【最新】Instagram アルゴリズム変更 選ばれるアカウントが求められる時代へ
- Instagramがリールのおすすめをユーザー自身で調整できる仕組みを導入
- アルゴリズムは残しつつ一部をユーザーに委ねる設計へ転換
- 興味のないジャンルを減らせることでSNS疲れへの対応を強化
- 一瞬のバズやトレンド依存の運用は効果が弱まりやすくなる
- 発信ジャンルが曖昧なアカウントは選ばれにくくなる
- 量より質を重視した選ばれるアカウント作りが重要になる
読了目安:約分
近年、InstagramをはじめとしたSNSは、私たちが情報に触れる方法そのものを大きく変えてきました。ニュースや流行、商品や価値観に至るまで、かつてはテレビや雑誌、検索エンジンを通じて得ていた情報が、今ではSNS上の投稿や動画を通して自然と目に入ってくる時代になっています。
なかでも今回のInstagramのアップデートは、単なる新機能の追加や操作性の改善といった表層的な変化ではありません。SNSとユーザーの関係性そのものが、次の段階へ移行し始めていることを示す重要な転換点だと捉えることができます。
これまでのSNSは、アルゴリズムがユーザーの行動を分析し、「あなたはこれが好きだろう」と判断した情報を一方的に届ける仕組みが中心でした。ユーザーは便利さを享受する一方で、どんな情報が流れてくるのかを自分で選んでいる感覚を持ちにくい状態でもありました。
今回の変更は、そうした構造に対して、Instagramが一つの答えを提示したものだといえます。それが、アルゴリズムを完全に任せきりにするのではなく、ユーザー自身が意思を示せる余地を用意するという考え方です。
そこで本記事では、Instagramがなぜユーザーにアルゴリズムを「選ばせる」方向へ舵を切ったのか、その背景にある意図や、SNS全体の流れを整理しながら解説していきます。
Instagramで起きた本質的なアップデートとは|Instagram アルゴリズム変更 最新

直近、Instagramでは本質的ともいえるアップデートが行われました。
今回注目すべきなのは、見た目が大きく変わった機能や、新しい派手な仕組みではありません。むしろ、これまで当たり前のように受け入れられてきた「おすすめのされ方」そのものに、静かな修正が加えられた点にあります。
それは、 「あなたへのおすすめは、あなた自身である程度調整できます」 という新しい考え方を、まず英語圏ユーザーを対象に導入したことです。
これまでInstagramでは、どの投稿が表示されるのか、どのジャンルが多く流れてくるのかといった判断を、ほぼすべてアルゴリズム側が担っていました。
ユーザーは、表示された投稿に対して ・見る ・スキップする ・いいねを押す といった反応を返すだけで、その結果をもとにアルゴリズムが学習し、次のおすすめが決まっていく仕組みでした。
つまり、ユーザーは「選んでいるようで、実際には選ばされている」状態に近かったともいえます。
しかし今回の変更により、ユーザー自身が ・どのジャンルに興味があるのか ・どのジャンルはあまり見たくないのか を、より明確に意思表示できる仕組みが導入されました。
これは、日々の行動データから好みを推測するだけでなく、ユーザーの明示的な選択をアルゴリズム設計に組み込もうとしているという点で、これまでとは性質の異なるアップデートです。
表面的には小さな変更に見えるかもしれませんが、 「おすすめは完全に機械が決めるもの」という前提が、少しずつ崩れ始めていることを意味しています。
この変化は、SNSの設計思想そのものが、次の段階へ進み始めているサインだと捉えることができます。
リールのおすすめをユーザーが調整できる意味|Instagram アルゴリズム変更 最新

今回の変更が適用されたのは、Instagramの「リール」、つまり縦型のショート動画です。
リールは、現在のInstagramにおいて最も接触時間が長く、ユーザーの体験を大きく左右する機能です。そのため、ここにどのような考え方を反映させるかは、Instagram全体の方向性を示すものだといえます。
これまでは、どのような動画が流れてくるかをユーザーが直接コントロールすることはできませんでした。
ユーザーは表示された動画を受け取り、気に入れば見続け、そうでなければ次へ送るという行動を繰り返すだけで、その結果をもとにアルゴリズムが判断を重ねていく仕組みでした。
しかし今後は、興味のあるジャンルを増やし、見たくないジャンルを減らすという形で、ユーザー自身がリールの表示傾向を調整できるようになります。
これは、単に操作項目が増えたという話ではありません。
「Instagramがあなたの好みを推測する世界」から、 「ユーザーが自分の好みを明確に伝える世界」へと、SNS体験の主導権が少しずつ移行し始めたことを意味します。
これまでのリールは、偶然性や発見を重視する設計でした。その一方で、意図しないジャンルや刺激の強い内容が流れ続けてしまうという側面も持っていました。
今回の変更は、そうした偶然性を完全に否定するのではなく、一定の選択権をユーザーに戻すというバランス調整だと考えることができます。
リールという影響力の大きい機能で、この考え方が採用されたこと自体が、Instagramの姿勢の変化を象徴しているといえるでしょう。
他SNSにも共通する「選べる」流れ|Instagram アルゴリズム変更 最新

