SNS運用は内製か外注か? 目的・フェーズ別に考えるSNS運用のベストプラクティス

- 内製化はナレッジ蓄積・スピード・トンマナ一貫性・コスト面に優れる
- 外注は専門性・実績・短期成果・社内負担の軽減に強み
- 内製化の課題は属人化・ノウハウ不足・教育コスト・工数の多さ
- 最適解は段階的な内製化:初期は外注→ノウハウ習得後に移行がおすすめ
読了目安:約分
SNS運用、内製か外注か?

今や多くの企業が取り組むSNS運用。
しかし「どこまで自社でやるべきか」「どこからプロに任せるべきか」といった判断は、意外と難しいものです。
SNS運用には、動画制作、広告出稿、クリエイティブ制作、コメント対応、投稿管理…と、さまざまな業務が含まれます。
これらをすべて自社で行うべきか、それとも専門業者に委託すべきか。
その答えは、企業の「規模」や「成長フェーズ」によって変わります。
今回は、SNS運用の内製化と外注化、それぞれのメリット・デメリットを整理したうえで、どんな企業にどちらが向いているかを分かりやすく解説します。
SNS運用 内製化 外注化 伴走支援|「内製化」とは何か?そのメリットとデメリット

◆内製化とは?
SNS運用の内製化とは、社内メンバーで運用を完結させること。
広報チームやマーケティング部門が、企画から投稿・分析までを一貫して担います。
◆内製化のメリット
- ナレッジが社内に蓄積される 運用を通して、自社にノウハウが溜まり、将来的な改善に役立ちます。
- 意思決定が速く、対応にスピード感が出る 外部確認ややりとりの手間がなく、柔軟に動けます。
- ブランド理解に基づいた表現が可能 社風や世界観、トンマナを熟知しているため、SNSでも一貫性が保てます。
- 長期的にはコスト削減につながる 運用代行費用などの外注コストが不要で、人件費だけで運用可能です。
たとえば、ブランドの世界観に強いこだわりがある企業や、コンテンツの一貫性を重視する場合は、内製化が非常に向いています。
◆内製化のデメリット
- ノウハウがないとクオリティが低くなる恐れ 試行錯誤の末、結果が出るまで時間がかかることも。
- 属人化リスク 特定の担当者に頼りすぎると、異動や退職で運用が止まる可能性があります。
- 短期的には時間と労力がかかる 投稿設計や分析など、すべてを社内でこなすのは大きな負担です。
- 人材の確保と教育が必要 SNSは常にアップデートされているため、トレンドを追う担当者の知識更新も不可欠です。
特にInstagramやTikTokは、日々アルゴリズムやユーザー傾向が変わります。社内担当者が変化に追いつけず、成果が出づらくなるケースも少なくありません。
SNS運用 内製化 外注化 伴走支援|「外注化(プロに依頼)」のメリットとデメリット

◆外注化とは?
SNS運用を代理店やフリーランスなど、専門業者に任せる形です。企画、運用、分析など幅広い工程を任せることができます。
◆外注化のメリット
- 専門知識と豊富な実績に基づく運用が可能 プロだからこその最短ルートで成果を上げることができます。
- 社内の負担を軽減できる リソースのない企業でも、SNSの施策がスムーズに進みます。
- 客観的な提案や改善案がもらえる 他社事例などをもとに、第三者視点での戦略を提案してもらえます。
特に「社内にSNSの知見がない」「SNS広告を出したいがノウハウがない」といったケースでは、プロの活用が非常に有効です。
◆外注化のデメリット
- 社内にノウハウが蓄積されない 施策の効果は出ても、自社の学びにならないことがあります。
- 継続的に依頼するとコストがかさむ 月額費用や追加の制作費が長期的には重くのしかかることも。
- ブランド理解に時間がかかる 外部の人間にトンマナや世界観を浸透させるのは容易ではありません。
- コミュニケーションコストが発生する 確認・修正のやりとりに時間がかかり、スピード感が失われがちです。
「外注先に任せているが、社内調整や確認に時間がかかる」「対応スピードが遅く、結果的に非効率だった」といった声もよく聞かれます。
SNS運用 内製化 外注化 伴走支援|結論:どちらを選ぶべきか?

◆判断軸は「スピード」か「蓄積」か
- スピード重視・知見なし → 外注向き …立ち上げフェーズやリソースがない場合は、外注で成果を出すことを優先。
- ブランド徹底・育成重視 → 内製向き …既に一定の運用経験があり、トンマナや表現にこだわりたいなら内製化が◎。
◆おすすめは「ハイブリッド型」
初期は外注でスピーディに立ち上げ、ノウハウを学びながら徐々に内製化へ移行する方法も効果的です。
たとえば、伴走型支援を行うパートナーを選べば、成果を出しながら運用スキルも習得でき、無駄なく体制構築が可能になります。
SNS運用 内製化 外注化 伴走支援|SNSはあくまで“コミュニケーションツール”

私自身も広告代理店と事業会社の両方を経験した中で感じているのは、SNSはファネルの一部であり、単なる外注任せにできるものではないということです。
SNSはブランドとの接点であり、ユーザーとの「会話」が生まれる場。
そのため、自社で運用方針を理解し、主体的に関与できる体制を作ることが中長期的には有利です。
SNS運用 内製化 外注化 伴走支援|内製 or 外注、正解はひとつではない
SNS運用の内製化と外注化、どちらも正解です。
重要なのは、「目的」と「フェーズ」に応じた柔軟な判断を行うこと。
そして、どちらを選ぶにしても、常に「顧客とのコミュニケーションをどう育てるか」という視点を忘れないことが、成功への近道です。
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