2024.03.09

企業のSNS 更新頻度はどのくらいがいい?

snsアカウント運用
Pointこの記事でわかること

読了目安:約

目次

今や個人のみならず中小企業や誰もが知っている大企業もSNSを活用し、情報を発信する時代となっています。

InstagramやX(旧Twitter)、FacebookなどのSNSから認知拡大を目指す企業も少なくありません。

そんな中、いざ企業アカウントを立ち上げたものの、成果が振るわず運用をやめてしまったり、どうやって運用していいかわからないと悩んでしまうこともあると思います。

今回は、企業がSNSを運営するうえで最適な更新頻度や、効果的な更新時間、実際にSNS運用で成功した企業の事例などをご紹介しますので、最後までご覧ください。

企業のSNSの利用状況

これまでは企業が世間に広く認知してもらうための手段として、テレビや新聞などのマスメディアを通した情報発信が多くを占めてきました。しかし、1990年代から2000年代にかけて、インターネットが普及し、個人の情報発信力が増加したことにより、現在では口コミやSNSなどの第三者による情報が、企業の信頼度に関わるようになってきています。

総務省が令和元年5月に発表した、平成30年度通信利用動向調査によると、インターネットを利用する企業のうち、「SNSを活用している」と答えた企業は36.7%となっており、前年よりも7.8ポイントアップとなっており、年々SNSを「集客率を挙げるためのツール」として利用する企業が増えてきていることがわかりました。

産業別では以下の通りです。

1位:不動産業(58.7%)

2位:金融・保険業(51.7%)

3位:卸売・小売業(46.9%)

引用:総務省 平成30年通信利用動向調査の結果

どのような利用目的でSNSを活用するのかという調査結果は以下の通りです。

このように、多くの企業で「商品紹介・最新情報のアナウンス」を目的にSNSが利用されています。

SNS別の特徴と、おすすめの更新頻度は?

現代では多くのSNSが広く普及しており、その特徴やユーザー層はSNSごとに異なります。複数のSNSを使って広い範囲の消費者にアプローチをかけることが理想ですが、やみくもに更新をするだけでは効果的とはいえません。

どのようなユーザー層に、何を発信したいのか、ターゲットをはっきりとさせたうえで、目的にあったSNSを選択し運用することが大切です。

それでは、SNS別の特徴や、おすすめの更新頻度をご紹介します。

Instagram

アクティブユーザー数:3,300万人(2020年11月現在)

年齢層:20代が最も多く、女性が多い

写真や動画がメインのため、写真映えするファッションブランドや飲食店、コスメなどが強いのが特徴です。視覚を刺激し購買意欲を高めることを得意とし、若年層の女性から圧倒的な人気を誇っています。

また、他のアカウントに比べ統一感を出しやすいため、ブランディングに向いています。企業だけでなくお寺や神社などもオフィシャルアカウントを持ってブランディング活動をしている事例もあります。

おすすめの更新頻度は、2〜3日に1回、平日の午前9時〜午後4時です。

他のSNSを比較すると、週末や朝にも集中的とまではいかないものの、閲覧されるタイミングがあります。24時間しか閲覧できない「ストーリー機能」があるためだと考えられます。

Instagramで毎日投稿してしまうと、しつこいという印象を与えてしまう可能性があります。もし毎日投稿するという場合は、ストーリー機能を活用しましょう。

Facebook

アクティブユーザー数:2,600万人(2020年11月現在)

年齢層:40代が最も多く、比較的男性が多い傾向にある

テキスト、画像、動画と様々なフォーマットに対応しているFacebookは、業種業態問わず様々な分野で幅広く使われています。ユーザーは30〜40代のビジネスパーソンが多く、実名登録制のため信頼性が高いのが特徴です。

