2024.07.24

企業やブランドはSNSでショート動画をどのように活用すればいいのか?

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Pointこの記事でわかること

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目次

今回は、企業やブランドがSNSでショート動画を活用する方法についてお話しします。ショート動画は今や多くの企業が注目しているツールであり、『アカウントを伸ばしたい』『認知を広げたい』『売上を伸ばしたい』など様々な目的があります。しかし、具体的にどのようにショート動画を活用すれば良いのか、その方法について詳しく見ていきましょう。

ショート動画の均一化と差別化の重要性

現在、ショート動画の均一化が進行しており、その結果として再生回数を伸ばすことが以前より難しくなっています。特に各SNSプラットフォームのアルゴリズムが非常に似通ってきているため、どのプラットフォームでも同じような傾向が見られます。このため、動画が埋もれてしまいがちです。
また、インフルエンサーの定義も変化しており、今では、優れたコンテンツを作成できる人が再生回数を伸ばし、多くの人にリーチできるようになってきました。
リーチを取ることは、より多くの人々に影響を与えることを意味します。これにより、『フォロワー数が多い=インフルエンサー』という従来の概念が崩れつつあります

このような状況下で、ショート動画が均一化している中でどのようにして差別化を図るかが非常に重要です。どれも似通った内容の動画が並ぶ中で、どうやってオリジナリティを出せばよいのでしょうか?

差別化の具体的な方法

動画の内容を差別化するためには、独自性を追求する必要があります。例えば、同じ『私のモーニングルーティン』という内容の動画であっても、使用する音楽、編集のスタイル、テキストのフォント、画面のレイアウトなど、細部にわたって工夫を凝らすことが重要です。
また、特定のキャラクターやマスコットを使用することでブランドの個性を強調することも効果的です。これにより、視聴者に強い印象を与え、他のコンテンツと差別化することができます。

オリジナリティを出すための要素

そして、オリジナリティを追求する際に最も効果的な要素の一つは『声』です。声は非常にパーソナルなものであり、他の誰とも同じではありません。視聴者は声を通じてコンテンツ提供者を識別しやすくなるため、アテレコを活用することで独自性を強化できます。
また、アテレコを使用することで、視覚だけでなく聴覚にも訴えるコンテンツを作成することが可能となり、視聴者の記憶に残りやすくなります。

若い世代と企業投稿の関係

ジャンルにもよりますが、企業がコンテンツを発信してリーチを伸ばすことが、果たしてプラスになるのかについて考える必要があります。多くの企業はアカウント運用でリーチを伸ばし、売上げの増加や人材採用に直接結びつけようとします。しかし、SNSはあくまでマーケティングの一環に過ぎません。その中でリーチを最大化する方法こそが重要です。

特に若い世代は、企業の投稿だけで『購買』や『態度変容』をすることは少ないです。知らない企業を知り、知っている企業に興味を持つことはありますが、そこから『比較・検討』や『購買』に進むには第三者の声が重要です。

第三者の声の重要性

第三者の声で重要なのはフォロワーの多い有名人ではなく、自分ごと化できる『訴求』が含まれているかどうかです。自身の生活に役立つものや、自分の生活を豊かにするものを第三者の声から発見できたときに初めて、『態度変容』や『比較・検討』、そして『購買』に進みます。

このような消費行動において、企業がリーチを取るために自社投稿をする意味について考える必要があります。例えば、ショート動画10本で〇万円というような内容で支援を行うことが多いですが、戦略なしに1本が偶然バズって100万回再生されたとしても意味がありません。

高品質なショート動画の重要性

具体的に言うと、1本数万円程度のショート動画は、その品質が均一化されているため、目立ちにくいという現状があります。そのため、低品質な動画を多数作成するよりも、その予算を集中して高品質な動画を1本制作する方が、SNS上で話題を呼びやすくなります。高品質な動画は視聴者の関心を引き、その結果、拡散されやすくなります。拡散されることで多くのリーチを獲得し、結果的に企業やブランドの認知度向上に繋がる可能性があります。

さらに、XやInstagramのアカウントの上部に高品質なショート動画をピンで固定することで、その動画を訪れた人々に見てもらいやすくなります。これにより、「この会社はすごい!」という印象を持たせることができ、効果的なブランディングを実現することが可能です。高品質な動画を戦略的に配置することで、視聴者に強い印象を与え、ブランドの魅力を効果的に伝えることができるのです。

質の高い動画は、視聴者の心に残りやすく、ブランドの信頼性を高める手段としても非常に有効です。SNSを通じて高いリーチを獲得し、ブランドの認知度を向上させるためには、このような戦略的なアプローチが求められます。

人気クリエイターとの共創による効果

多くのリーチを獲得するためには、第三者の声を積極的に活用することが非常に重要です。特に、高品質なショート動画を制作することで、「この会社なら私も協力してみたい」と人気クリエイターに感じさせることができます。こうした人気クリエイターとの『共創(コラボレーション)』によって制作されたショート動画は、その影響力と信頼性を利用し、売上増加に直結しやすくなります

企業やブランドがSNSを通じてショート動画を効果的に活用するためには、戦略的なアプローチが不可欠です。単に多くの動画を投稿するだけでは不十分で、高品質なコンテンツを継続的に作成し、第三者の声を積極的に取り入れることで、より多くのリーチを獲得できます。このようにしてリーチが拡大することが、最終的には売上増加やブランド認知の向上に繋がるのです。したがって、SNSを効果的に活用するためには、これらのポイントを考慮した戦略が必要です。

具体的には、第三者の声を取り入れることで、視聴者やフォロワーに対する信頼感を高めることができます。特に、高品質なショート動画を制作することで、視聴者に「この会社は信頼できる」と感じてもらえます。人気クリエイターとのコラボレーションを通じて制作された動画は、そのクリエイターのファン層にもリーチし、新しい顧客層を開拓するチャンスが増えます。

さらに、企業やブランドがSNSを通じてショート動画を効果的に活用するためには、一貫性のある高品質なコンテンツの提供が重要です。視聴者に価値を提供し続けることでリーチを拡大し、その結果、売上増加やブランド認知の向上に繋がります。SNSを活用したマーケティング戦略では、これらの重要なポイントを踏まえた上で行動することが求められます。

プロフィール

富田竜介:株式会社TaTap代表
企業様向けSNSアカウント運用代行/コンサルティング/社内化支援/社内研修承ります。

著書:「99%の経営者は知らない中小企業のための正しい SNSマーケティング

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