SNSクリエイティブ制作資料(撮影・PV動画)
SNS向けの写真・動画は、通常の商品撮影とは設計が違います。タイムラインで
指を止めるための彩度・コントラスト・立体感の作り方から、撮影プラン5段階の
料金、PV・ブランドムービーの費用と制作期間までを1冊にまとめました。
制作会社に依頼する前の比較検討にお使いいただけます。
内容
- 通常撮影とSNS最適化撮影の違い(実写比較つき)
- 静止画・動画・同日スイッチ収録の使い分け
- 撮影プラン5段階の料金とカット数・所要時間
- オプション(モデル/スタイリング/小物・背景)の料金表
- PV・ブランドムービーの費用と制作期間の目安
- 実際に制作したPVのキーフレーム(寿司店/企業PV)
- 制作会社とSNS支援会社の違い(比較表)
- 撮影事例カット集
- 撮影から納品までの流れ
こんな方におすすめ
SNSに使う写真・動画を外注しようとしているが、相場が分からない方
撮った素材はあるが、投稿しても反応が伸びない方
PV・ブランドムービーの制作を検討している方
撮影と運用をまとめて任せられる先を探している方
複数社から見積を取っていて、比較の軸を揃えたい方
SNS用の写真や動画を外注しようとすると、まず「いくらかかるのか」が分かりません。制作会社によって見積の前提がばらばらで、比較のしようがないからです。このページでは、SNS向けの撮影・動画制作について、費用の考え方と、依頼前に決めておくと話が早い項目を整理します。TaTapへのご依頼を前提としない内容です。
SNSの写真は「きれい」より「止まる」が先
タイムラインは、指が動き続けている場所です。どれだけ丁寧に撮られた写真でも、スクロールの速度を落とせなければ見られません。SNS向けの撮影が通常の商品撮影と違うのは、この一点です。
具体的には、次の3つを同時に成立させる必要があります。
- 高彩度/ 淡い色は、小さな画面と明るい屋外では沈みます
- 高コントラスト/ 輪郭がぼやけると、サムネイルで何の商品か判別できません
- 立体感/ 平坦に見える写真は、情報量が少ないぶん早くスクロールされます
通常撮影とSNS最適化撮影を並べると、違いは次のようになります。同じ被写体・同じ日に撮っても、ライティングの組み方と現像の方向性で結果は変わります。
| 観点 | 通常の撮影 | SNS最適化撮影 |
|---|---|---|
| 彩度 | 低〜中彩度。落ち着いて見える | 高彩度。タイムラインで目を引く |
| コントラスト | 弱め。自然な仕上がり | 強め。エッジの効いた輪郭 |
| 質感 | 平坦に見えがち | 質感が立つ立体表現 |
どちらが優れているという話ではありません。カタログやブランドサイトなら通常撮影のトーンが合いますし、SNSと広告に流すなら後者が要ります。用途を決めずに撮ると、どちらにも中途半端な素材ができあがります。
何を撮るべきか
静止画・動画・同日収録
SNS向けの撮影は、大きく3つに分かれます。
- 静止画撮影/ メイン投稿、リール・ショートのサムネイル、広告のアイキャッチ
- 動画撮影/ Reels、TikTok、YouTube ショート向けの素材
- 同日スイッチ収録/ 静止画と動画を同じ日にまとめて撮る
見落とされやすいのが3つ目です。セッティングと被写体の準備が終わっている状態で動画も回してしまえば、撮影費と移動の手間を1回分に圧縮できます。「まず写真を撮って、動画は後日」と分けると、同じ絵を作るために照明を組み直すところからやり直しになります。動画を使う可能性が少しでもあるなら、最初から同日で組んでおくほうが安く済みます。
撮影対象とオプション
撮影対象は、商品カット・人物カット・店舗や空間・ハンドシーンが基本です。ここにモデル起用、スタイリング、小物や背景の用意といったオプションが乗ります。オプションは金額に直結するので、見積を比べるときは「何が含まれているか」を必ず揃えてください。
