2024.12.05

【Instagram】ストーリーズ・フィード・リール投稿コンテンツの伸ばし方。フォロワー増加/売上増加のためのみんなしらないインスタ投稿使い分け。

snsinstagramSNSマーケティングアカウント運用
Pointこの記事でわかること

読了目安:約

目次

今回は「Instagramの投稿戦略大全」というテーマでお話しします。よくいただく質問の一つに、「Instagramでは、どんな投稿をどれぐらいの頻度ですればよいのでしょうか?」というものがあります。この疑問について、詳しく解説していきます。

「面」と「向き」

弊社では「面」と「向き」という2つの考え方があると認識しています。まず1つ目の「面」は「配信面」を指します。Instagramには、ストーリーズ、フィード、リールといった異なる面があり、それぞれアルゴリズムが異なります。そのため、各面を使い分けて、役割に応じた投稿が可能です。

「面」について

ストーリーズ

まず初めに「ストーリーズ」について見ていきます。ストーリーズに関しては、双方向のアクションが取れる投稿を1日1投稿以上を目標に運用することをおすすめします。Instagramのシグナルの中で、親密度が重要視されています。これは、各アカウント間の関係性の深さを示す指標となっており、双方向のアクションがあって初めて「1シグナル」としてカウントされます。そのため、単に一方的にストーリーズを配信するだけではシグナルは獲得できません。

もちろん、通常のストーリーズで投稿しても構いませんが、例えば「商品の開発にあたりアンケートを実施します。あなたは、どちらの色が欲しいですか?」というアンケートや、クイズ機能などを活用し、双方向のアクションを促す投稿が望ましいです。このような双方向のストーリーズ投稿は、主に顕在層向けの内容です。

投稿のエンゲージメント率と数の最大化を目指して「ファン化」を進め、親密度を高めることが重要です。親密度を上げることで、フィードやリール投稿を行った際に、上位に表示されやすくなったり、ストーリーズでは左側に表示されやすくなる効果があります。シグナルを獲得することで、投稿の視認性やインプレッションの最大化を狙うことができます。また、ストーリーズを活用して顕在層に向けて売り上げを上げる投稿も効果的です。

フィード

次に「フィード」投稿についてです。フィード投稿は月に8~10本程度を目安に投稿しましょう。ただし、投稿は月の前半にまとめて行うのではなく、まんべんなく均等に投稿することが重要です。理想的には、3日に1回のペースで投稿することをおすすめします。

フィード投稿は、既存フォロワーへの訴求がメインとなりますので、主に顕在層に向けた発信になります。ただし、フィード投稿は既存フォロワーに優先的に表示される仕組みとなっており、そこから「いいね」「コメント」「保存」などのエンゲージメントを獲得することで、少しずつ既存フォロワーの中で拡散し、さらに発見タブに表示されることもあります。つまり、既存フォロワーの存在が非常に重要です。

フィード投稿は、顕在層に向けて「サービスの購入促進・売上の最大化」につなげることができます。また、「フォロワー起点で認知拡大」を狙い、既存フォロワーから起点してアルゴリズムにより拡散し、最終的にはフォロワー外にも表示されるようになります。こうした仕組みを利用して、認知拡大を図ることが可能です。

リール

続いて「リール」投稿についてです。リールは基本的にフォロワーではない人に表示される仕組みになっているため、主に潜在層に向けての発信になります。つまり、新規フォロワーの増加やサービスへの興味喚起、理解促進につなげることができます。週に1~2本の頻度で投稿するのが理想です。フィード投稿とリール投稿を合わせて、月に10本程度の投稿が目安となります。

リールの主な目的は、前述のように「潜在層に向けたサービスの興味喚起・理解促進」です。投稿のエンゲージメント率を高め、リーチ数を最大化することが効果的です。また、リールを活用することで、フォロワー外にまでリーチを広げ、新規フォロワーの増加が狙えます。

Instagramでは、昨年までは全体の利用時間の約20%がリールに費やされていましたが、今年に入ってからはその割合が約半分に達しました。リールがかなりの可処分時間を占めるようになったため、まだリールを利用していない企業の方は、ぜひ試してみてください。

ライブ

最後に番外編として「ライブ配信」についてお話しします。ライブ配信はフィード投稿と似ていますが、配信中はストーリーズで一番左に表示されるため、注目度が高くなります。可能であれば、週1回~月1回程度の頻度で実施しましょう。ライブ配信の主な目的は顕在層への発信で、サービスへの興味喚起や理解促進に繋がります。

さらに、ライブ配信の中でサービスに関する疑問や不安に答えることで、視聴者の購入促進を後押しすることができます。おすすめの施策としては、ライブ限定のクーポンや特典を提供することです。これにより、視聴者数を増やすことができます。ライブ配信の中で「買うべき理由」を明確にすることで、売上げを最大化している企業も増えてきています。

ここまでが「配信面」についてのお話しでした。配信面によって、新規リーチと既存フォロワーへのリーチの2つのアプローチがあることをご理解いただけたかと思います。

「向き」について

ここからは「向き」についてお話しします。

「向き」と言っても、なかなか聞き慣れないかもしれませんが、ここでは「内向きコンテンツ」「外向きコンテンツ」についてお話しします。企業が8~10本の投稿をすると、どうしても内向きコンテンツが多くなります。

内向きコンテンツとは、その名の通り、内部に向けた内容で、主に顕在層に向けて売上げを上げるための投稿です。いわゆる「告知」の投稿がこれに当たります。告知投稿は、サービスや商品の売上げや認知を最大化するための重要な手段です。

事例:3COINS

①内向きコンテンツ

ここでは、事例として「3COINS」さんの例を挙げます。3COINSでは、「新店舗を出店しました」「毎月3のつく日はポイント3倍」「さらに3%ポイント付与」といった投稿を行っています。この施策は、顕在層で既に3COINSに興味がある方には非常に効果的です。しかし、それ以外の人にとっては、特に興味を引く内容ではないため、投稿を見ても特に反応を示さないことが多いです。

このように、新規フォロワーを増やすことができない内向きコンテンツばかりを投稿している企業はよく見られます。

②外向きコンテンツ

外向きコンテンツは、潜在層に向けた投稿です。これから3COINSに興味を持ってくれるであろう方々に向けて発信します。SNSは基本的に、友達とのコミュニケーションや自分に役立つ情報を得るために利用されるツールです。そこで、役立つ情報をコンテンツに落とし込み、エンゲージメントを拡大することを目指して作成します。

例えば、3COINSでは1つの商品を使って自分たちの生活にどう落とし込むかをスタッフのインフルエンサーアカウントで投稿しています。これがバズることで、上の画像のように900万再生まで伸びることがあります。このようにして興味喚起をすることで、後に内向きコンテンツとして「新店舗を出店しました」や「さらに3%ポイントアップしています」といった投稿が効果を発揮します。

例えば、「この間スタッフ(インフルエンサー)さんが投稿していた商品が気になるな」「ちょうど今、新しい店舗の告知が来たから行ってみよう」「ポイント還元しているらしいから行こう」といった流れで、実際に来店してもらえるのです。

外向きコンテンツと内向きコンテンツを分けて考え、投稿頻度もその目的に合わせて調整することで、自分たちがSNSで何を目指しているのかに基づいた運用が可能となります。

【実績】

【プロフィール】

富田竜介:株式会社TaTap代表
企業様向けSNSアカウント運用代行/コンサルティング/社内化支援/社内研修承ります。

著書:「99%の経営者は知らない中小企業のための正しい SNSマーケティング

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