2025.08.21

SNSで検索を創り出す!検索創出型マーケティングの極意

snsX(旧Twitter)instagramTikTokSNSマーケティングUGC・クチコミブランディング集客・PRアカウント運用
Pointこの記事でわかること

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目次

本日は検索創出型マーケティングとは何か、そしてSNS指名検索を自ら作り出す戦略についてお話をします。今日は今注目されている考え方である検索創出型マーケティングをテーマにお届けします。これは簡単に言うと、検索されるのを受け身で待つのではなく、こちらから検索させに行くという発想です。その中でSNSがどんな役割を果たせるのかを、企業のSNS担当者やマーケティング担当者の皆さまに向けて、すぐに実践しやすい形でお伝えします。

検索創出型マーケティング 指名検索|指名検索という考え方

指名検索は、いわばブランドの熱狂度を測るような指標になります。まずSNSマーケティングの指標としては、いいね数や保存数、エンゲージメント率など、SNSプラットフォーム内の数値が重視されがちです。実際にSNS支援会社でも、フォロワーを増やしますよ、リーチを広げますよ、といった話題が前面に出ることがよくあります。ただし、あくまでもSNSとは、マーケティングや顧客との接点の一つのチャネルにすぎません。ここを誤解しないことがとても大切です。

SNSの本当の力は、その先の検索を生み出すことにあります。この点に最近多くの企業が気づき始めていると感じます。たとえば、あるブランドがSNSで話題になった時に「○○って何」という形でブランド名を検索する人が一気に増えることがあります。これがいわゆる指名検索です。マーケティングファネルで言えば、認知、興味、検索、比較、購入という流れの中で、検索や購入を引き起こす超重要な接点が指名検索です。SNSは単なる告知ツールではありません。検索するきっかけを作るものです。ここに検索創出型マーケティングの本質があります。

検索創出型マーケティング 指名検索|今検索創出型マーケティングが重要と考える理由

では、なぜ今この検索創出型マーケティングが重要なのかという点です。2024年以降、検索の世界が大きく変わってきたことに理由があります。その理由の一つがGoogleのAI オーバービューです。これによりユーザーやお客様は、検索をしても比較サイトやECページを細かく見ることをせず、AIが一瞬でまとめた情報を見て、ほぼ即決するような形になりました。情報を集めてから比較し、ゆっくり検討するという手順が短縮され、短い時間で結論に至ることが増えています。

この状況では、自分のブランドがその要約の中に入っていなければ、そもそも比較の土俵に上がれません。そこで重要になるのがブランド名での検索、つまり指名検索です。ブランド名が検索クエリに含まれていれば、GoogleのAI オーバービューも、そのブランドの情報を要約に取り込む可能性が高くなります。だからこそ、どうやって検索してもらうかではなく、どうやって検索をさせるかに企業が本気で向き合う必要があります。この視点の転換が、これからの施策において大切です。

検索創出型マーケティング 指名検索|SNSが検索を作るためにできること

SNSでできることは何か。この問いに対する答えは明確で、話題を設計することです。ユーザーの気になるという気持ちを生み出し、消費の見せ方を少し気になる形に整えます。投稿の表現にほんの少し余白を残し、思わず調べたくなる空気をつくることがねらいです。たとえば、Xなどでマクドナルドがこれな〜んだという形でシルエット画像だけを添えて投稿するような表現があります。キャッチコピーにも調べたくなる余白を残し、検索を促す仕掛けをつくります。

次に、検索したくなる理由を作ることも大切です。よくインフルエンサーのレビューで、詳しくは公式の○○を検索してみてね、という文言が付いているものがあります。SNSの動画でも、最後に○○で検索という案内を音声とテロップで伝えることがあります。こうした案内があるだけで、指名検索の数は大きく増えます。小さな一言に見えても、行動を後押しする力は想像以上に強いものです。

検索創出型マーケティング 指名検索|UGC指名検索の関係

そして、UGCと指名検索の関係性についてです。ユーザーによる自然な投稿、いわゆるUGCが増えると、指名検索も相関的に上がっていくという事実がすでに分かっています。企業が用意した情報だけではなく、実際の利用者の言葉や使い心地がSNS上に増えることで、気になって検索する人が増えていきます。だからこそ、UGCを増やしていくことは有効です。自然な形で声を生み出すために、投稿しやすい空気を整え、感想を歓迎する姿勢を日頃から示すことが重要です。

検索創出型マーケティング 指名検索|バズだけに偏らないという考え方

企業の多くは、どうしてもバズらせることを真っ先に考えてしまいがちです。もちろん話題が広がること自体は良いことですが、SNSの役割はそれだけではありません。ここで強調したいのは、SNSの役割を検索行動を設計するものとして捉える考え方です。この視点は検索創出型マーケティングにおいて非常に重要です。大きなバズがなくても、日々の積み重ねから自然に指名検索が増えていく流れを整えることが、結果として強い基盤になります。

検索創出型マーケティング 指名検索|無形商材とリードの長さについて

無形商材など、リード期間が長いサービスの場合は、いかに指名検索を促すかが重要なポイントとなります。形が見えにくい商品や長期の検討が必要なサービスほど、何度も名前を思い出してもらうことが求められます。SNSを通じて繰り返し接点を持ち、興味から検索へ、そして比較や購入の段階へと自然に進む道筋をつくることが大切です。急がずに、しかし着実に、名前を覚えてもらう工夫を続けます。

検索創出型マーケティング 指名検索|成功へ向けたSNSの設計「三つのポイント」

ここからは、成功するためのSNS設計ポイントを三つご紹介します。流れはそのままに、内容をていねいに補います。

一つ目は露出です。ブランド名を繰り返し話すことです。プロフィールや投稿、文章、ハッシュタグ、キャプションには必ずブランド名を入れます。ユーザーに記憶してもらうためには、一貫した印象を設計することが大切です。アイコンやデザイン、言い回しなどに統一感を持たせ、どの投稿から触れても同じ空気を感じてもらえるように整えます。呼び名の表記もぶれないようにし、読みやすさにも気を配ります。

二つ目は表現の統一です。すでに触れたように、一貫した印象を保つことが指名検索の基盤になります。色や写真の雰囲気、文章のテンポなど、細かな部分に共通のルールを持たせます。新しい投稿であっても、ブランドの考えや姿勢が伝わるように、日頃から揺るぎない文体を育てていきます。細部の統一は、ユーザーの記憶に残る確率を上げる働きを持っています。

三つ目は案内の明確化です。最後に、詳しくは○○で検索してみてね、という言葉をきちんと伝えることが重要です。思い出した時にすぐ調べられるように、投稿の締めくくりで案内を入れます。動画であれば終盤の数秒に、テキストであれば文末に、さりげなくそれでいて確かに届く形で盛り込みます。迷いなく行動できるように、小さな一言を丁寧に置いておきます。

検索創出型マーケティング 指名検索|まとめ

今回は検索創出型マーケティングとSNSの関係についてお話をしました。今までは検索されるためにSEO対策をするのが当たり前でしたが、これからは検索されるようにSNSで興味を起こすことが成果につながっていく時代です。検索を作ることのできるSNS担当者は、これからの時代において確かな力を発揮します。やさしい取り組みの積み重ねが指名検索という行動を生み、やがて大きな成果へとつながっていきます。流れを受け身で待たず、自ら流れをつくる。その第一歩として、本記事の内容を今日から一つずつ実践してみてください。

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