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インフルエンサーマーケティング 完全ガイド

インフルエンサーマーケティング 完全ガイド

インフルエンサー起用で成果を出すための完全ガイドです。「売上が直接上がる」という誤解の解き方から、目的とKPIの置き方、施策の使い分け、人選基準、ステマ規制の実務対応、費用相場、発注前のチェック項目までをまとめました。TaTapへのご依頼を前提としない内容です。

内容

  • インフルエンサーマーケティングの市場データ(2024年860億円・前年比116%)
  • フォロワー数で選ぶと失敗する理由と、規模別の特性早見表
  • 成果に繋がる目的設定とSNS内外の二層KPI設計
  • 施策の使い分け(タイアップ/ギフティング/アンバサダー)
  • ギフティング・シーディングとの違いを整理した用語表
  • ステマ規制の実務対応とPR表記のOK/NG例
  • UGC二次活用の設計と、二次利用許諾の取り方
  • 費用相場(規模別6区分)と会社選びの6基準

こんな方におすすめ

UGC・口コミを増やして認知を広げたい方

インフルエンサー起用の費用対効果に悩んでいる方

過去に実施したが、反響がわからなかった方

誰に依頼すべきか、どう選ぶべきかを判断したい方

ステマ規制への対応方法を社内で整理したい方

発注先の候補を比較検討している方

実施したが反響がわからなかった、誰に依頼すればいいのかわからない、アプローチの方法がわからない——この3つは別々の問題に見えて、原因は同じです。施策の中身ではなく「設計」にあります。

本ページでは、インフルエンサーマーケティングについて、目的とKPIの置き方、施策の使い分け、人選基準、ステマ規制の実務対応、費用相場、発注前のチェック項目まで、支援する側の立場から率直にまとめました。累計300アカウント以上のSNS支援・口コミ発生数累計1万件超の実績から体系化した内容です。

結論:インフルエンサー施策で、売上は直接上がらない

先に結論を書きます。インフルエンサーマーケティングは「直接購買」を狙う施策ではありません。本当の目的は、購買に至る手前にある「認知・理解・想起」を厚くすることです。

単発投稿を打って売上が動かず「効果がなかった」と撤退するケースが多くありますが、その多くは測る場所と時間軸を間違えているだけです。目的を正しく置き直し、SNS内とSNS外の二層でKPIを設計すれば、施策は評価可能になります。

もうひとつ最初に押さえるべきことがあります。ステマ規制で措置命令を受けるのはインフルエンサーではなく広告主です。無償の商品提供であっても対象になり得ます。詳しくは後半の章で扱います。

インフルエンサーマーケティングとは何か

インフルエンサーマーケティングとは、SNS上で一定の影響力を持つ第三者に商品・サービスを紹介してもらい、その投稿を通じて認知拡大や購買の後押しを図る手法です。企業自身の発信(広告・公式アカウント)と異なり、「誰が語るか」を借りる点が本質です。

市場は5年で約1.9倍に成長している

指標 数値 前年比・備考
インフルエンサーマーケティング市場(2024年) 860億円 前年比116%
 うち YouTube 280億円
 うち Instagram 260億円
 うち 縦型ショート動画 246億円 前年比137%(2029年予測 636億円)
インフルエンサーマーケティング市場(2029年予測) 1,645億円 2024年比 約1.9倍
ソーシャルメディアマーケティング市場全体(2024年) 1兆2,038億円 前年比113%(2029年予測 2兆1,313億円)

出典:サイバー・バズ/デジタルインファクト「ソーシャルメディアマーケティング市場動向調査」(2024年11月)。

SNSは全世代の生活インフラになった

サービス 利用率(全年代)
LINE 91.1%
YouTube 80.8%
Instagram 52.6%
X(旧Twitter) 43.3%
TikTok 33.2%
Facebook 26.8%

出典:総務省 情報通信政策研究所「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」。平日1日あたりのインターネット利用時間は181.8分で、テレビ(リアルタイム)視聴の154.7分を逆転しています。可処分時間の主戦場はすでにSNSと動画に移りました。

