2024.08.28

SNSのインフルエンサーマーケティングのイマ。企業のブランド担当者必見。REECH DATABASEも徹底解説!!

snsX(旧Twitter)instagramYouTubeTikTokSNSマーケティングUGC・クチコミトレンド調査・分析集客・PRアカウント運用
Pointこの記事でわかること

読了目安:約

目次

今回はゲストに株式会社REECHの一木さんをゲストにお迎えしました。

富田:REECHさんは様々な事業やサービスを展開されていますが、弊社(以下、TaTap)でも貴社のインフルエンサーマーケティングのツールを利用させていただいています。かなり優秀なツールなので、その紹介と事例を交えながら、後半はいくつかのテーマに基づいてディスカッションさせてください。

富田:では、ご自身と貴社の紹介からお願いします。

自己紹介

一木:株式会社REECHの一木です。私は2015年に親会社である株式会社クロス・マーケティングに入社しました。ここでは、様々な業種の顧客を担当し、アンケート調査などのマーケティングリサーチに関する営業を行っていました。

2018年には、電鉄系の広告代理店に出向し、プロモーションやコミュニケーションの企画を担当しました。

そして、2023年からは株式会社エクスクリエと株式会社REECHに出向し、現在はインフルエンサーマーケティングの営業やその他の案件に携わっています。主に、代理店、メーカー、自治体を担当しています。

株式会社REECHの紹介

一木:次に会社の紹介をいたします。

株式会社REECHは、2018年に設立した会社で、主にインフルエンサーマーケティングの支援業を行っています。2021年より株式会社クロス・マーケティングの傘下に加わりました。

一木:事業内容としては、大きく2つあります。

1つ目は『REECH DATEBASE(リーチデータベース)』という、インフルエンサーマーケティングを内製化したい企業に向けた、インフルエンサーの検索や分析、管理のできるツールをご提供しています。

2つ目は『REECH DATEBASE』を用いて、PRなどのディレクションなどトータルでのサポートを行っています。

『REECH DATEBASE』について

一木:『REECH DATABASE』とは、Instagram、YouTube、TikTok、Xという4つのSNS媒体のオープンデータを収集し、そのデータを独自のデータ解析とAIを活用して、インフルエンサーの検索や過去の投稿の分析、候補者のリスト管理、仕事依頼のできるメッセージ管理まですべてまかなえる、インフルエンサーマーケティングの効率化が図れるツールです。

特に強い点は主要プラットフォームの網羅

富田:貴社の強みだと私が思うのは、主要なSNSプラットフォームをしっかりと抑えているところです。他社のツールでは、そもそもXが機能に含まれていなかったり、少しだけ付いているに過ぎないものが多かったりしますし、TikTokやYouTubeだけに対応しているツールも結構あります。貴社のツールは、網羅的に対応しているという点が、非常に良いと思います。

一木:昨年、イーロン・マスクさんがAPIの有償化を行いました。その際、一旦は弊社のXのサポートも停止しましたが、やはりニーズが大きいため、様々な会社から「いつ復活するのか?」といった声をいただきました。その結果、現在はサポートを復活させ、ご利用いただける状況になっております。

『REECH DATEBASE』でできること

インフルエンサーの細かい選定

一木:『REECH DATABASE』は、インフルエンサーマーケティングを内製化したい会社に向けたツールであり、作業の効率化や自動化に強みがあります。また、代理店だけでなく事業会社からのニーズも大きく、代理店経由ではなく直接契約でコストを削減したい場合や、インフルエンサーをアンバサダーとして迎えたい会社においては、リレーションの強化にも役立てられています。さらに、自社のインフルエンサーリストやネットワーク構築にも対応しています。

他のツールでは、なかなか欲しい情報にたどり着かないことも多いと思うので、その部分をぜひ体感していただきたいです。

一木:弊社のデータベースにはかなり豊富なデータ分析項目が揃っています。現状では445,000アカウント、2.5億件以上の投稿データを蓄積しており、基本的にはフォロワー数1,000名以上の方をインフルエンサーと定義し、日本国内で登録のあるアカウントを優先的に表示しています。

