Instagramフォロワー増えない・伸びないワケ
伸びているアカウントがやっている7つのこと
- Instagramの利用ユーザー数は微増している程度でほぼ横ばい
- 競合の動向を観察し必要に応じて戦略を見直すことが重要
- 定期的に表紙のテイストを見直しアップデートしよう
- インサイト機能でプロフィール表示回数とフォロー数を確認
- 既存フォロワーとの関係性を強化しエンゲージメントを改善
- ジャンル認識をきちんと合わせていくことが重要
- フォロワーにとって有益で興味深いコンテンツを提供しよう
- Instagramが提供する機能を幅広く利用しよう
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Instagramアカウントのフォロワーがなかなか伸びないという企業やブランドがかなり多いと思います。フォロワーが伸びないということは、つまり何かしら原因があるということです。そこで、伸びない時にチェックするべき7つの項目について、1つずつ順にお話させていただきます。
1.競合環境を見る
まず1つ目が、「競合環境を見る」ということです。たとえば、あなたがダイエット関連のアカウントを運営しているとしましょう。ダイエットの総インプレッション、つまり表示される回数の総数は、Instagram全体の中で限られています。以前までは、Instagramの月間アクティブユーザー数(MAU)が急激に増加していたため、自然とアカウントのフォロワー数も増加していました。しかし、最近ではInstagramの利用ユーザー数は微増している程度で、ほぼ横ばいの状態です。このため、インプレッションの総量が固定されている中でアカウント数が増えると、各アカウントが得られるインプレッションの割合が減少し、結果としてフォロワーの増加が難しくなります。
ダイエット関連のアカウントを運営している場合、まず他の競合アカウントがどの程度の成長を見せているかを確認しましょう。もし競合が全く伸びていないのであれば、ダイエット関連のコンテンツ全体が現在のタイミングでは伸びづらいということがわかります。一方で、競合が順調にフォロワーを増やしている場合、自分のアカウントが何かしらの点で劣っている可能性があります。たとえば、コンテンツの質や投稿の頻度、あるいはターゲットとするフォロワー層の違いなどが考えられます。
これらの情報をもとに、競合の動向を定点的に観察し、必要に応じて戦略を見直すことが重要です。私たちは、競合分析を行うための様々なツールを駆使していますので、競合環境を詳しく知りたい方はぜひお問い合わせください。
2.表紙のテイストを変える
次に2つ目のポイントは、「表紙のテイストを変える」ことです。投稿の表紙は、いわばアカウントの第一印象を決める重要な要素です。長い間同じテイストの表紙で投稿を続けていると、新規に参入してくるアカウントにクオリティの面で劣る可能性があります。新しいアカウントは、最新のデザイントレンドを取り入れた魅力的な表紙を次々と作成し、視聴者の注目を集めます。こうした新規アカウントに埋もれないためには、定期的に表紙のテイストを見直し、アップデートすることが不可欠です。
また、ずっと同じ表紙で投稿を続けると、フォロワーも飽きてしまいます。マンネリ化した表紙では、フォロワーが投稿に反応しにくくなり、エンゲージメント率の低下を招きかねません。表紙のデザインを定期的に変えることで、視覚的な新鮮さを保ち、フォロワーの関心を引き続けることができます。
実際に、伸び続けているアカウントを遡って見てみると、彼らは定期的に表紙のデザインを変えていることがわかります。これは、常に新鮮で魅力的なビジュアルを提供することで、フォロワーの興味を引き続けるための戦略です。例えば、色使いやフォント、レイアウトを変えるなど、小さな変更でも大きな効果があります。表紙のテイストを一定期間ごとに変えることは非常に重要ですので、ぜひ試してください。
3.どの投稿で伸びたのかを見る
次に、3つ目の重要なポイントは、「どの投稿でフォロワーが増えたのかを見る」ことです。Instagramのアルゴリズムでは、まず既存のフォロワーに投稿が表示され、そこでの反応が伸びの要因となります。したがって、自身のアカウントで成果を上げたい場合は、まずフォロワーがどのようなコンテンツに興味を持ち、どの投稿でフォローを増やしているかを把握することが不可欠です。
この確認には、Instagramのインサイト機能が役立ちます。まずはプロフィールの表示回数を確認しましょう。次に、どの投稿からフォローしてくれた人が多いかを把握します。なお、フォロー数は投稿の右上にある「フォローする」から直接フォローした数ですが、左上のプロフィールに来てからフォローする場合もありますので、この2つの数字を注意深く確認しましょう。
