【SNS運用】企業が本当に取り組むべきSNS活用法。情報発信に価値なし?

- SNSでの企業発信は情報型コンテンツには価値がない
- 企業は1to1コミュニケーションに力を入れるべき
- 独自性を持ったブランド哲学を伝えることが重要
- 消費者との共創がSNSでの成功に繋がる
- 目の前のお客様を大切にして熱量を持って接する
読了目安:約分
今回のテーマは「SNS情報発信に大きな価値はない。企業がやるべきこと」です。企業やブランドは、SNSを活用してさまざまな情報を発信しています。「自分たちのブランドやサービスをもっと知って欲しい」「売上げを上げたい」という思いから、情報型コンテンツを配信していることでしょう。しかし、今後こうした情報型コンテンツには、以前のような価値はなくなると言えます。では、企業がこれから実際にやるべきことは何なのでしょうか。これについて詳しく解説します。
SNSをどんな目的で使っているのか?

そもそも、SNSで情報発信を行う中で、お客様やユーザー、そして個人の方々は、SNSをどのような目的で利用しているのでしょうか。
まず、従来からの知人とのコミュニケーションがその一つです。また、SNSを利用して、自分が知りたいことに関する情報を探すことも目的の一つと言えます。
SNSを活用する一番の目的は、誰かと繋がり、コミュニケーションを取ることです。その上で、何か知りたい情報があった場合、かつてはテレビなどのメディアからその情報を得ていました。しかし、時代が進むにつれて、情報を得る手段がインターネットに移行し、さらにその情報源がSNSにシフトしていったのです。このように、時代の変遷とともに情報を取得するプラットフォームは変化しており、現在ではSNSがその主流となっています。
AIの台頭で同じような情報が溢れている

それでは、情報発信をしていけば良いのではないか、という話になりますが、実際に情報発信を行う中で、AIの台頭により、誰でも同じようなボリュームの情報を発信できる時代となりました。
私たちもYouTubeで動画を発信していますが、フォロワーの増やし方やアルゴリズムについては、ChatGPTなどのAIを活用すれば、簡単に必要な情報を取得でき、同じように情報発信ができてしまう時代です。このように、似たような情報発信が溢れる中で、今後その情報に価値はなくなっていくと予想されます。したがって、企業がSNSで情報発信を行うことは、これからは避けた方が良いと言えるでしょう。では、その中で企業がSNSでやるべきことは一体何なのでしょうか?
コミュニケーション発信への工夫

では、SNSで求められていることは何なのでしょうか。先述した通り、皆さんがSNSを使用する一番の目的は、従来の友人とのコミュニケーションを取ることです。そのため、相手は友人が一番重要な存在となります。例えば、ショップの店員さんとは友達感覚で会話をすることが多いでしょうし、企業やブランドもSNS上ではそのような立場であるべきだと考えます。つまり、企業は友達としてどのようにユーザーとコミュニケーションを取ることができるかが、非常に重要なポイントです。
ここで重要なのは、「コミュニケーション」と「発信への工夫」の2つです。企業としては、「一斉配信チャンネル」や「ダイレクトメール」では一方向の情報発信に終わらせず、きちんと1to1のコミュニケーションを行うことが求められます。たとえば、コメントが付いたらすべてに返信するといったことは、企業にしかできない対応であり、ブランドとしてお客さんにしっかりと熱量を持って接することが大切です。これを実践することで、SNS内でファンが増え、さらにコミュニケーションが活発に発生していきます。
このように、コミュニケーションという部分は今後SNSで非常に求められる要素となり、AIには代替できない部分でもあります。
SNSは友人とコミュニケーションをはかるもの

