2024.07.26

SNS活用でSEO最大化を狙え!組み合わせて集客を最大化する方法

snsX(旧Twitter)instagramLINEYouTubeTikTokSNSマーケティングトレンド集客・PRアカウント運用
Pointこの記事でわかること

読了目安:約

目次

今回はCOUNTERの宮田さんをゲストにお招きして、SEO×SNSについてディスカッションします。

富田:では、宮田さんの自己紹介からお願いします。

宮田:こんにちは、宮田です。私はCOUNTER株式会社でSEOの支援やウェブサイトの制作、それに関連するマーケティングツールの開発をしています。よろしくお願いします。

富田:宮田さんは経歴としてのスタートはエンジニアなんですね。

宮田:元々、大学で統計やデータサイエンスと呼ばれている分析をよくやる学部に在籍していました。当時のコンサルティングファームがITファームだったこともあり、データを扱う部門でデータ管理をミドルウェアのエンジニアとして業務を行っていたんです。その後、SEO関連の株式会社CINKでアナリストを経験しています。

富田:”データ系に強い”という印象ですね。実績や得意領域でいうと、どういったところでしょうか?

宮田:データベースSEOと呼ばれる領域が本来の得意領域です。その領域でSEOのアナリストとして数多くの仕事を経験しましたが、株式会社ニュートラルワークスで外部SEOというサービスを作ったという実績があったために、業界では外部リンクの人という見方をされていました。
そこで、データベースSEOや外部SEO、メディアビジネスの立ち上げやグロースが得意になりました。

富田:では、SEO関連で何か困りごとがあれば、とりあえず何でも相談して大丈夫ですね。

宮田:はい、なんでも。

富田:では、外部SEOについてですが、直近ではX(旧Twitter)に宮田さんご自身もかなり注力していらっしゃるのではないかと思います。
その中で、今回のテーマディスカッションとして「SEOに対してSNSはどう活用できるのか」という点について、特にBtoB企業がSEOだけではなかなか成果を上げにくく、集客が難しくなってきているという課題があります。その辺りがどのように影響するのかについて、お話しさせていただければと思います。

SEO×SNS

SNSがSEOにもたらす影響

富田:さっそく、1つ目。SNSは数々ありますが、SEOに対してSNSの影響力はどの程度あるのか。また、影響するより重要なことがあれば教えてください。

宮田:SEO×SNSに関しては、SEOの外部対策の領域になりますが、『サイテーション獲得にSNSが活きる』と言えます。サイテーションとは、TaTapで例えるなら、富田さんのお名前がウェブで様々な記事に書かれていた場合、それが引用されていると見られてSEO上で有利に働くということがまず一点です。

さらに、ページの多様性『コンテンツのリッチ化』です。つまり、SEO向けの記事コンテンツを作成し、そのコンテンツ中にYouTubeであれば動画リンクを入れることにより、コンテンツ自信をリッチ化してユーザビリティーを向上するというものです。

『サイテーション獲得にSNSが活きる』『コンテンツのリッチ化』この2つの観点で効果があります。
この観点についてはなかなか語られることは少ないのですが、やり込むと効果を創出できる可能性が高いので、意識して取り組むべきだと考えています。

BtoBの企業のSNS運用

フォロワーは多い方がいい

富田:特にBtoBの企業では、担当者はもちろん経営者自身もSNSをコミットした方がいいでしようか?

宮田:おっしゃる通りです。例えば、XとかLinkedIn、Facebook、YouTube、どのSNSでも構いませんが、ある程度フォロワーがいる方が有利です。そういった意味では経営者が出るのもアリだと思います。
また、大規模な支援会社の中でフロントに立っているリードの方。よくウェビナーをなさってる方などは、SNSととても相性が良いので進んでやるべきです。

やるべきSNS

LinkedInとGoogleの相関関係

富田:特にBtoBの企業がやるべきSNSは何でしょうか?

宮田:領域にもよりますが、一般的にコスパがいいのはXです。ただ、BtoB企業であればLinkedInもやっていただくと効果が出やすいです。
Microsoftが運営しているBingというブラウザがありますが、LinkedInも同じくMicrosoftの運営会社です。アメリカでは、LinkedInで登録したユーザー情報がBingでシグナルとして働いていると言われています。実は、Bingだけではなく、GoogleでもLinkedInで目立った人が評価されると言われていて、これは日本でも大いに相関がある領域です。

富田:では、特にリードとしてウェビナーをしている経営者の方はLinkedInを積極的に活用すべきですか?