購買を動かすのは、企業発信ではなく第三者の口コミ

調査項目 数値 出典
購買行動においてUGC(一般ユーザーの投稿・口コミ)を信頼する 64.6% アライドアーキテクツ調査(2022年)
購入決定時に「利用者・コミュニティの投稿」を参照 51% TaTap調べ
購入決定時に「ブランド自身の発信」を参照 37% TaTap調べ
商品購入で最も参考にするのは「家族・友人」の口コミ 41% TaTap調べ

企業発信は「認知」に強く、第三者の口コミは「比較検討〜購入決定」に強い。役割が異なるため、どちらかではなく両方を設計する必要があります。

インフルエンサーマーケティングでやってはいけないこと

失敗するケースは、ほぼこの3つのどれかに当てはまります。

失敗パターン 何が起きるか 回避策
効果測定の基準がないまま実施する 「とりあえず有名な人に投稿してもらう」で始め、何をもって成功かを決めていないため、振り返りも改善もできない 実施前にKPIとベースラインを決める
フォロワー数だけで人選する 商材との親和性が低いと、リーチしても購買層に届かない 親和性×エンゲージメント率×投稿品質で選ぶ
投稿して終わりにする 投稿数を確保して満足し、生まれたUGCを広告・LP・公式SNSに二次活用しないため費用対効果が頭打ちになる 企画段階で二次利用の許諾を取り込む

加えて、法務面で絶対にやってはいけないのがPR表記のない依頼投稿です。これは景品表示法違反にあたり、責任を負うのは広告主です。詳しくは後述します。

「フォロワー数=影響力」ではない

指標 メガインフルエンサー経由 マイクロインフルエンサー経由
購入後に「不満を感じた」割合 30% 15.3%

フォロワー規模が大きいほど、フォロワーと商材の重なりは薄くなります。数が届いても、届く相手が違えば「思っていたのと違った」に変わります。

また、トップインフルエンサーのInstagram平均エンゲージメント率は0.6〜0.7%にとどまり、フォロワー規模が小さいほどエンゲージメント率は高くなる傾向があります。見るべきは商材との親和性 × エンゲージメント率 × 投稿品質で、フォロワー1,000〜10,000人のマイクロ層が費用対効果の中心になります。

出典:TaTap調べ(tatap.jp掲載データ)/Shopify Japan「インフルエンサーマーケティングの最新統計データ」。

規模別の特性早見表

区分 フォロワー数 費用の目安 特性 向いている目的
ナノ 〜1万人 1名 1〜5万円 フォロワーとの距離が近く、エンゲージメント率が最も高い テスト実施・UGCの量を確保
マイクロ 1〜10万人 1名 5〜30万円 認知と信頼を両立できる。指名検索への波及が期待できる 認知と信頼を同時に取りたいとき
ミドル〜メガ 10万人〜 1名 30〜300万円 リーチは最大。一方で購入後の不満率が上がる調査結果もあり要検証 短期のリーチ最大化

成果に繋がる目的とKPI設計

インフルエンサー施策が担う3つの役割

段階 役割 内容
認知 エンゲージメント獲得による認知拡大 保存・シェアされやすい口コミコンテンツがSNS内で自然拡散し、ブランド認知を広げる
興味・理解 自分ごと化による理解促進 等身大な投稿を通じて、ターゲットが「自分に関係ある」と感じる商品理解を生み出す
比較検討 次に選んでもらうブランド想起 「あのブランド、見たことある」という想起が、最終的な購買の分岐点になる

「直接購買」ではなく、購買に至る手前の3段階を厚くするのが正しい使い方です。

KPIは「SNS内」と「SNS外」の二層で設計する

測るもの 指標の例
SNS内で見る指標 施策が「届いたか・刺さったか」 リーチ数/再生数、エンゲージメント数(いいね・コメント・シェア)、保存数(後で見返す=検討候補入りのシグナル)
SNS外で見る指標 ビジネス成果への波及 指名検索数の前後比較、サイトセッション数の前後比較、「何で知ったか」「購入理由」の定性調査

ポイントは、施策の前後で比較できるよう実施「前」に必ずベースラインを記録しておくことです。ここを飛ばすと、後からどれだけデータを集めても評価ができません。

効果測定の実務:3つのタイミング

タイミング やること
実施前 指名検索数・セッション数の直近実績を記録/KGI・KPIと目標値を関係者で合意/比較用に「実施しない類似期間」を確認
実施中 投稿ごとのリーチ・保存・コメントの質を確認/反応の良い訴求・クリエイティブを特定/PR表記の有無を投稿直後にチェック
実施後 SNS内指標+指名検索・セッションの前後比較/反応の良かった投稿を広告・LPに二次活用/学びを次回の人選・企画に反映

