2024.03.05

「ググる」「タグる」はもう古い? Instagramで「タブる」が検索の主流に

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Pointこの記事でわかること

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目次

最近よく耳にすることが多くなった「タグる」という言葉をご存じでしょうか。

これまでのインターネット検索といえば、Googleなどの検索エンジンを使用し、大量な情報の中から自身の欲しい情報を見つけ出す「ググる」という形が主流でした。しかし最近ではSNS上で#(ハッシュタグ)を用いて検索し、飲食店やファッション、美容など多岐にわたるジャンルの情報を「タグる」ことで得る時代へと変化してきています。

この記事では「ググる」と「タグる」の違いや、Instagramで人気の機能「発見タブ」について解説していきますので、最後までぜひご覧ください。

「ググる」時代のインターネットと消費行動

「ググる」とは、主にGoogleなどの検索エンジンで情報を検索する方法です。例えば、池袋でランチを食べたい、と思った際には、検索窓に「池袋 ランチ」「池袋 昼食 イタリアン」など、希望のエリア名や食べたい食事の名称、種類などを入力して検索するものです。

当初は、Googleを使用して検索をすることを「ググる」と言われていました。その背景には、Yahoo!やBingなど他の検索エンジンも存在する中、世界中で使われている最大手の検索エンジンであり、日本でのシェアは約74%ほどあるといわれています。

「ググる」ことで検索したキーワードが含まれるWebサイトやページが抽出され大量の情報を引き出すことができます。

「タグる」時代のインターネットと消費行動

新しいインターネットでの検索方法として、「タグる」について見ていきましょう。

スマートフォンの普及に伴い、SNS利用者が急増し、誰もが情報の発信者となる時代へと変化しました。スマホネイティブと呼ばれる若年層はSNSで「タグる」ことで情報を集めています。SNS上で「#(ハッシュタグ)」から関心のある情報を集める「タグる」が主流となっており、SNSは「つながる場所」から「情報と出会う場所」へと変わりつつあります。

「タグる」とは、具体的にどのようなことか解説していきます。

「タグる」は、SNSにおけるハッシュタグを情報を受け取る際の起点として用いることを表します。従来使用されてきた「ググる」は、検索エンジンのGoogleで検索することから、その名称がつけられました。

「タグる」は「ハッシュタグ(#)」と「手繰る(たぐる)」の二つの意味がかけられており、電通メディアイノベーションラボの天野彬氏により提唱されました。

「#(ハッシュタグ)」とは、SNS上で「#」の後に「#〇〇〇」などとキーワードを追加し投稿されたものを指します。ハッシュタグを用いて興味関心があるキーワードを検索したり、投稿されたハッシュタグをタップすることで、同じハッシュタグが付けられた別の投稿が表示される仕組みです。

ハッシュタグは、1つの投稿に対して複数つけることもできるため、「タグる」行動を取って検索している若年層のユーザーに、発信した投稿を見つけてもらうためには、投稿に関連したハッシュタグを選定し、複数つけることが重要です。

また、Instagramが公式に発表したデータによると、日本のユーザーは「タグる」という行為を世界平均の3倍ほどといわれています。例えば、TVやCMの最後に「〇〇〇で検索」というフレーズを多く耳にしていたと思います。これまでは「ググる」ことでWebサイトへと誘導する手法が主流だったのが、現在では、「#〇〇〇」とSNSへ誘導したり、CMの出演者がそのキャラクターや設定のままInstagramのアカウントを開設したりするなど、SNSと連動する動きも増えてきています。

このように検索の主流は「タグる」になりつつあります。

なぜ、「ググる」から「タグる」へシフトしつつあるのか、3つのポイントを見ていきましょう。

情報源としての信頼性

インターネットやSNSが普及したことにより、情報量が膨大になったことから、ユーザーは今まで以上に情報発信源を気にするようになりました。そのため、SNS上で最も信頼する情報は、友人・知人などの信用できる人が発信する情報であると言われています。