宮田:LinkedInを活用した方がいいですね。

LinkedInの生かし方

フォロワー数よりリーチ数を重視

富田:LinkedInはどのように活用したらいいんでしょうか?

宮田:LinkedInとXの考え方は似ていますが、基本的にはフォロワー数よりもインプレッションやリーチが重要視されます。LinkedInはXよりもインフルエンサーのプロフィールの評価ウェイトが高いです。
一方、XはLinkedInほどプロフィールの評価ウェイトが高くないものの、拡散しやすいという特徴があります。この拡散力によってページ数が一気に増え、結果的にGoogleに認知されやすくなります。
LinkedInでも同様に、リーチが伸びる投稿を増やすことで効果を高めることが重要であり、インプレッションやリーチが伸びるような運用をすることが基本となります。

YouTube活用方法

テキストよりも動画の方が評価が高い

富田:続いて、2つ目です。そもそもYouTubeはGoogleの運営するサービスなので、YouTubeをSEO記事と掛け合わせると伸びやすいのではないかとよく言われています。
本当にYouTube優遇はあるのか、その場合にBtoB企業はYouTubeをどう活用すべきかを教えてください。

宮田:結論として、YouTube優遇はあります。先ほどのLinkedInについての話はサイテーションの話でした。YouTubeとGoogleの関係はページのリッチ化(多様性)の観点で非常に重要です。
直近1年で多くのBtoB企業がYouTubeを活用し始めています
例えば、Googleで検索すると10個の検索結果が表示されるほか、上位の検索タブで動画を選択して視聴することができます。
また、検索結果の中に動画のスニペット(小さなビデオ付きの情報)が表示されることもあります。これは、検索ユーザーがテキストだけでなく動画も視聴するようになってきたためです。
この1年間で特定のBtoBキーワード領域でも動画視聴の市場が形成され、テキストコンテンツよりも動画の方が評価されるキーワードが増えています。

宮田:皆さんも見たことがあると思いますが、BtoB企業のオウンドメディアには動画が差し込まれていることがあります。多くの人に視聴され、エンゲージメントが高い動画を埋め込むことで、記事自体の評価を上げる手法です。
実際に、Googleも動画が埋め込まれている記事を高く評価する仕組みになっているため、この手法は効果的です。

コンテンツのリッチ化

サイテーションとユーザビリティ

富田:逆に、YouTubeも埋め込むし、LinkedInも埋め込むし、Xも自分のポストを埋め込むみたいな、めちゃくちゃリッチにしたら、コンテンツの評価はどうなりますか?

宮田:評価されると思いますし、サイテーションにも効果があります。例えば、富田さんが監修者として関わっているコンテンツは、SNS業界で富田さんの名前が権威として認識されているため、そのページ自体の権威性が高まります。

さらに、YouTubeの動画を埋め込むことでコンテンツがリッチになり、ユーザビリティも向上します。このように、2つの観点から評価を上げることができるため、非常に効果的です。
補足ですが、最近では生成AIを用いて権威性のない会社が大量に記事を作成するケースが増えています。そのため、監修者が強く、動画も含まれているコンテンツは他との差別化が図れ、競合サイトよりも強力になると確実に言えます。

SEOとSNSの掛け合わせステップ

実例『影響力に頼らない』

富田:では、3つ目です。SEOとSNSとの掛け合わせについて、宮田さんの話せる範囲で事例と合わせてステップを教えてください。

宮田:SNSを運用していてSEOを強化したいという方の課題について。依頼される方は知名度が高く、フォロワーが2~3万人いることが多いです。このような方が何かをつぶやくと、それが問い合わせなどのリードにつながることがありますが、このマーケティングの状態は健全ではありません。
そうした属人的な状態を改善し、オウンドメディアを作って自分の影響力に頼らないマーケティングを行いたいという依頼を以前受けました。このような依頼は多く、その際にはオウンドメディアを作り、まずSEOを強化し、その上で依頼者が使用しているSNSのコンテンツを活用しながらPDCAサイクルを回すことが一般的です。

