2024.12.24

【インスタ】Instagram2024to2025。1年総振り返り。

snsinstagramSNSマーケティングUGC・クチコミブランディングアカウント運用
Pointこの記事でわかること

読了目安:約

目次

今回は、「Instagram2024to2025」というテーマで、2024年に起こったInstagramの総まとめです。そして、企業やブランドは2025年に向けて、何をなすべきかについてお話しします。

目次

  1. Instagramの概況
  2. 2024年インスタ変化
  3. ブランドや企業がやるべきこと

Instagramの概況

Instagramとは、月間利用者数が日本で7,000万人ほどが利用している、「好き」と「欲しい」を繋ぐ、自分ごと化のプラットフォームです。SNSの分野ではTikTokなど新しいものが出てきましたが、あくまでもInstagramは「好き」と「欲しい」という感情を繋いで、自分ごと化を促進するプラットフォームです。Instagramは2019年には月間利用者数が3,300万人ほどでしたが、この5年で2倍以上に成長したということになります。

1)パーチェスファネルの分断

パーチェスファネル(購買ファネル)の分断という見地から見ると、アッパー層で認知を得るために、皆さんはSNS、テレビCM、店頭など様々な手段から情報を取得します。しかし、情報過多によって、認知だけではビジネス成果に繋がらない場合が多いです。そこで、購入促進の効率性を追求した広告、リターゲティングやリスティング広告を、実際に検索していて需要がある人たちに対して出します。しかし、これだけでは消費者は購入しません。

2)ミドルファネルを活用した自分ごと化

Instagramはミドルファネルへの施策を強化していますが、ミドルファネルを活用した「自分ごと化」については、まだ攻略が進んでいない状態です。ブランドとオーディエンスの関係構築や「自分ごと化」の促進、中長期的なブランド成長に繋がるブランドエクイティ(ブランド力)の蓄積、ファネル間のギャップを埋めることで、キャンペーン全体の成果を最大化することを目指しています。このような取り組みの中で、Instagramは「自分ごと化促進プラットフォーム」という立ち位置を取っています。

3)Instagram内だけのKGI/KPI査定はやめよう

私たちがよく言うことですが、Instagram内だけでKGIやKPIを評価するのは非常に危険です。例えば、フォロワー数やリーチ数、エンゲージメントなどはたしかに重要な指標ですが、これらはあくまでも定量的なデータに過ぎません。定量的な調査だけでなく、定性調査の重要性も見逃してはいけません。

実際の事例を挙げると、消費者調査の結果、Instagramが全年代の購入に寄与していることがわかりました。これをGoogleアナリティクスで直接の成果として見ると、Instagramはあくまでもミドルファネル(購買の途中段階)に位置付けられます。最終的なコンバージョンは、リスティング広告などで行われることが多いです。そのため、「Instagramは成果が全然上がっていない」と評価されがちですが、実際にはInstagramが消費者の「自分ごと化」を促進し、その結果として購入に至ったケースが多いのです。

つまり、Instagramの評価を最終的なコンバージョンだけで行うのは避けるべきです。Instagramの役割は、消費者が購入を検討する過程で非常に重要な役割を果たしているため、その影響力を評価する際には、最終的な成果だけではなく、消費者の購買の流れ全体を見て評価することが大切です。

ここまでInstagramの概況を簡単に紹介してきましたが、ここからは2024年に起こったInstagramの変化についてお話ししていきます。

2024年に起きたInstagramの変化

1月

10代の利用者のメッセージ設定を厳格化

1月は、10代の利用者のメッセージ設定を厳格化されました。16歳未満のInstagram利用者に対して、フォローしていない、繋がっていない相手からのDM(ダイレクトメッセージ)をデフォルトでオフにする設定です。最近、「闇バイト」のDMなど怪しいメールが増えている状況下で、プライバシーの強化が行われました。これ以外にも、Instagramではプライバシー強化に注力しています。

2月

Threadsが1,000万人突破

2月は、Threads(スレッズ)が1,000万人突破しました。現在ではもっと増えていると思います。2023年7月にスタートしたサービスが、日本でも月間利用者が1,000万以上いるということで、伸びてきています。

