2024.08.30

SNSを活用して新規D2C/ECブランドの売り上げを上げるためにやるべきこと

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Pointこの記事でわかること

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目次

今回は、SNSを活用してD2C/ECで新規事業としてブランドを立ち上げ、売上を最大化するために取り組むべきポイントについてお話しします。

SNS活用の重要性と戦略の選択

D2CやECにおいて、新規事業を立ち上げ、売上を伸ばすためにSNSを活用したいという相談を多く受けます。しかし、SNSを効果的に活用するためには、どのような戦略を取るべきかを明確にする必要があります。特に重要なのは、目指す売上規模に応じて戦略が大きく変わることです。

例えば、1つの商品を作り、その商品で月に500万円の売上を目指す場合、SNSでのプロモーションがどのように行われるべきかは、より規模の大きい売上目標を持つ場合とは異なります。このように、目指す売上によって、取るべきSNS戦略は大きく変わります。

月商500万円を目指す場合のSNS戦略

ず、月商500万円を目指す場合について詳しく考えてみましょう。この規模の売上を達成する際には、ブランド構築に対して大規模な投資を行う必要は必ずしもありません。むしろ、限られたリソースを効果的に活用し、商品そのものの魅力を最大限に引き出す「訴求型の戦略」が鍵となります。この戦略では、商品の特徴や利点を具体的かつ明確に消費者に伝えることが最も重要です。

たとえば、ある商品が「高品質なハサミ」である場合、その価値を訴求する際には、ただ「高品質」とアピールするだけではなく、「右手だけでなく左手でもきれいに切れる」という具体的な機能を強調することが非常に効果的です。これにより、商品の実用性と利便性がより具体的に伝わり、消費者にとっての価値が明確になります。このようなメッセージをSNSプラットフォームで発信することで、商品に興味を持つユーザーに直接アプローチすることが可能です。

さらに、SNSを通じて発信されたこのような訴求が、ユーザー間で共有されることによって、商品の認知度が自然と広がります。特に、実際に商品を購入したユーザーが自らの体験をもとに口コミやレビューを投稿することで、信頼性が高まり、商品の魅力がより一層強調されます。このような形で消費者の声が広がっていくことで、月商500万円から1000万円程度の売上を達成することが十分に可能となります。

この段階において重要なのは、SNS上での訴求力をいかに高めるかという点です。単に商品の概要を紹介するだけでなく、商品の機能性や利便性、さらには消費者が実際に使用する際の具体的なメリットを強調することが求められます。SNSは、その即時性と拡散力を活かして、商品の魅力を効果的に伝える強力なツールとなり得ます。したがって、SNSを通じた訴求活動においては、商品の特性を的確に捉え、それを消費者にとって価値のある情報として提供することが、売上の増加につながる重要なステップとなります。

月商3,000万円から1億円を目指す戦略

次に、月商3,000万円から1億円を目指す場合です。このレベルになると、単なる訴求戦略では限界があります。ここでは、商品のブランディングが不可欠です。ブランディングとは、商品やサービスを単なる「モノ」から「特別な価値を持つ存在」に昇華させるプロセスです。

ブランディングを成功させるためには、商品の魅力をより深く伝える必要があります。そのためには、SNSでの発信に加えて、ブランドサイトや広告、クリエイティブの質を高めることが求められます。具体的には、商品の高級感や世界観をSNSで発信し続けることが重要です。「このブランドは他とは違う」「この商品は特別だ」という印象を消費者に持たせることができれば、結果として大規模な売上を達成することが可能です。

この段階で重要なのは、単に商品の訴求ポイントを伝えるだけでなく、消費者に「選ばれる理由」を提供することです。「やっぱり、このブランドはイケてる!」と多くの人に感じてもらえるようなブランド想起を促す戦略が必要です。そのためには、SNSを活用したプロモーションだけでなく、広告費を使ってブランディングに力を入れることが重要です。

ブランディングと世界観の構築

ブランディングを成功させるためには、広告費を戦略的に配分する必要があります。単なるプロモーション費用だけでなく、ブランドの世界観を表現するための広告費をしっかりと確保することが求められます。例えば、ブランドの世界観に合ったイベントへの参加や、クリエイティブな広告キャンペーン、さらにはブランドの高級感を表現したホームページのデザインなどが含まれます。

このような活動は、消費者に対してブランドの一貫したメッセージを伝えることができるため、SNSでのプロモーションと相まって、ブランド価値を高める効果があります。消費者が「このブランドのファンであり続けたい」と感じるような世界観を構築することが、月商1億円を目指すための重要なステップとなります。

オンラインとオフラインの組み合わせ

ここまでは、オンラインでの販売を前提に話を進めてきましたが、月商3000万円から1億円を狙う場合、オンラインだけでなく、オフラインでの展開も視野に入れるべきです。現代の市場環境では、オンラインのみでの展開では限界があるため、卸売りや実店舗での販売も検討することが重要です。

実際に商品に触れてもらう機会を提供することで、ブランドの認知度を高めることができます。実店舗での販売は、オンラインでの売上を補完し、ブランドの信頼性や高級感をさらに強化する役割を果たします。また、オフラインでの展開を行うことで、異なる顧客層へのアプローチも可能となり、結果として売上の拡大につながります。

このように、SNSを活用したオンライン戦略と、オフラインでの展開を組み合わせることで、より効果的に売上げを伸ばすことができます。特に、ブランドとしての地位を確立し、長期的な成長を目指す場合には、オンラインとオフラインの両方での戦略的な展開が不可欠です。

まとめ

D2CやECでの売上拡大を目指す際には、SNSを活用した戦略が非常に重要です。しかし、目指す売上規模やビジネスのフェーズに応じて、取るべき戦略が大きく異なります。月商500万円を目指す場合には、商品自体の魅力を効果的に訴求することが重要です。一方で、月商3000万円から1億円を目指す場合には、ブランドのブランディングが不可欠です。さらに、オンラインだけでなく、オフラインでの展開も組み合わせることで、より効果的に売上を伸ばすことができます。

このように、SNSを活用した戦略を成功させるためには、目指す売上規模に応じた戦略の選択と実行が求められます。それぞれのビジネスフェーズに最適な戦略を選び、着実に実行していくことが、持続的な成長の鍵となるでしょう。

プロフィール

富田竜介:株式会社TaTap代表
企業様向けSNSアカウント運用代行/コンサルティング/社内化支援/社内研修承ります。

著書:「99%の経営者は知らない中小企業のための正しい SNSマーケティング

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