その際に重要なのは、SNSをサブとして活用し、オウンドメディアをしっかりと構築することです。オウンドメディアを作る際には、外部対策によってドメインパワーを引き上げ、質の高いコンテンツを作成し、競合と同じレベルまでサイトのドメイン力とコンテンツ力を伸ばすことが必要です。もし競合が非常に強い場合には、投資を控えた方が良いです。
しかし、ある程度勝てる見込みがある場合は、ここまで伸ばしてからSNSを使ってプラスアルファで強化するという戦略を取っています。

私たちは、オウンドメディア強化のために1年かけてドメインパワーを伸ばします。その上で、1年かけて100記事のコンテンツを作成し、幅広い面をカバーします。
さらに、サイテーションの活用や、過去に投稿したXの内容動画コンテンツを記事に組み込んで質を高めます。これにより、他社よりも成長スピードが速くなります。

フォロワーの少ない企業の戦い方

サジェストの影響力

富田:では、フォロワーがいない企業の場合には、どうしたらいいでしょうか?

宮田:例えば、自分の専門分野で検索サジェストに表示されるかどうかを確認することが重要です。多くのSEO会社がBtoBメディアに「監修者〇〇さん」と掲載していますが、それを見て「誰?」と思うことがよくあります。
では、どの程度の数値があれば、そのメディアに出す価値があるのでしょうか。SEOの基準では、検索ボリュームが最低でも10あることが前提です。

例えば、何かを検索したときにサジェストが多く表示されることがあります。サジェストは月間検索ボリュームが5以上10未満を対象とし、10程度あれば表示されます。これに名前が表示されるように情報発信を頑張る必要があります。ここまで達成できれば、その名前をコンテンツに組み込んで監修者として掲載する価値が生まれます。

富田:SEOの効果はすぐには現れないため、半年程度かけてじっくりと伸ばしていく必要があります。併せて記事を量産し、1,000フォロワーを目指すことで、かなり効果的だと思います。

生成AIをうまく活用する方法

自動ライティングの落とし穴

富田:話が少し逸れますが、気になることがあります。宮田さんは最近Xでも生成AIについてよくお話しされていますが、業務提携を発表なさった背景もあるかと思いますが、生成AIについて詳しく聞かせてください。

宮田:SEO業界で話題になっているのは、生成AIを活用したライティングサービスが増加していることです。1つの記事が非常に速いスピードで作成できてしまいます。Googleはテーマ性を高めるとその順位が上がると言われており、ビッグワードなども短時間で取得できるようになります。そのような世界が実現する可能性があるとされています。

しかし、重要なことは、生成AIを使う際には、SEOのアルゴリズムを理解していない企業が取り組むと、サイトの評価が逆に下がってしまうリスクもあるということです。

弊社では、SEOのアルゴリズムをしっかりと理解している私自身が、ツールだけを使うのではなく、ハンズオンでSEOを支援し、SEOライティングのサポートも行うサービスを提供しています。もし、生成AIやSEOをこれから強化したい方、SNSから脱却してSEOに取り組みたい方がいらっしゃれば、短期間で成果を出せるサービスをご用意していますので、ぜひお声がけください。

富田:では、記事が簡単に量産できるからといって、それまで10記事だったものを急に50記事書こうとすると、逆にサイトやテーマの評価が下がる可能性があるということですか?

宮田:はい、危険です。Googleは非常に賢く、新しいドメインで運営を始めてから2ヶ月しか経っていないのに1,000記事もあるとおかしいと判断します。Googleは、最初のサイト評価のロジックに生成AIを使用しているかどうかを組み込んでいるため、生成AIを使っていても質の高いコンテンツを提供することがSEO業者として非常に重要です。この点をしっかりと実践している会社はあまり多くありません。

弊社では、自社でも生成AIを活用しており、その知見を基にコンサルティングを行っています。

富田:今回は、SEO×SNSについての様々なお話をさせていただきました。ありがとうございました。

宮田:ありがとうございました。

プロフィール

富田竜介:株式会社TaTap代表
企業様向けSNSアカウント運用代行/コンサルティング/社内化支援/社内研修承ります。

著書:「99%の経営者は知らない中小企業のための正しい SNSマーケティング

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