この動きは、Instagramだけに限った特別なものではありません。
SNS全体を俯瞰してみると、同様の考え方が、すでに複数のプラットフォームで採用され始めていることが分かります。
たとえばX(旧Twitter)では、投稿の右上メニューなどから「この投稿には興味がない」といったアクションを取ることで、似た傾向の投稿が表示されにくくなる仕組みが用意されています。
これは、単なるフィード整理機能ではなく、ユーザーの意思をアルゴリズムに反映させるための導線として設計されています。
従来のSNSは、 「多くの人に反応されているものを、より多くの人に見せる」 という考え方を中心に成り立ってきました。
しかしその一方で、個々のユーザーにとっては必ずしも関心の高くない情報まで、大量に流れ込んでくるという課題も抱えていました。
こうした状況を受けて、SNS全体が、 「アルゴリズムに任せきり」から「自分で選ぶ」方向へ 少しずつ舵を切り始めていると考えられます。
ただし、ここで重要なのは、アルゴリズムがなくなったわけではないという点です。
あくまで主導権の一部をユーザーに渡しているだけであり、投稿の評価や拡散の判断そのものは、今後もアルゴリズムが担い続けます。
この「完全に任せるわけでもなく、完全に手放すわけでもない」という設計思想こそが、現在のSNSに共通する大きな流れだといえるでしょう。
アルゴリズムは今後も存在し続ける|Instagram アルゴリズム変更 最新

今回の変更によって、「アルゴリズムの時代は終わった」と感じる人もいるかもしれません。しかし実際には、アルゴリズムそのものがなくなったわけではありません。
Instagramは今後も、AIによるおすすめ表示を中心とした仕組みを維持していく方針を明確にしています。
具体的には、 ・投稿への反応 ・滞在時間 ・視聴完了率 といった指標をもとに、「どの投稿が価値あるものなのか」を判断し、表示順や露出量を決めていく流れは変わりません。
つまり、「よく見られる投稿が、より多くの人に届く」という大枠の構造は、これまでと同じです。
ただし、今回のアップデートで変わったのは、その判断をすべてInstagram側が一方的に行うのではなくなった、という点です。
ユーザーが 「これは見たい」 「これはもう見なくていい」 という意思を示せる余地を残すことで、アルゴリズム任せによる疲労感を軽減しようとしています。
言い換えるなら、 アルゴリズムを信用させる構造から、選択肢を用意する構造へ と、設計思想が少し変化したと捉えることができます。
背景にあるユーザーのストレス|Instagram アルゴリズム変更 最新

このアップデートの背景には、ユーザー側に蓄積してきたストレスがあります。
興味のない動画が次々と流れてくること。 刺激の強いコンテンツに、無意識のうちに触れ続けてしまうこと。 気づいたときには、想像以上に時間が経過していること。
こうした体験は、多くのユーザーが共通して感じてきたものであり、とくに海外ではその声が顕在化していました。
SNSは本来、情報収集や娯楽として便利な存在であるはずです。しかし、 「自分で選んでいる感覚がない」状態が続くことで、その便利さが次第にストレスへと変わっていきました。
Instagramは、この違和感に対して、 「おすすめは続けるが、すべてを委ねなくてもいい」 という中間的な答えを提示したといえます。
完全にユーザー任せにするのでもなく、完全にアルゴリズム任せにするのでもない。そのバランスを取ろうとした結果が、今回の調整機能につながっています。
企業・発信者に起きる大きな変化|Instagram アルゴリズム変更 最新