費用の目安
SNS向けの制作費は、撮影・ショート動画・PVで桁が変わります。「写真1枚いくら」で考えると見積を読み違えるので、種類ごとに分けて把握しておくのが確実です。
| 種類 | 費用の目安 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 商品撮影(静止画) | 5万円〜20万円程度 | 撮影半日〜1日/納品1〜2週間 |
| ショート動画(リール・TikTok) | 3万円〜/本 | 1本あたり数日〜 |
| PV・ブランドムービー | 60万円〜120万円程度 | 撮影1日/編集1〜3週間 |
| 撮影+編集+投稿運用のセット | 月40万円〜 | 月次で継続 |
金額の幅は、主に次の4つで決まります。見積が高く見えるときは、この4つのどれが効いているのかを聞くと納得感が出ます。
- カット数とシーン数(背景を組み替える回数)
- レタッチの深さ(軽補正か、1点ずつのフルレタッチか)
- 人・場所の手配(モデル、スタジオ、ロケ)
- 納品フォーマットの数(9:16/1:1/4:5 の書き分け、広告用の再編集)
逆に言えば、予算が合わないときはこの4つを削れば調整できます。「予算に合わないから諦める」の前に、カット数を絞る・レタッチを軽くする・モデルを立てないといった選択肢があることは知っておいて損がありません。
PVは「作ってから使い道を考える」と失敗する
PV・ブランドムービーは、SNS向けの制作の中では単価が大きい部類です。60万円から120万円程度が相場で、撮影は1日、編集に1〜3週間かかります。
この規模になると、完成してから「どこで流すか」を考え始めた案件は、ほぼ確実に持て余します。尺・比率・冒頭の作り方が配信先で違うためです。YouTubeの前に流す15秒と、採用サイトのトップに置く90秒と、展示会のブースで無音再生する2分では、そもそも別の映像になります。
実際に成果が出ている案件は、配信先と目的を先に決めています。参考までに、TaTapで制作したPVでは次のような結果が出ています。
- 飲食店のPV制作+広告配信 / 予約率が3倍に
- 採用向けの企業紹介PV / 年間採用数が1人から4人に、Indeed経由の応募数が3倍以上に
- 企業PV / リード獲得率が1.2倍に、採用応募数も向上
いずれも「動画を作った」だけでは起きていません。配信の設計とセットになっています。
実際に制作した映像は、制作実績ページでご覧いただけます。寿司店のブランドムービーは、素材の質感と手の所作だけで構成した実写中心の設計です。企業のサービス紹介PVは、実写とモーショングラフィックスを組み合わせ、SNSでの短尺展開を前提に冒頭を作っています。同じ「PV」でも、配信先が違えば構成はここまで変わります。
制作会社に頼むのと、SNS支援会社に頼むのは何が違うか
映像制作会社は映像のプロなので、絵の完成度では有利です。一方で、SNSで成果を出すという目的に対しては、次のような差が出やすくなります。
| 比較項目 | 一般的な制作会社 | SNS支援会社 |
|---|---|---|
| 目的設計 | 納品が主目的。マーケティング目的の設計は限定的 | KPIから逆算し、認知・集客・CVのどこを動かすかを決める |
| 企画 | 映像美や演出に強み | 各SNSのトレンドとユーザー行動を踏まえた企画 |
| 制作範囲 | 撮影・編集が中心。動画納品で完結 | ショート動画やSNS最適化クリエイティブまで対応 |
| 納品後 | 企業側に委ねられる | 広告運用や投稿運用まで実行できる |
どちらを選ぶべきかは、「作ったあと、誰が使うか」で決まります。社内に運用チームがあり、素材さえあれば回せるなら制作会社で問題ありません。素材を渡されても使い道が決まらないなら、運用までできる相手のほうが結果的に安く付きます。