投稿に追加できるハッシュタグの数に新たな制限をテスト

同月、投稿に追加できるハッシュタグの数に新たな制限を設けるテストを開始しました。具体的には、ハッシュタグを5つまでしか付けられないようにするテストです。以前は30個まで付けられ、「ビッグタグ」「ミドルタグ」「スモールタグ」を10個ずつ付けるという話がありましたが、現在ではハッシュタグは検索のための役割というより、コンテンツの内容やジャンルをInstagramが認識するためのものになっています。この制限の中で、3~5個のハッシュタグを付けることが推奨されており、キーワード検索に対しては投稿文章でSEO対策をする方が有効です。

3月

購入活動を促すためにプロモーションコード付きの広告を開始

3月は、購入促進のためにプロモーションコード付きの広告が開始されました。特にEC系の企業において効果が高く、この機能を使用した広告主は、キャンペーンで購入当たりのコストを中央値で9.1%削減し、コンバージョン数を10.1%増加させました。新しい広告手法が加わりました。

Instagram最高責任者アダム・モッセーリが語るSNSの未来

同月、2024年のトレンドやバズを生み出す方法について、Instagramの最高責任者アダム・モッセーリさんは、この6年で大きな変化が3つあったと述べました。まず、DMの活用によりアプリ内のコミュニケーションが活発化しました。InstagramではDMを強化していることが重要なポイントです。次に、2020年にスタートしたリールです。月間利用者数が伸び悩んでいましたが、リール導入後には月間利用者数が大幅に増加しています。最後にThreadsです。ローンチ直後にもかかわらず、好意的に受け入れられました。また、モッセーリさんは、今後も動画コンテンツとDMの活用が成長のドライバーとなると述べています。

Instagram最高責任者に直撃 詐欺広告やクローズドSNSへの対抗策

近年、フォロワー数だけでインフルエンサーを選定すると効果が得にくいことが分かりました。そこで、エンゲージメントに焦点を当てることが大事です。リーチを伸ばすことが重要で、フォロワー数だけでインフルエンサーを選ぶと、なかなかうまくいかないとされています。

4月

Instagram責任者 フォロワー数はアカウント価値の良い指標ではない

4月は、フォロワー数よりもエンゲージメントが重要であると述べられました。モッセーリさんによると、フォロワーを購入したり、プレゼントキャンペーンでフォロワー数を増やす人も多いため、フォロワー数だけではアカウントの価値を正確に評価できないということです。

ThreadsはInstagramに依存したDM機能を採用

同月、Threadsでテストされている機能として、Threadsのプロフィール画面から直接相手のInstagramアカウント宛てにDMを送れるようになりました。ただし、現状ではThreads単体にはDM機能はまだなく、今後強化される可能性があります。

5月

リール動画を長く投稿すると、パフォーマンスが低下する可能性

5月は、リール動画を90秒以上投稿するとパフォーマンスが低下し、リーチが損なわれことが分かりました(詳細は後述します)。TikTokなどでは3分ほどの長い動画も増えてきており、短尺と言いつつ徐々に長くなっています。TikTokは逆に長い動画ほど伸びやすい特徴がありますが、Instagramはそうではありません。

Instagram投稿のシェア率がリーチの重要な推進力

Instagram投稿のシェア率がリーチの重要な推進力となっています。投稿がシェアされたかどうか、滞在時間コメントの有無いいね率が重要な要素です。

リールのアルゴリズムの変更

同月、リールのアルゴリズムが大きく変更されました。以前はフォロワーが多いアカウントほどリーチが伸びる傾向がありましたが、最近のInstagramリールでは、フォローしている人とそうでない人の投稿が同じぐらいの確率で表示されるようになりました。この新しいアルゴリズムでは、エンゲージメントが取れたコンテンツが次の視聴者に広がっていきます。

6月

Instagramがスクロールを阻止する動画広告をテスト中

6月は、Instagramがスクロールを阻止する動画広告のテストを開始しました。ユーザー体験にデメリットが大きいと感じられていますが、Instagramはマネタイズ(収益化)の厳しさからか、このようなテストを行っています。

クリエイターインサイトプロフィール パフォーマンス概要をテスト

同月、クリエイターインサイトプロフィールのパフォーマンス概要のテストが開始されました。プロフィールに新しい「クリエイターインサイト」が表示され、過去30日間のアカウントのスナップショットが提供されます。ブランドはこのアカウントをタップすることで、クリエイターの最近の分析情報を把握することができる仕組みです。この機能は、クリエイターマーケットプレイスを利用できる企業のみが対象で、クリエイターのアサインの精度を高めることが期待されています。