この変更は、見る側だけでなく、企業や個人の発信者にも大きな影響を与えます。
まず一つ目の変化として挙げられるのが、 一瞬のバズに頼った運用が通用しにくくなる という点です。
ユーザーがジャンル単位で「見る・見ない」を判断できる以上、一時的に話題になった投稿や、短期的に注目を集めただけのコンテンツは、簡単に除外される可能性があります。
これまでは、 ・伸びている投稿を参考にする ・流行している音源を使う といった手法でも、一定の数字を作ることができました。
しかし今後は、そのジャンル自体が「もう十分」と判断されてしまえば、どれだけ完成度の高い投稿であっても、表示されにくくなる場面が増えていきます。
その結果、単発の話題性よりも、 継続的に価値を提供できるかどうか が、より厳しく問われるようになります。
もう一つの大きな変化は、 ジャンルが曖昧なアカウントが不利になるという点です。
ユーザーがジャンルを意識し始めるということは、Instagram側もジャンル分けをより明確にしているということになります。
美容、経営、日常ネタなど、さまざまな内容を発信しているアカウントは、 「結局、このアカウントは何を伝えたいのか」 が分かりにくくなります。
その結果、アルゴリズムにも選ばれにくくなってしまいます。
フォローの意味が重くなる時代へ|Instagram アルゴリズム変更 最新

こうした変化により、フォローの意味そのものが変わりつつあります。
おすすめで流れてきたから見る、という行動よりも、 「自分で選んだジャンルだから見る」 「考え方や価値観が好きだからフォローする」 という行動が、少しずつ増えていきます。
フォローは、単なる利便性ではなく、意思表示としての重みを持つようになっていくでしょう。
日本ではどれくらい使われるのか|Instagram アルゴリズム変更 最新

では、日本でこの機能が本格的に導入された場合、どれくらいのユーザーが積極的に活用するのでしょうか。
結論から言えば、設定を細かく調整するユーザーは、決して多数派にはならないと考えられます。日本のSNS利用においては、表示されているものをそのまま受け取る使い方が一般的であり、細かな設定を自ら探しに行く行動は、全体としては限定的だからです。
ただし、それは「影響が小さい」という意味ではありません。実際には、こうした設定を積極的に触る層は、情報感度が高く、SNSの使い方にも明確な意図を持っているユーザーである場合が多いといえます。
そのため、人数としては少数であっても、アルゴリズムに与える影響や、全体の表示傾向に及ぼす変化は無視できません。
さらに、Instagram側にとっては、この機能を通じて、ユーザーがどのジャンルを好み、どのジャンルを避けているのかを、より直接的に把握できるようになります。
つまり、表向きには「ユーザーのための調整機能」でありながら、裏側では ジャンルごとの支持傾向を可視化する仕組み としても機能していると捉えることができます。
日本では目立った変化が起きにくいように見えても、水面下では確実にデータが蓄積され、今後のアルゴリズム設計やおすすめ表示に反映されていくことになるでしょう。
雑に見せる時代から、選ばれる時代へ|Instagram アルゴリズム変更 最新

ここまでの流れを整理すると、SNS運用における前提そのものが、大きく変わり始めていることが分かります。
これまでは、 ・とにかく露出を増やす ・一時的に数字を伸ばす といった考え方が、一定の成果を生んできました。
しかし、ユーザーがジャンルを意識し、自分の意思で「見る・見ない」を選択できるようになると、単に目に触れる回数を増やすだけでは、評価されにくくなっていきます。
これから求められるのは、 「このジャンルならこのアカウント」 と認識される存在になることです。
雑に多く見せる運用から、 きちんと理解され、意図を持って選ばれる運用へ。 SNSの重心は、確実にその方向へ移動しています。
そのため、1つひとつのコンテンツについても、 「とりあえず出す」のではなく、 「誰に、何を届けたいのか」 を明確にしたうえで設計する必要があります。
今回のアップデートは、その姿勢を後押しするものであり、運用の質そのものを見直すきっかけになるといえるでしょう。
まとめ|Instagram アルゴリズム変更 最新

今回のInstagramのアップデートは、単なる機能追加ではなく、SNSとユーザーの関係性が次の段階へ進み始めたことを示しています。
アルゴリズムを否定するのではなく、 すべてを任せきりにしない選択肢をユーザーに渡した という点に、この変更の本質があります。
ユーザーは、自分が何を見たいのか、どんな情報に触れたいのかを、これまで以上に意識するようになります。その結果、発信者側も、 「どのジャンルで、どんな価値を提供しているのか」 を、より明確に示すことが求められます。
インプレッションや一時的な話題性だけを追いかける運用から、 理解され、選ばれ、継続的に見てもらえるアカウント作りへ。
今回の変化を正しく捉え、自分たちの発信やコンテンツ設計を見直していくことが、これからのSNS活用において重要なポイントになっていくでしょう。
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