施策の種類と使い分け

施策 内容 費用感 こんなときに
有償タイアップ 親和性の高いインフルエンサーを人選し、企画・交渉・投稿管理まで一括で行う。メッセージを確実に届けられる フォロワー単価 2〜5円目安 新商品ローンチなど、確実な露出とメッセージコントロールが必要なとき
ギフティング 商品提供によるリアルな感想投稿の創出。報酬が発生しないため、低コストで口コミの「量」を作れる 商品提供+投稿確約成果報酬(1件8,000円〜) 口コミの量産・UGCの蓄積・まず小さくテストしたいとき
アンバサダー ブランドを深く理解した人との継続的な関係構築。「本当に使っている」信頼感とファンコミュニティの核をつくる 要相談(継続契約) ブランドの世界観醸成・中長期のファンづくりを重視するとき

「万能の一手」はありません。目的・商材・予算に合わせて設計し、組み合わせるのが基本です。

ギフティング・タイアップ・シーディングの違い

用語が混同されやすいため、実務の観点で切り分けます。判断の軸は「金銭を払ったか」ではなく「事業者が表示内容の決定に関与したか」です。

用語 金銭報酬 投稿の義務 内容への関与 PR表記
有償タイアップ(PR案件) あり あり(契約) 企画・構成まで関与するのが一般的 必須
ギフティング なし(商品提供のみ) 依頼内容による 依頼・事前確認があれば関与にあたる 原則必要
投稿確約成果報酬型ギフティング あり(投稿1件ごと) あり ガイドライン共有あり 必須
シーディング なし なし 関与しないのが前提(自然発生を狙う) 関与があれば必要
アンバサダー 契約による 活動内容による 継続的な関係のもとで関与 必須
純粋なUGC なし なし 一切なし 不要

人選チェックリスト:フォロワー数の前に見る5項目

項目 見るポイント
商材との親和性 普段の投稿ジャンル・世界観が商材と自然に繋がるか。唐突なPRは見抜かれます
エンゲージメント率 フォロワー数に対するいいね・コメント・保存の割合。同規模帯の平均と比較する
フォロワーの属性 フォロワーの年齢・性別・興味関心がターゲットと一致しているか
過去のPR投稿の質 過去のタイアップ投稿が「宣伝臭く」なっていないか。自分の言葉で語れているか
コメント欄の熱量 「どこで買えますか?」等の購買意欲コメントが付くアカウントは、購買への影響力が強い

ステマ規制:責任を負うのは発注側

インフルエンサー施策を発注する側が、最低限押さえておくべき法務の前提です。

項目 内容
施行 令和5年(2023年)10月1日
根拠 景品表示法第5条第3号の指定告示「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」
規制対象 商品・サービスを供給する事業者(広告主)のみ。投稿したインフルエンサーや代理店は罰則の対象外
該当の判断 事業者が表示内容の決定に関与したと認められるかどうか。金銭の有無だけでは決まらない
措置命令 表示の差止め、一般消費者への周知、再発防止策、将来の違反禁止
従わない場合 2年以下の懲役または300万円以下の罰金

ここが実務上いちばん重要な点です。「インフルエンサーが付け忘れた」は通用しません。表記ルールの明文化と、投稿後のチェック体制まで含めて発注側の責任になります。

施行から約1年で、医療法人社団祐真会(2024年6月)、RIZAP(同8月)、大正製薬(同11月)に措置命令が出ています。

PR表記のOK例・NG例

具体例
OK キャプションの冒頭に「#PR」「#広告」「#プロモーション」/Instagramの「タイアップ投稿」ラベル機能を併用/「〇〇社から商品を提供いただきました」と文章で明示
NG 大量のハッシュタグの末尾に紛れ込ませる/背景に同化する色・極端に小さい文字で置く/「#協力」「#コラボ」など広告と分からない表現のみ/本文ではなくコメント欄・リプライ欄に記載する

