの」だという考え方です。単なる商品紹介ではなく、「この商品を使うことでどのように変化するのか」をストーリーとして伝えることが重要です。
例えば、以下のような動画が効果的です。
- 商品を開封してリアクションを見せる「開封の儀」(Unboxing動画)
- Before / Afterで効果がはっきり伝わる変化動画
- 実際の購入者が話しているかのようなリアルな口コミ風(UGC風)動画
- 商品が自然に日常生活に溶け込んでいるシーン紹介
動画は1本30〜60秒がベストです。最後には必ず商品リンクを付けるようにしましょう。
また、最初の1秒が非常に重要です。視聴者の関心を引き付けるために、「あるある共感」「衝撃的なビジュアル」「音ハメ」など、視聴維持率を意識した構成にしましょう。
TikTok Shop 企業 ブランド やるべきこと|ライブ配信をやるかどうか?

「ライブ配信ってやった方がいいですか?」という質問はとても多いですが、現状では企業のライブで爆発的に売れているというよりは、クリエイターのライブが売上の大部分を占めています。
結論としては、「やれるならやった方がいい」です。ただし、ライブ配信には次のようなハードルがあります。
- 配信を司会進行できる人材の確保
- 配信前の準備や演出が必要
- 配信中の対応力やリアクション力が求められる
これらを踏まえると、最初から無理に自社でやろうとせず、インフルエンサーに依頼する、またはTikTok Shop公式の「ライブスタジオ支援」を活用するという選択肢も有効です。
もしもライブ配信が難しい場合は、まずはショート動画の制作に注力しましょう。
TikTok Shop 企業 ブランド やるべきこと|TikTok Shopで成功するためのKPI設計

TikTok Shopでは、InstagramなどのSNSと違って、「フォロワー数」よりも「売れる動画の数と質」が成果を左右します。
コンテンツには、内部向けと外部向けがあります。バズらせるための拡散型動画と、購買に直結する訴求型動画を使い分けて投稿することが大切です。
追うべきKPIは以下のとおりです。
- 成約率(CTR→CVR)
- 動画の視聴維持率
- 商品単価・客単価
- アフィリエイター経由の売上比率
また、広告との併用も成功の鍵です。売れた投稿を広告配信し、TikTok Shopに誘導する。この流れが売上最大化の基本戦略になります。
TikTok Shop 企業 ブランド やるべきこと|まとめ・クロージング

今回は、TikTok Shopで企業が今取るべき行動についてお話ししました。
まとめると、
- 動画とライブ、両方の特性と可能性を理解する
- アカウント整備や物流体制などの土台を整える
- 広告ではなく「コンテンツとしての動画」を意識して制作する
- すべては「買いたくなる瞬間」を生み出すための戦略である
TikTok Shopはこれからますます進化していくことが予想されます。今のうちにしっかりと準備を整え、第一波をつかみましょう!
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