データベースにないアカウントについては、リクエスト機能で新たにアカウントを追加することもできるので、日々アカウント数が増加中です。

このツールでは、フォロワー数や平均エンゲージメント率、男女比といった分析項目や関連するキーワード、例えば「美容系でフォロワー数が10,000人以上のママ系インフルエンサーを探したい」といった複数の条件で絞り込みが可能です。そのため、選定の部分を効率よく進めていただけます。

データの一例

一木:データの一例として、フォロワーの男女比や年齢の構成比、そもそも当該インフルエンサーがターゲット層に波及できるかどうか、PR案件の割合とエンゲージメント数、よく使用するハッシュタグ、投稿の世界観などを文字ベースで確認できるようになっています。本当に丸裸にするイメージで、インフルエンサーの可視化が可能です。

一木:その他にも、直近のフォロワー数やエンゲージメントの推移を分析できます。例えば、フォロワーの減少理由やエンゲージメントの増加理由となった投稿内容を確認することも可能です。どの投稿が跳ねてエンゲージメントが上昇したのかという点まで把握することができます。

利用実績

一木:利用実績としては累計で約700社に上り、非常に多くの企業にご利用いただいております。大手代理店やコスメ会社、自治体まで、幅広い分野でご活用いただいているツールです。固定のジャンルにとらわれないインフルエンサーの選定が可能なため、多くの企業にご利用いただいているのだと思います。

以上が『REECH DATABASE』の概要です。弊社では、このデータベースを使用してインフルエンサーの選定から投稿のディレクション、ご報告まで行っています。それが『REACH DIRECTION』です。

『REACH DIRECTION(リーチディレクション)』とは

一木:『REACH DIRECTION』は、経験豊富なスタッフが『REECH DATABASE』を使用してヒアリングを行い、提案と進行と結果の報告を行います。

一木:進め方として、基本的にはオリエンシートを埋めていくかたちです。目的から施策領域、現状と課題、インフルエンサーに投稿して欲しいポイントやご要望などをしっかりとヒアリングしていきます。

一木:併せて、ターゲット層についても弊社がペルソナ像を作成します。より詳細にターゲット像を作成して上で、どのような投稿が効果的なのかというところも含めてご提案させていただきます。

事例紹介①Instagram

一木:弊社でご協力させていただいた一部の事例を紹介します。

Instagramでは食品や美容系の投稿が多いです。フォロワー数については、10,000人規模の方から100,000人、200,000人規模といったパワーインフルエンサーの起用まで行います。

事例紹介②X

一木:Xに関しては、コンバージョンにつながりやすいことから需要が増加しており、美容系や食品、クリニックなどの案件で実績が増えています。

富田:XがInstagramと異なる点は、直接リンクを付けられるところです。このため、売上げにつながりやすいというメリットがあります。ただし、イーロン・マスクさんが頻繁に仕様変更を行うため、運用には一定の難しさがあります。それにも関わらず、果敢にインフルエンサーマーケティングでXを活用している企業は売上げが増加しているという印象があります。

事例紹介③TikTok

一木:TikTokに関しては、ショート動画の人気は衰えておらず、使いやすさや実際の利用シーンまで訴求できるのが魅力です。

事例紹介④YouTube

一木:YouTubeでは、タレントクラスの有名インフルエンサーを起用しています。

ここまで、弊社の大まかな2つのサービスについてご紹介しました。

富田:ここまでのお話を基に、テーマディスカッションに移ります。

インフルエンサーマーケティングの課題とは?

SNSに対する誤解の払拭

富田:インフルエンサーマーケティングの課題として、感じていることはありますか?

一木:SNSに慣れていて、自分も利用しているご担当者であれば、話が早く、理解していただきやすいです。しかし、普段使っていない方や、一部のSNSしか見ていない方の場合、例えばTikTokを例に挙げると、「ターゲットにリーチできるのか」「誰が見ているのか」「中学生が見ているのではないか」といった誤解が多いため、そこから説明する必要があります。

さらに、結果が出るかどうか、コンバージョンにつながるかどうかを気にされる方が非常に多いです。本当に担当者にとってはその点が一番気になる部分だと思いますので、その説明がまだまだ未熟だと感じることがあります。

