これが正解!SNS戦略【完全保存版】SNS運用のプロが教える、伸びる戦略 vs 伸びない戦略

- SNSマーケティングには明確な戦略が必要。
- バズを狙うだけでは売上に繋がらない。
- 目標達成にはターゲット分析とプラットフォーム選定が不可欠。
- インフルエンサー投稿の影響を定期的に確認する。
- SNS運用はデータに基づく改善が重要。
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SNSマーケティングでよくあること。今回はこのテーマにロックオンして解説します。
SNS戦略|SNSマーケティングでよくあること

まず、SNSマーケティングでよくあるのは、「SNSが流行っているから、やってみるか」といった軽いノリでSNSを始めてしまう企業が多いことです。社長が「TikTokが流行ってるし、〇〇が伸びているから、うちもやってみよう」と言うこともありますが、これはかなり危険な考え方です。

次に、安易に「バズらせよう」とすることです。これも結局、あまり意味がありません。バズったとしても、それだけで売上げに繋がるわけではないからです。

さらに、「バズらせようと頑張ったけど、全然バズらないし、フォロワーも増えないからやめよう」となるケースもよくあります。これもSNS戦略としては失敗です。「バズを狙ってやったけど、バズらなかったからやめる」というのは、戦略的ではありません。

また、「プレゼントキャンペーンでフォロワーは増えたけど、売上げが増えないからやめよう」というケースもよく見かけます。SNSを理解していない経営者や責任者が担当になると、このような考え方に陥りがちです。実際のところ、プレゼントキャンペーンで増えたフォロワーは”懸賞アカウント”と呼ばれるもので、ターゲット層とは全く異なります。つまり、そうしたフォロワーに向けていくらコンテンツを発信しても、買わない人たちに露出しているだけにすぎず、売上げが増えるわけがありません。
SNS戦略|SNSマーケティングで大事なこと
「SNSマーケティングは戦略が9割」です。

SNSマーケティングは戦略が9割を占めているので、戦略をしっかり作ってから取り組まないと、見切り発車では絶対にうまくいきません。
SNS戦略|SNS戦略ロードマップ

SNS戦略を実行するための基本的な流れを見ていきましょう。
- 目的・ゴールの明確化
SNSマーケティングを行う目的を明確にし、ゴールを設定します。SNSを何のために使うのかをまず決めることが最も重要です。 - ターゲットの明確化
ターゲットをきちんと定めることが大切です。空想のペルソナを作るのではなく、実際のお客様に基づいた「N1分析」を行うのが理想的です。 - プラットフォーム/施策の選定
見切り発車で進めるのは非常に危険です。ターゲットに合った最適なプラットフォームを選び、それに合わせた施策を実行することが重要です。 - リソース/体制の構築
適切なリソースと運用体制を構築します。アカウント運用担当やインフルエンサーマーケティング担当者など、担当者をしっかりと割り当て、役割分担を明確にします。 - 運用と改善
SNSの運用後は、常にデータを収集して改善を繰り返すことが不可欠です。売上の向上に繋がっているかどうかを確認し、改善を行い続けます。
SNS戦略|ケーススタディ

社員20名、売上10億円の化粧品会社が30代向けのクレンジングを発売しています。リスティング広告やGoogle SEOを駆使してここまで成長してきました。次に、SNSを活用してさらに売上を伸ばすための戦略を考えます。

まず、目的とゴールを明確化します。SNSを使う目的は「売上を上げること」です。ゴールとして、2025年12月までに売上15億円を目指すと設定します。現在、2025年3月~4月の段階で、残り8ヶ月で売上を5億円伸ばす目標です。若干高めの目標設定に感じるかもしれませんが、目的とゴールが決まったので、目標達成に向けて全力で取り組みます。
SNS戦略|ターゲットの明確化

