2025.06.20

ECモール企業に必要なインフルエンサーマーケ戦略 成果につながるのは“ギフティング”の活用

snsSNSマーケティングUGC・クチコミアカウント運用
Pointこの記事でわかること

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目次

ECモール企業が売上を伸ばしていくうえで、インフルエンサーマーケティング、特に「ギフティング施策」が非常に重要になってきています。今回は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Qoo10といった主要なモールで販売している企業に向けて、ギフティング施策に取り組むべき理由について、わかりやすく解説します。

ECモール インフルエンサーマーケ ギフティング|内部対策だけでは、売上に限界がある

売上を伸ばすには、まず「内部対策」が大切です。たとえば、商品ページの整備、検索対策(SEO)、レビューの管理など。これらはモール内での「基本のき」ですが、実は内部対策だけでは限界があります。

なぜなら、内部対策が効果を発揮するのは、「すでに検索してくれているユーザー」がいる場合だけだからです。つまり、検索する人がいなければ、どんなに商品ページを整えても見てもらえないのです。

実際に「内部対策はやり切りました」「でも売上が伸びません」という企業さんからのご相談も増えています。そこで必要になってくるのが、「外部対策」なんです。

ECモール インフルエンサーマーケ ギフティング|モールの競争激化…注目されるSNSの力

近年、特にD2Cのハードルが上がってきたことで、「まずはモールでしっかり売ろう」と考える企業が増えてきました。その結果、モール内広告やSEOの競争が激しくなり、以前のようにモール内だけで集客するのが難しくなっています。

そこで今、再注目されているのが「外部対策」。つまり、モールの外からユーザーを呼び込む動きです。その中でも特に注目されているのが「SNSの活用」です。

さらに、SNSを使った施策の中でも取り組みやすいのが「インフルエンサーマーケティング」。その中でも「ギフティング型」の施策が、導入ハードルの低さから注目されています。

ギフティングとは、商品を提供し、インフルエンサーに投稿してもらう手法のこと。今回は、ECモール企業がこのギフティング施策をやるべき理由を、大きく3つに分けてご紹介していきます。

なお、ブランドやサービスによってはギフティングとの相性が良くないケースもあります。そういった場合は、最初から有償でインフルエンサーに投稿を依頼する施策の方が効果的な場合もあるので、ご不安な方はぜひ弊社TaTapまでご相談ください。

ECモール インフルエンサーマーケ ギフティング|理由その1:ブランドや商品名で検索される機会が増える

まず1つ目の理由は、「指名検索を増やせる」ことです。

ECモールでは、ブランド名や商品名で直接検索されることがとても重要です。というのも、Amazonや楽天といったモールでは、類似商品が無数に並んでおり、その中から自社商品を見つけてもらうのは簡単ではありません。

最近ではOEM商品も増えていて、見た目が似たものも多くあります。その中で選ばれるためには、ユーザーに「この商品が欲しい」と思ってもらう必要があるのです。

内部対策ではなかなか「ブランド想起」を高めることができませんが、SNSを使ってインフルエンサーが紹介してくれることで、「あ、これ見たことある!」という記憶が残り、結果として商品名で検索されやすくなります。

たとえば、次にクレンジングを買おうと思った時。Amazonで「クレンジング」と検索して上位に出てきた商品を選ぶかもしれません。でも、SNSで「このクレンジング、○○さんが紹介してて良さそうだったな」と思い出せば、同じ価格帯でもその商品を選んでくれる可能性が高まります。

これは、価格比較されにくくなることにもつながります。結果として広告費の削減にもなり、効率的な販売促進ができるようになるのです。

ECモール インフルエンサーマーケ ギフティング|理由その2:広告では出せない「信頼感」が生まれる

2つ目の理由は、「信頼感の醸成」です。

モール内の商品説明や広告は、ユーザーも「売り込み」として受け取る傾向があります。しかし、インフルエンサーによるギフティング投稿は、第三者が自分の言葉で体験を語るレビュー形式になるため、広告臭がなく、スッと入ってきます。