友人のみならずビジネス関係者や上司とも繋がっている人も多く、投稿内容は比較的、真面目なものが目立ち、知識を得るお役立ち情報などが好まれる傾向があります。

注意点として、Facebookのプログラム上、フォロワー全員のタイムラインに表示されない点があります。

おすすめの更新頻度は、平日の週3〜5回程度、午前8時〜午後3時となります。

土日は休みの人が多く、ユーザーがSNS以外のものに目を向けてしまいがちになるため、平日が望ましいです。

また、投稿頻度が高くなるとユーザーの反応率が下がる傾向があります。また、Facebookはタイムラインが1社の投稿で埋め尽くされることを嫌うため、1日2回以上更新してしまうと、1回目の投稿の効果が薄れてしまう可能性があります。

X(旧Twitter)

アクティブユーザー数:4,500万人(2020年11月現在)

年齢層:20代が多い

リツイート機能により、全く知らない人にもアプローチできるため、SNSの中で最も拡散力が高いことが特徴です。タイムラインと呼ばれる画面上に、リアルタイムに情報が飛び交います。140字までという文字数制限がある分、短い文章で気軽に発信できます。

日常的な出来事の発信など人間味あふれるツイートをすることで心理的な距離を縮めることが可能なため、親近感を持ってもらいやすい反面、匿名でアカウントを作成できる性質から、炎上リスクなども高いため、オフィシャルで運用する場合は投稿内容に細心の注意を払う必要があります。

おすすめの更新頻度は、毎日1投稿で午前8時〜午後4時です。

Xでは朝早い時間帯から閲覧されることも多く、また、情報量が命とされ、1日10回以上投稿しても良いくらいですが、無理なく続けられる更新頻度を選ぶことが大切です。内容に困った時には、同じ投稿をしたり、過去の投稿をリツイートするなども有効な手段です。

企業におけるSNSの活用事例

実際にSNS運用をした企業の成功事例を3つご紹介します。

Instagramを活用した「スターバックス」

若年層の利用が多いInstagramにも、企業アカウントが増えつつあります。

「インスタ映え」が流行語大賞を受賞した背景があるように、Instagramではオシャレなものがより注目される傾向にあります。

コーヒーショップの「スターバックス」のアカウントでは、こうしたInstagramの需要を捉えた投稿を行っています。

新作の飲料や飲み方などの紹介を、いわゆる「映える」写真で紹介し、集客に活かす事が出来るだけでなく、投稿した写真やストーリー機能を使った投稿に掲載した商品のページにそのままアクセスできるため、写真を見て興味を持ったユーザーをそのまま注文ページへアクセスにする運用も行っています。

LINEを活用した「NIKE」

メッセージアプリとして日本で最も利用されているLINEには「公式アカウント」という枠組みが存在します。

企業やお店などがLINEにアカウントを作成し、「友だち」追加したユーザーとコミュニケーションが取れる機能です。

また、お店や病院の予約などもLINEからすることが出来る機能などもあり、面倒な手続きや手間を感じさせない対応も可能です。

スポーツブランドの「NIKE」も、日本では「ナイキジャパン」として公式アカウントがあり、2021年1月現在では友だち数が290万人以上となりました。

商品の宣伝やセールの情報など、その都度登録されたユーザーに送信することができます。

メールではなく、LINEの通知として表示されるため、ユーザーの目にも止まりやすくなっています。

X(旧Twitter)を活用した「SHARP」

リツイート機能による高い拡散性やリアルタイムの情報収集に優れたX(旧Twitter)にも、多くの公式アカウントが存在します。

「SHARP」は、大手家電メーカーの企業ですが、X上ではユーモア溢れる紹介文や投稿内容が話題となり、フォロワー数は2022年4月現在で83万人となっております。

ユーザーからのリプライ(投稿に対する返信)にもフレンドリーに対応し、距離感の近いコミュニケーションでファンの心をつかみました。

まとめ

SNSを日々更新していくことは労力と時間を必要とするもので、コツコツ続けていくことが大切です。しかし、それぞれの特徴を捉えて上手く活用することができれば、今までにないような成果を出せる可能性を秘めています。今回は、企業のSNS利用に関する実態と、SNS別の運用方法、更新頻度や成功事例などを紹介いたしました。これからSNS運用をお考えであれば是非この記事の内容をご活用ください。

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