そもそもSNSは、友人とのコミュニケーションをはかるためのものであり、個人が伸びやすい環境です。個人と個人が直接コミュニケーションを取っていくため、個人が投稿した場合、エンゲージメント数やエンゲージメント率が高くなる傾向にあります。具体的には、投稿に「いいね」「保存」「コメント」などが多く付くことで、より多くの反応が得られます。現在のSNSアルゴリズムは、コンテンツベースでエンゲージメントが付いて、その後バイラルで拡散される仕組みとなっているため、個人の方がよりリーチや再生数を伸ばせる仕組みになっています。
このような状況において、企業が情報発信をして再生回数やリーチを伸ばすことに価値があるのかというと、実際にはそこに価値はありません。その部分は、第三者である個人の方々に、自分たちのブランドやサービスについて発信してもらうことが重要です。企業やブランドとしては、個人に発信してもらえるよう、きちんとコミュニケーションを取ったり、発信の工夫をしたりすることが求められます。
SNSで企業がやるべきこと

SNSで企業がやるべきことは、大きく分けて3つあります。
- 1to1コミュニケーション:コメントやDMへの返信
- 思想やブランド哲学の伝搬:独自性を合わせた便益の発信
- 消費者との共創:共同投稿、コラボ、キャンペーン
まず、1つ目は「1to1コミュニケーション」です。コメントやDMには必ず返信をすることが大切です。ここに最も時間をかけるべきです。これを実践することで、ファンが増え、口コミ(UGC)が増加します。また、エンゲージメントも向上していきます。
次に、2つ目は「思想やブランド哲学の伝搬」です。これは、いわゆる独自性を持った便益の発信です。例えば、化粧品ブランドの場合、その製品がどのような思いで作られたのか、どのような理念があるのかといった部分を伝えていくことが重要です。企業自らがコスメのノウハウやHow toの情報を発信するのではなく、その部分は第三者の投稿を活用し、流入を促進する形で進めるのが効果的です。企業やブランドは、まず自らの思想や哲学を伝えていくことに力を入れましょう。
そして、3つ目は「消費者との共創」です。ブランドだけの発信ではなく、個人が伸びるのであれば、個人の方とブランドが一緒にコラボレーションすることが重要です。Instagramでは共同投稿が可能ですし、X(旧Twitter)やTikTokでは、第三者の投稿を広告として活用することもできます。このように、共同投稿やSNS上でインフルエンサーや個人の方とのコラボしたり、キャンペーンを活用することで、共創できるコンテンツを作り出します。その結果、ブランドに対して熱量の高いファンやユーザーが増えていくのです。
SNSで企業からの情報発信は価値がない

ここまでお話ししてきたように、SNSでの企業からの情報発信には価値がないと言えます。もちろん、情報発信そのものに価値がないわけではなく、AIに代替できるような情報発信に価値がないということです。そのため、企業がやるべきことは、熱量を持ったコミュニケーションや1to1でのやり取りに力を入れることです。
- ただの情報発信だけでは覚えてもらえない
- 情報発信に独自性を掛け合わせる(思想や哲学)
- 消費者と共創を
まず、1つ目は「ただの情報発信では覚えてもらえない」ということです。現在のSNSのアルゴリズムは、コンテンツベースでエンゲージメントが付いて、それが伸びていく仕組みになっています。そのため、誰が発信しているかに関しては、ほとんど注目されません。情報が気になった場合、ユーザーは保存したり、興味を持つことがあっても、情報の取得だけにとどまってしまうのです。
2つ目は「情報発信に独自性を掛け合わせる」ことです。この独自性というのは、自分たちの思想や哲学を反映させた内容にすることです。
3つ目は「消費者との共創」です。自分たちの発信だけではなく、YouTubeでのコラボやInstagramでの共同投稿を活用することが求められます。実際に、弊社が支援している企業様でも、コラボ投稿を活用することで、エンゲージメントを高め、最終的にリーチや再生回数を最大化し、結果的にその投稿経由での売上げを増加させた事例があります。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
今後、SNSでの情報発信において、「どんな情報を発信していいかわからない」「再生回数やリーチを増やさなければならない」「フォロワーを増やさなければ」といった悩みがあるかもしれません。しかし、それだけにとらわれず、今いる目の前のお客様一人一人を大切にし、しっかりと熱量を持ってコミュニケーションを行っていくことが重要です。

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