SNSとSEOは無関係じゃない!検索順位にじわじわ効いてくる「間接的な関係」とは?

- SNSは指名検索を生み出しGoogleにブランドの人気を伝える
- バズ投稿は自然な被リンクを誘発しSEO評価に貢献する
- SNS経由の訪問者は滞在時間が長く行動評価を高める
- SNSは直接ではなく間接的にSEOに効く構造を持つ
- 認知〜検索〜購買までを設計するのが現代マーケの必須要素
読了目安:約分
日々SNSを運用する中で、「これってSEOにも関係あるの?」と疑問を持ったことはありませんか?
実際、こうした声は多く寄せられます。そして結論から申し上げると、SNSはSEOに対して大きく関係があります。ただし、それは「SNSに投稿すると検索順位が上がる」といった単純な仕組みではなく、あくまで間接的に、時間をかけて効果を発揮するものです。
本記事では、SNSがSEOに与える影響について、実例も交えながら3つの視点でわかりやすく解説していきます。
SNS SEO 検索順位|SNSとSEOは関係があるのか

「SNSとSEOは関係があるのか?」という質問は、非常に多くの企業様や個人事業主の方から寄せられています。
InstagramやTikTokでの投稿が、Google検索の順位に何らかの影響を与えるのか。
この問いに対して、明確にお伝えできるのは、「関係がある」という点です。
ただし、SNSへの投稿が即座にSEOの評価を高めるような直接的な関係性があるわけではありません。
むしろ、SNSによって生まれるユーザー行動や情報の拡散、ブランド認知などを通じて、SEOに間接的な影響を及ぼしていく形となります。
実際、弊社TaTapが支援しているクライアント様の中でも、SNS運用を強化したことにより検索順位が改善された事例があります。
このように、SNSとSEOには明確なつながりが存在しており、今回はその具体的な要素を3つに分けてご紹介いたします。
① SNSは「指名検索」を増やす
✅ブランド名で検索されることがSEO評価に直結する

1つ目は、「指名検索」が増えることによるSEOへの影響です。
たとえば、ユーザーがTikTokやInstagramで紹介された化粧水を見て「良さそうだな」と感じた場合、後でGoogleで「ブランド名+化粧水」や「ブランド名+スキンケア」といったキーワードで検索を行うケースがあります。
これはまさに「指名検索」であり、ブランドや商品に対する関心を持ったユーザーが自発的に調べている状態を示しています。
この指名検索の回数が増えると、Google側でも「このブランドは注目されている」「人気がある」と判断されやすくなります。
検索エンジンは、ユーザーから頻繁に名前を検索される企業や商品を、信頼性の高い存在と評価する傾向があります。
つまり、SNSでの発信によって認知が広がることで、ユーザーが自らブランド名を検索する流れが生まれ、その結果としてSEO上の評価にも良い影響が及ぶという構造です。
② SNSで話題になると「自然な被リンク」が発生する
✅SEO効果の高い紹介リンクが生まれる可能性が高まる

2つ目のポイントは、SNSで話題になることで「自然な被リンク」が発生するという点です。
被リンクとは、他のWebサイトやブログが、自社のWebページへのリンクを掲載することを指します。
Googleは、多くの他サイトから紹介されているページに対して、「それだけ価値のある情報が含まれている」と評価する傾向があります。
ただし、InstagramやTikTokなど、SNSに投稿したリンク自体には「nofollow」という属性が設定されているため、SEOへの直接的な影響は少ないとされています。
しかし重要なのは、SNSで話題になることによって、第三者がその内容を別のブログやオウンドメディア、まとめ記事などで紹介するという流れです。
そうした流れから発生する被リンクは、「ナチュラルリンク」と呼ばれ、SEOに対して非常に強い効果を持ちます。
つまり、SNSを活用して認知を拡大し、その結果として第三者から自然に紹介される機会を増やすことが、SEO上も非常に価値のある戦略と言えるのです。
③ SNS経由のユーザー行動がGoogle評価を高める
✅良質なアクセスがページの評価向上に直結する

3つ目の要素は、「ユーザー行動の質」です。
SNSから自社サイトへ訪問してくれたユーザーは、多くの場合その商品やサービスに対して高い関心を持った状態でアクセスしてきます。
そのため、サイト内で次のようなポジティブな行動を取る可能性が高くなります。
- 滞在時間が長い
- 複数のページを閲覧する
- 商品ページからお問い合わせや購入へ進む
- シェアや保存などのアクションを起こす
これらの行動は、Googleがページを評価する上での重要な指標となっています。
弊社でGA4などの解析ツールを用いてデータを分析している事例でも、SNS経由の訪問者は他の流入経路よりも平均滞在時間が長く、ページビュー数も多い傾向が見られます。
このように、SNSからの集客は単なるアクセス獲得ではなく、SEO上のページ評価を押し上げる「質の良い訪問者」を連れてきてくれるという点でも、非常に重要な役割を果たします。間が長く、ページビュー数も多い傾向があります。つまり、SNS経由の流入はSEO的にも良い評価を受ける「行動」をしてくれるユーザーを連れてきてくれるというわけです。
SNS SEO 検索順位|SNSはSEOの“間接的なブースター”

ここまでご紹介したように、SNSはSEOに直接的な影響を与えるわけではありませんが、間接的な効果は非常に大きいといえます。
- 指名検索を生み出し、ブランドの検索頻度を高める
- SNS経由で自然な被リンクが集まりやすくなる
- 良質なユーザー行動によってページ評価が向上する
これら3つの視点から、SNS運用はSEOの強力な“ブースター”として機能します。
「SNSの効果が売上につながっていないから止めよう」という短期的な判断ではなく、中長期的に見てSEOの土台を築く施策として捉えることが重要です。
SNS SEO 検索順位|SNSとSEOの連携が今後のスタンダードに

現代の検索環境では、SEO単体の施策だけで競合に勝つことはどんどん難しくなっています。
ユーザーの検索行動も多様化しており、ブランドの認知から比較・購入までを一貫して設計するマーケティング戦略が求められます。
SNSを通じて興味を喚起し、その後Googleでの検索につなげ、最終的な購入や問い合わせにつなげていく。
このようなストーリーテリング型の導線設計が、今後ますます重要になっていくでしょう。
SNSとSEOを別々に考えるのではなく、相乗効果を意識して運用を行うことが、現代のマーケティングにおいては欠かせない視点となっています。
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