2024.10.10

【ショート動画】SNSの縦型動画は戦略が9割。企業/ブランドのSNS担当は必見。

snsinstagramYouTubeTikTokSNSマーケティングUGC・クチコミ調査・分析集客・PRアカウント運用
Pointこの記事でわかること

読了目安:約

目次

ショート動画戦略と企業の取り組みについて解説します。まず最初に、ショート動画の概況を見ていきましょう。続いて、企業が取り組むべき戦略や具体的なアクションについて考察します。

動画広告の市場規模

現在、ショート動画を含め動画広告の市場規模は右肩上がりで成長しています。2026年には約1兆2,000億円まで伸びる見通しです。

ショート動画の利用状況

ショート動画の利用状況に目を移すと、YouTubeの利用者数が最も多いため、「YouTubeショート」も利用数が併せて伸びています。次いで、InstagramのリールやTikTokが続いています。

ショート動画の視聴タイミング

視聴するタイミングについての調査結果では、最も多いのが夜寝る前で、次いで休憩時間や家事、育児の合間という結果が出ました。このように、「スキマ時間」に気軽に観ることができる点が、ショート動画の魅力の一つです。

ショート動画の商品購入

ショート動画に取り組む中で、「実際に売上げに繋がるのか?」という質問をよくいただきます。この疑問は、多くの企業やクリエイターが持つ重要なポイントです。調査によると、ショート動画を観て商品を購入したことがある人は、男女問わず全体のおよそ3割にのぼります。このデータは少し前のもので、現在ではその割合がもっと増えている可能性が高いと考えられます。

実際、ショート動画は視聴者の興味を引きやすく、商品の魅力を伝えるには非常に効果的な手段です。そうした点を考慮すると、これからもショート動画を通じての販売促進がさらに重要になってくるでしょう。

ショート動画での商品購入ジャンル

ショート動画で購入されているジャンルは、1位が食品、次いで2位が雑貨、3位には化粧品、4位が日用品です。実に様々なジャンルの商品が購入されています。

ショート動画で商品を購入したきっかけ

ショート動画を観て商品を購入したきっかけについて調査した結果、最も大きな要因は商品の訴求ではなく、見た目や内容でした。次に、詳細な説明や好きなブランドであること、動画に多くのコメントが寄せられていたことが続きました。

ここから詳細に移ります。

①YouTubeショートの月間投稿本数は年々増加傾向

YouTubeショートの月間投稿本数は年々増加傾向にあり、引き続き伸びている状況です。

②Instagramリール 2023年では全体の20%の利用時間

2023年の時点で、Instagramのリールは全体の利用時間の約20%を占めているというデータがあります。この割合は注目に値し、2024年の公式セミナーでは、その数値が最大で50%に達することが発表されました。つまり、フィード投稿やストーリーズ、リール投稿の中で、リールが約半分を占めるという状況で、このことからもショート動画の成長が明らかです。

ここまで、ショート動画の全体像についてお話ししてきましたが、これからはその戦略についてさらに掘り下げていきたいと思います。ショート動画をどう活用していくか、またそれによってどのように視聴者の興味を引きつけていくかが、今後ますます重要になるでしょう。この変化に対する理解を深めることが、企業やクリエイターにとって大切な課題となります。どのようにリールを効果的に使っていくのか、一緒に考えていきましょう。

ショート動画の戦略について

ショート動画の戦略で重要なものを3つ挙げます。

①伸びているから・流行っているから、やろうとしていないか

単に人気があるからといって始めると、機会損失につながることが多いです。

②目的は何か

トレンドに流されるのではなく、自社の商品やサービスがショート動画を活用することで本当に売上げを伸ばせるのか、採用につながるのかを理解した上で目的を設定していきます。きちんと目的を作ることが戦略の上で重要になります。

③顧客起点でのクリエイティブ

まず、自社のお客様にしっかりヒアリングを行い、どのような動画なら観てもらえるかを把握することも不可欠です。顧客を起点にしたアプローチができているかも大切なポイント。再生回数を増やすことよりも、ターゲットに響くコンテンツを作成し、「ターゲットリーチ数」を確保することが大切です。

ショート動画でやるべきこと 3つ

ショート動画で取り組むべきことは、大きく3つあります。

①ターゲットに近い人をアサインする

ターゲットに近い担当者であるということは、普段からショート動画を観ており、その特性について非常に理解が深いということです。このような担当者は、お客様に近い存在でもあります。お客様に近い人ほど、どのような動画を好んで観ているのかが似通っているため、こういった人選は非常に重要です。ターゲット層のニーズや好みを把握することで、より効果的なコンテンツを制作することができるからです。したがって、担当者の選定は戦略的に行うべきだと言えます。

②自社制作より UGCや口コミを考える

TikTokやInstagramリールを伸ばそうとすると、自分たちでどんな企画を作り、どのように制作や編集を行うかを考えがちです。しかし、現在のSNSのアルゴリズムでは、たとえフォロワー数が少なくても、良いコンテンツを提供すればリーチが伸びる可能性があります。自分たちで運営できるアカウントは最大でも2つまでで、1つの動画を横展開することが限界です。そのため、自社制作のコンテンツよりも、100人に投稿してもらう方が、確実に多くの人に知ってもらえるのです。つまり、自分たちの制作よりもUGC(ユーザー生成コンテンツ)や口コミを各SNSで増やすことが重要になります。この点に対して戦略を練ることが求められています。

③プラットフォームごとに適した動画

例えば、TikTokでは1分以上の動画が特に伸びやすい傾向があります。一方で、Instagramのリールでは、長すぎる動画はあまり好まれないことが多く、25~45秒程度の短い動画が人気です。このように、各プラットフォームにはそれぞれ異なる動画の特性や視聴者の嗜好があります。そのため、理想的には各プラットフォームに最適化した動画を制作することが望ましいと言えます。しかし、企業としてはそこまでのリソースを割くことが難しい場合も多いのが現実です。

そこで、効率的かつ効果的なアプローチとして、基本的には同じクリエイティブをもとに、特定のプラットフォームに合わせて最適化し、横展開していく方法が考えられます。このようにすることで、リソースを有効活用しながら、より多くの投稿を行うことが可能になります。

プロフィール

富田竜介:株式会社TaTap代表
企業様向けSNSアカウント運用代行/コンサルティング/社内化支援/社内研修承ります。

著書:「99%の経営者は知らない中小企業のための正しい SNSマーケティング

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