ここで大切なのは、空想のペルソナを作るのではなく、実際に自社の顧客を基に「N1分析」を行うことです。例えば、1年間継続しているお客様にオンラインでヒアリングをして、SNSで一番よく見るプラットフォームを知ることが重要です。もし「Instagramが一番見る」という回答が得られた場合、次にその顧客がSNS上でどのように商品を選ぶかを追いかけます。
まず、顧客は企業アカウントの投稿を見て、「このアカウントが信頼できるか」「買う価値があるか」を判断します。さらに、インフルエンサーの口コミも確認しますが、それだけでは決定打になりません。実際に使用している方の声も重要で、InstagramだけでなくX(旧Twitter)など他のSNSでも口コミをチェックすることが多いです。このように、自社の商品を購入しているお客様の行動パターンを把握することがターゲット設定において非常に重要です。
SNS戦略|プラットフォーム/施策の選定

ここで、最も適したプラットフォームを選ぶ必要があります。化粧品会社の場合、メインはInstagramです。Instagramのアカウント運用を通じてブランディングを強化し、インフルエンサーとのコラボで認知を広げます。また、X(旧Twitter)でのインフルエンサーマーケティングもプラスαとして取り入れます。こうして、ターゲットに合わせたプラットフォーム選定と施策を決定します。
SNS戦略|リソース/体制の構築

まず、全体の責任者をマネージャーのAさんに任命します。Aさんはマーケット全体を把握し、SNS戦略全体を統括します。次に、Instagramアカウント運用担当にはBさんを、インフルエンサー施策の担当にはCさんを配置します。これで運用体制が整いました。
しかし、専任担当を置ける企業は少なく、ほとんどのケースで他の業務と兼務することが一般的です。兼務でも問題はありませんが、部署間の横の連携をしっかり取ることが成功する秘訣です。したがって、全体責任者であるAさんは、横串で全体を把握し、運用の進捗を調整する必要があります。
SNS戦略|運用と改善

運用において注視すべき数字は、アカウント運用の目的である「ブランディング」です。特にインフルエンサーの投稿のリーチ数や保存数を確認しましょう。保存数が増えることは、ユーザーが商品に興味を持ち、後で再確認したいという意図を示しています。この指標を追いかけることが重要です。
また、定性調査として、購入者にアンケートを実施し、SNSが購買にどのように影響したかを調べます。例えば、「Xを見て購入した」「Instagramでインフルエンサーの投稿を見て購入した」など、細かなデータを収集して施策の効果を評価します。最終的には、売上げが増えているかどうかが最も重要な指標です。施策前後で売上げの比較を行い、目標達成に向けて調整を行いましょう。
SNS戦略|運用と改善でやるべきこと

- 毎月のSNS定例ミーティング
毎月最低でも1回、SNS運用の進捗を確認する定例ミーティングを行いましょう。週次での分析ができればさらに効果的です。 - インフルエンサーの投稿の保存数と売上げとの相関関係の確認
インフルエンサー投稿の保存数やリーチが売上げにどれだけ影響を与えているかを確認します。 - よく見るインフルエンサーのヒアリング
顧客に対して、どのインフルエンサーをよく見ているかを継続的にヒアリングし、影響力のあるインフルエンサーに有償で投稿を依頼します。
SNS戦略|最後に

SNS戦略のロードマップを振り返ると、まず「目的とゴールを明確化」し、次に「ターゲットを明確にする」ことが重要です。空想のペルソナではなく、実際のデータに基づいた分析が必要です。そして、最適なプラットフォームと施策を選び、リソースと体制を整えて運用を行い、改善を繰り返していきます。

SNSマーケティングは戦略が9割です。戦略をしっかり決めてから運用に取り組みましょう。それでも「うちの会社、戦略が全然ないな」とか「見切り発車で進めているけど、ちょっと不安だな」と感じている方は、この記事を参考にしてみてください。

ここまで、SNSマーケティング戦略に関してお話ししてまいりましたが、SNSに関して何かお困りごとがありましたら、いつでもTaTapにご相談ください。
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