Instagramリール活用バズるための要素とは?
リール再生数の効果的な伸ばし方
- Instagramの利用者の20%がリールを利用している
- リールは新規フォロワーにリーチが出やすい
- InstagramのリールはTikTokと同じアルゴリズム
- 「平均視聴時間」「視聴維持率」の長い動画がリーチが伸びている
- 視聴維持率につなげるための工夫が必要
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今回はInstagramのリールの伸ばし方についてお話をさせていただきます。
フォロワーを増やしたい
リールを伸ばすしたいということは、皆さんおそらくフォロワーを増やしたい、伸ばしたいということなのだと理解しています。
フォロワーはどこから来るのか?
では、フォロワーはどこから来るのか? 弊社でアンケート取ったところ、発見タブと言われる虫眼鏡のマークから来ているユーザーがほとんどでした。
そのため、Instagramでフォロワーを増やしたいという場合、 基本的には発見タブで発見してもらうためにどういったコンテンツを出すのかが重要なポイントです。
Instagramの利用者の20%がリールを利用している
現在、Instagramの利用時間のおよそ20%ほどをリールが占めています。Instagramを運営しているメタ社もリールにかなり注力をしているため、数値はもう少し伸びている可能性があります。
これまでInstagramアカウントでフィードとストーリーズに限って投稿していた企業やブランドの方は、リールをうまく活用していくことをおすすめします。
リールは新規フォロワーにリーチが出やすい
なぜ、リールをおすすめしているのか、そしてどうやってリールを伸ばしていけばよいのかについて、
リールは特に新規フォロワーに対してリーチインプレッションが出やすいアルゴリズムになっています。
参考事例
フォロワー300人のアカウントで投稿した結果を見ると、なんとリーチが14,000出ています。実際のフィード投稿では、このようなリーチの伸び方はほぼありません。これはリールだからこその数字の伸び方です。
Instagramのリールのアルゴリズム
Instagramのリールのアルゴリズムは、大きく4つに分かれています。
①利用者のアクティビティ:いわゆるエンゲージメントの獲得です。
②利用者と投稿者のやり取り履歴:基本的なフォロワーとの親密度を示す基準です。これを大事にしながら、プラスアルファの部分を評価していきます。
③リールに関する情報:Instagramの中でもリールは縦長のフォーマットを採用しており、投稿時にはこの形式を守る必要があります。フルスクリーンであるかどうか、動画の解像度の高さも評価の対象となります。また、流行の音源を活用することにより、リールのレコメンドが促進される傾向もあります。
④投稿者に関する情報:投稿者の人気度、フォロワー数などです。
リール仮説① TikTokと同じアルゴリズム
それを踏まえて、リールに関しての仮説をいくつか立ててみました。
そもそもInstagramのリールは、TikTokを模倣して作られています。そのため、アルゴリズムもTikTokにかなり寄せている印象があります。
そこで、TikTokのアルゴリズムを見ていくとInstagramのアルゴリズムもよく分かります。TikTokはまず初めに、無作為に200~800ほどのインプレッションをユーザーに表示します。その中でユーザーが反応した動画をまた次の人におすすめとして表示する仕組みです。
次のステップはおよそ3000インプレッション程度になりますが、その3000の中で良い反応が取れた動画を今度は約1万人に向けて表示します。そうやってどんどん表示し続けていった結果、100万インプレッションを獲得するような「バズる投稿」が生まれる可能性があるのです。
Instagramのリールも基本的には最初に無作為に表示し、そこから反応が良ければ次の新しいフォロワーに表示していくというTikTokと同じ方式を取っているので、フォロワー以外にも動画が表示され、投稿が伸びる可能性があります。
リール仮説② 3つの重要な指標
続いては、TikTokのアルゴリズムで重要な指標について。大きく次の3つに分けることができます。
①平均視聴時間
②視聴維持率
③フル視聴率(最後まで視聴されたかどうか)
「いいね」「保存」数よりも、その動画をちゃんと観てもらえたかどうか、最後まで観てもらえたかどうかという「滞在時間」が重視されます。
リール仮説③ どれだけ長く観てもらえたかどうかが鍵
実際にリールの数値を参考に分析していきます。このA・B・Cという動画の参考事例を見ると、「再生時間」「平均再生時間」という2つがあります。ここでは「フル視聴率(最後まで視聴されたかどうか)」まで分かりませんが、「平均視聴時間」「視聴維持率」はある程度分かります。
現在では、この2つの指標に加えて、リールのインサイトに「再生時間」が項目として追加されました。
これを踏まえて、3つの動画をデータ化してみたところ、「保存」「いいね」が大事であることは言うまでもありませんが、それよりも「平均視聴時間」「視聴維持率」の長い動画がやはりリーチが伸びているという結果になりました。
リールに関してはフィードと異なり、エンゲージメントももちろん評価の対象になりますが、それ以上にちゃんとその動画が観てもらえたかどうか、どれだけ長く観てもらえたかどうかが鍵となります。
リールを伸ばすには?
そもそもInstagramリールはTikTokを模倣しています。TikTokはフルアテンションと言われ、音声や言葉、さらに流行の音源も活用されています。リール動画ではこれまで音が聞こえないということがありましたが、TikTokに仕様がどんどん近づいてきているため、音声入りの動画の方が視聴維持率が高くなっているというデータがあります。
①冒頭0.5秒
視聴者は最初の0.5秒で続きを見るか見ないかの判断をします。
②2秒ごとにカットを切り替える
カットを切り替えるのは、視聴者を飽きさせないためのTips(コツ)です。
③細かい部分はジェットカットを入れる
例えば「あー」「えー」というようなフィラー(つなぎ言葉)などをカットして聴きやすくするということです。これも視聴者を飽きさせない工夫です。
④手ブレしていないか
手ブレしている動画は嫌悪感を抱かれやすく、スキップされてしまいます。視聴維持率を上げるためには、こういった基本的なところにも配慮が必要です。
⑤画角が見やすいか
画角が見やすいかどうかも④と同じ理由で重要です。
⑥音源を活用しているか
どちらかというとアルゴリズムに関与しています。アルゴリズムでは、人気の音源を活用するとその音源を聞いているような人たちにどんどんレコメンドしていくというものがあり、レコメンドの幅が広がっていくので人気の音源を活用することも重要です。
⑦音声が入っているか
最近はフルアテンションで音声ありの動画がきちんと視聴されるという傾向があるので、視聴維持率につなげるためにもきちんと音声を入れることをおすすめします。
上記7つのポイントをしっかりと確認し、ご自身のリールに当てはまっているもの、できていないものを判断して、今後のリール動画制作の参考にしてください。
【実績】
プロフィール
富田竜介:株式会社TaTap代表
企業様向けSNSアカウント運用代行/コンサルティング/社内化支援/社内研修承ります。
著書:「99%の経営者は知らない中小企業のための正しい SNSマーケティング」