特にコスメや食品、ライフスタイル系商材では、「自分ごと化」が非常に重要です。インフルエンサーが実際の生活の中で使ってみた感想を投稿してくれることで、ユーザーは「自分の生活にも取り入れてみたい」と思えるようになります。

こうした「リアルな声」は、広告ではなかなか出せない信頼性を持っており、購買の後押しに非常に効果的です。

信頼感が高まれば、購入率(CVR)も自然と上がっていく。これがギフティング施策をやるべき2つ目の理由です。

ECモール インフルエンサーマーケ ギフティング|理由その3:UGCが生まれる=口コミが広がる

そして3つ目の理由が、「UGC(ユーザー生成コンテンツ)が生まれる」ことです。

よほど知名度のあるブランドでない限り、ユーザーが自発的に投稿(口コミ)してくれることはほとんどありません。

たとえば、私自身も何かを買って「これは投稿しよう!」と思うのは、かなり印象に残った場合だけです。ファストファッションの店で服を買っても、いちいちSNSに投稿することはありません。でも、フレッドペリーのポロシャツのように、ちょっと特別感のあるブランドだと投稿したくなったりします。

このように自然発生のUGCはなかなか期待できないので、ギフティングによって「投稿のきっかけ」をつくることが必要なのです。

低コストで始められて、なおかつUGCも増やせる。この点も、ギフティング施策を導入すべき大きな理由です。

ECモール インフルエンサーマーケ ギフティング|「内部」と「外部」の両輪で初めて売上は伸びる

ここまででギフティング施策のメリットを3つお伝えしましたが、ここから大切なポイントをもうひとつ。

それは、「内部対策と外部対策の両方が必要」ということです。

内部対策とは、ECモール内での商品ページの整備です。タイトル、画像、レビュー、SEO、価格戦略など、いわゆる「売れる状態をつくる準備」。

これが整っていないと、せっかくSNSから流入があっても、ページを見た瞬間に離脱されてしまいます。売上につながらないんです。

だからこそ、「売れるページ=内部対策」を整えたうえで、「外部対策=SNSなどで流入を増やす施策」をかけ合わせる必要があるのです。これができると、売上は最大化されていきます。

今の時代、SNSを使わないのは「もったいない」

正直、今の時代にモール内SEOだけで勝つのはかなり難しくなっています。広告費をかけられる大手企業との競争になってしまうからです。

でも、SNSを活用すれば、ブランドの知名度がなくても、投稿内容次第でバズを起こせるチャンスがあります。

SNSで盛り上がれば、指名検索や認知度が上がっていき、商品ページがしっかり整っていればコンバージョンも高まり、やがてモール内SEOの順位も上がっていく―。

この「良い循環」に入っていくことが、今後のECモール企業の売上拡大には欠かせません。

特に中小企業やスタートアップのように「広告費をたくさんかけられない」企業こそ、このようにSNSを上手く活用した“両輪設計”がとても効果的です。

ECモール インフルエンサーマーケ ギフティング|迷ったら、プロに相談するのがおすすめ

ここまで、ECモール企業がギフティング施策をやるべき理由と、内部・外部の両方の対策を行うべき理由についてお伝えしてきました。

とはいえ、「実際にどうやって始めたらいいの?」「SNSのアカウント運用って何をすればいいの?」

そんなお悩みをお持ちの方も多いかと思います。TaTapでは、cギフティングやインフルエンサーマーケティングの設計から運用まで、すべてお任せいただけます。

まずはお気軽にご相談ください。皆さまからのお問い合わせを心よりお待ちしております。

このほかにも、役立つナレッジを多数ご用意しておりますので、ご興味がありましたらぜひご一読ください。
また、弊社代表・富田竜介の書籍『99%の経営者は知らない 中小企業のための正しいSNSマーケティング』(幻冬舎)もご好評をいただいております。あわせてご覧いただけますと幸いです。

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