親しい友人限定のライブ配信機能を追加

さらに、同月は親しい友人限定のライブ配信機能が追加されました。この機能をまだご紹介していないのですが、親しい友人やグループストーリーズも最近導入されました。これらは、身近な人や仲の良い人たちだけで情報を共有・拡散するための機能です。

エンゲージメントを高めるためにチャットウィジェットを実験中

また、エンゲージメントを高めるために、チャットウィジェットの実験が行われています。このウィジェットは、カウントダウンを作成したり、タイムゾーンや各チャット参加者の現地時間を表示したり、ピン止めされたコンテンツに素早くアクセスできる機能を提供します。

7月

リールとフィード投稿にノートを拡張

7月は、リールとフィード投稿にノート機能が拡張されました。このノート機能を見ることができるのはDMです。リールやフィードといった主要な機能からノートを残し、それを見に行けるようにしている点から、DMの滞在時間強化が現在非常に注目されていることが分かります。

一斉配信チャンネルがビジネスに拡張

同月、一斉配信チャンネルがビジネス向けに拡張されました。以前は個人のクリエイターしか使えなかった一斉配信チャンネルが、ビジネスでも利用できるようになりました。まだご利用になっていない企業の方は、ぜひお試しください。この一斉配信チャンネルはInstagramのアカウントプロフィールに作成でき、ブランドがフォロワー全員を招待することができます。気になった方はそこに参加し、参加者にメッセージを送るとDMに届く仕組みです。このようにして、DMの活性化が進み、Instagramが注力しているDMの強化に繋がります。

8月

指標を更新し、クリエイターの「視聴回数」に注目

8月には、指標を更新してクリエイターの「視聴回数」に注目しました。もともとリーチがメインでしたが、現在は視聴回数(インプレッション数)が表示されるようになっています。これにより、クリエイターは自分の投稿が多くの人に見られたことを実感し、さらに多くの投稿を行うようになりました。この変化は、Instagramがクリエイターのオリジナル投稿を増やしたいという意図を反映しています。

Instagram カルーセルを20フレームに拡大

同月、Instagramのカルーセル投稿が20フレームに拡大されました。もともとは画像を10枚までしか追加できませんでしたが、15枚に増え、最近では20枚まで可能となっています。まだすべてのアカウントに導入されているわけではありませんが、今後広がっていくと予想されます。この動きから、Instagramが滞在時間を非常に重視していることがわかります。

投稿をアップロードする際にチャンネルをタグ付け

また、投稿をアップロードする際にチャンネルをタグ付けする機能が導入されました。この機能は1対多のブロードキャストオプションを提供し、ファンがInstagramのDMを通じて最新情報を入手できるようにするものです。メッセージアプリの主要な共有オプションとして、チャンネルは新たなユーザー行動にさらに適応し、人気ユーザーがエンゲージメントを最大化するためのオプションを提供しています。これにより、チャンネルの強化が一段と進められています。

交流を促進するためにストーリーズにコメント追加

さらに交流を促進するために、ストーリーズにコメント機能が追加されました。この機能はストーリーズの滞在時間を伸ばす効果があり、ストーリーズ内でのやり取りはDMに移行することが多くなるため、ここでもDMの強化が図られています。

9月

一斉配信チャンネルの返信機能を追加

9月には、一斉配信チャンネルに返信機能が追加されました。これまで一方通行だった一斉配信チャンネルに返信機能が追加され、受信者がリアクションできるようになりました。

10月

新しいプロフィールカードを導入

10月には、新しいプロフィールカードが導入されました。このカードにより、個人や企業がInstagramアカウントを迅速に提供できるようになりました。デジタル名刺のようなものが登場した印象です。

ベストプラクティスの紹介

同月、Instagramの「プチコンサル」のような機能で、ベストプラクティスの紹介がありました。ここで、いくつか分かりやすいものを紹介します。

これらの事例はプロフェッショナルダッシュボードから確認できるので、ぜひご覧ください。

Instagramのチーフがカルーセル投稿を推奨

また、Instagramの最高責任者であるアダム・モッセーリさんも、カルーセル投稿を活用して滞在時間を上げることを推奨しています。

11月

クリエイターを支援するためにDMフィルターを追加

11月は、クリエイターさんを支援するためにDMのフィルターが追加されました。Instagramの中で、より細かくインフルエンサーなどクリエイターさんを分類することができるようになりました。つまり、見つけやすくなったのです。