実務でつまずくポイント

疑問 結論
商品提供のみ・報酬なしのギフティングは対象か 投稿を依頼したり、公開前に内容を確認していれば対象になり得ます。無償でもPR表記が原則必要です
割引コードやイベント招待は対象か 経済的な利益の提供にあたるため、同様に関係性の明示が必要です
ギフティングで投稿してもらえなかったら違法か 違法ではありません。景品表示法は表示に対する規制であり、投稿の有無は当事者間の契約の問題です
投稿を自社サイトや広告に転載するときは PR表記を落とさないこと。大正製薬の事例(2024年11月)では、インフルエンサー投稿自体には#PRがあったものの、自社サイトへの転載時に表記を削除した点が問題とされました

出典:消費者庁「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」/牛島総合法律事務所の公表資料をもとに整理。個別の判断は消費者庁の運用基準および専門家にご確認ください。

UGCの二次活用:投稿を「資産」に変える

施策で生まれた投稿は、流れて消えるものではなく働き続ける資産です。使用許諾を取り、複数チャネルに展開します。

展開先 やること
広告クリエイティブ 第三者配信(パートナーシップ)広告に活用。TaTap事例では売上16倍・ROAS600%を達成
公式SNS・LP 口コミを公式アカウントやLPに掲載し、「使っている人がいる」証拠として信頼を補強
次回施策の企画 反応が良かった訴求・構図を分析し、次の人選・クリエイティブ設計に反映

二次利用の許諾は「企画段階」で取る

確認項目 企画段階で決めておくこと
利用媒体 広告/自社サイト/LP/店頭POP/公式SNS のどこまで使うか
利用期間 3ヶ月/6ヶ月/1年/無期限。期間が長いほど費用は上がる
改変の可否 トリミング、テロップ追加、音源差し替えを認めるか
クレジット アカウント名の表示方法、PR表記の維持
費用 投稿費の30〜100%が目安。事後交渉になるほど割高になる
第三者配信 パートナーシップ広告として配信する場合、権限付与の手続きが別途必要

二次利用は「事後に交渉」すると割高になり、最悪の場合そもそも使えません。同じ投稿でも、二次活用の設計があるかどうかで費用対効果は数倍変わります。

インフルエンサーマーケティングの費用相場

施策・規模 費用の目安 費用の考え方 向いているケース
ナノ(〜1万人)タイアップ 1名 1〜5万円 フォロワー単価2〜5円が目安。親和性が高ければ費用対効果は最も良い テスト実施・UGCの量を確保したいとき
マイクロ(1〜10万人) 1名 5〜30万円 フォロワー単価3〜6円。指名検索への波及が期待できる帯 認知と信頼を同時に取りたいとき
ミドル〜メガ(10万人〜) 1名 30〜300万円 フォロワー単価3〜7円+二次利用費。不満率が上がる調査結果もあり要検証 短期のリーチ最大化が目的のとき
ギフティング 1件 5,000〜15,000円 商品提供+実施手数料。報酬が発生しないため単価が最も低い 口コミの量産・UGC蓄積
アンバサダー(継続) 月 10〜50万円/名 月額固定+成果連動。契約期間は6ヶ月〜が一般的 中長期のファンづくり
二次利用(広告転用) 投稿費の30〜100% 利用期間・媒体で変動。事前に許諾を取れば安く済む 投稿を広告素材として使いたいとき

※ 上記は一般的な市場水準の目安です。TaTapのギフティングは投稿確約の成果報酬型で1件8,000円〜、投稿が生まれた分だけのお支払いです。対象SNSはInstagram / X(TikTokは要相談)、対象インフルエンサーはフォロワー1,000〜10,000人が中心です。

予算別:小さく試して、大きく育てる

ステップ 施策 費用 ねらい
STEP 1 ギフティング 1件 8,000円〜 投稿確約成果報酬型なので、投稿が生まれた分だけの支払い。UGCの量産と「刺さる訴求」の発見に
STEP 2 有償タイアップ フォロワー単価 2〜5円
(1万人×5名なら10〜25万円目安)
ギフティングで見つけた勝ち筋を確実に届ける
STEP 3 アンバサダー 要相談(継続契約) 世界観の醸成とファンコミュニティ化へ

