2025.04.04

SNSマーケティング 7つの誤解【2025年最新版】しっかりと効果を出すために知るべきこと全部

snsX(旧Twitter)instagramYouTubeTikTokSNSマーケティングUGC・クチコミブランディングアカウント運用
Pointこの記事でわかること

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目次

今回は「SNSマーケティング7つの誤解」というタイトルでお話しします。

SNSマーケティングという言葉を聞くと、バズを起こして売上げがすぐに上がるとか、SNSを使って売上げが上がるなど、すぐに効果が得られる万能薬のように思われがちですが、実際はそうではありません。SNSマーケティングは、万能薬でも魔法の杖でもないのです。ここがまず、1番の大きな誤解です。

そこで、ここではSNSマーケティングに対する誤解を7つ挙げて、ひとつずつ解消していきたいと思います。きっと皆さんが思い当たる誤解が含まれていると思いますので、ぜひご一読いただき、その誤解をスッキリと解消していきましょう。

SNSマーケティングの誤解 |その1

「フォロワーと売上げには相関関係はない」

最近、フォロワーを増やすために多くの企業が実施しているのが、プレゼントキャンペーンです。その他にも、フォロワーを増やそうと様々な施策を行っている企業がよく見られます。結果的にフォロワーが増えれば、それに伴って売上げも上がると期待しているのでしょうが、キャンペーンで増えるフォロワーは、いわゆる“懸賞アカウント”と呼ばれるもので、自社のビジネスのターゲットではない人たちが大半です。そのため、プレゼントキャンペーンなどでフォロワーを増やしても、残念ながら売上げとの相関関係はあまりありません

どちらかというと、相関関係が高いのはUGC(ユーザー生成コンテンツ、いわゆる口コミ)の数です。UGCが増えると、売上げもそれに連動して伸びるので、UGCの数を増やすことは非常に有効です。相関関係が強いのは、UGCであることを覚えておきましょう。

SNSマーケティングの誤解 |その2

「SNSアカウント運用をすればインプレッション(imp)につながるわけではない」

アカウント運用をしている中で、バズらせようと意気込んで投稿したり、企業によってはバズを狙うよりも、ブランディング目的で見た目がきれいな投稿をしたいという場合もあると思います。しかし、そういった投稿をしても、インプレッションはなかなか増えません。逆に、バズるような投稿をすると、エンゲージメントは得られますが、結果として平均的な(薄い)情報発信になり、ブランドの情報を伸ばすことはできません。

この誤解に関しては、エンゲージメントが起点となり、ブランドの発信よりも第三者の発信が売上げに繋がるため、自社の商品を取り上げてもらい、投稿を伸ばせるインフルエンサーに投稿してもらうことが重要です。ブランドで多く発信してバズらせるよりも、UGCを増やしていくことが重要なポイントです。

SNSマーケティングの誤解 |その3

「SNSは無料で使えるが、無料で伸ばすには時間がかかる」

SNSの月間利用者数は、TikTokを除き、ほぼ頭打ちになっています。Instagramも伸び悩んでいますし、YouTubeもショート動画は少し伸びてきているものの、右肩上がりにはなっていません。月間利用者数が増えていない中で、フォロワー数を増やしたり、投稿のリーチを伸ばしたりしてアカウントを伸ばすには、無料で使えるとはいえ、かなりの時間がかかります。そのため、アカウント運用で売上げを上げることも難しいのです。

この誤解を解消するためには、広告の活用が有効です。アカウント運用はあくまでもブランディング目的の施策として行い、広告を活用して販促活動を行うべきです。また、インフルエンサーマーケティングも活用することが大切です。さらに、自分たちだけでは今のアルゴリズムに沿った運用は難しいので、プロに依頼することもおすすめです。

SNSマーケティングの誤解 |その4

「他社事例には意味がない」

SNSは流行り廃りが非常に速く、アルゴリズムも頻繁に変わります。流行った施策は、その時点で流行ったという認識がユーザーの中にできてしまいます。例えば、「競合のA社が〇〇施策キャンペーンを行って売上げが伸びたらしいから、うちもやりたい」という相談をよく受けますが、それを今実施してもすでに遅いのです。先に他社が実施して流行ったものを後で真似しても、ユーザーからは「寒い(痛い)」と思われてしまいます。他社の施策でうまくいった要素だけを抽出し、自社の商品や社内の体制を考慮した上で参考にすることは有効ですが、丸ごと鵜呑みにして実施するのはあまりおすすめできません。