Instagramのチーフがスポンサーコンテンツのリーチを減らさないと述べている

また、Instagramの最高責任者であるアダム・モッセーリさんは、ハッシュタグPRやタイアップ付きのスポンサーコンテンツに対して、投稿のランクを下げることはないと述べました。エンゲージメントが下がるとリーチが伸びないことはありますが、「PR投稿」というだけでリーチが落ちることはないということです。

企業向けビジネス用Meta認証

12月初旬に企業向けビジネス用Meta認証(いわゆる「Xプレミアム」のようなブルーバッジ)が導入されました。以前は個人のクリエイターしかブルーバッジを付けられず、ビジネスは「認証をサポート」という問い合わせを通じてブルーバッジを申請する必要がありましたが、取得が難しいものでした。それがようやく、ビジネス向けのMeta認証が登場し、月額の費用を払うことでブルーバッジを付けることができるようになりました。

最も安い「ビジネススタンダード」プランは月額2000円でブルーバッジを取得でき、プロフィールにリンクを追加したり画像を貼れるようになります。また、検索で表示されやすくなるなどの優遇があります。「ビジネスプレミアム」プランは、一気に月額が1.58万円アップしますが、フィードで注目を集めたり、リール動画で毎月4件のリンクを追加できるようになります。「ビジネスマックス」プランは月額5.2万円かかりますが、毎月6件のリールにリンクを付けられます。

ビジネスの状況に合わせて、まずはスタンダードから始めるのも良いでしょう。アカウントがすでに成長しており、リールの再生回数も多い企業には「ビジネスマックス」プランが適しています。無形商材を扱う企業にとって、ショッピングタグを付けられない場合でも、リールから直接リンクを飛ばすことができるのは非常に有利でしょう。

コンテンツアグリケーターが露出しない

11月には、コンテンツアグリケーターの露出が減少しました。誰かの投稿を再投稿する「キュレーションアカウント」や「リポストまとめアカウント」は、リーチが伸びにくい仕様になっています。特にリールの露出が減少し、フィードもまもなく露出されなくなるため、コンテンツアグリケーター(リポストアカウント)は今後厳しい状況になるでしょう。

Instagramはコラボ投稿やオリジナル投稿を推奨しており、オリジナルコンテンツを作成している企業やクリエイターは、よりインプレッションが伸びやすくなると予想されます。

2024年のまとめ

これまで振り返ってきたように、2024年はInstagramにとって多くの新しい機能が導入され、エンゲージメントを高めるための様々な試みが行われました。特にDMの活用が大きな注目を集め、その重要性がますます増しています。

新しいプロフィールカード一斉配信チャンネルの返信機能ストーリーズでのコメント機能など、多くの新機能がDMの強化に寄与しており、ユーザーとのつながりを深める手段としてDMがますます重要な役割を果たしていることがわかります。

今後も、クリエイターや企業がDMを活用してエンゲージメントを高め、より多くのオーディエンスとつながるための新しい方法が期待されます。2024年はInstagramにとって、ユーザーエクスペリエンス(使いやすさ)を向上させるための大きな一歩となりました。

ブランドや企業がやるべきこと

ここからは、ブランドや企業がやるべきことを見ていきましょう。やるべきこととしては、Instagramのアカウントの設計クリエイターとの共創広告の活用新機能の活用の4つに大きく分けられます。

1)ブランドアカウントの運用

1つ目のアカウント設計についてですが、Instagramのアカウントで「リーチを増やしていこう」「流入を取っていこう」という企業が多いです。しかし、自分たちでコンテンツマーケティングを使って伸ばすことが難しくなっています。

そのため、アカウントはあくまでも「コミュニケーションチャネル」として位置づけ、コミュニケーションを取ることで第三者の投稿を増やしていくことが重要です。オリジナルコンテンツを投稿している方たちに投稿してもらうことで、口コミやUGCを増やし、リーチを最大化します。さらに、広告で流入を取り、アカウントはCRMチャネルとして、SNS上での「第二のホームページ」の役割を果たすことを意識して運用しましょう。