また、自分がフォローしているインフルエンサーの投稿も、他の投稿に比べて信用度が高くなっています。そのため、現在では検索エンジンやウェブサイトの情報ではなく、多くの人は身の回りの人々がシェアした「生の声」を頼りに情報を選択します。

リアルタイム性

SNSの情報は、従来の検索エンジンのように機械が収集した情報を提供しているのではなく、常にユーザーのそのままの声をユーザー自身で情報発信しています。そのため、投稿頻度も高いことから常に最新の情報を収集することができます。SNSは全てのユーザーが情報発信者となるため、投稿やフォロワーとのコミュニケーションが容易に行えることで、よりリアルタイム性を実現していると考えられています。

スクリーンサイズの最適化

スマートフォンの普及により、情報検索の入口がパソコンからスマートフォンへと変化しています。ウェブサイトの情報はスクロールし続けて収集しなくてはならず、ユーザーにとって負担の要因の1つとなっていました。そのため、スマートフォン対応のサイズに最適化されたSNSでの情報収集が受け入れやすくなったといえます。

「タブる」時代の到来について「UGCとは何か」を紹介

「タグる」が主流になってきた現在、Instagramユーザーの間でもっと流行っているのが、「タブる

という検索方法です。

「タブる」とはInstagramの発見タブ機能を利用し投稿を閲覧する方法です。Instagramのアプリ上に表示される虫眼鏡のアイコンをタップすることで閲覧することができます。

発見タブに表示されるものは、フォローしていないアカウントの投稿がほとんどです。発見タブでは具体的な目的を持って検索する、というよりも暇つぶしや、新しい情報や発見に触れたいということで利用するユーザーが多くなっています。

また、「タブる」時代の情報の信頼性が高いものとして、友人や知人による生の声という性質を利用したマーケティングの要素として、新たに「UGC」が注目されています。

「UGC」とは、企業により制作されたコンテンツではなく、消費者を始めとしたユーザーによって作られ発信されたコンテンツのことで、「User Generated Contents」の略称です。

情報社会となった現代、ユーザーが正しい情報かどうかを判断することが難しくなっています。従来一般的に「信頼できる情報」とされていた「企業が公式に発信した情報やSNSでの広告」に対し、ユーザーは「怪しい」「しつこい」などの不信感を抱くことは少なくありません。

その結果、多くのユーザーは、消費者のリアルな声から信頼できる情報を得ようと、商品やサービスを利用する前に、Instagramなどで検索し、インフルエンサーや友人、知人など、信頼できる消費者によって生み出されたUGCの情報をもとに意思決定を行っています。

「UGC」は今後もマーケティングにおいて重要になっていくでしょう。

Instagramでの発見タブ、広告の使いこなし方を紹介

Instagramの「発見タブ」に表示する広告の使いこなし方を解説します。

発見タブでは、利用者の興味・関心に基づいてプラットフォーム全体から厳選されたInstagramのコンテンツが自動で表示される仕組みとなっています。具体的には以下の機能があります。

閲覧中に広告表示ができる

閲覧中の利用者に広告を表示することができ、広告主は発見タブ広告を利用することにより、興味・関心にあったInstagramの新たな利用方法を探っているユーザーや、コンテンツ、クリエイターを発見したいと考えている利用者にリーチする機会を得ることができます。

フィード上の広告を再利用できる

既存のフィード広告を発見タブで利用し、同じユーザーをベースとしたターゲット設定を活用することができます。

キャンペーン等のリーチを簡単に拡大できる

Instagramのフィードに配信している広告を、発見タブのページにも配置することで、キャンペーン等のリーチを簡単に拡大することができるようになりました。

これらの機能をうまく使いこなすことがInstagramでの発見タブの使いこなし方になります。

まとめ

今回は、スマートフォンの普及、情報収集方法の変化により、「ググる」から「タグる」、さらには「タブる」へと検索方法が時代と共にどのように変化しているのか、またその新たな機能「発見タブ」についてご紹介していきました。

今後も、時代とともに新たなSNSも生まれ、今後も新しい機能やSNSによる特性を活かしたUGCのようなマーケティング方法も生まれていくでしょう。

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