インフルエンサーマーケティング会社の選び方:6つの判断基準

基準 確認すること
1. 人選の基準を言語化できるか 「フォロワーが多い人を出します」で終わる会社は要注意。投稿品質・エンゲージメント率・親和性をどんな基準で見ているか説明を求める
2. 自社でリストを保有しているか 都度キャスティング会社に外注していると中間マージンが乗り、人選の精度も落ちる。リストの規模と更新方法を確認する
3. ステマ規制に対応しているか PR表記の運用ルールを明文化しているか。措置命令を受けるのは広告主なので、最低限の確認事項
4. 投稿の二次利用まで設計しているか 許諾取得を企画段階で組み込んでいるかで、投資対効果が大きく変わる
5. SNSの外側の指標を見ているか リーチとエンゲージメントだけの報告書は事業判断に使えない。指名検索数・セッションの前後比較まで見る会社を選ぶ
6. 小さく試させてくれるか 最低ロットが大きい会社はテストができない。小規模で検証し、勝ち筋が見えてから広げられる設計かを確認する

こんな提案には注意してください

提案パターン なぜ注意が必要か
フォロワー数だけを根拠に人選を提案してくる リーチはしても購買層に届かない可能性が高い。親和性の説明を求めてください
PR表記(ステマ規制)の運用ルールを説明できない 措置命令を受けるのは広告主です。運用の不備は発注側のリスクになります
投稿の二次利用について事前に何も触れていない 後から許諾を取ると割高になり、最悪の場合、広告に使えません
レポートがリーチ・いいね数のみで、事業指標への言及がない 次の意思決定に使えず、継続の稟議も通りません
最低実施ロットが大きく、小さくテストできない 勝ち筋が見えないまま予算を消化することになります
「必ずバズります」「売上が◯倍になります」と断言する 成果を保証する表現は根拠が曖昧なことが多く、景品表示法上の問題にもなり得ます

支援する側として書いていますが、TaTapに当てはめても同じ基準で確認してください。

よくある誤解

よくある誤解 実際に起きていること
目的 投稿してもらえば売上がすぐ伸びる 本当の目的は「認知・理解・想起」の構築。測る場所と時間軸を間違えているケースが多い
人選 フォロワーが多いほど効果がある メガ経由の購入は不満率30%、マイクロ経由は15.3%。規模が大きいほど親和性は薄まる
法務 無償のギフティングなら表記は不要 投稿依頼や事前確認があれば「事業者の表示」に該当し得る。原則PR表記が必要
責任 PR表記はインフルエンサー側の責任 措置命令を受けるのは広告主。表記ルールと投稿後チェックまで発注側の責任
成果 投稿が出た時点でゴール UGCを広告・LP・公式SNSに二次活用してこそ費用対効果が最大化する

支援事例

施策 実施内容 成果
タイアップ × 広告活用 30万円で5名のマイクロインフルエンサーをアサインし、投稿を広告にも活用 ブランドの指名検索が大幅に増加
投稿確約成果報酬型ギフティング 新商品リリース時にInstagram / Xで実施 3ヶ月でUGCを100件創出し、認知拡大に貢献
第三者配信(パートナーシップ)広告 1名5万円で広告用の投稿を依頼し、広告配信に活用 売上16倍・ROAS600%を達成

出典:TaTap支援実績(累計300アカウント以上のSNS支援・口コミ発生数累計1万件超)。

ご相談から施策完了までの流れ

ステップ 期間 内容
1. 無料オンライン相談 約60分 現状のSNS活用・課題・目標をヒアリング。施策が最適かどうかも含めてフラットに助言
2. 戦略設計・施策選定 1〜2週間 ターゲット・KPI・施策の使い分け・費用感をまとめた提案書を作成
3. インフルエンサー選定 2〜3週間 親和性基準で候補を選定し、アプローチ・条件交渉・ガイドライン共有まで代行
4. 施策実施・投稿管理 期間中随時 投稿ディレクション・進行管理・PR表記を含む投稿チェック。発送管理も代行可能
5. 効果測定・二次活用 終了後2週間 指名検索等の変化をレポートし、投稿の広告・LP活用まで提案

