【インスタ広告】Instagram広告活用大全。企業/ブランド担当者必見。
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今回は「Instagram広告活用大全」と題し、Instagram広告に関する解説を行います。よくいただくご相談の一つに、どのような広告をどのような予算配分で配信すべきかがわからないというものがあります。これについて、詳しくお答えしていきます。
instagram広告の比率
まず初めに、Instagram広告の「比率」についてお話しします。ここで重要なのは「1:6:3」の比率です。この比率をぜひ覚えておいてください。
Instagram広告には、大きく分けて3つの種類があります。
1つ目は、Instagramアカウントのプロフィールへのアクセス数を増やす「プロフィールアクセス広告」です。2つ目は、ブランドの認知を高めるための「ブランド広告」で、これには新規顧客に広める広告配信や、サイトを一度訪問したユーザーに再度アプローチするリターゲティングも含まれます。そして、3つ目が「パートナーシップ(ブランドタイアップ)広告」です。
予算配分については、1割をプロフィールアクセス広告に、6割をブランド広告に、残りの3割をパートナーシップ広告に使うことをおすすめします。例えば、100万円の予算の場合、10万円をプロフィールアクセス広告に、60万円をブランド広告、30万円をパートナーシップ広告に割り当てる形です。
もちろん、企業の規模や目的によって異なる場合もありますが、これはあくまで「目安」としてご参考にしていただければと思います。
プロフィールアクセス広告
プロフィールアクセス広告については、Instagramアカウントの投稿の中で特にエンゲージメントの高い投稿を活用することをおすすめします。
まず1つ目のメリットは、広告を配信することでプロフィールへの訪問を促し、リンクタップや、企業の場合にはショッピングタグからのリンクタップを通じて、サイトへの遷移数を増やせる点です。2つ目のメリットは、プロフィールに訪問してもらうことでフォロワーの増加に繋がることです。3つ目のメリットは、エンゲージメントが高い投稿ほど低単価でリーチを増やせるため、広告の効果的なリーチ拡大が可能になる点です。
これらが、プロフィールアクセス広告の特徴です。
ブランド広告
ブランド広告は、コンバージョン獲得を最大化するために、バナーなどを作成して配信する方法です。具体的には、「リマーケティング」と呼ばれる、一度広告を見たユーザーに再度広告を配信する方法や、「ブロード配信」と呼ばれる年齢と性別を基準にした配信、さらには「ルックアライク」と呼ばれる購入したユーザーに似たような属性を持つ人に配信する「類似配信拡張」も可能です。これらの方法を組み合わせることで、ターゲット層への精度高いアプローチが可能になります。
ブランド広告の特徴は、ブランド自身から直接発信するため、コンバージョン数の最大化に加え、ブランドの好意度向上にも繋がる点です。
パートナーシップブランドタイアップ広告
パートナーシップ(ブランドタイアップ)広告は、第三者配信と呼ばれる形式で、自社のアカウントではなく、第三者のアカウントから広告が配信されます。スポンサーとブランド、またはスポンサーと〇〇との連携で配信される形です。
この広告のメリットとしては、第三者のアカウントから自分ごと化したコンテンツを広告として配信できるため、認知度の拡大と利用意向の向上が期待できる点があります。また、その後のコンバージョン獲得にも繋がります。こうした事例は、Instagramの公式セミナーでも発表されています。
資生堂の事例では、パートナーシップ広告を全体の36%に拡大して配信した結果、パートナーシップ広告とブランド広告の両方に接触した人々のブランド好意度が大幅に向上し、相乗効果が確認されました。具体的には、ブランド好意度が11.1倍に増加し、SNS内での会話量は3.8倍に増えました。つまり、「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」が増え、第三者の投稿も増加したのです。
UGCが増えることで、指名検索数やコンバージョン数が増加し、最終的には売上最大化に繋がることが分かっています。
Instagramの広告比率では、フォロワー数の増加も重要な要素となるため、プロフィールアクセス広告には1割程度を割り当てます。そして、ブランド認知を高めるために6割をブランド広告に費やし、第三者の投稿が非常に重要であるため、パートナーシップ(ブランドタイアップ)広告には3割程度を充てることをおすすめします。この比率をぜひ覚えておいてください。
instagramの広告で行動を起こすユーザーは約半数
Instagramの広告を見ただけで即座に行動に移す人は多くありません。弊社が約4,000人を対象に実施したアンケートによると、広告をきっかけに行動を起こしたのは半数にとどまり、残りの半数は行動を起こしていません。つまり、広告だけでは売上最大化は難しく、アカウント運用やインフルエンサーマーケティングを活用して第三者の投稿を増やすことが不可欠です。
コンバージョン(CV)への考え方
コンバージョンする人はさまざまなタイプに分かれます。広告を見て即座に行動する人もいれば、広告ではコンバージョンしないものの、口コミや友達からの紹介で購入する人もいます。そのため、さまざまな施策を組み合わせて実施することが必要です。お客様の行動スタイルは一様ではなく、企業が「AIDMA」や「AISAS」などの消費者行動モデルを用いて分析することはできますが、現代ではそれだけでは解決できないことが増えています。消費者の行動は多様すぎて、一括りにすることはできません。
売上げへの関与
しかし、広告を見てアカウントを訪れたり、口コミを見てアカウントを訪れるなど、Instagramのアカウントはどのチャネルやファネルに対しても有効であり、まさに名刺代わりとなっています。したがって、アカウント運用はぜひセットで行うことをおすすめします。
まとめ
アカウント運用、インフルエンサーマーケティング、広告運用の三位一体で、売上の最大化を目指すことができます。SNSマーケティングに関してご不明点や気になることがあれば、ぜひお気軽にTatapまでお問い合わせください。QRコードを読み取っていただければ、お問い合わせフォームにアクセスできます。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。
【実績】
【プロフィール】
富田竜介:株式会社TaTap代表
企業様向けSNSアカウント運用代行/コンサルティング/社内化支援/社内研修承ります。
著書:「99%の経営者は知らない中小企業のための正しい SNSマーケティング」