SNSマーケティングの誤解 |その4の2

「時流/文化/リソース」

時流を読むこと、社内の文化やリソースを加味した上で、他社事例はあくまで参考程度にすることを念頭に置いて施策を行ってください。

SNSマーケティングの誤解 |その5

「手軽そうに見えて手軽じゃない」

SNSを運営している企業を見ると、定期的にたくさん投稿してうまくいっているように見えたり、「SNSってただ投稿しているだけでしょ」と一見手軽そうに思われがちですが、実際にはかなりの工数がかかります。

競合他社や自社の投稿を分析した上で企画を立て、場合によっては撮影を行い、コンテンツを編集するなど、多くの手間暇がかかっています。最近では画像だけでなく、ショート動画も増えており、これまで以上に工数が必要です。投稿するだけで終わるわけではなく、分析も欠かせません。効果を出すためには、手軽そうに見えても実際は非常に大変な作業が必要です。

SNSマーケティングの誤解 |その5の2

「定期的な更新が必要」「アカウント運用/インフルエンサーマーケティング/広告」

これらを横串で(横断的に)うまく連携させることが、効果を最大化するための重要なポイントです。

SNSマーケティングの誤解 |その6

「サイト集客には向いていない」

これは大きな落とし穴ですが、SNSはサイト集客には向いていません。広告を除き、アカウント運用やインフルエンサーマーケティングでは、ユーザーは暇なときにSNSを閲覧し、「この投稿、いいな」「気になるな」「保存しておこう」と思うことが多いです。しかし、それをわざわざ調べてサイトに飛ぶのは、結構な手間がかかります。

SNSのプラットフォームも、基本的にユーザーに自分のプラットフォーム外に離脱してほしくないため、X(旧Twitter)などではリンクが付くとインプレッションが大きく減少したり、Instagramでは投稿にリンクを付けられるのはストーリーズのみだったり、InstagramのThreads(スレッズ)でもリンクを付けるとインプレッションが落ちたりします。もう一度言いますが、基本的にSNSはサイト集客には向いていません。「SNSを使ってサイトへのセッションを増やしたい」という相談をよく受けますが、SNSでできることは、ブランドの認知度を上げたり、ブランドへの好意度を高めたり、次に選んでもらう確率を上げることです。

SNSマーケティングの誤解 |その6の2

「SNSはそもそも外部サイトへの誘導を嫌う」

SNSは基本的に外部サイトへの誘導を嫌います。しかし、SNS内での「指名検索」や「定性的な評価」を行うことは、非常に効果的です。

SNSマーケティングの誤解 |その6の3

「アカウント運用は受け皿」

アカウント運用は、ブランドを選んでもらう確率を高めるために行うものです。流入施策には、広告やインフルエンサーマーケティングを活用することによって、流入数の最大化が可能です。

SNSマーケティングの誤解 |その7

「従来のデジタルマーケティングとは違う」

SNSマーケティングは、従来のデジタルマーケティングとは異なります。従来のデジタルマーケティングでは、すべてを数値化して分析することができ、〇〇という施策の費用対効果を明確に測定することができました。しかし、SNSマーケティングではすべてを数値化することができません。例えば、SNSのアカウントで投稿した内容を見て「いいな」と思った方がその投稿を保存し、その保存した投稿を思い出して「そういえばあの商品が欲しかった」とGoogleで検索して購入するということがあります。これを従来のデジタルマーケティングに置き換えると、GA4(Google アナリティクス)で見たときに、〇〇のコンバージョンがGoogleから発生したため、SNSは評価されません。このように、SNSは定量的に全てを測定することができないのです。

SNSマーケティングの誤解 |その7の2

「数値ですべてを見ることができないため定性調査が必要」

数値ですべてを見ることができないため、定性調査が必要です。ただし、定性調査はあくまでひとつの指標に過ぎず、最終的にどの投稿によって、どれだけ売上げが上がったかを把握することはできません。ここは各社にとって悩ましい点ですが、デジタルマーケティングとは違うという点を理解しておきましょう。

まとめ

  1. フォロワーと売上げには相関関係は弱い
  2. やればインプレッションがつくわけではなく、エンゲージメントが起点となっている
  3. SNS運用は時間がかかるので、短縮したいならプロへの依頼がおすすめ
  4. 他社事例はあくまでも参考であり、自社のリソースを起点に施策を考える
  5. 始める前に体制構築を行い、定常的に運用できる体制を作る
  6. アカウント運用は選んでもらう確率を上げるためにある
  7. 数値ですべて見ることはできないため、顧客との対話が必要

ここまで、SNSマーケティングに関する誤解を7つお話ししてまいりましたが、SNSに関して何かお困りごとがありましたら、いつでもTaTapにご相談ください。

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