初回相談から最短1ヶ月程度で施策開始が可能です。

失敗しないための実践チェックリスト 10項目

  1. 目的を「認知・理解・想起」で定義した
  2. SNS内KPI(リーチ・保存等)を決めた
  3. SNS外KPI(指名検索等)を決めた
  4. 実施前のベースラインを記録した
  5. 施策(タイアップ/ギフティング等)を目的で選んだ
  6. フォロワー数ではなく親和性で人選した
  7. PR表記のルールを明文化し、投稿後も確認した
  8. UGCの使用許諾・二次活用先を企画段階で決めた
  9. 効果測定の前後比較の設計をした
  10. 学びを次回施策に反映する場を設けた
チェック数 いまの状態
0〜3個 設計前の段階。まず1〜3(目的とKPIの定義)から着手してください
4〜6個 設計はできている状態。7・8(PR表記と二次活用)が最初の伸びしろ
7個以上 成果に繋がる設計ができています。あとは実施と振り返りの精度を上げるだけ

用語集

用語 意味
UGC(User Generated Content) ユーザーが自発的に投稿したコンテンツ。検索の起点・比較の基準・購買の後押しの三役を担う
ギフティング 商品を提供して投稿を依頼する施策。金銭報酬が発生しないため単価が低く、口コミの量を作りやすい
シーディング 商品を配るところまでを行い、投稿の依頼も内容への関与もしない手法。自然発生的な口コミを狙う
アンバサダー ブランドを継続的に発信してもらう起用形態。契約期間は6ヶ月〜が一般的
ステマ規制 2023年10月1日施行。広告であることを隠した表示を景品表示法違反とする規制。責任を負うのは広告主
パートナーシップ広告 インフルエンサーの投稿を、ブランド側の広告として配信できる第三者配信の仕組み
二次利用 投稿を広告・LP・公式SNS等に転用すること。利用媒体・期間・改変可否を企画段階で許諾に含める
エンゲージメント率 フォロワー数に対するいいね・コメント・保存の割合。フォロワー規模が小さいほど高くなる傾向がある
指名検索 ブランド名・商品名で直接検索されること。施策の成果が事業に効いているかを判定する指標になる
マイクロインフルエンサー 本ページではフォロワー1,000〜10,000人前後を指す。親和性が高く、費用対効果の中心になる帯

まとめ

  • 市場は5年で約1.9倍。2024年860億円(前年比116%)→2029年1,645億円予測。生活者の64.6%がUGCを信頼して購買している。
  • 売上直結を狙わない。本当の目的は「認知・理解・想起」の構築。KPIはSNS内+SNS外の二層で設計する。
  • フォロワー数で選ばない。親和性×エンゲージメント率×投稿品質。マイクロ層が費用対効果の中心。
  • 施策は目的で使い分ける。タイアップ=確実な露出、ギフティング=口コミの量、アンバサダー=中長期の信頼。
  • PR表記は発注側の責任。措置命令を受けるのは広告主。無償ギフティングも原則対象で、転載時の表記維持まで管理する。
  • 投稿して終わりにしない。UGCを広告・LP・公式SNSに二次活用してこそ費用対効果が最大化する。許諾は企画段階で取る。