依頼前に決めておくと、話が早い5項目
問い合わせの段階でここが決まっていると、見積の精度が上がり、やり取りの往復も減ります。全部埋まっていなくても構いません。
- 配信先/ Instagram、TikTok、YouTube、広告、自社サイトのどれで使うか
- 目的/ 認知を広げたいのか、購入・問い合わせを増やしたいのか、採用に使うのか
- 点数/ 何カット、何本必要か(決まっていなければ「投稿頻度」だけでも)
- 素材の有無/ 商品現物、モデル、ロケーションを自社で用意できるか
- 二次利用の範囲/ 広告に転用するか、印刷物に使うか、期間の制限をどう置くか
5番目は特に後から揉めやすい項目です。「SNSに投稿するだけ」のつもりで契約した素材を広告に回すと、肖像権や利用範囲の追加費用が発生することがあります。使い回す可能性があるなら、最初に伝えておいてください。
撮影から納品までの流れ
- ヒアリング/ 目的・媒体・世界観・KPIを確認します
- 構成提案/ 画角、トーン、ライティング、演出を設計します
- 撮影/ 静止画と動画を同時並行で収録します
- 編集・納品/ 色味・彩度・トリミングを媒体別に最適化します
- 投稿代行(オプション)/ キャプションやハッシュタグの設計まで対応します
撮影のみ、撮影+編集、撮影+編集+運用の3段階から選べる形にしておくと、社内でできる工程は自社で持ちながら進められます。
よくある質問
- SNS用の撮影は、いくらくらいかかりますか?
- 商品撮影(静止画)で5万円〜20万円程度、ショート動画は1本3万円〜、PV・ブランドムービーは60万円〜120万円程度が目安です。カット数、レタッチの深さ、モデルやスタジオの手配、納品フォーマットの数で金額が変わります。
- 写真と動画は同じ日に撮れますか?
- 同日スイッチ収録として対応しています。セッティングと被写体の準備が済んだ状態で動画も収録するため、日を分けるより撮影費と手配の手間を圧縮できます。
- 通常の商品撮影と、SNS向けの撮影は何が違いますか?
- SNS向けは高彩度・高コントラスト・立体感を優先します。小さな画面と明るい屋外でも沈まず、サムネイルの状態で何の商品か判別できることを基準に、ライティングと現像を設計します。
- PV制作にはどのくらいの期間がかかりますか?
- 撮影1日、編集1〜3週間が目安です。ヒアリングと構成の確定を含めると、依頼から納品まで1〜2か月程度をみておくと安全です。
- 撮影だけ、編集だけの依頼はできますか?
- 撮影のみ/撮影+編集/撮影+編集+投稿運用の3段階から選べます。社内で対応できる工程は自社に残したまま進められます。
- 制作会社に頼むのと何が違いますか?
- 映像制作会社は納品が主目的のため、絵の完成度に強みがあります。TaTapはKPIから逆算して企画し、納品後の広告運用や投稿運用まで実行できる点が違いです。素材を渡されても使い道が決まらない場合は、運用まで対応できる相手のほうが結果的に安く付きます。
- 撮影した素材を広告に転用できますか?
- 可能ですが、二次利用の範囲は事前にお伝えください。モデルを起用した場合、SNS投稿のみを前提とした契約から広告へ転用すると、肖像権や利用範囲の追加費用が発生することがあります。
記事監修
富田 竜介 Ryusuke Tomita
株式会社TaTap 代表取締役|SNSマーケティングコンサルタント
累計300アカウント・600万フォロワー以上の支援実績をもとに、企業のSNS運用設計・広告運用・クリエイティブ制作を一気通貫で支援。
PDF版に入っているもの
- 撮影プラン5段階の料金表(カット数・所要時間つき)
- オプション料金の一覧(モデル/スタイリング/小物・背景)
- 通常撮影とSNS最適化撮影の実写比較
- 撮影事例のカット集
- 使用機材・納品フォーマットの一覧