4.既存フォロワーが求めているコンテンツを聞く
4つ目のポイントは、「既存フォロワーが求めているコンテンツを聞く」ことです。既存のフォロワーがどのようなコンテンツで増えてきたかは分かりますが、その中でも、もちろんタイミングや状況によって、フォロワーが気になる内容は変化します。そのため、定期的にストーリーズのアンケート機能を活用し、フォロワーが興味を持っているテーマやトピックを確認し、それに基づいてコンテンツを提供することが重要です。これにより、既存フォロワーとの関係性を強化し、エンゲージメントを改善することができますので、ぜひ試してみてください。
5.アカウントのジャンル認識を見る
5つ目は、「アカウントのジャンル認識を見る」です。アカウントの右上部分にある「オススメ」マークを押すと、下にオススメというアカウントが表示されます。ここには自分たちが運用しているアカウントに類似したアカウントが表示されるようになっています。したがって、「節約チャンネル」のアカウントに関しては、同様に「節約レシピ~」といった類似アカウントが表示され、ダイエットのアカウントに関しては、ダイエット系のアカウントがオススメに表示されるので、きちんとジャンル認識されていることがわかります。
これが例えば、ダイエットの投稿をしているのにオススメに金融系のアカウントばかり表示されていた場合、Instagramからは、このアカウントは金融のアカウントなのにダイエットの投稿をしていると認識されてしまい、その結果、発見タブに載せるのをやめる可能性があります。そのため、ジャンル認識をきちんと合わせていくことが重要です。ジャンル認識を合わせる方法については、弊社のコンサルティングでご支援させていただいていますので、気になる方はぜひお問い合わせください。
6.マネタイズ投稿ばかりしていないか確認する
6つ目は、「マネタイズ投稿ばかりしていないか確認する」です。よくあるケースとしては、ストーリーズにリンクスタンプを毎日つけたり、フィードやリールで自分たちのキャンペーンや宣伝ばかりをしてしまうことが挙げられます。これらのマネタイズ投稿は、フォロワーにとって飽きがきやすく、興味を失わせる原因となり、その結果、エンゲージメントがどんどん落ちてしまうのです。
エンゲージメントが落ちると、ホーム率が低下し、既存フォロワーに投稿が表示されにくくなります。さらに、リンクスタンプをつけすぎると、結果としてInstagram以外のプラットフォームにフォロワーを誘導することになりかねません。これにより、Instagram側としては自分たちのプラットフォームからユーザーが離れていくことを嫌い、フォロワーへのリーチを下げる措置を取ることになります。
マネタイズ投稿ばかりに頼らず、フォロワーにとって有益で興味深いコンテンツを提供することが重要です。例えば、商品の使い方や顧客の声を紹介する投稿、フォロワーとの交流を促す質問やアンケートを活用することで、エンゲージメントを高めることができます。この問題に関しても、マネタイズ投稿をせずに売り上げにつなげる方法がありますので、気になる方はぜひお問い合わせください。
7.幅広く機能を使えているか確認する
7つ目は、「幅広く機能を使えているか確認する」ことです。例えば、フィード投稿しかしていないとか、ストーリーズを全然活用できていないという状況はありませんか。または、リールの投稿しかしていないということも考えられます。Instagramは基本的に1つの機能だけを使っているアカウントよりも、Instagram内のさまざまな機能を幅広く活用しているアカウントを優先的にランク付けしている傾向があります。これは、裏側で行われている仕組みであり、実際にはこうしたアカウントを少し優遇するようなアルゴリズムが働いています。したがって、フィード、ストーリーズ、リールなど、Instagramが提供する機能を幅広く利用できているかどうかを確認することが非常に重要です。
最後に
今回、『やるべきチェックリスト7項目』についてお話しさせていただきました。これらのポイントを参考にして、より効果的なInstagram運用を目指していただければと思います。ぜひ、実践してみてください。
プロフィール
富田竜介:株式会社TaTap代表
企業様向けSNSアカウント運用代行/コンサルティング/社内化支援/社内研修承ります。
📚著書:「99%の経営者は知らない中小企業のための正しい SNSマーケティング」https://amzn.asia/d/jgczWfe