富田:インフルエンサーマーケティングは市場として規模が拡大していますが、依然としてフォロワーファーストな傾向が強いと思います。こういったデータベースを活用することで、報告時にリーチ数も確認できるため、フォロワーが多いインフルエンサーに依頼したにもかかわらず、リーチ数が思ったほど出ないことがよくあります。一方で、データベースを活用することでフォロワー数だけでなくエンゲージメント数も確認できるため、リーチ数の担保ができ、施策のミスマッチや費用対効果に関しても、他の会社より高い効果を期待できると思います。

一木:選定がすべてではありませんが、8割ほど成功の基だと思っています。その点においては、実績があるかどうか、本当に思っていることや伝えたいことをちゃんと形にしてくれるかどうかなど、そういった判別には弊社のデータベースが使いやすいと思います。

インフルエンサーマーケティング成果報告

様々な側面からお客様にご提出

富田:インフルエンサーマーケティングの成果を、お客様にはどのように報告していますか?

一木:お客様によってケースバイケースですが、どれくらい投稿が見てもらえたのか、リーチしたのかをまず報告します。認知に繋がったのかどうかということが第一にあり、さらにその結果、コンバージョンや購入に繋がったかどうかというところです。

これは、施策の方向にもよりますが、キャンペーンコードを埋められるようなXの投稿であれば、当該投稿からどれくらい購入に繋がったのかという報告をしています。

また、『REECH DATEBASE』では取得できないインサイトデータについては、インフルエンサーの方からリーチやインプレッション、保存数などを提供していただき、これくらい認知だけでなく行動変容に繋がったというところまで報告しています。

ツール経験がない場合

サポートも充実

富田:ツール経験がない場合には、サポートなどがあるんでしょうか?

一木:『REECH DATEBASE』にはチャットサポートもありますので、何か不具合やエラーが起きていたり、使い方が分からないということがあれば、チャットサポートで対応します。

また、初めての方ですと、どうやってインフルエンサーに声を掛ければ良いのか、謝礼などの相場も分かりませんので、そういった場合には伴走させていただくこともあります。

インフルエンサーの投稿内検索が可能ですので、例えば「スキンケア」と入力すると、「スキンケア」に関連する投稿を表示できます。さらに、PR投稿に絞り込むことも可能です。

富田:ファーストビューなどでその人が化粧品7割、健康食品3割というのは分かりますか?

一木:カテゴリ分けされていますので、何パーセントの投稿割合で美容系をやっているとか、トラベル関連が20パーセントというところまで出すことができます。

インフルエンサーマーケティングの成果

直接CVは非常に少ない

富田:私たちはインフルエンサーマーケティングの成果を評価する際、結論としてリーチが広告と比較してどの程度だったかを見るしかないと思っています。先ほど、キャンペーンコードを付けて直接成果を見るという話がありましたが、これはかなり難しいです。

結局、SNSを見た後に、比較検討のためにAmazonや楽天市場などのECモール、自社サイトの口コミ、またはアットコスメを確認し、指名検索をしてからコンバージョンするケースが最も多いです。そのため、インフルエンサーマーケティングを実施したからといって、そのまま購入に直結するわけではありません。例えば、BOTANISTのシャンプーのようにフィジカルアベイラビリティ的な、ネットやドラッグストアなど多くの売り場で手に入る商品では、インフルエンサーマーケティングによって売上げが増えることは理解できます。しかし、10万円するソファーのような場合では、インフルエンサーの投稿が直接売上げにどうつながるのかが問題になります。また、購入するまでの比較検討期間が長いため、インフルエンサーマーケティングの効果をどのように見るべきかが課題です。

基本的に、インフルエンサーマーケティングの成果はリーチに対して広告で割り算して見るしかないと思います。

一木:最近、自治体の案件で観光系のインフルエンサーの起用をしていますが、旅行は投稿を見てから明日や週末に行こうということはおそらくありません。投稿を見て保存したり、次の旅行を考えるときに想起してもらえるかというところが、1つのKPI(中間目標)だと思います。

その部分をどうやって報告していけばよいのか、今後の課題になります。

富田:今回ご紹介いただいた『REECH DATEBASE』の活用や『REACH DIRECTION』のサービスについては、ぜひ株式会社REECHにお問い合わせください。本日はありがとうございました。

一木:ありがとうございました。

プロフィール

富田竜介:株式会社TaTap代表
企業様向けSNSアカウント運用代行/コンサルティング/社内化支援/社内研修承ります。

著書:「99%の経営者は知らない中小企業のための正しい SNSマーケティング

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