有形商材の場合

有形商材の場合は、コンテンツマーケティングで伸ばすことはもちろん有効ですが、ブランドイメージの構築がより重要です。Instagram内の最終コンバージョン地点としてホームページの役割を果たし、「イケてるブランド」として認識されること。それにより、イケてるクリエイターやインフルエンサーが「このブランドをタグ付けしよう」「投稿しよう」と思い、UGCや口コミの最大化に繋がります。

無形商材の場合

無形商材の場合は、UGCや口コミが出づらいです。有形商材と同様にブランドイメージの構築を進めることが重要ですが、コンテンツマーケティングを活用して、自分たちでエンゲージメントを取得できるようなコンテンツ配信を行うことも有効です。

2)クリエイター共創

ブランドタイアップラベルを活用した共創

2つ目のクリエイター共創についてですが、Instagramの場合は「ブランドタイアップラベル」を活用した共創になります。Instagramで投稿すると「タイアップ投稿」というものが出てくるんですが、これを活用することで第三者の投稿を通じて、自分たちのブランドのアクセス数を増やすことができます。

コラボ投稿を活用した共創

コラボ機能を活用した共創では、第三者のアカウントとブランドで1つのコンテンツを一緒に投稿することができます。これにより、1つのコンテンツに対してエンゲージメントが合算されるため、投稿が伸びやすくなります。相互に送客することもできるため、ぜひコラボ機能を活用してください。

3)広告の活用

Instagramの広告の比率は、プロフィールアクセス広告、ブランド広告、ブランドタイアップ(パートナーシップ)広告を「1:6:3」で意識して活用しましょう。

広告の種類

プロフィールアクセス広告は、エンゲージメントの高い投稿広告に活用するのがおすすめです。ショッピングタグやプロフィールリンクも、サイト遷移数の最大化に繋がります。エンゲージメントしてくれるフォロワーを増やし、エンゲージメントの最大化によってリーチを最大化することができます。

ブランド広告は、コンバージョン獲得を最大化するための広告であり、ブランディングによるブランド好意度の向上にも寄与します。具体的には、年齢や性別によるブロード配信LAL(ルックアライク:似ている人を探す)、興味関心に合わせたコンバージョンの拡張があります。さらに、サイトに一度訪れた方やプロフィールに一度訪れた方、最近ではリール動画を半分以上再生した方に対してリマーケティングを行うこともできます。

パートナーシップ広告は、いわゆる第三者広告です。そのため、自分ごと化したコンテンツを広告に使うことができ、現在最も効果が高い手法だと思います。

実際の結果として、ブランド広告とパートナーシップ広告の併用により、資生堂の事例では、36%の方にパートナーシップ広告を配信した結果、ブランド好意度が11.1倍になり、SNSではInstagram上での会話量が3.8倍に増えました。このように、両方を併用することはとても効果が高いと言えます。

4)新機能の活用

新機能の活用では、先述した「一斉配信チャンネル」の活用があります。一斉配信チャンネルを活用することでDMを促進し、より興味や関心が高いユーザーに対して情報を密に届けることができます。ぜひ、この機能を活用することをおすすめします。

Threadsもかなりユーザーが増えてきています。以前は、Threadsをやる必要はあまりないと思っていましたが、Threadsだけを使うユーザーも増えてきており、新規の露出を増やすこともできるので、Threads用の投稿をわざわざ作るのではなく、クロス投稿でInstagramのフィード投稿やリール投稿をそのままThreadsにも投稿できる「自動シェア」機能をオンにして活用することをおすすめします。

幻冬舎より書籍出版

幻冬舎から、「99%の経営者が知らない中小企業のための正しいSNSマーケティング」というタイトルの書籍を出版しました。ジュンク堂書店(池袋店)では、第一位を獲得しています。昨年出版した本ですが、今読んでも参考になります。SNS関連の書籍は、出版してから時間が経つと使い物にならないことがよくありますが、この書籍に関しては、本質の部分をメインで扱っているので、内容が色あせていません。この年末年始の長期休暇を活用して、ぜひご一読ください。

今回はInstagramを中心にお話ししてきましたが、XやYouTube、LINE、TikTokなどショート動画やSNSマーケティングでお悩みがあれば、ぜひTaTapにご相談ください。

【実績】

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