よくある質問

インフルエンサーマーケティングとは何ですか?
SNS上で一定の影響力を持つ第三者に商品・サービスを紹介してもらい、その投稿を通じて認知拡大や購買の後押しを図る手法です。企業自身の発信(広告・公式アカウント)と異なり「誰が語るか」を借りる点が本質で、企業発信が届きにくくなった比較検討フェーズで効果を発揮します。国内市場は2024年に860億円(前年比116%)、2029年には1,645億円と約1.9倍への成長が予測されています。
インフルエンサーマーケティングでやってはいけないことは何ですか?
最も重大なのは、PR表記のない依頼投稿です。2023年10月施行のステマ規制により景品表示法違反となり、措置命令を受けるのはインフルエンサーではなく広告主です。次に、効果測定の基準を決めないまま実施すること、フォロワー数だけで人選すること、生まれた投稿を二次活用せず「投稿して終わり」にすることの3つが典型的な失敗パターンです。
インフルエンサーマーケティングの欠点・デメリットは何ですか?
投稿内容を完全にはコントロールできないこと、成果が売上として即座に現れにくいこと、炎上やPR表記漏れなどのリスク管理が必要なことです。とくに「売上が直接上がる」と期待して単発で実施すると、効果がなかったと誤って判断しがちです。本来の目的は認知・理解・想起の構築であり、指名検索数など購買の手前の指標で評価する必要があります。
インフルエンサーマーケティングの費用相場はいくらですか?
規模と施策によって変わります。ナノ(〜1万人)のタイアップは1名1〜5万円、マイクロ(1〜10万人)は1名5〜30万円、ミドル〜メガ(10万人〜)は1名30〜300万円が目安です。フォロワー単価では2〜7円程度。ギフティングは1件5,000〜15,000円、アンバサダーは月10〜50万円/名、投稿の二次利用(広告転用)は投稿費の30〜100%が目安です。TaTapのギフティングは投稿確約の成果報酬型で1件8,000円〜です。
フォロワー数が多いインフルエンサーを選べば効果は高いですか?
必ずしもそうではありません。調査では、メガインフルエンサー経由で購入した人の30%が購入後に不満を感じたのに対し、マイクロインフルエンサー経由では15.3%にとどまります。またトップインフルエンサーのInstagram平均エンゲージメント率は0.6〜0.7%で、フォロワー規模が小さいほど高くなる傾向があります。見るべきは商材との親和性×エンゲージメント率×投稿品質で、フォロワー1,000〜10,000人のマイクロ層が費用対効果の中心になります。
ギフティングは違法ですか?ステマ規制の対象になりますか?
ギフティング自体は違法ではありませんが、広告であることを明示しなければステマ規制の対象になります。判断の軸は金銭を払ったかではなく「事業者が表示内容の決定に関与したか」です。商品提供のみで報酬がない場合でも、投稿を依頼したり公開前に内容を確認していれば「事業者の表示」に該当し得るため、原則としてPR表記が必要です。割引コードやイベント招待も同様に経済的利益の提供にあたります。
ギフティングで投稿してもらえなかった場合、違法になりますか?
違法ではありません。景品表示法は「表示」に対する規制であり、投稿するかどうかは当事者間の契約の問題です。投稿を確実にしたい場合は、投稿確約型(投稿が生まれた分だけ支払う成果報酬型)で実施するのが実務的な解決策になります。
ギフティングとタイアップ、シーディングの違いは何ですか?
有償タイアップは金銭報酬があり投稿義務も企画への関与もある形態で、PR表記は必須です。ギフティングは商品提供のみで金銭報酬はありませんが、依頼や事前確認があれば関与にあたるため原則PR表記が必要です。シーディングは商品を配るところまでで投稿依頼も内容への関与もしない手法で、自然発生的な口コミを狙います。アンバサダーは継続的な関係のもとで発信してもらう形態です。
インフルエンサーマーケティングの効果はどう測定すればいいですか?
SNS内とSNS外の二層で設計します。SNS内はリーチ数・再生数、エンゲージメント数、保存数。SNS外は指名検索数の前後比較、サイトセッション数の前後比較、「何で知ったか」「購入理由」の定性調査です。最も重要なのは、実施「前」にベースライン(直近の指名検索数・セッション数)を記録しておくことで、これを飛ばすと後からどれだけデータを集めても評価ができません。
インフルエンサーマーケティング会社はどう選べばいいですか?
6つの基準で確認してください。(1)人選の基準を言語化できるか、(2)自社でインフルエンサーリストを保有しているか、(3)ステマ規制のPR表記運用ルールを明文化しているか、(4)投稿の二次利用まで設計しているか、(5)指名検索など SNSの外側の指標を見ているか、(6)小さく試させてくれるか。逆に、フォロワー数だけを根拠に提案してくる、レポートがリーチといいね数のみ、「必ずバズります」と断言する、といった提案には注意が必要です。

記事監修

富田 竜介 Ryusuke Tomita

株式会社TaTap 代表取締役|SNSマーケティングコンサルタント

累計300アカウント・600万フォロワー以上の支援実績をもとに、企業のSNS運用設計・広告運用・クリエイティブ制作を一気通貫で支援。

関連ページ

PDF版に入っているもの

  • 全32ページのスライド版(社内提案・稟議にそのまま添付できます)
  • 市場規模・SNS利用率・購買行動データを図解したチャート
  • ステマ規制の対応チェック表(PR表記のOK/NG例つき)
  • 実践チェックリスト10項目の記入用シート
  • 支援事例3件の成果サマリー
  • 用語集(ギフティング・シーディング・二次利用 ほか)

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